川村渇真の「知性の泉」

独り言?


気が向いたときに更新する、作成者の独り言(のようなもの)。小さなネタが中心で、雑多な話題を取り上げる。また、気が向いたら、自分のちょっとした活動なんかも紹介している。更新頻度を向上させるための策という説もあり。


●2006年3月1日:更新再開はもう少し先に

 当サイトの更新再開を、昨年末ごろに考えていた。しかし、予想外に忙しさが続いているのに加え、身内の不幸が重なったりして、まだ再開できていない。期待している方は、もう少しお待ちいただきたい。
 書きたいこと、書かなければならないことが、山ほど残っている。それらを少しずつでも書き残すことが、私に課された使命だとも感じている。必ず再開するので、もう少しの間、お待ちいただきたい。

●2005年10月1日:扉ページの写真解説を移動

 10月になったので扉ページの写真を変更した。いつもならここに解説を書くところだが、今回から写真道のサイトに移動した。そちらの方が、書く場所として適しているというのが理由だ。もっと前から考えていたが、面倒がってやらなかった。忙しいといった理由で。
 今回から参照する形になったので、このページでの解説は先月で終了となった。こちらでの書き方と違うのは、写真の選択理由などを書かなくなること。それを少し残念に思うが、仕方ないだろう。

●2005年9月1日:扉ページの写真を虫に変更

 9月になったので扉ページの写真を変更した。今回は、写真仲間が主催した写真展(すでに終了)へ出店した1枚を選んでみた。色の綺麗さと美しさを重視した作品だ。
 作品のタイトルは「緑の頂上へ」。一見、虫が主役のようだが、実は背景の植物が主役となっている。花や植物を撮影していると、虫が入ってきて邪魔をする。いつもなら追い払って花や植物だけを写すが、このときだけは虫を入れてみた。そしたら、予想したよりも良い感じに仕上がってしまった。また、虫を入れることで、観る人が物語を想像できることに気付いた。これ以降の写真では、何とかして虫を生かせないか考えるようになった。
 使用した機材は、いつもの組み合わせ。発色が素晴らしいメインカメラのE-1と、美しいぼけを生み出すSMC TAKUMER 50mm F1.4。現状では、自分にとって最高の組み合わせだ。ボディは後継機種が登場したら切り替えるだろうが、レンズはずっと使い続けるだろう。あまりにも気に入っているため、かなり酷使していたら、レンズの一部が壊れ始めた。最悪の事態を考えて、予備のレンズを購入してしまった。普通に買っても安いのに、ジャンク品を買ったので、相当に安く買えてしまった。
 このレンズに限らないが、良い写りをするかどうかは買った金額に関係ない。このレンズのように、安くて流通量が多いのに、素晴らしい写りをするものもある。逆に、かなり高額なのに、写りの特徴があまりないレンズもある。おそらく、価格は流通量に比例し、レアなものほど高価になるのだろう。だから、上手な集め方は、安いレンズを数多く買って、自分の好みにあったものを見付ける方法だと思う。

●2005年8月1日:扉ページの写真をピンクに変更

 月が変わったので扉ページの写真を変更した。友人からの強い要望を尊重して、花の作品を採用してみた。単なる美しさだけでなく、力強さも含まれる写真を。
 作品のタイトルは「ピンクの重なり」。そのまま写すと美しいだけの写真になってしまうので、何とか迫力を出そうと試行錯誤した結果がこれ。写真の中に大きな円形が隠れていて、全体のまとまりを作り出している。
 使用した機材は、もう何度も登場しているE-1とSMC TAKUMER 50mm F1.4。何度も説明したので、もう補足する必要はないだろう。今のところ、自分にとって最高の組み合わせだと思う。
 このレンズと中間リングは、必ず持って行く機材となってしまった。撮る被写体が決まっていて、使わないと分かっていても持って行く。花や植物はどこにでもあるので、写したい被写体が見付かったとき、レンズがなくて写せない状況を避けたいからだ。機会を逃さないことも、作品作りで大事な点である。

●2005年7月31日:年内に更新復活の予定

 わけあって、当サイトの更新をほとんど行なっていなかった。その分の労力を、写真の上達と、写真道サイトの更新へと振り向けてきた。おかげで、写真の腕はかなり上がり、写真道サイトの内容も充実してきた。
 ほとんど更新しなかった間に、何人もの方から応援や激励のメールをいただいた。ヤル気が再び高まるのに大いに役立ったので、とても感謝している。また、永遠に生きられるわけでもないので、残されている時間にも限りがある。そろそろ、当サイトの更新を再開する時期だろうと思う。具体的な日程は決めていないが、どんなに遅くとも年末までには、以前のペースに近い状態まで持っていきたい。
 大事なのは、どのテーマの内容を優先して追加するかだ。次の世代に役立つ度合いが大きいテーマほど、優先して書きたいと思っている。一番最初は、議論の姑息手段についてだろう。とりあえず、当サイトの更新を期待している方は、もう少しお待ちいただきたい。今公表できるのは、これぐらいしかないが……。

●2005年7月1日:扉ページの写真をパワーに変更

 新しい月になったので扉ページの写真を変更した。花を写した作品も考えたが、ちょっと毛色を変えたいと思い、力を感じる作品を選んでみた。綺麗に見えながら、力も感じる写真を。
 作品のタイトルは「グリーン・パワー」とした。できるだけ日本語を使いたいので、同じ意味の「緑の力」も一時は考えた。しかし、この作品にはSF的な印象を少しでも持たせたいので、すべてカタカナを使ってみた。この映像、宇宙船のエンジンの心臓部とか、新エネルギー装置の心臓部、という感じがしないだろうか。私はそう感じたので、タイトルをカタカナで付けてみたわけだ。
 使用した機材は、いつものE-1。レンズも、愛用のSMC TAKUMER 50mm F1.4。マウントアダプタを介して付けている。発色の良いE-1と、ぼけが美しいタクマー50mm。この組み合わせは最高なので、どうしても使ってしまう。それほど素晴らしい。
 今回のような写真では、レンズ単体でここまで寄れないため、中間リング(接写リング)を使っている。普通の中間リングだと使い勝手がイマイチなので、ヘリコイド接写リングを用いている。中間リングにヘリコイドが着いていて、リングの厚さが変更できる優れもの。あまりにも便利なため、これなしの撮影は考えられないほどだ。
 もちろん、普通の中間リングの3個セットも持っていて、ヘリコイド接写リングで足りないとき、足して使っている。ヘリコイド接写リングが複数あれば便利なのだが、少し高価なので、資金は中古レンズに回している。やっぱり、レンズの充実の方が大事。

●2005年6月1日:扉ページの写真を緑に変更

 6月になったので扉ページの写真を変更した。今年の春は、新緑の写真を載せてなかったので、一面緑の写真を選んでみた。もちろん、できるだけ綺麗に見える写真を。
 被写体は、ヌママツ(沼松)。その新緑の枝を、孔雀が羽を広げたような感じに写してみた。タイトルは、狙いがストレートに伝わるように「緑の孔雀」とした。本当の孔雀のように見せるのは無理だが、それなりの雰囲気が出ているのではないかと思う。
 使用した機材は、メインカメラである、いつものE-1。レンズはかなり古い、独ENNA社のEnnalyt 100mm F2.8。エキザクタ・マウントのレンズなので、マウントアダプタを介してE-1に装着する。
 古いレンズだけあって、開放で写すと、前後のぼけが癖のある形で崩れる。この崩れ方が、何とも言えない雰囲気を生み出す。その味が気に入って使い始めた。レンズはとても軽く、0.9mまで寄れるのも魅力だ。E-1に付けると、35mm版換算の200mm F2.8相当で、0.9mまで寄れることに等しい。寄れることは大事なので、かなり重宝している。
 このレンズ以外にも、気に入った古いレンズが何本か揃ってきた。それらを使い分けることで、作品の幅が広がっている。ズイコーデジタルとして単焦点は少ないが、私としては、まったく困っていない。それどころか、逆にお礼を言いたいぐらいだ。ズイコーデジタルに単焦点が少なかったため、仕方なくマウントアダプタに走ったが、それが中古レンズにハマるきっかけとなった。今では、数多くの中古レンズを所有し、撮影に持って行きたいレンズが多すぎて困るぐらい、幸せな状況となっている。

●2005年5月1日:扉ページの写真を星に変更

 新しい月になったので扉ページの写真を変更した。今回は、友人の要望を尊重し、美しい花の写真を採用した。ただし、花を単に撮影しただけの写真だと新しさに欠けるので、花ではないように撮ったショットを選んでみた。
 タイトルは、ずばり「カタクリ彗星」。タイトルから分かるように、カタクリの花を彗星のように写した1枚。画像を加工したものではなく、写したそのまま。トリミングもしていない。ただし、雰囲気を強調するために、彩度だけは上げてある。
 使用した機材は、メインカメラのE-1。レンズはSMC TAKUMAR 50mm F1.4。このレンズは、柔らかくて美しいぼけを作ってくれる、お気に入りの1本。あまりにも気に入っているため、撮影ではこのレンズを必ず持って行くようになっている。ズイコーデジタルの50mmマクロは、シャープな写りが魅力なので、まったく正反対の写り。この2本があれば、表現意図に応じて使い分けられ、表現の幅がかなり広がる。
 フォーサーズには単焦点レンズが少ないが、マウントアダプタを介すことで、多くのレンズが使える。古いレンズが多いので、かなり安く買えるのも魅力だ。何本ものレンズを買い集めたおかげで、単焦点レンズがなくて困る状況はなくなった。私にはAFが基本的に不要なので、MFでもまったく問題ない。あとは、レンズの味を生かして、作品を作り続けるだけ。

●2005年4月1日:扉ページの写真を炎に変更

 4月になったので扉ページの写真を変更した。今回はいつもと違って、少し変な写真を採用してみた。ガラス製品が炎のように見えるように写して、タイトルを「ガラスの炎」とした。
 この写真、特殊なフィルタを用いたり、画像を加工して作り上げたわけでない。炎のように見えそうな被写体に巡り会ったので、少しでも炎に見えるような撮り方を試みただけだ。撮り方だけでは不十分だったので、少しだけトーンカーブで補正してある。全体の色を変えて、より炎っぽく見せることも可能だったが、そこまで加工するとやりすぎと考え、思いとどまった。そうしなくても色が炎に近いため、それっぽく見えると感じたからだ。
 使用した機材は、メインカメラのE-1。レンズはsmc PENTAX-FA 50mm F1.4。このレンズは、明るさ、解像感、シャープさ、ぼけ味など全体のバランスがとても良く、大変気に入っている。ズイコーデジタルの50mmマクロのようなデジタル時代のシャープさとも、タクマー時代の柔らかさとも違い、両方の良いところ集めてを上手に落とし込んだようなレンズだ。
 フォーサーズのボディでは、マウントアダプタを介すことで、多くの魅力的なレンズが使える。ペンタックス以外にも、京セラのコンタックス、ニコンF、タクマーやロシア製などのM42、OMズイコー、トプコンなどのレンズが付けられる。すべてマニュアル操作になるものの、こうした点もフォーサーズの大きな魅力だ。
 これまで、ほしい中古レンズを探し続けていたら、かなりの本数が集まってしまった。現在では、撮影に持って行きたいレンズが多すぎて、嬉しい悲鳴をあげているほどだ。こんな楽し過ぎる状況になるとは、E-1を買うとき想像もできなかった。松下も参入することだし、フォーサーズを選んで大正解だったようだ。
 そうそう、他のデジタル一眼と違って、画像のアスペクト比が4:3というのも大いに気に入ってる。これも今のところ、レンズ交換式の一眼レフではフォーサーズだけだしね。

●2005年3月2日:扉ページの写真を像に変更

 新しい月になったので扉ページの写真を変更した。いつもとは趣向を変え、被写体として女性の像を選んでみた。実は友人から、女性モデルのポートレートを希望されたが、デジカメで撮影し始めてから、そうした被写体を撮ったことがない。理由は簡単で、モデル撮影会にも行かないし、モデルになってくれる女性もいないからだ。代わりにと、ポートレートっぽく撮った女性像の写真を選んでみた。
 友人にも話したが、女性モデルのポートレートが嫌いなわけでなく、モデルさえ確保できれば写したいと思っている。写真道のサイトでモデルを募集する手もあるが、アクセスする人の層が違っているので、募集の効果は期待薄だろう。そう考え、実行してはいない。ほとんど期待せず、募集だけ載せておく手もあるのだが……。
 使用した機材は、先月と同じDiMAGE 7i。つまり、最近撮った写真ではない。現在はほとんど使ってないものの、このカメラの後継機種が少しずつほしくなってきた。価格と画質を考慮すると、A200あたりが良さそうだ。使用頻度は高くないので、後継機が出て旧機種となった新品か、中古の激安品なら買って構わないと思う。その時期に、E-1の後継機が登場しなければの話だが。

●2005年2月1日:扉ページの写真を緑に変更

 2月になったので扉ページの写真を変更した。1月に続き、良いイメージに感じられる写真を選んでみた。幸福や自然に通じる、緑いっぱいの写真を。付けたタイトルは「葉の喜び」で、そんな雰囲気がよく出ていると思う。
 実は、この写真、写真道のサイトを以前から覗いている人なら、見覚えがあるはず。リハビリ期間中に撮った写真として、公開したことがあるからだ。かなり気に入っている写真なので、今回は特別に再登場させた。写真の狙いを強調するため、緑の色を調整して。強調し過ぎた感じもするが、意識的にそうしている。
 使用した機材はDiMAGE 7i。多少の欠点はあるものの、この時代にこれだけのカメラを作れた、ミノルタのカメラ作りの優秀さを感じさせる製品だ。ただ、E-1を購入してからは、出番が極端に減ってしまった。この写真を写したのも、E-1を購入するかなり前。レンズ交換できる一眼レフを持っていると、それ以外のカメラは、どうしても使用頻度が落ちてしまう。良いカメラなのだが、仕方ない。

●2005年1月1日:扉ページの写真を爽やかに変更

 新しい年、2005年になったので扉ページの写真を変更した。昨年までの数年は、世の中の出来事を考えると、良い印象より悪い印象の方が強い。そこで、今年最初の写真は、世の中が少しでも良くなるようにと願い、爽やかな印象のものを選んでみた。
 被写体は、広場に並べられた円柱形のプランター、工事用の赤いコーン、広場に敷き詰められた明るい青と白のタイル。全体として、爽やかな印象を狙って、美しくて優しく感じられるように切り取ってみた。この種の写真では、全体の明るさも大事なので、最後にPhotoshopで調整してある。もっと明るくした方が狙った印象を強められるが、明るすぎるとリアリティが低下するので、調整はほどほどにした。
 使用した機材は、E-1と標準ズーム14-54mm。このレンズは、広角を含む約4倍ズームながら、画質はなかなかのもの。かなり寄れるし明るいので、被写体を問わずに広く使える。望遠側がもう少しあれば1本で済んで万能なのだが、それだと高倍率すぎて画質が落ちるのだろう。とにかく、安心して使える常用レンズで、出番は多い。

●2004年12月31日:扉ページの写真を厄払いに変更

 2004年最後の日になったので扉ページの写真を変更した。今年は、台風や地震などによる大きな自然災害が目立った。また、北朝鮮による拉致問題がなかなか進展しないなど、気分の悪いことも数多く残っている。さらに、ここ数年は、テロが多く発生して、一般市民の犠牲者が出続けているなど、良くない出来事が目立つ。
 そこで、今日1日だけ、厄払いの写真でも掲載してみようかと思った。厄払いを神頼みしたぐらいで状況が変わるとも思えないが、何もしないではいられない気持ちがあって、実行してみた。神を信じない人間の厄払いなんて、ほとんど効かない気もするが……。
 いつもなら、扉の写真を変更した際には、いろいろな解説を付ける。今回は、厄払いの写真ということで、この手の解説は省略する。来年あたりから、少しでも状況を改善することを願って、今年を終わりたい。

●2004年12月1日:扉ページの写真を影に変更

 12月になったので扉ページの写真を変更した。この季節なら紅葉とも考えたが、あまり写してなくて良い写真が見付からなかったので、別な写真にしてみた。最近撮った写真のうち、一般ウケしそうなものの中から選んだ。とくに凝ったことはしてない。人物を逆光で撮り、シルエットにするという、ありがちな写し方。
 運が良かったのは、カップルが寄り添って、右側の男性が足を交差してくれたこと。ラブラブな雰囲気が感じられる姿となった。信号がすぐに青に変わったため、この姿での写真は1枚しか撮れなかった。スナップは一瞬の勝負であることを、あらためて感じた。
 人物を被写体とした写真は、あまり撮っていない。肖像権の問題があるため、安易に公開できないからだ。この写真のようにシルエットにしたり、後ろ姿だけの場合だけは、人物を特定できないので安心して撮れる。
 使用した機材は、いつものE-1に加え、最近購入した望遠ズームの40-150mm。ズーム比が3.75倍で、35mm版換算で80-300mm相当となるため、意外に使いやすい。一番気に入ってるのは、レンズが軽いこと。そのため、持ち歩く頻度が高まっている。趣味のサイトで最近公開した写真はすべて、このレンズで写したものだ。
 廉価版のレンズだが、写りはなかなか良い。EDレンズを使った50-200mmの、ズームとは思えない鋭い描写には劣るものの、ズイコーデジタルの名に恥じない写りを実現している。実質価格が3万円を切ってるので、お買い得感がかなり高いレンズだと思う。50-200mmの出番は減るが、買って良かった。

●2004年11月15日:フルタイム勤務から開放された

 フルタイムで働き始めたものの、仕事のスタイルの違いなどから、こちらが期待した形にはならなかった。依頼主と相談した結果、今回の仕事は途中で終わることにした。別なプロジェクトからの依頼もあり、そちらの方が自分の仕事のスタイルに合っているのと、自分の能力をより大きく生かせるのも、決断した理由だ。
 おかげで、フルタイムの勤務から解放された。短い間だったが、毎朝決まった時間に起きて、出勤するのは少し辛かった。週に何回か行くだけで構わない仕事の方が、圧倒的に辛くない。十数年も自由業を続けているので、こうした働き方に体が変わってしまったのだろう。とにかく、フルタイムでの勤務が終わってホッとしている。
 自由な時間が少しは増えたので、当サイトの更新を改めて考え始めた。来月あたりから、少しずつ増やそうと思っている。まず最初は、議論の姑息手段を取り上げたい。今考えている予定どおりに進められるかどうかは、少し不安だが……。

●2004年11月2日:扉ページの写真を逆光に変更

 予定より1日遅れたものの、11月になったので扉ページの写真を変更した。友人からの強い要望を無視し、光の演出を重視した写真を選んだ。大きな橋を逆光で写し、手前に照明灯を入れたものだ。タイトルは、そのままズバリの「逆光の橋」としてみた。
 これは、最近撮った写真ではない。ここのところ撮影に行く暇がなかったので、以前に写した写真の中から選んだ。毎月の写真のように、変なクセのない、一般ウケしそうな写真に限定して選んでみた。
 晴天の日の撮影では、太陽の光をどのように利用するかが重要となる。代表的なものの1つは、逆光を積極的に利用する方法だ。逆光で写すと、人物や植物などの輪郭部分が美しく強調され、魅力的な雰囲気の写真に仕上がりやすい。この写真では、照明灯の白い球体を浮き出させる目的で、逆光を利用した。
 撮影に使用した機材は、E-1の前にメインとして使っていたDiMAGE 7i。レンズ交換は出来ないものの、広角から望遠まで含んだズームが付き、絞りやシャッター速度を自由に選べるマニュアル重視のデジカメだ。いくつかの欠点はあるものの、写真表現にこだわる人にとって、なかなか良いカメラに仕上がっている。趣味としての写真が復活するきっかけとなった、自分にとって大事なカメラでもある。たまには使ってあげないと可哀想な感じがするものの、E-1を持っているだけに現実には……。

●2004年10月23日:今月からフルタイムで働き始める

 先月までは、あまり仕事をせず、大好きな写真を撮って過ごしていた。それが突然、今月からフルタイムで働き始めることになった。オープンソース系の某企業で社長をやってる知り合いから、協力してくれないかと声をかけられ、中心メンバーの1人として参加することに。そのため、土日も勉強に使っていて、時間の余裕がほとんどない。
 先月までは、写真道のサイトを優先して更新していた。だから、当サイトの更新はあまりしてこなかった。今回の状況変化により、更新頻度がますます減ってしまいそうだ。何とかしなければと考えているのだが、当分はどうすることもできなさそう。
 実は、当サイトの更新頻度の向上を、11月あたりから始めたいと考えていた。それが、今回の仕事により、まったく無理になってしまった。このままでにはしたくないので、まとまった休みが取れる時期にでも、サイトの更新を何とかしたいと思う。

●2004年10月1日:扉ページの写真を秋に変更

 10月といえば秋なので、扉ページの写真を、秋らしい写真に変更した。友人からの強い要望は再び花だったが、花の写真が2枚続いたので、あえて避けてみた。秋の定番はススキなので、採用したのはススキを写した1枚。写真のタイトルは、ススキという言葉を使わず「秋の風」にしてみた。
 ちょうど良く風が吹くのを待っていたが、風がほとんど吹かなくて困った。10分以上待っても、満足な風が吹いたのは3回ほど。そんな苦労をしながら、何とか写した中で一番良さそうだったのが、この写真。優しい風に吹かれているススキの感じが、まあまあ出ているのではないだろうか。
 撮影に使用した機材は、いつものE-1と、買ったばっかりのKenko MC SOFT 85mm F2.5。ソフトレンズを使って、柔らかい風を演出してみた。このレンズ、ソフトの度合いがちょうど良くて使いやすいのと、絞りが13枚羽根で点光源のぼけが丸く写るため、かなり気に入った。ペンタックスの85mmソフトレンズより、こちらを使う機会の方が多くなりそうだ。税込みで5250円と安かったので、かなりのお買い得だと思う。
 実は、このソフトレンズを初めての使ったのは、この写真を撮りに行ったとき。どんな具合に写るのか、不安を感じながら撮影したが、何とか採用できるレベルの写真に仕上がった。ペンタックスのソフトレンズでの経験が、十分に生きたためだ。自分の経験で判断する限り、ソフトレンズのソフト効果の度合いは、一眼レフの光学ファインダでは、正確に確認できないと思う。ファインダによっても異なるようだ。ペンタックスのソフトレンズを使ったとき、E-1の光学ファインダではソフト効果が小さめに見えるので、ちょうど良いソフト効果と思った状態よりも、少し弱めるとちょうど良いソフト効果で写せる。今回のレンズでも同じように考えて撮影したら、まあまあの仕上りが得られた。この法則は、両方のソフトレンズに有効なようだ。

●2004年9月1日:扉ページの写真を花に変更

 今月もまた、扉ページの写真として、美しい花を採用した。大きな理由は、友人からの強い要望である。最初は単に「花が一番いいね」とのことだったので、前回「花の不安」を採用したら、気に入らなかったようだ。「あれはあれで面白いけど、花はやっぱり美しくないと」と言われた。というわけで今回は、特に色の美しさ優先で選んでみた。
 この花の名前は、ケアフリーワンダー。マクロレンズを用い、花の中心部をアップで切り取っている。花びらの端が白っぽく、付け根に近付くほど色が濃い。そのため、美しい色のグラデーションとして写し取ることができる。
 この写真も、7月1日の写真と同じで、表示できる色の範囲が狭い液晶モニタだと、花びらの赤色の濃い部分が、つぶれたように表示される。安いノートパソコンの液晶モニタにとって、少し辛い画像だ。7月1日の写真よりは厳しくないので、かなり安いモニタでない限り、大きく破綻する感じには表示されないと思う。
 撮影に使用した機材は、E-1とズイコーデジタル50mm F2 マクロ。花の撮影では定番として使っているレンズで、描写は抜群に良い。実はこの花、実物は写真のように見えない。E-1で撮影すると、こんな派手な感じになってしまう。E-1の色の良さは、花でも発揮されるようだ。

●2004年8月25日:扉ページの写真を不安に変更

 7月の下旬は、扉ページの写真を特別に変更した。寒気を誘うのに幽霊が使われるということで、テーマをゴーストに設定したが、かなり美しい写真を選んだ。そのため「今年は相当暑い夏なのに、その選択は良くないのではないか」と、友人から突っ込まれてしまった。
 そこで8月の下旬は、また特別に写真を変えることにした。寒気を誘う写真が見付からなかったので、マイナスのイメージを持つ写真を選んでみた。タイトルは「花の不安」だ。かなり変わった写真で、不思議な雰囲気を持っている。
 こうした写真も、意図して(つまり事前に計算して)撮影できる。ミラー式レンズのリング状のぼけを利用し、変わった雰囲気を演出してみた。不安な感じに写る背景を探しながら、何枚も写した中で、一番良かった1枚だ。
 今回使ったロシア製のRUBINAR 300mm F4.5は、E-1に付けると600mm相当の超望遠レンズとなる。被写界深度が浅くてピント合わせが難しいし、描写があまりシャープではないものの、思いっきり切り取れるので、よく使う。常用レンズの1本となってしまった。もう少しシャープだといいのだが、買った値段(新品で税込み1万4700円)を考えると欲張りすぎだろう。

●2004年8月1日:扉ページの写真を木陰に変更

 今年の夏は暑いので、扉ページの8月の写真は、涼しさを感じられるものを選んだ。といっても、かき氷のような被写体は写してない。代わりとして、暑い中に涼しさを感じさせる木陰にしてみた。付けたタイトルは「木陰のベンチ」だ。
 ここ最近の扉ページの写真は、知り合いの希望を優先したため、美しさを感じるような作品が多かった。ここら辺で少し変えたいと思い、少し落ち着いた雰囲気の写真をあえて選んでみた。素人ウケはあまりしないかもしれないが、雰囲気がよく出ている作品だと思う。こうした感じの写真も、少しずつ織り交ぜていきたい。
 撮影に使用した機材は、オリンパスのE-1とズイコーデジタルの50mmマクロ。このマクロレンズは、良さを伝える言葉が見付からないほどの描写力で、本当に素晴らしい。マクロでも凄いが、今回のように遠景を写しても感激する。その凄さは、E-1のファインダーを覗いただけで感じられるほどだ。このレンズを使うためだけに、E-1を買う人もいるのではないだろうか。それだけ凄いレンズである。やや高価だったが、買って本当に良かった。

●2004年7月20日:扉ページの写真をゴーストに変更

 暑い日が続くので、突然だが扉ページの写真を更新したくなった。日本では、暑い日に寒気を誘うのに怪談が用いられる。そこで、写真選びのテーマを幽霊にしてみた。もちろん、一般の人が良いと感じる写真が基本なので、できるだけ美しいことが条件となる。
 そう考えて選んだのが、今回の写真。付けたタイトルは「草のゴースト」だ。「幽霊」でなく「ゴースト」としたのは、レンズ評価の用語に「ゴースト」があるから。カメラやレンズが好きな人を、少し意識したタイトル付けである。
 撮影に使用したレンズは、ロシア製のミラー式RUBINAR 300mm。M42マウントアダプタを介してオリンパスE-1に付けると、35mm版換算で600mm相当の超望遠となる。手持ちだとフレーミングが定まらないし、手ぶれしやすくなるが、三脚を持ってなかったので(いつも持っていかないのが理由だが)、何とか手持ちで撮影した。ご覧のとおり、ミラー式レンズの特長を生かした1枚に仕上がった。

●2004年7月1日:扉ページの写真を花に変更

 また今月も、扉ページの写真を更新する時期が来た。毎月のことだが、どの写真にしようか、かなり悩む。ある友人から花のリクエストをもらったので、また花を選んでみた。花の名前は不明だが、赤い色の美しいバラ。写真のタイトルを「花びらに包まれた球」としてみた。
 この写真の色は、液晶モニタには辛いもの。表示できる色の範囲が狭い液晶モニタだと、花びらの赤色の濃い部分が、つぶれたように表示される。もし2台以上のモニタを持っているなら、ぜひとも2台一緒に表示させてみよう。どちらのモニタが悪いか、かなりハッキリと分かるかも知れない。とくに低価格のノートパソコンで。
 撮影に使用した機材は、E-1とズイコーデジタル50mm F2 マクロ。手持ちのズイコーデジタル4本の中では、描写が一番良い。これだけズームレンズでないし、EDガラスも使っているので当然ともいえるが、とにかく写りが良い。昼や夜のスナップにも使いたいと思うが、昼なら標準ズームの方が格段に便利だし、夜ならF1.4と明るいプラナーの方が何かと助かる。というわけで、マクロ撮影以外ではあまり出番がない。もっと使ってやりたいのだが……。

●2004年6月1日:扉ページの写真を水に変更

 今月も1日に、扉ページの写真を更新できた。先月は緑、先々月は桜の花だったので、今月は水に関係するものを選んでみた。6月と言えば梅雨を思い浮かべたからだ。水に関わる写真を探してみたところ、あまり良い写真が見付からなかった。一番良さそうに思えたのが、今回の写真だ。オリンパスのE-1を買ってすぐの頃、12月に写したもので、今の時期とは正反対。まあ、季節外れでも構わないだろう。写真のタイトルは「光を浴びた噴水」。少し幻想的な雰囲気があるので選んでみた。この写真に限らないが、扉ページの写真については、一般ウケしそうなものを選ぶようにしている。
 この場所を写したのは、この1枚だけ。通ったときに、さっと撮ったもの。今思うと、もっと面白い撮り方が考えられる。もっと考えて何枚も撮れば良かった。撮った時点では、あまり興味のある被写体と思わなかったのだろう。
 使用した機材は、E-1とズイコーデジタル14-54mm F2.8-3.5。ズイコーデジタルの中では、描写が一番悪いのだが、それでもかなり良い。ズイコーデジタルの描写力は、デジタル専用をうたってるだけあって、どれもレベルが高い。このレンズ、35mm版換算で28mmから始まるズーム域(ズームがカバーする焦点距離の領域)が使いやすいので、E-1用レンズとして出番が一番多くなっている。
 単写真ばかり公開しているので、そろそろ組写真を公開しなくては。そういえば、先月も似たようなことを言ってた。あれから1ヶ月も経過したのに、何もしていなかった。今月中には何とかしたい。

●2004年5月10日:謝罪?のメールに拍子抜け

 昨日、抗議のメールが届いたことを公表し、それへの対処も予告した。すると、あまり時間が経ってないうちに、抗議相手から謝罪?のメールが届いた。抗議メールの論調が挑発的だっただけに、そのギャップに驚いた。
 来たメールだが、謝罪はタイトルでのみ。どうやら、謝罪ではなさそうだ。あらためての自己紹介が書いてあったもの、「自己紹介は、あれでしたつもりでしたが、あなたはあれを認めていないようです」と書いてある。前の抗議メールを見ても、自己紹介らしき文は見あたらない。書いている内容だけから推測すれば、論理的思考能力が弱いと判定できる。おそらくは、自分のメンツや負けん気から、上記の文を書いたのだろう。だとしても、非論理的なことが解消するわけではない。
 もっと根本的な問題がある。見ず知らずの人にメールを送るのに、基本的な挨拶すらない。常識のあるマトモな人間なら、「はじめまして」ぐらい入れるのが当たり前だろう。最初のメールで忘れたら、次のメールで訂正すればよい。自己紹介によると若い学生とのこと。今の時代、最低限の常識を期待するのが無理なのか。
 自己紹介のところに、「私としては、昨日送った問題について討論などしたいと考えております」とある。私の方では、基本的な挨拶もしない失礼な人とは、討論以前に話しすらしたくない。また、自己紹介してないのに行なったように書く非論理的な人物とは、マトモな討論など成立するはずがないと考えている。よって、今回の相手にメールを送るつもりはない。返事はすべて、サイト内で公開する。

 抗議した理由についても書いてあった。それは「自分たちの親、祖父母の時代をあまりにも軽蔑したあのページは、どうしても『改正してほしい』です」であった。この感情は理解できなくもないが、考え方を変えた方がよいと思う。
 まず大事なことを述べよう。あのページで悪く言っているのは、時代全体ではないし、その時代を生きた全部の人々ではない。日本軍という限定された組織であり、対象の大部分は中枢にいた人になっている。この点で大きな誤解がある。
 次に大事なのは、歴史の役割である。歴史の大事な役割は、発生年数や登場人物を覚えることではない。成功も失敗も含めて、事実を正しく把握し、後の時代に役立てることである。今回の対象とのなった内容は、極めて多くの日本人が死んだ戦争である。死んだと言えば聞こえは良いが、根本原因を重視して分析するなら、戦争を始めた人に殺されたに等しい。殺されなかった人でも、悲惨な生活を送った人が多数いる。同じように悲惨なことが二度と起こらないように、何が悪いのか明確にして、今後の社会に役立てる必要がある。
 では、なぜ自国の歴史を取り上げるのであろうか。それは、国または民族ごとに文化が異なり、別な国や民族の失敗よりは、自国の失敗の方が役立つからだ。同じような失敗を起こす可能性は、自国の失敗の方が大きい。だからこそ、自国の失敗を冷静評価して、その防止方法を社会に組み込む必要がある。
 自国の失敗を含め、自国の悪い部分を見たくない気持ちは分かる。しかし、以上のように役に立つ限り、悪い部分を隠す方が損は大きい。どんな国でも民族でも、良い人も悪い人も必ずいる。いくら良い部分ばかり挙げて賞賛しても、世の中の本当の姿は変わらない。それどころか、自国を賞賛してばかりの国には、自由に発言できない国が多い。自由な批判が行えるからこそ、国家や民族が良くなるのだ。この点こそ、理解すべきだろう。
 旧日本軍の真の姿を見たいなら、深い分析を行った本がいくつか出版されているので、参考にすればよい。数少ない良質なものとしては、中公文庫の「失敗の本質」が挙げられる。くれぐれも、非論理的をモットーとする人が書いた本や意見に惑わされないこと。これも極めて大事なことだ。
 対象ページの内容が軽蔑したように感じるのは、ジョークのページなので誇張されている面が大きい。しかし、その対象のなっている相手は、大きく軽蔑されても仕方がない。とくに上層部の人々は、安易に戦争を開始し、ダメな考えて作戦を失敗に導き、多くの日本人を殺した張本人だからだ(詳しい話は、後で書く予定の反論で)。

 今回の抗議対象となったページの作成には、歴史の役割以外の大きな理由がある。それは、非論理的をモットーとする人の存在である。日本では、世の中にまだまだ大きな悪影響を及ぼしている。非常に困った存在として。
 日本における非論理的をモットーとする人は、過去の歴史、とくに旧日本軍に関することに敏感である。そのため、この話題を取り上げることで、該当する人を見分けられるし、議論の姑息手段を容易に見付けられる。つまり、非論理的をモットーとする人や姑息手段を見付けだすためのエサとして、置いているのである。実際には、なかなか食いついてこないのだが。

 最近の若い人の中に、非論理的をモットーとする人の考え方を支持する人が増えているらしい。それが事実だとしたら、大変なことである。日本の将来にとっても、本人達にとっても。
 非論理的をモットーとする人にだまされないためには、論理的思考方法、評価技術、議論手法などを習得する必要がある。もっと即効性を求めるなら、議論の姑息手段を知るのが効果的だろう。整理して公開すると言っていながらできてないが、今回の件で、公開を急ぐ必要があると感じ始めた。今回のメールは、その意味で良かったかも知れない。

●2004年5月9日:抗議のメールが届いた

 先日、このサイトの内容に関する「抗議の手紙」が届いた。サイトの内容に反論するメールはめったにない(今回を含めても、通算約9年で5通ほど)ので、久しぶりである。
 期待しながら読んでみたら、いきなりガッカリした。抗議の対象が、何と「脳味噌ぐちゃぐちゃルーム」の「太平洋戦争時代から受け継がれた言葉」に含まれる内容だった。これはジョークのページに属し、面白く演出するために誇張が含まれている。そんな内容に真面目に反論するとは、何を考えているのだろうかと思った。
 このページへ抗議するなら、関連すると思われる別なページへは反論しないのだろうか。同じくジョークのページに属する「非論理主義史観」、「ニセ愛国心」、「新しい歴史的バカをつくる会」など(まとめて読むならここ)には、納得しているのだろうか。これらは“当たっているだけにキツイ”という内容で、かなり面白いと思うのだが。また、真面目なページに属する「和暦は欠陥システム」の方は、完全に同意してもらえると思うが、どうなんだろうか。
 メールから見えてくる差出人の特徴を推測してみた。私の名前に「さん」を付け、こちらの求めに応じたこと明記している。しかし、自己紹介はまったくなし。私の方では、簡単な自己紹介ぐらいするように求めているが、これに関しては応じていない。メールアドレスも、匿名性が高いものを使っており、自分の正体を隠そうとしている意図が見えてくる。こうした点から判定すると、メールの差出人としては“情けない部類”に属する。
 抗議対象となったページは、ジョーク化による誇張は含まれているものの、大事な部分で間違いはない。元になった内容自体が相当に悪くて情けないものなので、大事な部分での誇張はほとんど必要なかった。真面目な分析を基盤とするなら、反論するのは非常に難しい内容である。しかし、非論理的をモットーとする人の場合は、そうした内容にでも文句を付けてくる。論理的な内容による反論ではなく、議論の姑息手段を使って。
 今回の抗議内容にも、議論の姑息手段が使われていた。そうした内容に反論するのは時間の無駄なので、無視するのが賢明だ。しかし、別な形で反論するのなら価値があるのではと思えてきた。反論内容をメールではなくサイトで紹介し、反論内容に姑息手段の解説も含めれば。こうすると、姑息手段を紹介することにもなり、非論理的をモットーとする人からの攻撃を弱める効果が期待できる。議論の姑息手段を詳しく解説するまでの“つなぎ”として役立つだろう。
 というわけで、近いうちに公開したいと思っている。いろいろと忙しいので期日は確約できない。遅くとも今月中に、としておきたい。議論の姑息手段に関しては、まだ何も説明していないので、面白く読めると思う。非論理的をモットーとする人からのセコイ攻撃に困っている人には、かなり価値のある内容となるはずだ。

 ついでなので、もっと大事なことを述べておこう。非論理的をモットーとする人は、「愛国心」などを声高に主張したがる。しかし、実際にやっているのは、愛国心と逆の行為だ。論理的思考に反することが非常に多いため、それを信じると知的能力が大幅に低下する。日本人の知的能力を低下させる行為に等しい。今後の社会においては、知的能力の向上が極めて重要なだけに、知的能力の低下を招く行為は、国家や国民の利益に大きく反する。まさに、日本の国家や国民にとっての癌ともいえる行為だ。
 過去の歴史の正しさを議論しても、過去が変わるわけではない。その意味で、力を注ぐ対象としての価値は小さい。それよりも、未来の社会に多大な影響を与える、国民の知的能力の向上を邪魔する行為こそ、何万倍も問題にすべきである。非論理的をモットーとする人にとっては、極めて困った状況に向かうため、絶対にやってほしくないことであろうが。

●2004年5月1日:扉ページの写真を緑に変更

 今月も1日に、扉ページの写真を更新できた。先月は桜の花だったので、今月は緑を選んでみた。写真のタイトルは「春の息吹」。単に緑色なのではなく、幻想的で美しい緑を狙った作品。トリミングはしていない。
 使用した機材は、オリンパスのE-1とズイコーデジタル50mm F2マクロ。描写が非常に素晴らしいレンズで、開放から安心して使える。加えて、E-1が生む素晴らしい色は、マクロでも威力を発揮する。このような写真を撮れたときは、E-1を買って本当に良かったと実感できる。
 フォーサーズシステムは、CCDのサイズが銀塩35mm版より小さいため、マクロに向いている。フォーサーズの50mmレンズは、35mm版の100mmレンズに相当するが、同じ絞り値でも2段分だけ被写界深度が深い。フォーサーズの50mmでのF2は、銀塩35mm版の100mmでのF4と被写界深度が同じ。おかげでフォーサーズは、マクロに適したシステムとなっている。
 50mm F2マクロを買ったことで、花や緑のマクロ撮影を始めた。最初に公開した作品が、今回の扉の写真である。別な写真も撮影中で、組写真としての公開を予定している。

●2004年4月1日:扉ページの写真を桜に変更

 先月から、扉ページの写真を更新することにした。すぐ続かなくなるとまずいので、4月は最初の1日に更新しよう。4月といえば春。そこで、春らしい写真を選んでみた。被写体は、もちろん桜。
 最近撮った写真で、ふんわりした感じを狙ったもの。被写体を目で見ても、こんな感じには見えない。露出オーバーでハイキーにしたために、ふんわりした感じに仕上がった。ピンク系の色は、ハイキーにすると美しくなりやすい。
 デジタル写真の特徴は、銀塩のリバーサル(スライド)に近く、暗部が暗くなりやすくて、明部が飛びやすい。この特徴を利用すれば、直接目で見たのとは異なる印象に仕上げられる。今回の写真も、ハイキーにすることで違った印象に写せた。
 使用した機材は、オリンパスのE-1とズイコーデジタル50-200mm F2.8-3.5。テレ端の200mm(35mm版換算で400mm)で撮影したが、それでも被写体が少し小さく写ってしまった。困ったことに、被写体へ近付くのも難しかった。仕方がないので、中央部分をトリミングしてある。上下左右とも各4%を取り除いたので、桜が写真一杯に広がった。
 大変だったのはピント合わせ。被写界深度が狭いのに加え、オートフォーカスが苦手な被写体だった。さらに、風が吹いているので被写体が大きく揺れる。ピントは手動で合わせるしかなかった。何枚も撮影した中、これ1枚だけが期待した仕上りに。

●2004年3月17日:扉ページの写真を変更

 扉ページの写真をまったく更新してないなぁと、ふと気付いた。写真を採用する前は、テクスチャー生成ソフトで作成した画像を、自分なりに加工したものだった。写真に切り替えたときは、写真を定期的に入れ替えようと思っていたが、そのままになっていた。サイトの中身の作成ばかりに気を取られていて、完全に忘れていたというのが本当のところなのだが……。
 写真を入れ替えようと考え始めて困ったのは、サイトのテーマである「知性」と関係する写真がほとんどないこと。理由は簡単で、そういうテーマで撮影していないからだ。そのため、サイトのテーマとの関連性は、気にしないことにした。面白そうな写真であれば、何でも構わないだろう。
 今回選んだのは、あるテーマに沿って撮り貯めている写真の中の1枚だ。そのテーマとは「信仰」である(最終的な作品タイトルは、もっと違った言葉を用いる予定)。私自身は何かを信仰しているわけではないが、信仰に関係するモノは、被写体として面白いものが多いから、テーマの1つとして選んでみた。
 写真表現の分け方の1つに、単写真と組写真がある。私が好きなのは組写真なので、このテーマも組写真として仕上げることを狙っている。ほとんどの人は単写真として撮影しているが、“写真の面白さは組写真にこそある”と思っている。この辺の話は、いずれ写真道のサイトで紹介したい。
 最後に、この写真の撮影データを少しだけ。使用した機材は、オリンパスのE-1とズイコーデジタル50-200mm F2.8-3.5。このレンズ、写りが凄く良い。撮影した焦点距離が147mmだから、35mm版換算で300mmの望遠レンズと同じぐらい。手持ちでの撮影なので、ファインダー像が少しだけプルプル震え(もう若くない証拠かも)、フレーミングが難しくなり始める焦点距離だった。絞りはF11で、シャッター速度は1/4000秒。感度がISO 100で、露出補正が-1.3EV。得られた写真は、期待した以上の出来となった。当然、トリミングなし。

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