相原友直著、「平泉実記」「平泉旧蹟志」「平泉雑記」のHPへの掲載について
平泉に華咲いた奥州文化は、奥州合戦の敗北により、一旦息絶えたかに見えた。確かに誰が高舘に登り、四方を見渡しても、目に映るものは束稲山と北上川の穏やかな流れだけである。だが人の目には見えねども奥州文化という華の地下茎はしっかりと生き延びている。この度800年の歳月を越えて、花開いた中尊寺蓮のように、我々は一人の歴史家の残した言ノ葉に大輪の華を見い出すのである。 相原友直(1703〜1782)の著した「平泉実記」「平泉旧蹟志」「平泉雑記」は、まさに奥州の文化史の中に咲いた大輪の華である。この気仙郡高田村の医の家に生まれた生来の歴史家は、江戸中期の寛延安永年間に、埋もれた平泉文化収集とその精査に生涯をかけて、先の三冊の著書を世に残した。俗に「平泉三部作」と云われるこの著書は、厳密な歴史観に裏打ちされた見事な歴史書である。この本を読む時、人の命は一瞬なれども、人の思いは不滅なのだという真理を思い知らされる。 そしてこの書こそ、学としての「平泉学」の始まりを告げる時の鐘であった。全ての平泉の歴史研究は、この鐘の音から開始されたのである。しかしながら現在歴史家相原友直氏の評価は、余りに低いと言わざるを得ない。 そこで相原氏の「平泉三部作」を、当HPによって、電子化し全文掲載することによって、この在野に埋もれた歴史家の全貌を全国の歴史研究者及び歴史愛好者の前に明らかにしたいと思う。 尚、この書の原典は、「平泉町史資料二」(平成五年八月)である。掲載については、平泉町助役橋本良隆氏のご助力を賜り平泉町教育委員会様のご承認をいただいた。又、相原友直関連の資料に関しては、平泉郷土館主事の千葉信胤氏のご協力をいただいた。 平成11年9月14日 佐藤 弘弥
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平泉実記序 | 一、中尊寺 | 平泉雑記 目録 |
入力終了のご挨拶
皆様へ
本日相原友直翁の平泉三部作入力完了いたしました。
引き続き末永く当サイトを応援くださいますようよろしくお願い申し上げます。 平成十二年四月六日 佐藤弘弥
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*2000.6.4、雑記及び実記に「総もくじ」を作成しました。
*三部作入力終了後、全記事から義経公に関わる記事を研究し「相原友直における源義經像」を書き上げる予定です。
最終更新日2000.3.6 HSato
2000.6.4 Hsato