PENペンギンの本(コミックス)

バケツでごはん#8 バケツでごはん[1]-[8]
 玖保キリコ
 1994.6.1 第1巻初版発行(1993.5.3 連載開始)
 小学館 ハードカバー各¥874  
新装判各¥476 
  Copyright by 玖保キリコ、小学館ビッグスピリッツコミックススペシャル
 8巻で堂々完結。おめでとう。「シニカルヒステリーアワー」「いまどきのこども」などの玖保キリコが送る動物園ストーリー。玖保キリコの中のツネコ的要素とキリコ的要素とが非常にうまくマッチしている。
 ここのページの視点から言うと、(ちょっと意外なことに)動物のデザインが非常に正確なのだ。擬人化しているキャラクタにおいて、元々の動物の特徴を残すというのは、さすがだ。もちろん、ギンペイたちペンギンについてもそれはいえる。
 2000年6月より、普通のコミックスサイズの新装版で再刊行されだした(さすがに買っていないので、内容が変わっているかどうかチェックしてない)。
  ピングー・コミック [1]-[6]
 ミッシェル・ニー 
 1995.8.20 第1巻初版発行
 ソニー・マガジンズ ¥880

 もちろん、世界で一番元気なペンギンのピングーだ。コミックは、ほとんど文字なしのパントマイム的世界をつくっている。読者のアイディアを作品にしてくれるシステムもあるので、ファンは是非見てみよう...ってファンならとっくに買ってるか。
  空飛ぶペンギン [1]-[10]
 秋里和国
 1992.1.20. 第1巻初版発行(1991.9 連載開始)
 小学館 別コミフラワーコミックス 各¥388 
 
 「玉のこしにのるなんてペンギンが空を飛ぶようなものだよ!!」と言われながらも、脱ド貧乏をめざす初子の奮闘記....なのかな。ペンギンは心象風景にしか登場しない(キングペンギンっぽい)んだけど、秋里和国は結構好きなので加えちゃった。
 コミックス版は、新品の入手は困難のようだが(古本屋ではよく見かける)、最近文庫化されたので、そちらで入手できるようになった。
  荒野のペンギン [1]-[3]
 森下裕美
 1985.4.25. 第1巻初版発行
 集英社 ヤングジャンプコミックス 各¥390 品切れ中?
 
 小林薫(!)という名前の中年のおじさんを主人公にしたオムニバス。彼は、作品ごとに別々の人格として登場するのだけれど、その後ろ姿が荒野のペンギンなのだ。リリカルに見せて結構怖い作品集。でも、本編ではペンギンそのものはでてこない。別の単行本「あっにてる」(集英社 ISBN4-08-861510-7)にはみ出した、「荒野のペンギン・ペンギン翔んだ」のラストシーンでやっとでてくるのだ。
 わたしは、こっちで森下裕美に接していたので、少年アシベを最初に見たときには、思いっきり違和感があった(もうなれたけど)。
  忍ペンまん丸[1]-[11]
 いがらしみきお
 1996.2.22. 第1巻初版発行

 エニックス ガンガンコミックス 各¥390 
 11巻で堂々完結。おつかれさま>まん丸。
 最近のいがらしみきおらしく、比較的「わかりやすい」。濃いいがらしみきおファンには、ものたりないかもしれない。
 ペンギンは、主人公の何と忍者である。動物園から連れてこられたペンギンピーピーが念雅(ネンガ)流忍ペンまん丸となり、伊賀甲賀と3つどもえの争いの渦中に入る。彼は、山を平和に導くアイドルとなりえるのか。
 ペンギンが手印を組むというしょーもないギャグが、わたしは実は好きだ。
アニメがテレビ朝日系で(東京では土曜日18:00から)放映されるようになった。そんなにメジャーになるもんだったのかい?....なんていってたら、小学館漫画賞をとってしまった。やっぱり、小学館ペンギン好きなんだよ。  
  ペンギンの王様 [1]-[3]
 
真東砂波
1992.2.28.第1巻初版発行
秋田書店 ボニータコミックス ¥390
 
 コウテイペンギンのペン太は、売れない小説家純一のペットであり大親友。なんてたって二人は言葉が通じるのだ(一般家庭にどうしてコウテイペンギンがいるのかについては3巻に説明がある)。純一は、となりの女子高生美鈴ちゃんに恋をしている。そこで、ペン太が活躍(?)するってはなし。B'zのサウンドにのせたアップテンポの少女マンガ。わたしは、ひそかに好き。
  ペンギンぱあてぃー[1]-[2]
 室山まゆみ
 1995.9.20. 第1巻初版発行
 小学館 フラワーコミックス [1]¥390 [2]¥379
 
 室山まゆみは、あの、「あさりちゃん」の作者。14歳のモデル小沢ミカがペンギン王国の王子さまペンペンを拾ったことから巻き起こる日常的大騒動---って、物語の構図は藤子不二雄のパターンを踏襲している。しかし、大きく違うのは、小沢ミカの性格だ。いやぁいい性格している。あさりちゃんを美少女にすると、こういう感じかもしれないぞ。
 ライバル(ドロンパですね)のフレディってのはマゼランペンギンに似てるって設定なんだけど、そうは見えないぞ。
 この作品の原形になった 「Mr.ペンペン」 というのもある。
 ところで、こうやって見ると、小学館ってペンギンが好きなような気がする。なぜだ?
タキシード銀[1]-[15]
 
松浦聡彦
1997.9.18.第1巻初版発行
小学館 サンデーコミックス ¥390
 
 ほら、小学館
 愛する美奈子さんとの初デートの前夜、ドレッド男によってバイクを転倒させられた高校生銀次は、和洋折衷の天使によってアデリーペンギンとして生まれ変わり、美奈子さんと同居する。ペンギンだけど。
 ちょっと(最初の頃の)幽々白書っぽくっていいぞ。美奈子さんの部屋がペンギンだらけなのも妙にうれしい。
 鎌倉文也氏のペンギン写真グラビアが載るという噂があったんだけど、さすがにグラビアじゃなくって後カバー袖に写真が入るに留まった。それでもすごいけど。
 15巻で堂々完結。おめでとう。
 公式ページ あめのち晴れ[1]-[2]
 杉原涼子
 1997.3.25. 第1巻初版発行
 白泉社 花とゆめコミックス ¥410
 
 「花とゆめ」連載中の4こまマンガ。これ、最初は、松本晴也くん(晴ちゃん)が主人公の学園ものだったんだけど、いきなり、−天然水族館−っていう水族館ものがはさまるようになって、いまではかわりばんこにやっている。そんなわけで、ペンギンをみたいならば、2巻から買わないといけないの(晴ちゃんもおもしろいけど)。
 その筋の人が見るとすぐにわかるんだけど、−天然水族館−は「名古屋港水族館」がモデルだ。その筋でなくても、1巻を読めば、舞台が名古屋だって設定がわかるんだけど。
 ところで、飼育係の「森本先輩」のモデルって....。
天然水族館[1]-[3]
 杉原涼子
 2000.7.4. 初版発行
 白泉社 ジェッツコミックス ¥581
 
 3巻で完結。おつかれさま。
 これは、つまり、上のあめのち晴れの天然水族館。この巻から、分離する方針になったみたい。また「あめ晴れ」は普通のコミックスサイズなんだけど、こっちはA5のちょっと大判。話は「あめ晴れ」2巻の続きからになっているから、これを最初に買った人は、ちょっときょとんとするかも。
 内容はあいかわらず楽しい。ペンギンの種類も増えた。また、オマケページの「すいぞくかん思い出ばなし」は作者が行ったことのある水族館のはなしで、その筋の人にはとてもうれしい。
 2001.8に天然水族館の2巻も登場。「あめ晴れ」が連載終了しちゃってることもあって、こっちも「人間」のドラマが多くなってきている。まぁ、しかたないか。
 なお、買った人は、一度カバーをはがしてみること。
  ペンギン探偵団
猫部ねこ
1990.3.6. 初版発行
 講談社 KCなかよしコミックス ¥390
 「きんぎょ注意報」で有名な猫部ねこの、比較的初期の短編集。ペンギンなのは、全体の4割くらいを占める表題作だけ。このペンギンの使いかたが、変なの。基本的には学園コメディなんだけど、その学校にはペンギンの郵便屋さんがいて、届けものをしてくれるのだ。生徒会長をめぐる陰謀のなかで、この郵便屋さんが大事な役を果たすんだけど。でも、なぜペンギン。
  Pの悲劇 高橋留美子傑作集
高橋留美子
1994.3.1.初版発行
 小学館  BIG COMIC
S SPECIAL ¥951  ISBN4-09-184721-8 
  軽装版 高橋留美子劇場 (1) ¥505
 ISBN4-09-187051-1 
 6編収録の短編集。その巻頭を飾るのが表題作「Pの悲劇」だ。主人公の羽賀さんは、ペット禁止の公団住宅にすんでいる。ところが旦那が取引先のサンスター氏(!)からペンギン(フンボルト)を預かってきてしまった。おなじ棟にはペット禁止の急先鋒の筧さんもいる。さあ大変だ。
 でも、この筧さんが本当の主役。いい役である。
 「高橋留美子劇場」としての軽装版も登場。Pの悲劇はその第1巻。
  ブルーミントホテル[1][2]
小田浩志
1992.12.18. 第1巻初版発行
 講談社 アフタヌーンKCコミックス  ¥500 品切れ中?

 限りなく絶版に近い状態なので、新品を入手することは不可能かもしれない。わたしも中野の古本屋で1巻だけを発見。
 半分以上の話にペンギンが登場する(表紙にもいっぱいいる)けれど、みんな違う人。
 「奇妙な味」のオムニバス。類型はしにくいんだけど、昔気質の喫茶店で香りの高いコーヒーを飲みながら読むのがいいかもしれない。
  ぼ・ん・ど[1]-[6]
あずまよしお
1997.11.17. 第1巻初版発行
 講談社 KCコミックス KCGM704  ¥390
 
 おとうさんが剥製だと思ってきて買ってきたのは、生きてるペンギンのヒナだった。というわけで、ペンギンの「てんちゃん」を飼うことになった桜井香魚(あゆ)14歳が主人公のストーリー。てんちゃんはどっちかっていうと狂言回し。
 なんていうのかな、おおひなたごうから毒を抜いたような雰囲気。ハートフル。
 てんちゃんのデザインはジェンツーのヒナっぽい(お腹が白い)のだけど、巻末の思い出ばなしにでてくる親のデザインはアデリー。確かに、アデリーのヒナってかわいくしにくいんだ。
 4巻ではライバルのリーサル登場。巻末の設定資料によればキタイワトビペンギンだそうである。
シャングリラ動物園
中田友貴
2002.4.10.初版発行
角川書店 あすかコミックスDX ¥580 
ISBN4-04-853478-5
 いつも閑古鳥が鳴いているのになぜか金回りのいいシャングリラ動物園。そこの娘のしのぶと、柄の悪いペンギン(たぶんコウテイヒナ)が巻き起こすストーリー。おっといけない、しのぶの友達のカイトをわすれてた。かれの父親は動物園の裏山にある新興宗教の教祖なのだ。
 「怪談ピグミーマーモセットの生態」見てみたいなぁ。
 
これでOK!まんがのかき方
亜月亮
2002.8.11.第1刷発行
集英社りぼんマスコットコミックス ¥390
 ISBN4-08-856398-0 
 表紙で熱血している彼が「ペン太吟ノ丞」先生である。この本は先生の指導のもと、まんがの書き方を教えようという趣旨のものだ。とりあえずは、りぼん主催の新人賞あるいはスクールへの投稿を目指すというものになっている(もちろんその先にはプロになることがあるのだが)ので、かなり実践的な内容だ。そして、この先生、ペンギンのくせに熱い。まるで炎尾燃が乗り移ったかのような熱血である。
 考えてみると、これ、内容は「コミックス」じゃないんだな。
夢町だより[1]
緒形もり
2002.9.30.第1巻初版発行
秋田書店 コミックスコレット ¥467  
ISBN4-253-16261-4 
 「道ならぬ恋に破れて夢町に引っ越してきた沙恵は27歳のイラストレータ。格安の家賃につられペンギンのエリーと暮らす羽目になった彼女を暖かく見守る住人たち」と裏表紙に書かれているけど、まさにその通りのレディースコミックのほのぼのサイドのほうのお話。
 このペンギンのエリー(たぶんフンボルト)がいい。別に何にもするわけじゃなく、ただばたばたしたりぼーっとしたりしているだけなんだけど、ちゃんと周りでストーリーが動いているの。
パンギンちゃん [1]-[3]
前嶋昭人
2000.4  第1巻第1刷発行
ポプラ社 P-club ¥500  

 児童書売り場に置いてあるマンガ(書籍扱い)。武蔵野アニマルパークに宇宙から落ちてきたなぞのいきもの「パンギン」が主人公。パンダとペンギンににてるから、ってついた名前だけど、7割くらいはパンダかなぁ。
 初期のいがらしみきおから毒を抜いたぼのぼのって感じ(って、それじゃふつうのぼのぼのだな...でも、絵はいがらしみきおほど上手くはない)。でてくるやつらがみんなひとくせあるのがいい。
 ところで、公式ページにのっている表紙の絵は、わたしが買ったのと違う。バージョン違い?


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