平家物語

(流布本 元和九年本)総目次
   凡例
本テキストは作成者荒山慶一氏のご厚意により掲載させていただいているものである。

第一巻
第二巻
第三巻
第四巻
第五巻
第六巻
1  祇園精舎
2  殿上闇討
3  鱸(すずき)
4  禿髪(かぶろ
5  吾身栄花
6  祗王(ぎおう)
7  二代の后
8  額打論
9  清水寺炎上
10 東宮立
11 殿下乗合
12 鹿谷(ししのたに)
13 鵜川合戦
14 願立
15 御輿振
16 内裏炎上
1  座主流
2  一行阿闍梨之沙汰
3  西光被斬
4  小教訓
5  少将乞請
6    教訓状
7  烽火之沙汰
8  大納言流罪
9  阿古屋之松
10 大納言死去
11 徳大寺厳島詣
12 山門滅亡同衆合戦
13 山門滅亡
14 善光寺炎上
15 康頼祝言
16 卒塔婆流
17 蘇武
1    赦文
2    足摺
3    御産
4    公卿揃
5    大塔建立
6    頼豪
7    少将都帰
8    有王島下り
9    僧都死去
10  つじかぜ
11  医師問答
12  無門之沙汰
13  灯炉之沙汰
14  金渡
15  法印問答
16  大臣流罪
17  行隆之沙汰
18  法皇被流
19  城南之離宮 
1 厳島御幸
2 還御
 源氏揃(1)
4 鼬の沙汰
5 信連合戦
6 高倉宮園城寺入御
7 
8 山門牒状
9 南都牒状
10 大衆揃
11  橋合戦
12  宮御最後
13  若宮御出家
14 
15  三井寺炎上
1    都還
2    新都
3    月見
4    物怪
5    大庭早馬
6    朝敵揃
7    咸陽宮
8    文覚荒行
9    勧進帳
10  文覚被流
11  伊豆院宣
12  富士川
13  五節沙汰
14  都還
15  奈良炎上
   新院崩御
2  紅葉
3  葵の前
4  小督
5  廻文
6  飛脚到来
7  入道死去
8  経の島
9  慈心坊
10 祇園女御
11 しわがれ声
12 横田河原合戦
第七巻 第八巻 第九巻 第十巻 第十一巻 第十二巻
1  北国下向
2  竹生島詣
3  火打合戦
4  木曽願書
5  倶利伽藍落し
6  篠原合戦
7  実盛最期
8  玄ぼう
9  木曽山門牒状
10 山門返牒
11 平家山門への連署
12 主上の都落ち
13 惟盛都落ち
14 聖主臨幸
15 忠度都落ち
16 経正の都落ち
17 青山の沙汰
18 一門の都落ち
19 福原落ち 
1  山門御幸
2  名虎(なとら)
3  緒環(をだまき)
4  太宰府落ち
5  征夷将軍院宣
6  猫間
7  水島合戦
8  瀬尾最期
9  室山合戦
10 鼓判官
11 法住寺合戦(2)
  生きずきの沙汰(2)
  宇治川先陣(1)
  河原合戦(12)
4  木曽最期
  樋口の斬られ(2)
6  六ケ度合戦
  三草勢揃(2)
  三草合戦(1)
  老馬(2)
10 一二の懸け
11 二度の懸け
12 逆落(3)
13 越中前司最期
14 忠度最期
15 重衡生捕
16 敦盛
17 知章最期
18 落足
19 小宰相身投げ
1  首渡し(3)
2  内裏女房
3  八島の院宣
4  請文
5  戒文
6  海道下り
7  千手前
8  横笛
9  高野巻
10 維盛出家
11 熊野参詣
12 維盛入水
13 三日平氏
14 藤戸(3)
1   逆櫨
2   勝浦合戦
3   継信最期
4   那須与一
5   弓流し
6   志度合戦
7   壇ノ浦合戦
8   遠矢
9   先帝身投げ
10 能登殿最期
11 内侍所都入
12 
13 一門大路渡
14 
15 平大納言文の沙汰
16 副将斬られ
17 腰越
18 大臣殿誅伐
19 重衡斬られ
1 大地震
2 紺掻之沙汰
3 平大納言流され
4 土佐坊斬られ
5 判官都落ち
6 吉田大納言之沙汰
7 六代
8 泊瀬六代
9 六代斬られ
灌頂卷

1 女院御出家
2 大原入り
3 大原御幸
4 六道之沙汰
5 女院死去
 


はじめに(序)

本、平家物語(流布本 元和九年刊行は、デジタルテキストの作 成者荒山慶一氏のご厚意により、掲載させていただくものである。荒山氏は、あたかも未踏峰の高山に登る如く「平家物語」という難関を踏破された。ただただ 頭が下がるばかりである。しかもその後、「太平記」、「承久記」、を踏破中または、踏破済みである。更に今はまた平家物語の異本としての「源平盛衰記」に 取り組んでおられるとも聞く。誠に氏のたゆまぬご尽力に対し深く敬意を表するとともに、快く当サイトの「義経デジタル文庫」に掲載することをご許可いただ いたことに感謝するものであります。この「義経伝説」でも「奥州デジタル文庫」及び「義経デジタル文庫」において、ささやかな古典のデジタル化を推進中で あるが、この場合も原則として「全文掲載」の基本原則を貫いている。これはやはり、抜粋では、原作者の作為の意図が正しく伝わる為には、全文を視野に入れ た古典の解読が不可欠であると、考えるからである。

尚、荒井慶一氏のテキストには、「¥ / ? =」等の記号があったが、削除させていただいた。それに全文かな文 字だったものを一部、義経(72回登場)、頼朝(58回〃)、義仲(58回〃)、清盛(23回〃)、知盛(37回〃)、教経(11回〃)、忠信(8回 〃)、秀衡(2回)、建礼門院、六波羅、少将、判官など、比較的頻繁に登場する名詞、固有名詞、地名、官位等について、「置換」作業において、漢字化させ ていただいたことを申し上げておきます。またこの作業を徐々に進めることによって、最終的には、漢字仮名交じりの文章にしていきたいと考えております。

第一巻から徐々に作業を進めて、総目次を作り、そこから各巻各章に飛んで行けるように工夫したいと思います。
また本平家物語で詠われている和歌百首につき、一覧表示し、その箇所に飛んで行けるようにしたいと思います。

平成十二年十月二十二日

佐藤 弘弥

 
覚え書き。総目次のNoの赤色は、「義経」の表記が登場することを示しています。初見は第四巻(源氏揃)の一回。第八巻 で「義経」の表記は、2回。第九巻に計25回登場。第十は六回。(2001.10.07)


凡例

以下の凡例は、原本作成者の荒山慶一氏が、作成されたものである。

使用テキスト 流布本 元和九年刊行 片仮名交じり附訓十二行整版本(平仮名版)
流布本は、版本や写本が、数十種類出ていますが、初期の物ほど善本とされています。
元和九年版は、元和七年版についで古い物です。その読みのみを拾い出しました。

一部、 歴史的仮名遣いと違いますが、後日に、一覧表にします。

例: 必衰  ひつすい――ひつすゐ、  中納言  ちゆうなごん――ちうなごん、候  さう らう――さふらう、等(前者が歴史的仮名遣い)。

 後日、総索引を作製しますが(「平家物語」のテキスト入力した全ての)、そのときは、歴史的仮名遣いに、修 正します。

元和七年版は、漢字仮名交じり版として、後日公開予定です。

*記号の説明   ¥ / ? = 

単語を単位に区切り、記号で区別をします(この記号は、後に索引製作等に利用するために自分用に付けた物です ので、参考程度にお願いします。)

¥ 文節の区切り

/ 助詞・助動詞の前

― 連語のつなぎ

= 接頭語・接尾語(の一部)につける。御=、故=、=公、=共、=殿、等

 「平家物語」の索引は数種出ていますが、それらを参考にしました。

(1) 金田一氏 平家物語 総索引 体系本(覚一本の龍大本) 昭和48年

(2) 笠氏   平家物語 総索引 体系本(覚一本の龍大本) 昭和48年

(3) 北原氏、小川氏編 延慶本平家物語 索引篇上下 勉誠社 平成8年


以上を参照して独自に区分けしました。区切りは3書の間で違いますが、同一書内でも、不統一が見受けられます。どのよう に区分するかは様々な意見が有ると思います

が、不統一の無い様に心掛けました。

それと、土井本「太平記」索引篇1,2,3 勉誠社 平成9年も、参照しました。

同じ語の繰り返し 例:「もつとももつとも」は、(1)金田一氏の索引では、「もつとも」を2回数えてますが、延 慶本平家物語の索引では、「もつとも?もつとも」と一固まりにしています。

 同じ語の繰り返し 例:「おしわけおしわけ」は、(1)金田一氏の索引では、「おし−わけ」を2回数えてます が、土井本「太平記」の索引では、「おし−わけ−おし−わけ」と一固まりにしています。

 自分は、基本的に一固まりにします。

年号-年-月-日(または、その一部)は一固まりとします。

官職+人名は一固まりとします。

「の」の件:名詞+「の」の区分は厳密ではなく、金田一氏の総索引でも不統一がありますが、基本的に人名や国名の 場合は一語になり、普通名詞の場合は、「の」は助詞としています。
固有名詞や官職は、どちらも有りますので、自分は、人名や国名の場合のみ一語にします。
例:たひらの−あそん、びぜんの−かみおなじき−は、金田一氏の総索引では、独立していますが、笠氏のでは、続く語と一 まとめにしています。
そこで自分は、おなじき−「年月日」、おなじき−「人名」例:かがみの-じらう-とほみつ、おなじき[=かがみの]-こ じらう-ながきよ、(巻9より)、おなじき−「官職」、例:ひだんの-ちうじやう-きよつね、おなじき[=ひだんの]-せうしやう-ありもり、(巻7よ り)、おなじき−くに 例:しなのの-くに/へ\はつかう-す。ひやうゑのすけ/も\おなじき[=しなのの]-くに/の\うち、ぜんくわうじ/に (巻7より)、等は、「おなじき−」にします。

ほど【程】は、名・助詞のどちらともとれる所が有り、不統一がありますが、今後見直したいと思います。

行数の付け方:岩波の体系の索引は、見出しを含めていませんが、自分は巻数や見出しを含めます。(総索引にて)

記号の付け方は、まだ不統一があると思いますが、今後、もう一度見直して統一したいと思います。

*追加・変更分(8月7日)

流布本の章段名を「  」に、参考としまして、覚一本の章段名を該当個所に(『  』)S+巻(上2桁)+章段 (下2桁)で表記しました。

例:「ぎをんしやうじや」(『ぎをんしやうじや』)S0101

覚一本には、和歌が100首有りますので、最初から番号を振り和歌の後にW000 と表記しました。

和歌や今様等の歌の前後で改行しました。

参考としまして、講談社文庫のページを巻一から、表示しました。語句の途中の場合は、語句の後に表記しました。

作成者:荒山慶一



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2000.10.26
2006.7.28Hsato

原テキスト作成 荒山慶一氏

荒山氏のURLは以下の所にある。

平家物語協会(Heike Academy  International)

佐藤弘弥一部改変中