ミニレポート2001年 1月〜3月

まんが・アニメに限らず、様々なことを取り上げるミニレポートです。日記半分と思って読んで下さい。
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2001年1月21日(日曜日)

 今日は、サンシャイン・クリエィションで池袋へ。冬コミの落穂拾いということもあって、世間話に終始。
 例の「書籍類8トン!2階床抜け圧死」(1/19の日記参照)が話題。岩田先生の書庫はマンションの1階だから大丈夫、とかいうバカな話になる。どうやら「書籍」というのはグラビア雑誌らしいですな。そりゃ、重いはずだ。
 冬コミ前後辺りから男性向け同人誌で何やらごそごそと盛り上がっているのが「ガンパレードマーチ」。冬コミでもUROBOROS、Bolze.、TEX-MEXといったところが本を出していたこともあって、その後ジワジワと浸透が進んでいる模様。ちょっと面白いことになるかもしれんなぁとだけ言っておきます。>ご期待のほど、みのうらさん(と、いきなり無理矢理ふってみる)。

2001年1月20日(土曜日)

 櫻井智の件ですが、お詫び記者会見をしたにもかかわらず、やっぱりいろいろ揉めてます。朝倉薫演劇団の公式BBSは荒らされて閉鎖になってしまいました。まあ、これは朝倉薫本人(おそらく)が、BBSに曖昧な書き込みをしたのが、そもそもいけないと思うな。そういや、丹下桜も結婚話があって、メジャーなファンサイトの掲示板がこれまた混乱してるね。

 株式公開による資金調達の「失敗」により、新宿に旗艦店「マンガの殿堂ビル」の建設する計画の変更を余儀なくされたまんだらけだが、3月下旬より、新宿店をオープンさせる。とりあえずの橋頭堡か。
 まんだらけのWebを見ていたら、4月創刊で新雑誌「あかまつ」というのを創刊するのね。エロ雑誌ということなのだが、編集人が「Quick Japan」などで知られるあの赤田祐一ということなので、ちょっと期待してしまう。さっそく、先天的にパイパンのモデル募集とかおっぱじめているので、楽しみだなぁ(笑)。後、もう一つ、まんだらけは、今年から、委託同人誌の販売を再びはじめる。まんだらけ同人誌館、開設の辞で、「特に(表現の自由)に関しては、これから多くの問題が出てくると考えられますが、まんだらけは、断固として戦い続けて行くつもりです。どうか皆さんの理解、ご協力をよろしく。」と、随分と気合いの入った文章を書いている古川社長。市場的には既に飽和しているような気もしないわけではないのだが、お手並み拝見というところ。

2001年1月19日(金曜日)

 池袋で飲み会。タニグチリウイチ、小川びぃ、藤津亮太、小田切博、三崎尚人というスゴイメンバー。まあ、当然ながらアニメの話がメインだったんだけど、このメンバーですので右へ左へお話が転がる転がる。とっても楽しく時間を過ごさせていただきました。もっと自分も頑張らないとイカンと帰りの電車の中で深く反省。

 スポニチアネックスより、「書籍類8トン!2階床抜け圧死」
 「西署と消防局合同で現場検証をしたところ、床が抜け落ちたのは長男の自室 6畳間で「大部分の床がすっぽり落ちた状態」(西署)。その6畳間には長男のものとみられる書籍やビデオが置いてあったが、小北さんが下敷きになった真下の1階には、ビデオが4000〜5000本、書籍は少なくとも1000冊以上散乱しており、これらの重みで床が抜けたようだ。たんす、本棚など家具類も合わせれば、8トンほどの重量になっていたとみられる。」
 自分の部屋を見回してみると、うーん、他人事とは思えない…。この事件、テレビでも報じられ現場が映っていたようなのですが、書籍の中には同人誌らしきものも見えたとか…(ホントならとほほ)。ごらんになった方の情報をお待ちしてます。

2001年1月18日(木曜日)

 日経ITPro「中央省庁再編はアニメやCGなどコンテンツ産業に吉と出るか」平成12年度の文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で大賞を受賞した「BLOOD THE LAST VAMPIRE」(北久保弘之監督)が、通産省が情報処理振興事業協会(IPA)を通じ,マルチメディアコンテンツ振興協会(MMCA)に委託した「先導的コンテンツ市場環境整備事業」で採択された事業であり、著作権表示にIPAの名前も入っているというお話。IPAが補正予算で金出して行った事業については、日経コンピュータで昨年末に特集が組まれていたようにその成果が疑問視されているものも多い中、この場合は一応評価される金の出し方なのかな。IPAの公募事業って、成果報告と審査が当然あるんだけど、こういうコンテンツ物の場合、どうやって成果報告して審査するんでしょう? 更に気になるのは、著作者にIPAが名を連ねているということは、この映画が稼いだお金のなにがしは国庫に入るのだろうか? これまた謎。なお、平成10年度補正予算先導的コンテンツ市場環境整備事業では、「BLOOD THE LAST VAMPIRE」以外に58件が採択されているんだけど、アニメ関係では、「動画中割りシステムの開発 」((株)スタジオぴえろ )、「デジタルアニメーション制作支援システムの整備、開発」((株)セルシス )、「デジタルによる原動画作画作業支援ツールの開発」(東映アニメーション(株)) といったものがある。
 ところで、文化庁メディア芸術祭の「BLOOD THE LAST VAMPIRE」のページに、北久保弘之のプロフィールが載っているのだが、初監督作品が「くりぃむレモン」シリーズの「POP CHASER」と書いてあるのには爆笑。潔し!

 インプレスのPC WATCHより、「後藤弘茂のWeekly海外ニュース 10GHz CPUを実現するIntelの0.03μmトランジスタ技術」。クロックアップ競争が激化するCPUだが、そこで問題になっているのが、CPUの発熱の問題。段々シャレにならない世界に突入しつつあり、「CPUが0.10μmプロセス時には、消費電力が200W、熱密度が90W/平方cmに達する。核反応炉(Nuclear Reactor)は200W/平方cm程度なので、そこに限りなく近づき、0.07μm時には、核反応炉を超える。その先にはロケット噴射口(900W/平方cm近く)が待っている。」だそうな。とても、家庭やオフィスにある代物とは思えん。ほとんどSF(笑)。

 昨年11月2日のミニレポートの補追:「敵はアマゾンにあらず――BOL田中社長」「アマゾン日本進出の影響なし、今月末にはCDの取り扱いも──BOLジャパン田中社長」

2001年1月17日(水曜日)

 某社社長が過労で入院ということでお見舞いに行く。昨年来、多忙な日々が続いていただけに、さすがに無理がたたったと思われる。お見舞い前に社の方に電話して社員の方に状況をうかがったのだが、さほど心配もしていない様子だったので、大したことはないんだろうな〜と思いつつ、病室に行く。ところが、某社長、抜け出してて病室どころか病院内にもいねーでやんの(苦笑)。経営者なんて、なかなか休みがとれないんだから、休養するには良い機会だと思うんだけどなぁ。動き回れるくらいに快復したのは結構なのだが、ちょっと心配。

 「神戸から長野へ 新・憂国呆談」(浅田彰・田中康夫)読了。前巻同様、相変わらずの危ない発言とディープな情報と鋭い分析で破壊力抜群。元々「NAVI」(二幻社)での連載だったこの対談だが、「NAVI」の編集長交代に伴い「GQ JAPAN」(嶋中書店)に場所を移しての継続となったのだが、今回単行本の版元も幻冬社から小学館に移っている。

2001年1月16日(火曜日)

 櫻井智が、2年前に結婚、昨年出産していたというニュース(夕刊フジ日刊スポーツ)が昨日いきなり流れるが、これ、ホントは「FLASH」のスクープだったようで、光文社はご愁傷様。
 あちこち覗いてみたけど、ファンの反応は意外に冷静ですな。直接本人の口から聞きたかった、というのはあるみたいだけど。まあ、本人の活動自体が落ち着いてしまってたからね。その中で面白かったのは、Yahoo!掲示板。去年の12月2日の段階で、櫻井智の結婚・出産という話をチャットで業界の人から聞いたという人が、真偽を確かめる質問をしてる。
 ところで、sawadaspecial.comでもネタになってたけど、日刊スポーツの記事の中で、アイドル声優の説明があるのだが、ここでの「国府田マリ子(年齢公表せず)」という紹介が凄すぎ。フツーこういう書き方したら事務所からクレーム必至。もっとも、國府田マリ子は以前は生年月日公表していたし、当人もあんまり隠す気がない。コンサートのMCで「30才過ぎてもアイドルやってま〜す!」くらい平気だそうな。

 昨日深夜の日本テレビ「アートの遺伝子Z」は、「ガンダムとジョン・レノン」。新聞のテレビ欄には「アムロ!!行きまーす 」と書いてある(苦笑)。番組自体はふたつのテーマに無理矢理因果関係をこじつけ、そこに「遺伝」を見出そう、といういかにも「深夜番組」。まあ、2000年版「カノッサの屈辱」というところだが、あれより出来ははるかに劣る。だって、ネタが笑えないんだもん。今回唯一笑えたのは、「スカート付き」=「ルーズソックス」くらいか(でも、コレ、がいしゅつ?)。宍戸錠が「認めたくないものだな、自分自身の若さ故の過ちというものを」と語るのもちょっと閉口。まあ、サンライズからすれば、DVDの宣伝と割り切れば御の字なのでしょう。

 「青少年対策法案:民放テレビ各局のキャスター有志が「反対」」。青少年社会環境対策基本法案については、「性」や「暴力」、「青少年の健全な育成の阻害」という範囲が曖昧で、しかも行政府がその判断のみで権力を行使できるアブネー法律だ。この法律と東京都の青少年条例の規制強化の進展如何では、コミケットを始めとする同人誌即売会も大きな影響を受ける可能性がある。
 当然ながらこの法案に対して、マスコミ側も民放連が法案への反対意見を出したり、日本雑誌協会と出版倫理協議会が公権力介入への懸念を表明したりしている。また、にしかた公一らも「「有害社会環境」の規制を問いただす青年会議」という団体を作り反対運動を展開している。とは言うものの、これらの活動が今ひとつ盛り上がりに欠けているのも現実だ。今回のキャスターたちの行動を契機に法案反対の機運が高まることが望まれる。

2001年1月15日(月曜日)

 AERAの今週号(1月22日号)の「現代の肖像」は、宮台真司。ライターは速水由紀子。正直言って印象良くない。これまで宮台はいくつもの自著の中で繰り返し自分のことを語ってきた。そのことが読者にとっても(実は)宮台にとっても必要だったのはよくわかる。しかし、何でわざわざ速水が出てきて、しかも宮台の過去をなぞってその補完する必要があるんだろう。意味ないじゃん。「サイファ 覚醒せよ!」を読んだときも思ったのだが、速水由紀子って、宮台絡みの仕事はしない方が良いような気がする。社会と宮台との距離感を問題にする前に、まず、自分と宮台との距離感を問題にすべきなのではと思う。まあ、オタクというものを理解できない速水には難しい仕事なのかもしれないが。

2001年1月13日(土曜日)

 例のコナミの「ヴィジュアルノベル」問題ですが、いつの間にか、「プレイノベル」になっておりますな。姑息。

2001年1月11日(木曜日)

 噂の真相今月号(2001年2月号)のグラビアが「『エヴァンゲリオン』の庵野秀明がついに恋人ゲット! 恋愛相手はハリウッドスターの娘で女優の藤谷文子」。なんか説明の多い見出しだなぁ(苦笑)。映画館でのデート現場が「激写」されております。この件について、ギョーカイの人の話を聞いてみたところ、「あちこちに一緒に出かけているのはいろいろ見かけられているから、付き合っているかどうかはともかく、仲が良いのはホントなんじゃないの。」だそうな。最近、五十嵐卓也と石毛佐和とか、監督と声優さんの結婚話がいくつかあるこの業界だから、その手の話でもいいのかなとも思う。余計なお世話ですが。
 ところで、いつもながら「オタク」へのステロタイプなコメントの多い「噂の真相」ですが、このグラビアでも全開。庵野秀明のことを「オタクで典型的なロリコン」とか書いております。しょーもない。

2001年1月10日(水曜日)

  日経エンタテインメント今月号(2001年2月号)に、以前(2000年11月7日)ミニレポートで取り上げた「アニメ・ビジネス・フォーラム2001」の講演紹介の記事。アニメ制作者の話より、その周りで「商売するぞ!」という人の話の方が面白いのは、良いのか悪いのか。
 ところで、このフォーラムといい、昨年出版された「進化するアニメ・ビジネス」といい、最近日経BP社は何を考えているのだろうと思っていたら、「アニメ原作募集&キャラクターコンテスト」(Market of Animation Story & Character、略称でMASC)などというものをやろうしているのね。このコンテスト、運営でワオ・コーポレーション、資金調達スキームで富士銀行の協力も取り付けており、さすが日経、抜かりがない。しかも、アニメの原作とキャラクターという作品だけではなくて、それを買い付ける企業も同時に募集している。巧妙なのは、買い付けに関する商談は応募者と買い付け企業との直接交渉を禁止し、必ず事務局を通して契約する形になっているところ。
 もちろん、立場の弱く交渉にも不慣れなクリエーターを保護する仕組みとして機能するならば、事務局の存在は重要だが、その一方で事務局は当然手数料を取るのだろう(出なければ、誰もこの事務局に参加しまい)けれど、それについてはWeb上では何の言及もないのはいかがなものかと思う。特に企画・運営をするワオ・ワールドは、自身が制作を行う会社でもあるので、論理的に考えて買い付け企業と運営会社間で利害対立が発生する可能性は否定できないと思うのだが、その調整スキームが全く見えないのも気になるところだ。

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