腰と丹田で行なう剣道

森田文十郎 =著

昭和61年8月30日復刻新版

発行者 村瀬 博一

発行所 株式会社 島津書房

定価 3,900円








感想 言わずと知れた森田範士の名著です。いままで誰も教えてくれなかったことを 公開し、また、範士の研究の全てを惜しげもなく発表していることに頭が下が ると同時に、腰と丹田による剣道を実践し真理を探究することが私の義務のよ うに感じる一冊です。

丹田を鍛えることは、武道ではいつも言われつづけていることではありますが、 その意味と剣の操作法との関連や、丹田を鍛えることの必然性については、質 問をしても「自得」しなさい。ということになってしまい説明をしてくださる 先生はおりませんでした。もしも、剣道に於いて丹田との関係を理解したいと 思うならば、絶対お薦めの本であります。

そして、この腰と丹田による剣道を実践したら、剣を振ることが、歩行と完全 に一致し、無理がない自然なものに近づくのです。範士は、宮本武蔵の研究も 披露しており、ご自身の腰と丹田の剣道が間違いないものであることを証明し ています。