★ギリシャリクガメの卵6★
1998年6月21日、AM11:40 体を少し回転して裂け目のセンターに頭を移動させました
さらに、少し上向きの体制をとりました。
文献などで、時々見る写真のポーズでしょうか。
1998年6月21日、AM11:50、上下に殻を割りました
何かやってくれる気配はありました。
2分間ほどもがいて、両前脚を少し引っ込めて、下の殻の部分につめ部分をあてて、一気に脚を押しだすことによって、それまで水平方向にだけ広げていた裂け目を、みごとに上下方向にパキっと割りました。
一番効率のよい水平方向の裂け目のセンターに頭の位置を移動させて行ったこの動作には、感動しました。
パキっという音も確認できました。これで、卵は十分に割れました。後は新世界に1歩踏み出すだけです。
1998年6月21日、AM12:30、もう少しです
上下に卵の殻を大きく割るのに体力を使ったのか、30分程じっとしていて、もぞっと動いたと思うと、全体の7割り程度殻から体を出し、そこでまた動かなくなりました。
何故か、動きがゆっくりで、きばっているように見えます。甲羅に大きなゆがみはないようです。
1998年6月21日、AM12:40、体をさらに回転させました
4本の脚で、グイと体を持ち上げて、水平方向に180度近く回転しました
持ち上がった体の腹甲と卵の殻の間に何か湿った感じのものが見えます。
ヨークサックが、まだ付いていたりするのでしょうか。
1998年6月21日、AM12:45、ついに孵化しました
ちょっとのためらいの後、一気に卵から新世界へ1歩を踏み出しました。
後には、栄養分をすっかり吸収された後のヨークサックの成れの果て?か、子ガメの排泄物か?卵白の濃度の濃いようなものが、残されました。かなりネバリ気が強く、これを体から離すのに、ずいぶん苦労していたようです。
前日のPM5時からの孵化とすれば、20時間程の道のりでした。
1998年6月21日、PM1:00、孵化した幼体と卵の殻
おちびさんの誕生です。
また、新しい家族が加わりました。この子の成長の記録もレポートしていきます。
残った卵も観察を続けます。
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