★ギリシャリクガメの卵4★

1998年6月10日、産卵から60日目、下部の黒く見える部分が大きくなった


今年1998年の4月12日に産卵されたもの3個のうちの2個で、胚が下部に沈んだようになっていた卵のうちの1つは、黒っぽく見えるその下部の部分が、大きくなったように見えます。どうもまだ成長を続けているようです。
卵は、下部の黒っぽい部分と上部の空気が溜まったように見える部分とにはっきりと2分されて見えます。
卵の殻自体は、特にザラついたようにもなりませんし、見た目には変わりはありません。
もし、順調に成長を続けているとすれば、そろそろ孵化が近いはずですが、内部での動きが、その後観察できないのが不安です。

1998年6月20日、産卵から70日目、1個の卵に別の変化を確認


今年1998年の4月12日に産卵されたもの3個のうちの1個で、殻の一部が剥がれ落ちているのを午後5時ぐらいに確認しました。
3mm角程度の殻です。ただ、殻の下のうすい膜は破れていないので、内部で腐敗してしまったものが、醗酵膨張して殻の薄い部分が剥がれ落ちてしまったのか、孵化が始まったのか、確認できません。10分程度観察していましたが、動きがありません。

1998年6月21日、産卵から71日目、孵化開始を確認


AM0:30に観察すると、なんと前脚が、殻から出ています。
孵化が始まっていました。卵嘴で最初につついた部分の殻が剥がれ落ちたのが、20日の午後4時から5時前後で、それから7時間経過しています。
顔がまだ出てきていません。顔を出そうとして踏ん張った時に、前脚が先に出てしまったといった感じです。ドジな子らしいです。
前脚は、時々動きます。しかし、無事に孵化できるか、心配です。
しばらく、観察を続けて、またアップするように致します。
可能性のあるもう1つの卵は、変化がありません。

1998年6月21日、産卵から71日目、孵化開始を確認


上図の写真です。AM0:30

1998年6月21日AM6:00、顔が出ました


AM0:30に殻から前脚が出ていましたが、30分程そのまま動きがありませんでした。
卵が、不意にちょっと揺れ動き、20度程傾きました。内部で子ガメが動いたようです。
前脚は、卵の中に入って見えなくなりました。穴からは、どこかが見えているのですが、どの部分かは、分かりませんでした。そのまま2時間程まったく動きが見られず、心配しました。
AM3:00くらいから、前脚が出ていた穴に動きがあり、中から押し広げられ始めました。
AM4:00くらいから、少しずつ頭らしきものが、出てきました。
卵嘴で、穴を押し広げて、3分程動いては、20分程休むといった進行状態で、2時間かかって、ようやく顔を出しました。


★ギリシャリクガメの卵1★へ

★ギリシャリクガメの卵2★へ

★ギリシャリクガメの卵3★へ

★ギリシャリクガメの卵5★へ