★ギリシャリクガメの卵2★
ギリシャリクガメの卵が成長中。
今年1998年の3月 4日に産卵されたもの3個は、あまり変化がみられません。無精卵の可能性が大きくなってきました。
今年1998年の4月12日に産卵されたもの3個は、卵に変化が見られます。
マグライトで横方向から、かなり強い光をあてると、内部の変化を観察できます。
ライトの照射は、短時間で的確に行うように心掛けています。
1998年4月23日、産卵から11日目、卵の上部に不透明な部分が発生
卵の上の方だけ、白色が濃くなり、ライトを照射しても透けて見えない、不透明の部分が出来てきました。
その他の部分は、光をあてるとオレンジ色っぽい透明な感じに見えます。
卵の上部に胚が発生してきているのがわかります。
1998年4月25日、産卵から13日目、血管の発達を確認
上部の不透明に見える部分(胚子板が殻に付着している部分)の廻りに血管の発達を確認できます。
赤い枝分かれした血管が発達していきます。
ただ、卵全体に渡ってではなく、上部から発生していっているようです。
卵の下部は、幾分暗く見えます。下がっている卵黄が観察されていると思われます。
リクガメの卵の断面図です。
少し成長すると、図のような構成になります。
1998年4月27日、産卵から15日目、上部の不透明部分が拡大しました。
卵上部の かなりの部分が、不透明の状態になりました。赤い血管もさらに成長しているようで、範囲が拡大しているのが、観察されます。
卵を横から見ると、このようになります。
1998年4月28日、産卵から16日目、最上部から、
少し下がった部分になにやら、黒っぽい固まりが確認されます。
胚が成長しているのでしょうか。最上部ではなく、観察できた位置は、むしろ上下の中心の高さよりもやや上といった位置です。3個の卵の内の2個が、ほぼ同じような状態です。1個は少し成長が遅いのかもしれません。
1998年5月6日、産卵から25日目、目のような器官が見えます
胚も成長してきました。頭の部分と思われる部分に、黒グロと見える球体が、観察されます。目と思われます。
1998年5月8日、産卵から27日目、頭と胴が区別できます。
頭部と胴体の区別がつきます。何故か、中で回転したようで、頭の位置が変化していました。つまり、中で動き始めているということです。少し長く照明をあてていると、なんとモゾっと動くのを確認。5mmは、動いたと思います。どうも頭の部分が動いたようです。
1998年5月9日、産卵から28日目、頭が伸縮します。
さすがにリクガメです。手足は、存在自体識別できませんが、頭が胴体部分より、伸びたり縮んだりするのが、確認できます。
感動的な動きでした。
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