1999年の同人誌即売会を中心としたイベントのレポートです。
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本格的なレポートはさておき(いつもだな)、いくつか画像をご紹介する。
[写真1]
一日目終了後、東地区と西地区の間で起きた交通事故。あわれ、インプレッサWRXがガードレールをなぎ倒して横転。
[写真2]
一部で有名な「ああっ、女神様」号。今回話題の「アキハバラ撤収組」関係者の車。
[写真3](左側)
深夜0時、有明ワシントンホテル近くのヤマザキデイリーストアの風景。これだけでもすごい量だが、
実際は、この倍の量のおにぎりと、同じ量くらいのサンドウィッチもあった。ちょっと笑っちゃう分量。
[写真4](右側)
迫力! 3日目の東123地区、「CUT A DASH」他に並ぶ人たち。
本格的なレポートはさておき、一部で話題の「エリア88」のネタだけお送りする。
夏のコミケットカタログが出た時点で目ざとい人は既に気がついていて、一部のネットや「噂の真相」などでも話題になっていたのだが、この夏のコミケットでは新谷かおるのスペースが、A88に配置された。それだけでも、十分お遊びが効いているのだが、2日目終了後の細工がご覧の画像(写真上)。突如有明会場に滑走路が出現したわけだ(爆笑)。ちなみに、壁には、ご丁寧にカレンダーが貼られ、そこには、「除隊まで後何日」という感じで、マジックで「×印」がつけてあるという凝りぶり(写真下)。
これは、新谷かおる本人のネタではなく、コミケット準備会有志のお遊び。準備会メインスタッフの年齢は、だいたい20代後半から、30代が中心。この年代のマンガファンにとって、「エリア88」というのは、自分のまんが原体験の一つであることは言うまでもなく、やっぱり熱くなっちゃうんだよね。まあ、一発芸に近いので、特別扱いとか、えこひいきとか言わないで、笑って楽しむのがよしでしょう。誰の迷惑にもなってないわけだし。
ちなみに、発行されていた本は、新谷かおると和田慎二の夢の合作「砂の薔薇VSスケバン刑事」と、夫人の佐伯かよののフルカラーイラスト集。これまた、ベテランのまんがファンには、よだれものだったのだ。
先にコミックシティ行った後にこっちに向かったので、着いたのは既に午後2時近く。カタログは完売。しっかし、このカタログの裏表紙のデジキャラフェステイバルII(同時開催のブロッコリーのイベント)の広告は、広告というよりは、これがカタログの表紙? という感じで苦笑。着いた時間が時間だけに、コピー本販売すらもない状態。ざっと会場一回りして、知り合いと話をして終わりだったのだが、それにしても、こんな時間までやたらと混雑しているのはなぜなんだろう? C.レヴォやときパといった他の男性向けの即売会も同じなのだが、本を買い終わってるのに、会場に留まる参加者が非常に多い。ときパは、閉場時のあいさつが名物のひとつでもあるので、人が残るのも解るんだけどねぇ。
スーパーシティ後、夏コミケまでは最大規模のシティ(4ホール使用、8千サークル)。7月の開催が小規模なせいもあって、夏コミケ前はこれが最後のイベントというサークルも多いみたい。それでも、壁際のサークルを眺めてみると、参加していない大手も多く、夏・冬のコミケとスーパーシティだけで同人誌即売会は充分というところなのだろう。しかも、生憎の雨と強風の天候で、一般参加者も少なめ。雨ニモ風ニモ負ケズに、えっちな本を買いに来るお兄ちゃんたちとは即売会に対するスタンスが明らかに違う。
人だかりがしていたのは、「封神演義」と「幻想水滸伝」のあたり。「幻水」は、スーパーシティでのブレイク後、夏コミケに向けてのゲーム系の台風の目だが、スーパーシティ時ほどの活気は感じられず。果たして夏コミケ当日は如何に? なお余談だが、最近、「幻想水滸伝」でまたもや人気の大ベテラン巣田祐里子さんのところへ岩田次夫センセイと挨拶&新刊を買いに行ったのだが、「夏コミケは申し込んでません。委託もしません。遊びには行きま〜す」だそうで(笑)。まったくもって昔からの変わらないマイペースが好感度大。
コミケ直前のシティというと、各サークル夏コミケの新刊情報のチラシが目立つのだが、その中で目を引いたのが、何賀屋の解散。「サイバーフォーミュラ」の頃から考えると、もうかれこれ8年ほどに渡る活動になるわけで、なかなか感慨深いものがある。
早いモノで、「ときパ」も6回目(含むプレミアム)を数える。サークル主催のオンリーイベントとしては、異例の規模と継続性は、立派と言うほかない。もはやイベント名の「ときめき」は遠い過去になりつつあるが、即売会そのものとしては相変わらずの活況を呈している。今回はほとんどすべてのサークルを受け入れるために、文化会館2Fの「ウナギの寝床」にサークルを詰めるだけ詰め込んでの配置が行われた(何せ、あのコミックレヴォリューションより多く入っているのだ)。その数およそ八百。おそらく過去のどの即売会よりもサークルを入れた形での開催になったように思われる。その高密度の配置と、たくさんの一般参加者、しかも梅雨のうっとうしい天候、空調が効かず風通しも悪い会場、という様々な悪条件が重なり、中はほとんど蒸し風呂状態。でも、皆頑張って本を買うのだ(笑)。
5月にC.レヴォがあったこともあって、新刊の数はあまり多くない。オフセットの本を出したのは、薄荷屋、Bolzeなどわずか。コピー本限定販売での混乱もそれほどではなかった。最大の行列は、西又葵のJOKER
TYPEと樋上いたるのSOLDIER FROGの合同サークル。ここ最近どの即売会でも長い列ができているが、この業界での評判は(サークル、主催者、一般含めて)すこぶる悪いということだけは付け加えておく。現状の人気は正直言って、樋上いたる目当てなのは誰の目からも明らかな事実なのだが、それを露骨に利用している(少なくとも、外形的にはそう見えても仕方がないようなやり方の)サークル運営は非常にブーイングが多い。特に、樋上いたるがしっかりとした同人誌を作っているのならば批判される義理もないだろうが、ラフのイラストでお茶を濁した程度にしか参加していない本が堂々と売られている現状では、こうした批判があちらこちらで語られるのも、致し方ないのではないだろうか? これを単なるやっかみと取るか、それとも真摯に受け止めるかで、今の人気の続き具合や、ブームが終わった後の身の置き方が随分と変わってくると思う。サークル運営をする人は一時の感情に酔わずにそこまで考えて行動した方がよいのに、という苦言は年寄りのお節介だろうか?
さて、これだけの大きさのイベントを行うにあたっては、事前準備も面倒であり、スタッフの苦労も忍ばれる。実際、今回は事務処理が一部変わったこともあって、サークルへの案内の送付がぎりぎりまで遅れてしまっている。岩崎氏という優秀なスタッフが中心となって頑張ってはいるのだが、サークル活動と並行してこの規模のイベントを続けていくのは大変だ。参加者の満足度の高いイベントだけに、長く続けていってほしいのだが、物事には(物理的にも精神的にも)限界があるのもまた事実である。
2回目のサンシャインクリエイションである。参加サークルは前回に比べて若干減。大手サークルもそれほど多くはない。とはいうものの、冬コミケの男性系の落穂拾いにはちょうどよい時期なので、一般参加者はそれなりの動員というところであろうか。当然、大きな新刊もなく、多少のコピー誌や一部のサークルの抽選会やクイズ大会で盛り上がったくらいか。コミケやレヴォみたいな殺気立った雰囲気もなく、全体としてはのんびりとした感じである。これを定着とみるか、停滞とみるかは難しいところである。サークルと一般参加者が即売会に来る最大の目的は、同人誌の売り買いであることに間違いはないが、サンシャインクリエイションの開催頻度と日程ではなかなかサークルが新刊を持って参加してくれないのが現実である。それを補うためには同人誌の売買以外の即売会としての何らかの付加価値(今やっているクリエイションニュースもその一つではある)を充実させる必要があるだろう。クリエイションに来れば「何か」あるかもしれない? と参加者に思わせることが大事である。今年一年サンシャインクリエイションが定着し、サークル・一般どちらからも親しまれる即売会になるためには、今一歩の飛躍が望まれるところである。
99年最初のコミックシティである。スペース的には4つのホールが少し緩めでほぼ満杯で、6000サークル強というところであろうか。一般参加者は、正月休みでコミケ疲れも回復し、学生はお年玉による補充もできているということもあって、割と好調。メチャメチャ混んでいるというほどではないが、各ホールともそこそこに賑わっていたと思う。この日は、大阪でもコミックシティin大阪が開かれており、ほとんどの大手サークルはそちらへ出展していることもあって、この規模の割には主立ったサークルは不参加。コミケのフォローをしようと思っている向きには、ちょっと物足りなかったかもしれない。
そんな中、唯一長い行列を作っていたのは、小田切ほたる。この方、コミケット以外の即売会での限定本の販売が大変お好き、という不思議な人で、この日も、人気を集めていた。それ以外では紫宸殿の列が長め。紫宸殿の冬のメインの新刊は、「JANE」のCD付き上製本という強力なもので、これ以外の新刊もう1冊とグッズまで買ってしまうと、高校生なんかだと、もう他のサークルの本は買えないということになりかねない。他のサークルの本を買うために、コミケで買うのを諦めて、このシティで買う人が多かったのではないか? と推測。
そうそう、たまにうちの掲示板に書き込んでくれる源氏街子さんからこの日聞いてびっくりだったのが、風祭壮太さんのご結婚。なんでも、インターネットのチャットで知り合った年下の男性ということで、何とも今風。最近、インターネットを使う女性作家さんもずいぶん増えているので、こういうパターンは今後も結構あるかもね。
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