イベントレポート(2008年)

 2008年の同人誌即売会を中心としたイベントのレポートです。
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2008年

イベント名使用禁止という「言葉狩り」に強く反対する。


 2月3日に大田区産業プラザPiO小展示ホールにおいて、『天元突破グレンラガン』オンリー即売会「ドリルは男の魂3」が開催された(主催:ケットコム)。ところが、この即売会において、「ドリルは男の魂」というイベント名称が問題であると会場側から指摘を受けたそうで、実際に即売会が行われている小展示ホール以外の会場敷地内において、イベント名が一切表示されないという異常事態となった。以下に、当日の告知表示がどのように行われていたかを示す。


順に、会場外正面の掲示板、会場施設の電子掲示板、会場入口のスタンド、階段下の案内板。普通に会場に入ると、この順番で見ることになる。

 会場施設の電子掲示板は、当然会場側の管理下にあるものであり、それ以外は主催者であるケットコムが掲示したものになる。電子掲示板にはただ「同人誌即売会」とだけ表示され、主催者のポスターには「天元突破グレンラガンonly event」の文字のみ。いずれにも「ドリルは男の魂」という言葉はない。ちなみに、同じ電子掲示板には、この日に大展示ホールで開催されていたユウメディア主催のイベント名も「オンリーライブ」という曖昧な表示がなされている。しかし、これは当該イベントが「J・POP STYLE」という芸能オンリーなので、主催者自身の判断により敢えてぼかされていると思われる。その行為自体にどれほどの意味があるのかについては筆者は懐疑的だが、それはまた別の話であり、主催者の意図が反映された標記になっているという意味においては問題あるまい。

 一連の都産貿騒動において、「アブノーマルカーニバル」「巨乳っ娘」など一部のオンリー即売会については、会場側から、その即売会名についてもクレームがつけられてきた。その結果「巨乳っ娘」は次回より「西瓜娘」という名前に変更になった。公序良俗に反すると言われかねないような性的な内容を直接連想させるような名前をつけることについては、筆者もやはり一定の配慮は必要と考える(「巨乳っ娘」がそれに該当するかは疑問も残るが)。しかし、「ドリルは男の魂」がダメだというのは、会場側の担当者の妄想力(笑)が逞しすぎるというか、会場側としてやりすぎの感はぬぐえない。しかも、この対応、聞くところによると会場側の担当者からの電話連絡のみで行われているらしい。何から何まで無茶苦茶である。これでは、多義性のある言葉は全てNGであり(「ドリルは男の魂」がダメなら「西瓜娘」もダメとなろう)、しかも、そのような曖昧な判断を、会場側の担当者が正式に文書による指示も出さずに勝手に行えることになってしまう。当然ながら、公共施設がこのような恣意的な「言葉狩り」を行ってはならないと考える。会場側が利用者に法令の遵守をわざわざ求めるならば、会場側自身が法令の遵守をより厳格に行うべきであろう。今回の件は、会場側としてしてはならない行為と考える。

 そして、このような担当者の個人的な感想に基づく恣意的な指示に対して何の抵抗をも行わず、唯々諾々としたがったケットコムの対応も強く批判されるべきである。後述するように、同人誌即売会に対するそもそもの姿勢や、今回の都産貿問題に端を発した一連の対応において、ケットコムがまともな主催者ではないことは、改めて言うまでもないことであり、本来ならばわざわざ批判するのも馬鹿馬鹿しいのだが、これ以上、この主催者に引っかき回されても正直困るので、敢えて言っておきたい。

 なぜ、このような理不尽な要求があった場合において、ちゃんと説明を尽くし、会場側を納得させられないのだろうか? 『天元突破グレンラガン』という作品がどういう作品であり、その中で「ドリル」というものがどういう意味を持ち、なぜ「男の魂」なのかの説明は、作品中のセリフにこれらの言葉も出てくるわけだから、容易なあるはずである。にもかかわらず、そうした説明の努力すら放棄しているというのは、オンリー即売会の主催者としておかしいのではないだろうか? 何より作品へのリスペクトがまるで感じられない。まあ、ケットコム主催のオンリー集合イベント「アグリゲート1」のアフターイベントの色紙ジャンケン大会において、司会が『グレンラガン』のことを『グレンガラン』と言いまちがえたりするくらいなわけだが。

 そもそも、ケットコムは、ビジネスでオンリー即売会を開いているのであって、作品に対する愛などないのだから言っても無駄、という考えもあるだろうが、ビジネスでやっているならそれこそ、もっとしっかりとした運営をして欲しいものである。しかし、過去のことを考えれば、おそらくはそれは無い物ねだりであろう。他のイベントが告知しておきながら取得していなかったドメインを先取りする、日付と場所を告知しておきながら、正式に中止を告知することもなく<ネタ>扱いにして、イベントを無かったことにする(詳細はhttp://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/event/event05.html参照)、アニメの放映前にオンリーの告知をはじめる……。

 さらには、サークルへの同意書で青少年健全育成条例のいい加減な翻案を載せて、条例によって成人向け表記が強制されているかごときミスリードを行う(詳細は、@++さんの「都施設の成年向け頒布禁止の件 ケットコムの捏造」参照)、18禁の定義において、1)性行為(特別激しい直接描写)、近親相姦、児童買春、強姦等、2)暴力、残虐性(リンチ、死体損壊、虐待)を助長するもの、3)薬物使用、自殺を誘発する恐れがあるもの、という青少年健全育成条例関係からの引き写しにとどまらず、「未成年の保護者、教師等が見て、強く不快に思うもの」(注:本文書がアップされた2月6日中にこの文章を含むページは削除された)という、どこの青少年健全育成条例にもない、奇妙キテレツな定義を加えてもおかしいとは思わない……。もし、この条項で問題が起きたら、いったいどう対応するつもりなのだろう(おそらくは、何も考えてないだろうけど)?

 これらは、すべてケットコムがこれまでやってきたことだ。いくら、イベンターとして会場運営がこなれているからといって、主催者としての姿勢がこれではお話にならない。サークルも単に「場」があると思うのではなく、自分が参加を検討する即売会がどういう即売会でどういうスタンスなのかを、しっかりと見極めた上で参加の如何を判断すべきであろう。

 おっと、少々話がそれてしまった。というわけで、会場側とまともな対話もしないで下手な妥協をすると、何でも言うことを聞くと向こうに思われて、今回のような間抜けな事態が早速起こるわけだ。だから、言わんこっちゃない。「未成年の保護者、教師等が見て、強く不快に思うもの」という定義は、それ自体がおかしいという問題もさることながら、一番危険なのは、規制を進める側に「こいつら、何もわかっていないんだな。それじゃあ、やりたい放題」とナメられることだ。

 ところが、サークル・一般に対するこのような表現に関わる重要な告知の文章は、ケットコムに限らず、他の即売会でも細心の注意を図る必要があるはずなのに、杜撰なものが多いのには呆れてしまう。例えば、以下に本年5月開催予定の都産祭「年齢制限対策について」も相当大概だ。本稿はケットコムの問題が中心なので、とりあえず前書きだけ抜粋するが、これが日本語の態をなしていない。

 昨今、同人誌がショップ等に販売されてきた事や、ニュース等により、広く一般的に同人誌自体の存在が一般認知されつつあります。
 また、これらの一般認知に伴い、世間一般より誤った誤解を受け世間からの監視の目が厳しくなりつつあります。
 上記の状況から、会場に対し東京都からの行政指導もあり、都産祭開催会場より都産祭2008主催団体に対し、指導要請があり当イベントも以下の対応をさせていただく運びとなりました。

 はぁ、どこから突っ込めばいいんだろう……。「世間からの監視の目」って? 「一般的に〜一般認知」とか「誤った誤解」ってこの数行で2回も馬から落馬しているし……。一番まずいのは、「行政指導」という言葉の使い方だ。行政指導とは、行政手続法で「行政機関がその任務又は所掌事務の範囲内において一定の行政目的を実現するため特定の者に一定の作為又は不作為を求める指導、勧告、助言その他の行為であって処分に該当しないもの」と定義されている言葉であり、今回の件について、東京都は、会場に対して「行政指導」を行ったとはおそらく言わないはずである。参加者に即売会の自主的対応に納得してもらいたいあまり、即売会側で話を大きくするのはいかがなものか。

 一連の騒動を受けて各即売会の作成した「ガイドライン」において、「青少年健全育成条例で成年向表示が努力義務として定められているもの」と「サークルが上記に頒布物が該当するか検討、自ら判断して成年向表示をしたもの」の両方の概念を「18禁」という言葉で安直にくくって混用しているのは、非常に問題なのではないだろうか? 青少年健全育成条例では、曖昧な定義しかしてない(正確には表現の問題に立ち入るので曖昧な定義しかできない)「成年向表示が努力義務として定められているもの」を未成年に見せるなと言っているだけで、何がそれに該当するかの判断は発行者または、自主規制団体に委ねている。故に、即売会の主催者がサークルに対して依頼すべきは、条例で努力義務とされている「「サークルが自ら判断して成年向表示をしたもの」を未成年に売らない、見せない」ことである。コミケットアピールにおいては以前からずっとそのスタンスで書かれているし、ケットコムと同様な形で「性行為」「残虐な暴力」「自殺・薬物」を例示している赤ブーブー通信社も、例示に続けて、 「主に、性表現を中心に自主規制を強く求められていますが、作品に性行為、暴力、自殺犯罪等が含まれているからといって、安易に全てをR18対象にしなくてはいけないという事ではありません。例えば、キスシーン程度のみのBL作品は、全年齢対象の領域でしょう。あくまで作品全体の表現内容によって判断する必要があり、まずはその内容・テーマの表現者たる発行主(サークル)の自主規制が求められています。」という丁寧な言葉を補っている。

 いったん、作って発表してしまった「ガイドライン」は、何かあったときの拠り所になってしまう。だからこそ、慎重な上にも慎重な文章表現が求められる。本来ならば、弁護士によるリーガルチェックも受けた方がよいほどのものだ。ところが、そのような気を配っているようには、どこをどうみても到底思えないのが困ったところ。昨年秋のドタバタはイベントの開催を目前にしての緊急事態であったと理解できなくもないが(それでも、拙速の誹りを免れないが)、今年に入ってからはさすがに余裕があるはずである。冷静に落ち着いて会場側との対話を行い、必要最小限な譲歩と対応で、即売会を運営していってもらいたいと考える次第である。

2008年2月8日追記

 2007年2月7日17:00にケットコム代表である鷲見英典氏から、メールをいただいた。そのメールにおいて、以下の要請をいただいた。

> オンリーの告知において『グレンラガン』のことを『グレンガラン』と書いていたくらいだから
> 作品に対する愛などないのだから
> やったことが無いゲームのオンリーを開く

以上、事実無根ですので、削除してください。

 以上、3点について、説明する。最初の点については、@++さんの「10/1 スキマってなにさ - 最近のケットコム」の記事を参考にして書いたものである。@++さんの元記事では、「どういう媒体で」という記載がないので、勝手にオンリーの告知と記載したが、少々勇み足だったようなので、「『グレンラガン』のことを『グレンガラン』と言っていたようだから」と訂正させていただいた。
 2点目については、文章全体を読んでいただきたいが、「ケットコムは、ビジネスでオンリー即売会を開いているのであって、作品に対する愛などないのだから言っても無駄、という考えもあるだろうが、」となっており、筆者としてケットコムをそう断じているわけではない。しかしながら、ケットコムの運営が、そのように外形的に見えるのは、筆者だけではなく、上記の@++さんの記事においても指摘があるところである。ということで、この部分については、訂正の必要はないと考える。
 3点目については、ネットのどこかで記述を見かけた記憶があるのだが、現在、ニュースソースを確認することができないので、お詫びして削除させていただいた。

 ということで、鷲見氏からの指摘事項については、対応をさせていただいた。訂正の申し入れが上記の3点しかないということは、他の部分については、事実関係に問題が無いという理解でよろしいのであろうか? また、本文書の指摘について、どのようなご意見をお持ちなのか聞かせていただければ幸いである。

 なお、こちらからの追加情報としては、「未成年の保護者、教師等が見て、強く不快に思うもの」という例の問題の文章が掲載されたhttp://ketto.com/fs/18.htmのページは、本文書をアップした2月6日中に予告無く削除されたことを申し添えておく。

2008年2月11日追記

 2007年2月9日00:33にケットコム代表である鷲見英典氏から、再度メールをいただいた。そのメールにおいて、さらに以下の要請をいただいた。

「グレンラガン」を「グレンガラン」を、色紙ジャンケン大会の司会が言っていたらしいのは確かですが、
この書き方では、私が発言したみたいな、書き方ですので、
削除しくてださい。

>ケットコムは、ビジネスでオンリー即売会を開いているのであって、作品に対する愛などないのだから言っても無駄
情報サイト「ケットコム」を含め、個人の趣味でやっているので、
なにを持ってして、「作品に対する愛な・・・・」と書かれるのか?

事実無根ですので削除してください。

 前半部については、こちらでも再度確認を行った。ケットコム主催のオンリー集合イベント「アグリゲート1」のアフターイベントの色紙ジャンケン大会において、司会が『グレンラガン』のことを『グレンガラン』と言っていたのが事実のようであり、そのように本文も具体的に修正した。

 後半部については、先にも書いたとおり「という考えもあるだろうが、ビジネスでやっているなら」という仮定話法を理解していただけないようである。例えば、ケットコムのオンリー即売会、特に女性系については、非常に趣味にあふれたものもある(おそらくは、鷲見氏夫人の「愛」を反映したものであろうが)ことは重々承知している。そういう事実もあるからこそ、筆者としては直接表現を敢えてしていないのだが……、まあ、これ以上、何も申し上げることはない。

 筆者に対して繰り返し削除要求をするくらいに、「作品に対する愛」という言葉にコダワリがあるならば、イベント名を隠せといような会場側の理不尽な要求に、なぜ対応していかないのだろうか? そういう姿勢は「作品に対する愛」と矛盾しないのであろうか? また、アニメのオンリー即売会を放映前に企画し放映前に告知するという行為が、作品に対するいかなる愛に基づくのだろうか? こうした疑問にはお答えをいただきたいし、「個人の趣味」という言葉についても、筆者の考えるそれと鷲見氏の考えるそれでは、大きく隔たりがあると思われるので、まず、鷲見氏が何をもって「個人の趣味」と主張されているのか、お教え願えると幸いである。

 ということで、鷲見氏からの再度の指摘事項について、対応をさせていただいた。以上により、事実関係については決着が着いたと考える次第である。様々な確認が不十分だったため、一部の記述に行き過ぎがあったことは事実であり、その点においては、改めて鷲見氏に対してお詫びする次第である。しかしながら、先にこちらから、1)訂正の申し入れ以外の部分について、事実関係に問題が無いという理解でよいのか、2)本文書の指摘について、どのようなご意見をお持ちなのかについて、鷲見氏に投げかけをさせていただいたが、お返事をいただいていない。また、今回においても、いくつかの質問をさせていただいている。当方からのこうした疑問・質問・問題提起に是非ともお返事をいただきたいものである。仮に、ご回答をいただけないのであれば、事実関係にケリが着いたと考える以上、今後、鷲見氏からの要求について対応する必要があるのか、強い疑問を持っていることを最後に申し添えておく。

2008年2月14日追記 その1 鷲見氏からのメール

 2007年2月12日〜14日にかけて、ケットコム代表である鷲見英典氏から、以下のメールをいただいたので、ここにこれを掲載する。なお、掲載に当たっては、鷲見氏から了解を得ていることを申し添えておく。

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【「ドリルは男の魂3」イベント名の不記載の件】

事実、開催4日前の1月30日の昼前にPiOの職員の方より携帯に電話があり、
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「ドリルは男の魂3」てタイトルがよろしく無い。
会場の電光掲示板には「同人誌即売会」とだけ表示するとの事。
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あまりにアホらしいのと、忙しい最中でしたので、「はぁ、そうですか。」と言うぐらしか出来ませんでした。
ちなみに、外に貼るポスターにまで、「ドリルは男の魂3」を書くなとは言われていません。自主的な判断です。

自分としても、会場側がこんなこと言ってるぜ。プッ、ゲラゲラ w
って事で、mixiの日記にマイミク限定で上記の事を書いたら、
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=699256847&owner_id=235056
ネタがネタだけに、広まりすぎて、三崎様にも伝わった様です。

イベント運営的にも、会場の電光掲示板の表示など、どうでも良い事ですし、
※チラシも撒いていなので、サイトの情報を見て来た人がほとんどです。
http://ketto.com/gr/
参加者誘導にしても「天元突破グレンラガンオンリーイベントはコチラ」
で十分に伝わりますし。
2階の会場前には「ドリルは男の魂3」って表示していました。

PiOは、コンベンションホール、会議室も常に利用者の多い人気の会場で、
三崎様の撮られた写真を見ていただければ、分かると思いますが、
他の階で、同人のどの字も知らない人が利用してるので、
そのくらいの気遣いは必要な事ですし、会場側の要求は不当な物とは思いません。
昨年の「アブノーマルカーニバル」事件も、新聞記事に出た事が発端ですし、
卑猥な事を想像する事が想定されるイベント名称は自重するべきだと思います。

PiOとは、昨年の「アブノーマルカーニバル」の一件以来、
青少年健全育成条例 対策に関して、会場側と話し合いを重ねて、良好な信頼関係を築いてきて、
都立産業貿易センターでは、正式な文章でゾーニングの指示
http://ketto.com/tosan/
が出ている中、
PiOは意味のないゾーニングやビニール梱包をしないで開催可能となっています。
実際2月3日の「ドリルは男の魂3」でもしていませんし、会場と揉める事も無く問題無く開催できています。
些細な事で会場と揉めたくないし、イベントを問題無く開催する事が、作品に対する愛であると考えます。


にも関わらず、個人的な正義を押し付け、「異常事態」とまで書き、
薮蛇な記事を掲載するのは勘弁願いたい所です。
~~~~~~~~~~


あと、当日、三崎尚人様来ているのに、気が付きまして、
何しに来ているのかなー、っと思っていたら、後日こんな記事に書かれました。
どうして、”主催”のスタッフ証をさげて、本部に居る私に、
その場で問い詰めて本意を聞くことをしなかったのでしょうか?


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>他のイベントが告知しておきながら取得していなかったドメインを先取りする
コミックキャッスル2005の事を言っているのかと思いますが、
詳しく説明しますと。


5/15 ぷにケット打ち上げ会場にて「メモリーズでキャッスルのチラシが撒かれていたよー」との第一報を受ける。
5/16 午前0時過ぎ、自宅にて某メガネの人よりメッセンジャーにて、comiccastle.jp のドメインが空いているとの連絡をうける。

ドメイン登録サービスの「お名前コム」にて、確認・・・・・・空いている。
「お名前コム」に会員登録しているので、ID、パスを入力して、次に進む。
Whois情報代行サービスにチェックを入れ、個人情報を保護して登録。
住所などの入力は会員登録しているので、入力しなくてもすみます。
クレジットカード番号を入力して登録。
所要時間は2分もかかっていません。

5/16 朝9時頃、Whiis情報を確認・・・・・「鷲見 英典」ああああ、本名ばっちり出てるよ・・・・
キャッスルとメモリーズの申込み先が同じ住所とつかんでいたので、
メモリースの代表に電話して、キャッスルの代表の名前を聞いて(知っている人)、
昼にメモリーズの事務所に電話すると、「レンタルサーバー業者のロリポップにお願いしてあるので、そんな事は無いと」
夜にキャッスルの代表より電話があり、私がドメインを取得したのを確認したとの事で、
私は、ケットコムにバナー広告を載せる事で、交渉開始。
最初に提示した金額は高いとの事で、チラシを刷り直せばすむとの事。
値下げをして提示、双方了承のもと、バナー広告申込書を送ってくださいって事でまとまる。

しばらく連絡なく
5/23日にキャッスルの代表に連絡。
5/26 バナー広告の申込みFAXが届く。即、請求書を郵送。請求先は○○
5/27 ネームサーバーのアドレスが届く。こちらにて設定。
5/28 キャッスルのサイトが可動開始。

上記内容は、
★2005/12/04(日)19:00-22:00東京:新宿:トークライブハウス ロフトプラスワン
「同人イベントトークライブ〜革命後の秋〜」[コス禁]
http://ketto.com/tl/
用に、書きとめておいたメモです。

私の正義では、チラシを撒いて、チラシのサイトアドレスにアクセスしてもサイトが無い。
というのは、許せない事なので、つい魔が差して、ドメインを取得してしまいました。
直ぐにアフターフォローもしていますし、お許しください。

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【同意書の件】
サークル参加者に署名提出をお願いしている、”同意書”に関しても、PiOに現物を提出して確認した物ですが、
指摘があるように、初期の頃(2007年11月)は、私共のスタッフの中にも条例の認識の間違いが在ったのは事実で、
それに気が付かなかった、私のミスであり、反省しています。
現在は、青少年健全育成条例の理解を深め、下記の様な同意書を作りました。

2008年1月20日都立産業貿易センター(浜松町館)の同意書
http://nekote.com/pdf/gan1douisyo.pdf
2008年2月3日PiOの同意書
http://nekote.com/pdf/gr3douisyo.pdf
2008年2月24日PiOの同意書
http://nekote.com/pdf/mf2douisyo.pdf

常に、”同意書”の内容の再確認と見直しを行っています。
問題点があれば、ご指摘いただけると幸いです。

ちなみに、都立産業貿易センターからは、正式な文章で、”同意書”の提出を指示されておりますが、
http://ketto.com/tosan/
PiOは会場側の指示ではなく、自主的に行っております。
川崎市産業振興会館で開催の際も、自主的に行っております。

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>また、アニメのオンリー即売会を放映前に企画し放映前に告知するという行為が、作品に対するいかなる愛に基づくのだろうか?

ずばり、
▲2008/01/20(日)11:30-15:00東京:都立産業貿易センター(浜松町館)4F
機動戦士ガンダム00オンリー同人誌即売会「破壊による再生」[コス可]
http://ketto.com/gan/
の事を言っているのでしょうが、参加者の事を思っての行為です。

放映前から、キャラデザ、ガンダムブランドで期待しているサークルも多く、
放映が開始したら同人誌を作ろうと考えていたサークルは多かったと思われる中、
ガンダムSEEDの様に、オンリーが乱発される事も想定される。
その様な状況の中で、(予定)でもいち早く日程を出して、イベントのバッティングを避ける事は
主催者、サークル参加者、一般参加者の為を思っての事です。

ちなみに、イベント情報サイト「ケットコム」は、会場を”(予定)”として、掲載する事を認めています。
http://ketto.com/cgi-bin/form_cookie.cgi


同じジャンルのオンリーイベントが、同日、あるいは近い日程で、同地区であると、
参加者が割れてしまい、主催者、サークル参加者、一般参加者にとって、面白く無い事であり、
主催者は最大限の努力をして、バッテイングを避ける努力をするべきだと思います。

イベント情報サイト「ケットコム」は、イベントのバッティングを避ける為のシステムでもあると考えて、運営しております。
(※ので、主催者の方へ。イベントが決まり、サイトが出来ましたら、ケットコムに登録していただけると幸いです。)


実際にサイトを見ていただければ分かると思いますが、
http://ketto.com/gan/
2007年10月6日から放送開始で、
>[07/10/22] サイト更新しました。サークル参加申込受付中!
>[07/10/12] 日程調整中。
>[07/10/11]サイト開設しました。色々準備中。
実際の放映を観てから、”面白い!、オンリーがやりたい!”って事で、正式に告知開始しています。
イベントも満了御礼の大盛況で、いち早く本を出したいサークル参加者、
及び、いち早く本を買いたい一般参加者に楽しんで頂けたものと自負しております。


余談ですが、女性向けで今が旬のジャンルが、同じ会場で連日にあるのは、参加者の事を考えて無いと思いますね。

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>鷲見氏が何をもって「個人の趣味」と主張されているのか、お教え願えると幸いである。
”参加者が快適に楽しめるイベントを開催する事”が趣味と言えば理解できますでしょうか?
私共は常に、参加者が快適に楽しめるイベントを開催する事を目標として、
先ず、同人誌即売会を開催しているわけであるから、
サークル参加者は自分の作った同人誌が多く売れる事が喜びであり、
一般参加者は良い同人誌が沢山買える事が喜びである、
と考え、その為にどうすれば良いかを常に考えております。(旬なジャンルを開催するのも、その一環です。)
利益は、継続してイベントを開催する為に必要な事ですが、二の次と考えおります。

作品に対する愛の度合いに差があるは事実ですが、
開催するイベントの作品は、
本なら出版済みの本を手に入れて読んで、
アニメ、特撮なら、放映済みの話は全て観て、
ゲームならクリアーして、作品の理解を深める事をしています。(配置の為にも。)

あと、ケットコム主催イベントの全ては主催は私、鷲見を名乗っていますが、
相方や、スタッフがやりたい(好きな)作品のオンリーを開催している事もありますので、ご理解ください。

余談ですが、自分が心底好きなジャンルのイベントを開催すると、
当日は主催業務で忙しくてイベントを楽しめないという、
「主催者のジレンマ」に陥ります。
(みみけっと等は、一般参加して本を買いまわりたいなー、とか開催する度に思います。スタッフにお願いして買ってきてもらってますが。)


同人イベントサイト「ケットコム」
http://ketto.com
も、自分のイベントを宣伝する為と、同人イベント参加者の道標となればと趣味で始めた物です。
バナー広告を掲載しておりますが、サーバーの維持、管理、運営を継続する為にで、
利潤を目的として、同人イベントサイト「ケットコム」を運営しているわけではありませんので、ご理解ください。

「特定商取引に関する法律」に基づく表示
http://ketto.com/toku.htm
を掲載しておりますが、クレジットカード決済を導入する為に、必要でしたので掲載しております。


一番の趣味は上記の
同人イベントサイト「ケットコム」のシステム、
クレジットカード決済対応のサークル参加申込システム
「みみけん」ケットコム主催&協力イベント参加サークル(出展)検索システム 
http://park14.wakwak.com/~ket/cgi-bin/mimi/ken.cgi
等のPerlプログラムを作って、実際に運用する事が趣味ともいえます。
※プログラムは常に改良を加えています。プログラム弄くってるのが一番楽しかったりします


PS.本業はフリーランスで大道具(CM、映画メイン)やっています。
この冬公開の「銀色のシーズン」のセットを建てに、白馬に行きました。
あとイージス艦造ったり、湾岸署造ったり。
下っ端の1作業員ですので、クレジットには載りませんが・・・・・


以上、それでは用件のみとなりますが失礼いたします。


草々
----------------------------------------------
連絡先 〒230-0011
横浜市鶴見区上末吉2-11-29
(すみ ひでのり)
 鷲見 英典 方 ケットコム
TEL&FAX 045-575-6282

Eメール info@ketto.com

同人イベント情報サイト「ケットコム」 http://ketto.com/
ケットコム主催イベント総合ページ http://ketto.com/event/

mixiホーム
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=235056

2008年2月14日追記 その2 鷲見氏のメールを読んで

 鷲見氏からのメールを読んで改めて思ったのだが、筆者と鷲見氏では同人誌即売会に対する立ち位置がまるで違うということである。まあ、そのこと自体は想定の範囲内だったので(であるからこそ、鷲見氏の「個人の趣味」とは如何と、先に尋ねたのであるが……)驚くには値しないが、率直すぎるメールの文面には少々面食らってしまった。そもそもの立ち位置がこれほどまでに違う以上、個々の点を挙げて、いちいちコメントするのも意味のある行為とは思えない。基本的なお互いの立場の違いが明らかになった以上、後は読者に判断をお任せするしかない。それでも、そもそもの問題である「イベント名称」の件については疑問な点があるので、その部分についてだけは指摘しておく。なお、今後についてであるが、これまでは削除要求とそれに対する回答と疑問の提示ということであったので、このような形をとってきたが、現状そのような段階を越えたと考えるので、鷲見氏もご自分のメディアをお持ちである以上、以後の対応は、ご自分のサイトにてお願いしたい。

 では、「イベント名称」についてであるが、通常のイベント名を表示しないということがどれほど同人以外の施設利用者への気遣いになるのか、筆者にはよく理解できないが、「卑猥な事を想像する事が想定されるイベント名称は自重するべき」ということであれば、「ドリルは男の魂」という名称を、鷲見氏自身が「卑猥な事を想像する事が想定されるイベント名称」と追認していることになってしまうのではないだろうか? そもそも、今回の「異常事態」というのは、第一義的には会場側の指示がおかしいことにある。これは、鷲見氏自身も感じているように思われる。であればこそ、会場側との「良好な関係」を使って、イベント名称について意を尽くして説明すれば、揉めることなく会場側の理解も得られるであろう(万が一得られなくても信頼関係があるのであれば揉めはしないであろう)と思う。ところが、鷲見氏自身がそもそも認めてしまっているということになれば話は全然違ってきて、会場側の意向にも従うのは当然ということになってしまう。今回はたまたま「イベント名称」というわかりやすく、鷲見氏にとっては妥協しやすいことだったかもしれないが、この一件は、会場側の担当者が、ある意味箸の上げ下げを指図するような指示を正式に文書によらず勝手に行う可能性が起こりうることを示しているように思う。そうした事態に対しては、キチンと言うべきことを言い、対話をしていくことが本当の意味での「良好な関係」なのではないだろうか?

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