中小企業における戦略的パソコン活用のすすめ

−ワープロソフトを活用する 電子文書の作成とその効果―

ワープロソフトはここまで使える

 ワープロというものはもはや説明するまでもなく専用機器の普及もあって知らない人はいないくらいポピュラーなものになっている。
 しかし、その半面ワープロソフトの持つ機能の半分も使いこなしていない人が多いのも事実である。
 その原因としてワープロソフトの効用そのものについて十分に理解されていないことをあげることができる。
 まず、ワープロを使う人の持つ目的について考えてみよう。

 1 きれいな文書を作成したい
 2 いつも使う決まった文書の作成の手間を省きたい

 ワープロを現在使っている人の多くがこの二つの目的から使っているのではないだろうか。  しかし、ワープロを使う目的としてもう一つあげておく必要があるのだ。

 3 文書作成のアイデアを生み出すため

 アイデアを生み出すことを特に目的とした製品はアイデアプロセッサと呼ばれるが、今の主要なワープロソフトはこうした機能を持っている。

 では、あらためて以上の三つのワープロの目的について整理してみよう。

 1 文書の清書化   → プレゼンテーション
 2 文書作成の効率化 → ワードプロセッシング
 3 文書作成の支援  → アイデアプロセッサ

 ワープロソフトは以上、三つの面を持っていると考えられる。
 自分の持っている、買おうとしているワープロソフトやワープロ専用機がこれら三つの機能を持っているか、あるいはそれぞれどの程度の機能を持っているか評価してみてほしい。

なぜ文書を印刷するのか

 そしてもう一つ、ワープロソフトについて考えなければならない重要なポイントがある。

 それは印刷機能だ。

 ワープロには印刷機能がある。
 これはワープロを利用する人の最終目的がワープロを使って作成した文書を人にみせるためにあるからである。
 だとすると考えなければならないことがある。

 もし相手にパソコンがあるのならばわざわざその文書を印刷する必要があるだろうか?

 パソコンの画面で文書をみることができれば修正することもコメントをつけることも自在である。
 その文書を再利用するということもできるだろう。

 文書を印刷しないで相手に渡す方法がパソコン通信やインターネットの電子メールや電子掲示板のしくみである。
 電子メールや電子掲示板では文書を印刷せずにそのままパソコンの画面上で読み書きするという電子の紙として活用するものといえるだろう。

 ワープロソフトの保存機能も印刷にかわる情報の発信の一つの手段と考えることができる。

 また、FAXソフトや電子メール製品を組み合わせればワープロ画面から印刷のかわりに相手先に作成した文書を直接FAXしたりメール送信することもできる。
 相手への文書の渡しかたによって、文書を印刷したり、フロッピーディスクに保存したり、FAX送信したり、メール送信すればよいのである。
 最近ではワープロ文書をインターネットの情報発信用の画面情報、ホームページの形式に変換する機能も出現してきている。
 Word、WordPro、一太郎の各製品ではホームページを作成できる。
 実はこの文書もWordの文書をHTML出力したものを編集して仕上げているのだ。

最後に・・・


目次に戻る目次に戻る

ホームページに戻る ホームページに戻る