FUJI ROCK FESTIVAL 08.


2008年7月25〜27日: 苗場スキー場>

過去最低といわれた去年にも増してメンツがショボすぎるとの理由から実は今年のフジ行きは
相当迷ってました。実際ヘッドライナーにしたって、よもやのマイブラを除けば過去のリストと
比べても相当にショボい印象が否めなかったくらいだし。

 <97> ■RED HOT CHILI PEPPERS ■GREEN DAY
 <98> ■Bjork ■PRODIGY
 <99> ■TODOS TUS MUERTOS ■BLUR ■ZZ TOP
 <00> ■BLANKEY JET CITY ■THEE MICHELLE GUN ELEPHANT ■PRIMAL SCREAM
 <01> ■Oasis ■Neil Young Crazy Horse ■EMINEM
 <02> ■PRODIGY ■The Chemical Brothers ■RED HOT CHILI PEPPERS
 <03> ■UNDERWORLD ■Bjork ■MASSIVE ATTACK
 <04> ■LOU REED ■The Chemical Brothers ■THE WHITE STRIPES
 <05> ■Foo Fighters ■Fatboy Slim ■New Order
 <06> ■FRANZ FERDINAND ■RED HOT CHILI PEPPERS ■THE STROKES
 <07> ■THE CURE ■BEASTIE BOYS ■The Chemical Brothers
 <08> ■My Bloody Valentine ■UNDERWORLD ■PRIMAL SCREAM

でもまあなんだかんだ文句垂れながらも行ってみたら結局楽しかったりするんじゃないの的な
フジ神話にすっかり洗脳されきったこの身にとっちゃ、ブッキング不良ごときさしたる障害になるはずもなく、
ふと気づけばやっぱり昨年同様3日参戦と相成ってました。ってことで早速レポりんぐ。
今回も一昨年去年同様、ドキュメンタリー風味で書いてみました。




25日(1日目).

<5:00〜>
 去年の深夜バス利用による睡眠不足からくる疲労蓄積の愚をもはや決して繰り返すまいと
 今年は朝イチ新幹線を利用することに。そして遠足前の小学生気分が誘発する「楽しみすぎて
 寝れない症候群」が完徹という名の疲労困憊モードに直結してしまった今回の結果を鑑みるに
 結局のところ深夜バスだろうが朝イチ新幹線だろうがほぼ寝れないことに変わりはないという
 心理及び真理をここにめでたく得ることとなる。

<10:00〜>
 無事会場到着。昨晩行われたフジ前夜祭の果てに残された死屍累々の山、ところどころで朽ち
 果てている屍を見るにつけ、今年もまたここに戻ってきたんだなァということをしみじみ実感。

 
 
 さして屍と語ることもなかったので早々に入場し、オアシス食堂にていきなり沖縄ソーキソバと
 ビールを購入。¥1700也。

<11:00〜>
 『グリーン』中腹付近にて「
Rodrigo Y Gabriela」見物。
 アコスのデュオ編成による超絶技巧の雨あられが昼下がりのグリーン丘陵にこだまする。
 本当アコスで表現できうること全てを出し尽くしたんじゃないだろうかというくらい、その音の
 連鎖度合いは半端なかった。ついでにリズム側を担当するウーマンのギターの横っ腹を利用した
 ドラミングを見て、アコスギターは弦楽器であると同時に同じくらい打楽器としても成立しうる
 ことを初めて知る。
 また曲間繋ぎのお遊びで演ってくれた「Metallica」の"Battery"や"Master Of Prupets"なども
 元来メタル畑を主戦場にしているミーには非常に嬉しいチョイス、他にも「ZEP」や「Extreme」
 などをやっていたような。聞く前は起爆剤としての役割を求められる緑一発目でアコスって正直
 どうなの?的なことを思っていないでもなかったがこれまったくの杞憂だった。
 おしむらくは終始「虫イヤダー」と騒ぎ立てていた前のガキさえいなければ…草場にゃ虫はいる
 もんなんだよ、そのくらい我慢しとけ!と説教かましたくなる気持ちを抑えるのが実に苦痛であり。
 あとステージの両脇に設置されてるモニターの大きさが去年より若干小さくなってたような気が…

  〜足下にまとわりつくバッタ〜

<12:30〜>
 同『グリーン』にて「
THE PRESIDENTS OF THE UNITED STATES OF AMERICA」見物。名前 長!
 真昼間なのに開口一番「Good Night!」なMCといい、演奏を止めついでに自らも完全に動きを止めての
 パントマイムや客席前まで降りていって脈絡なくコンクリの上をゴロゴロ転がるパフォーマンスといい、
 演奏は骨太いのにどこかかわいい感漂う楽曲の数々といい、極めつけが弦2本しかないベースて?
 はっきり言ってこいつら変、故に面白カッコいい。勿論変化球のみならず正統派プレイもきっちり。
 特にラストにプレイした「MC5」のカヴァーには真正面から痺れさせてもらった。
 終了直後、オアシスにて天丼とけんちん汁のまいたけコンボをかっこみつつそのプレイの余韻に浸る。
 ¥1000也。

 01:Japan
 02:Kitty
 03:Mixed Up Son of a Bitch
 04:Lump
 05:Back Porch
 06:Volcano
 07:Mach 5
 08:Peaches
 09:Highway Forver
 10:Kick Out The Jam

<15:50〜>
 サマソニ07でのステージに感銘を受けて以来、もう一度見たいと思っていた「
TRAVIS」を
 『グリーン』最前付近にて観戦。
 途中、しとしと雨が降りしきる中にてプレイされた"Why Does It Always Rain On Me?"には
 「どうして雨はいつも僕に降りつけるんだ?僕が17歳の時に嘘をついたからかい?」という
 状況にあったリリック効果も手伝って、サマソニ08同様、神が舞い降りていたように感じたが、
 その後のひたすら新曲押しな展開が自分的にはイマイチだった。まあその辺はフランの「今は
 新曲をプレイしたくて仕方ない時期なんだ、悪いね」というMCから鑑みるに、おそらく客反応を
 見たいが故の確信犯プレイだったんだろうが、せめて"Driftwood"だけはやってほしかったかも。

 01:Chinese Blues
 02:Pipe Dreams
 03:Writing To Reach You
 04:Selfish Jean
 05:Eyes Wide Open
 06:Why Does It Always Rain On Me ?
 07:Side
 08:Closer
 09:Love Will Come Through
 10:Sing
 11:J-Smith
 12:Long Way Down
 13:Something Anything
 14:Song To Self

<17:30〜>
 『グリーン』後方の中腹辺りに下がって、そこで「
Bloc Party」を少し見る。
 悪かないけれど、あまりに曲がお洒落すぎてどこか自分には合わないような…
 なのですかさず食いにはしる。オアシスにて鳥まぶし丼・豚汁にビールで¥1200。
 食後『レッド』に移動して「
The Vines」観戦。ノリいい短曲を寸断なく繰り出して
 強引にノせていくのがメチャうまい、ラモーンズ的とでも言うか。
 そこにこの「赤」ならではの圧迫感・密集感が加わって場内は激アガりまくる。
 "Ride"とかダイバーがあまりに多すぎてステージを見るのが不可能になるほどだったり。
 個人的には"True As The Night"サビ部分での指で頭を撃つ仕草と、マイクスタンドでのドラム
 ぶっ壊しパフォーマンスに滅法しびれた。クレイグの「何をしでかすか分からない危うさ」が(運よく)
 いい方向へ転がった抜群の内容だったと思う。あとあえて付け加えるなら"He's A Rocker"の
 歌詞ほどシンプルかつストレートであるが故に最高すぎる歌詞もそうそうないと思う。
 
   かつてある若い男がいた 誰も彼を理解できなかった
   毎日、時間をムダに過ごした 彼は何も言うことはなかった
   そんな彼がプレイするのは
   ロックンロール・ミュージックだけ ロックンロール・ミュージックだけ
   そんな彼が欲しかったのは とにかくそれをやる理由だけ 理由だけ


 01:Highly Evolved
 02:He's A Rocker
 03:D.L.T.T Radio
 04:A.S lll
 05:Get Out
 06:Jamola
 07:Vision Valley
 08:Braindead
 09:Ride
 10:Winning Days
 11:Manger
 12:Outta The Way
 13:True As The Night
 14:Get Free
 15:Scream
 16:Ms Jackson
 17:F.T.W

<19:20〜>
 「Vines」終了後、ビール片手に『グリーン』へダッシュ、そのまま「
Kasabian」見物。 
 強烈なトランス効果を内包したキックの強いビートによりあっという間にダンス天国と化した
 最前エリアとその支配オーラにより徐々に侵食されていく中腹付近を後方からユルユルと眺めながら
 時折ユラユラと体を動かして、その残滓を楽しむ。
 "Short The Runner"での客煽りといい"L.S.F"のシンガロングといい"Club Foot"に頼らない
 セトリ作りといい、サマソニ05で見た時と比べてその貫禄はグンと増したように見える。
 ついでにトムのメタボっぷりもグンと増してたけど、肉は人気とともに付くものらしいからこれは
 もう仕方がないと割り切るしか。

 01:Empire
 02:Sunrise Light Flies
 03:Cutt Off
 04:Processed Beats
 05:Fire
 06:Reason is Treason
 07:Me + One
 08:Short The Runner
 09:The Doberman
 10:Club Foot
 11:Stuntman
 12:L.S.F
 13:Fast Fuse

 終演後、オアシスに戻ってもち豚串焼きともち豚ステーキ丼にビールで¥1600也。
 冷静に考えたらこの日は食いだけで¥5000以上使っている、そろそろ自重しなければ。

<21:30〜>
 そしていよいよ初日大トリ、通称「
マイブラ」奏でる美旋律とノイズの入り混じった爆音がここ
 苗場のグリーンヒルに響きわたる。その音量もさることながら自分の中のモラトリアムな何かを
 ものすごく刺激されるようなこの音圧、そして轟音という名のコンクリ壁にそのまま塗りこめられて
 いくようなこの異感覚はやはり圧巻という他なく。
 特に"When You Sleep"と"Only Shallow"は野外というベストロケーションによるマジック効果も
 相まって危うく目から変な汗が出るところだった。彼らにそれほど思い入れのない自分にしてこうなんだから、
 こりゃ直撃世代にゃマジたまらんものがあるだろうなと。
 ただドローン信者以外は理解不能と思われるラスト15分間のノイズ爆撃はいくら何でもやりすぎ。
 でもそれこそがマイブラだと言われたら黙るしかない、それぐらい特異なオーラとカリスマ性に満ち満ちた
 貫禄の内容だったと思う。

 01:I Only Said
 02:When You Sleep
 03:You Never Should
 04:Cigarette In Your Bed
 05:Come In Alone
 06:Only Shallow
 07:Thorn
 08:Nothing Much To Lose
 09:To Here Knows When
 10;Slow
 11:Soon
 12:Feed Me With Your Kiss
 13:You Made Me Realise

<今日の無駄T>

 

 #いつもは感覚買いだけど、今日はハナっから指名買い。
  バックプリントなしは少し寂しいけどギリで普段着に出来そうなのでまあアリ。




26日(2日目).

<9:00〜>
 テンションがマックスになりがちな初日の疲れを引きずりやすいせいもあってか、初参加組の大多数が
 寝坊すると言われている鬼門の二日目起床を無事クリア。
 と思ったのもつかの間、案の定バス車内にて持病の腸弱性腹痛に遭遇しドえらく閉口、ただでさえ遠い
 会場までの道のりを倍加レベルで体感することになる。
 「遠すぎた会場」「遅すぎた到着」「そして脱糞へ…」 そうならずに済んで本当に良かった。

<10:20〜>
 ワールドレストランにてビール片手にキムチ豚丼(¥1000)を味わいつつ、林越しの『レッド』より
 音漏れしてくる「
MONGOL800」を楽しむ。そして"小さな恋の歌"がこのバンドの持ち歌であることを
 始めて知りちょっと驚く。もっとガレージ一辺倒のバンドかと思ってたけど「銀杏」みたいな青春パンクも
 やるのね。そのうちちゃんと聴いてみるかな。

<11:00〜>
 下りのゴンドラと擦れ違う度、慈愛顔で手を振るという皇族プレイを楽しみつつ、ドラゴンドラで山頂の
 『DAY DREAMING and SILENT BREEZE』へと向かう。

 

 そこでまったり昼寝したり、野外レイヴもどきに参加して踊ったり、ハイキング気取って丘登りしたりと
 それぞれ思い思いの興にふけってる人々を眺めつつ、道端で売っていたキュウリをかじりながらこのエリアの
 驚異的ユルさというものを全身で体感。この浮世離れした脱力感、そしてそれを全肯定しうる雰囲気という
 ものは確かにここ「フジロック」でないと味わえないものかも。
  
 
 

<14:10〜>
 山頂で2時間ほどのんびりしたあと下山、そのまま『ホワイト』に直行。そこで「
ALL」の軽快だけど芯重な
 パンクサウンドをフル堪能。てかいきなりテコンドースタイルの激モッシュて。母体の「DESCENDENTS」って
 そこまでハードコアなバンドだったっけ?そんなことを考える間もなく右に左に跳ね飛ばされ、一瞬ここが
 フジであることを忘却する。曲調的にはメロディックさ薄めの不器用さ濃い目な初期パンクゆえにオフスプや
 グリーンデイを聴いて育ったフジ中心世代にゃ若干ノリ的にキツいんじゃないの?みたいなことを勝手に思って
 いたのだけど、コレ的外れもいいとこな勘違いだった。なんだこの無茶な盛り上がり。
 それを懸命に煽るフロントマンがこれまたすごい。まずルックス的に見てまるでカッコよくない。
 むしろキモいまである。そんな彼が胸をドンドン叩き、いきなり前転し、滞空時間の短いジャンプを繰り返し、
 挙句マイクコードを首にグルグルと、これまたカッコ良さの欠片もないアクションを必死に繰り返す。
 だからこそ彼は今世界一カッコいい。そんな矛盾同士を掛けあわせた生粋の体当たりサウンドを見せつけられ、
 ふと「パンクはカッコじゃない、姿勢なんだ!」というジョーストラマの名言を思いだしたりも。
 そんな彼らの"She's My Ex"はパンク史40年の中でもベスト10に入るぐらいの屈指の名曲だと思うので、
 まだ未聴の方は是非ともチェキってみてほしいと思う。
 あ、去年まであったステージ左横スクリーンが撤去されてたのには少しガックリ。

 01:Charligan
 02:Crazy?
 03:Dot
 04:Fool
 05:Cyclops
 06:Bubble Gum
 07:I Wanna Be A Bear
 08:She's My Ex
 09:Can't Say
 10:Educated Idiot
 11:Scary Sad
 12:Copping Z
 13:Wonder
 14:Mary
 15:Minute
 16:Carnage
 17:Crawdad
 18:Skin Deep
 19:Prison
 20:Coolidge
 21:No Traffic

<15:00〜>
 『グリーン』への帰途中、謎の宇宙兵士軍団を発見。
 去年のにぎやかしゲスト客は謎の原始人だったが、今年はどうやらこれらしい。
 衣装やその装備品は非常に凝っているが、インパクトそのものについては去年のと比べると若干薄めか?
 そのまま『オアシス』まで戻って牛たん丼とビールで燃料補給、¥1300。

 

<15:50〜>
 『グリーン』中腹に座り込んだまま「
Asian Dub Foundation」観戦。
 民族系含みアート系混じりの無国籍ダブが緑フロント一帯をダンス天国に変えていくのを眺めつつ、
 遠方からその雰囲気を楽しむ。…だけの筈が"Fortress Europe"を聞いた途端、その吸引力を前に完全屈服、
 前方へ駆け出して急遽その輪の中に参戦せざるをえなくなる。カサビアン級の波動はあるなと思ってたけど
 その評価はまだまだ甘かった模様。ただイギーのカバー"No Fun"だけは彼らの持ち味である多幸感オーラと
 原曲が持つ厭世感フィールとが入り混じってどこかアンマッチな感じになっていたような。

 01:Rise To The Challenge
 02:Take Back The Power
 03:Living Under The Radar
 04:Target Practice
 05:Burning Fence
 06:S.O.C.A.
 07:Flyover
 08:Superpower
 09:Riddim I Like
 10:Ta Deem
 11:Oil
 12:Fortress Europe
 13:No Fun

<17:30〜>
 そのまま『グリーン』に居残って最前付近にて「
クロマニヨンズ」観戦。
 未だ往年と思わせるに十分足るほどエネルギッシュなヒロトの痙攣ダンスや、古臭く感じるけども
 他のよくありがちなそれとは確実に一線を画すマーシーのリフラインを堪能しつつ、この人たちの
 ステージを楽しむ姿勢はブルハ時代から本当に一貫して変わっていないということを改めて実感。
 こんな風にあるがまま楽しむ姿勢で歳をとっていけたら最高だろうなと、ふと思ったりも。
 そういう意味での客席サイドにおけるチャンピオンは間違いなく、最前付近にて肩車&全裸状態で旗を
 振っていた大馬鹿野郎。確実にリスペクト、でも絶対そうありたくはないというこの矛盾は一体なに?

 01:クロマニヨンストンプ
 02:ギリギリガガンガン
 03:あさくらさんしょ
 04:うめえなもう
 05:ヒャクレンジャー
 06:くじらなわ
 07:スピードとナイフ(new song)
 08:草原の輝き
 09:ワハハ
 10:エイトビート
 11:レッツゴー宇宙
 12:弾丸ロック
 13:キラービー
 14:歩くチブ
 15:紙飛行機
 16:タリホー

<18:50〜>
 苗場食堂付近にて再補給。もち豚チャーシュー丼とビールで¥1000。
 ふと横を見ればそこには巨大な玉が。まるで意味不明だがそういう遊び心がまたフジらしくもある。
 右の画像はその近くの多国籍フードエリアで見たローソク・アートの一部。

 

<19:20〜>
 『グリーン』の丘陵中腹部にて「
Primal Scream」をのんびり視聴。
 おそらくUKロック界じゃ一番カッコいいんじゃないかと思われるボビーのスラっとした長身に妬ましげな
 視線を当てつつビートに合わせて左右に体をフラフラと揺らす。本当コイツらの音はユルユル踊るにゃ適しすぎてる。
 新譜中心に組んだセットのせいで中盤辺りに若干ダレるも、すかさず"Swstica Eyes"を繰り出して周囲一帯に
 一大レイヴ大会を引き起こさせ、熱気の波動を再び取り戻した辺りの展開力もまた流石。
 そこから続いた必殺パート3曲の流れはもう反則というしか。矢も盾もたまらず前に飛び出して無様も糞も
 へったくれも何もかも忘れ、無闇やたらと体を動かして上下左右に首を振る。確かにここ最近のマンネリ感は
 否めないけど「ここぞ!」って時の盛り上げ力とその安定感はやっぱり侮れないよプライマル。

 01:Can`t Go Back
 02:Dolls(Sweet Rock And Roll)
 03:Miss Lucifer
 04:Beautiful Future
 05:Jailbird
 06:Suicide Bomb
 07:I`m Losing More Than I`ll Ever Have
 08:I Love To Hurt
 09:Shoot Speed Kill Light
 10:Swstica Eyes
 11:Rocks
 12:Country Girl
 13:Movin` On Up

<20:30〜>
 プライマル終了後、即『レッド』へダッシュして「キング・モンキー」こと「
Ian Brown」観戦。
 この包容感と開放感、それとは幾分矛盾する緊張感とそれが作り出す独特の空気を楽しみつつ、
 その強面なキャラに似合わぬ大仰アクションかましてる御大にひたすら見入る。
 ローゼズ時代の曲を4曲もやってくれた今年4月の単独の方が選曲自体のサービスは良かったかも
 しれないが、雰囲気とかパフォーマンスは今回の方が上だったかも。それともこれまたフジ・マジック?
 またステージ袖にアーティストやその関係者らしき人がびっしりなのを見て、今更ながらにその
 リスペクト指数や界隈に対する影響力の強さというものを実感したり。
 これで現プライマルのマニが飛び入り参加とかしてくれたならもっと最高だったんだけどな。

 01:Goodbye to the Broken
 02:On Track
 03:Street Children
 04:Time is My Everything
 05:Lovebug
 06:All Ablaze
 07:Keep What Ya Got
 08:Longsight M13
 09:Dolphins Were Monkeys
 10:Golden Gaze
 11:Sister Rose
 12:Waterfall
 13:F.E.A.R
 14:I Am the Resurrection

<21:40〜>
 イアン終了後、息つく間もなく再度『グリーン』へ舞い戻って「
Underworld」鑑賞。
 そのスケール感を楽しもうとグリーン最後方の丘から一帯を俯瞰で眺める。うーむ人がゴミのよう。
 赤色の全身スーツを纏いつつVXダンスをしきりに繰り返しすステージ上のハイドをその位置から
 見やりつつ、彼の相変わらずのキモカッコよさを堪能。
 序盤ハイライトは"Two Months Off"におけるステージ上でのニョロニョロさんオブジェ乱立、
 最大のそれはあの"Born Slippy"の叙情的イントロが流れた瞬間、ステージ天井からやたらデッカい
 風船球が2〜30個落ちてきて客の頭上を乱舞したシーンだろうか。ケタ違いなスケールで行われる
 その「大玉送り」を眺めつつ、こりゃどう抵抗しようが盛り上がるしかないと完全降伏を認める。
 だけど昨年11月の単独時より感慨がいくらか薄かったような… やっぱり野外ならではの開放感が、
 不良テイスト漂うアングラ的な持ち味をどこか薄れさせるからだろうか。

 01:Crocodile
 02:Parc
 03:Pearls Girl intro / King of Snake
 04:Moaner
 05:Two Months Off
 06:Small Conker and a Twix/You Do Scribble
 07:Rez / Cowgirl
 08:Born Slippy Nuxx
 09:Jumbo

<今日の無駄T>

 

 #「ALL」のTシャツが無かったので、じゃ何でもいいかな的な妥協感含みで購入した「Underworld」。
  汎用性もそこそこありそうだし、まあいっか。




27日(3日目).

<14:00〜>
 
完璧に言い訳が不可能なレベルで思いきりクソ寝坊。
 確かに見たかった「Future Heads」と「Ben Folds」が被ってしまった時点でこの日の
 モチベはあまりなかったが、それにしてもここまでやらかすとは。
 ツレとガンを飛ばしあって互いをなじりつつなじられつつ、急いでバス停へと向かう。

<15:00〜>
 会場に着くやいなやオアシス食堂にてまいたけ丼をがっついてツレに爆笑される。
 食後、腹ごなしに『グリーン』周辺を散歩しつつ、ディランの息子の演奏に聞き入って
 親父譲りなオーガニック・テイストに感じ入っていたら、いきなり雨がドザアアアア。
 もろに直撃くらって泡食った末、屋根のある『レッド』方面へ全力疾走。
 が、ちょっと距離がありすぎたか。着いた頃にはスペース満員で入れず仕舞い、更に雨は激化、
 豪雨の中を立ち尽くす羽目となる。生きるってなんだろう…?

<15:50〜>
 多少おさまってはきたものの未だ降り止んではくれない雨の中、唯一ぬかるんでいない
 『グリーン』最前ピットゾーン後方のコンクリート舗装エリアにて「
Ben Folds」を視聴。
 第一声の「コンニチハ!ベンチャンデス!」から始まって大仰アクションかましながらピアノを
 叩き弾くその姿に見入ったり、ショルダータイプでもない普通のキーボードを持ち上げつつの速弾きに
 メロスピ心を躍らせたり、ポップな曲調に似合わぬロック魂を常にエンタ心全開なその姿勢の中に見たりと、
 様々な角度からライブを楽しむ。「Future Heads」との時間カブりにつき最後まで迷った時間帯だったけれど
 この選択はどうやら正解だった模様。あ「金返せ」はやってくれなかった、そこはちょっと残念だったかも。

 01:Errant Dog
 02:Gone
 03:You To Thank
 04:Annie
 05:Effington
 06:Philosophy
 07:Dr.Pyser
 08:Army
 09:Landed
 10:Still Fighting It
 11:Such Great Heights
 12:Kate
 13:Hiroshima
 14:Underground

<17:00〜>
 ベンちゃん終了手前で再度ゲリラ豪雨が襲来。
 一回直撃くらってそこからどうにか立ち直ったところへの再直撃は本当にダメージが残る。
 ふてくされつつ背後の林の中へ避難しようとしたら、見た目浅そうだと思った水溜りが実は膝付近まで軽々と
 埋まるタコ壺系の底なし沼と化しており、そのトラップに思いくそハマってズボンと精神に死ぬほどダメージくらう。
 さ…寒いよ、暖かい食べ物ほしいよ… 少しでも体温を上げようと濡れながらけんちん汁と豚串焼、加えてうどんを食す。
 全部合わせて¥1400。雨振りしきる中にて食物を突つきつつこの惨敗っぷりを振り返る。
 いや決して雨に屈したのではない。が、それが奪う休憩スペースの少なさには完全に負けた。
 そうさ俺は負け犬、コロシチマイナー。「Beck」の"Looser"全開気分で周辺をよろよろと放浪。
 背後の『レッド』から聞こえてくるは「
GO TEAM」。「女の子!」のコール部分が全部「オーマンコー!」に
 聞こえて仕方ないのはミー心が荒みきってるせいだろうか。

  突然の豪雨とその土壌における異常な水はけの悪さもまたフジ名物

 この後、山にこもって『ホワイト』から『ヘヴン』方面を回るつもりだったが、こんな負け犬テンションで
 「ゆら帝」みたら入りこみすぎて舌を噛み切るまであると思ったので、『グリーン』後方から無難に「
ELLEGARDEN
 を見ることにする。いや、正しくはエルレではなく"Make A Wish"時の鬼モッシュが引き起こす「人間塊魂」を見に。
 期待通り、その狂態が醸し出す熱気と大気との温度差によりそこから蒸気が立ち昇る様はかなり壮観だった。

 01:Space Sonic
 02:Fire Cracker
 03:高架線
 04:BBQ Riot Song
 05:Marry Me
 06:Mr.Feather
 07:Missing
 08:Supernova
 09:風の日
 10:I Hate It
 11:Salamander
 12:Red Hot
 13:Make A Wish
 14:ジターバグ

<18:30〜>
 もう一度オアシスへ戻って、レッドカレーなるものを食す、¥700。というか常に何か食ってないと凍え氏ぬ。
 この後「
CSS」を見るかどうか迷っていたが、隣の『レッド』から漏れてくる「BEAT CRUSADERS」お得意の
 「おまんコール」を聞いていたら何もかもがどうでもよくなってきてしまったので、そのまま下山することに。
 最後はいまいち消化不良気味に終わってしまった今年のフジだが、まあ最高ではなくとも総合的に見ればそう悪くは
 なかったんじゃないかとも思う。つまり08はどんだけアクトがしょぼくともいけばそこそこ楽しめるということを
 証明できた年…だったんじゃないかと。

<今日の無駄T>

 

 #なかなかにアグレッシブなデザインなベン・フォールズT。
  だけど裏地をよくよく見たら06年ツアーの使い回しで少し空しい気分に。 


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