FUJI ROCK FESTIVAL 07.


2007年7月27〜29日: 苗場スキー場>

今回はメンツがいまいちショボいだのタイムテーブルあまりに被せすぎだのと、開催前から結構な
勢いで叩かれまくってた今年の「フジロック07」ですが、にわか組のミーとしては初参戦した去年
の印象が良すぎたのに加えてパンクの神様「イギー」が参戦と知った時点でこりゃ何があっても行く
っきゃないでしょと1人みなぎりまくったその結果、ふと気づけば何故か3日参戦と相成ってました。

というわけで7月前半から入念な休暇申請、用意周到な根回し及び綿密なスケジュール調整に奔走
しまくった末、万難を排し、万全を期した状態で苗場へと旅立つことに無事成功したのであります。
ってことで早速レポ。今回も去年同様、ドキュメンタリー風味で書いてみました。




27日(1日目).

<22:40〜>
 ともに新宿に着いているにもかかわらず、互いに地理を知らなさすぎるがゆえ、また極度
 の方向音痴であるがゆえ一向に合流できないツレの生存価値というものにとんでもない疑問
 を抱きつつ、更には刻々と迫り来るバス出発の時間にやきもきしつつ、新宿西口付近を無駄
 に徘徊させられるの憂れき目にいきなり合わされることに。そしてようやく合流できたかと
 思えば今度は行きの移動手段である深夜バスにおける座席の狭さ及び窓ガラスのたてつけの
 悪さに心底辟易させられる羽目となる。本来ならテンションあがりまくりな筈の行きでこの
 体たらく、ましてや帰りも同様の責め苦を受けなければならないことを考えただけで心底気分
 がめいってくる。うむ、正直バスツアーは失敗であったと言わざるをえない。やはり移動手段
 には是が非でも新幹線を使うべきであった。ほぼ垂直状態の背もたれにぴっちり貼りついての
 優雅にも程があるレム睡眠を楽しみつつ、来年からは絶対そうしようと固く心に誓う。

<6:00〜>
 まんじりともせずバスに揺られること約5時間、ようやく苗場に到着。
 早朝にも程がある朝の6時にバスを下ろされ、大量の荷物を抱えたままその場にしばし呆然と佇む。
 とりあえずリスバン交換とクロークへの荷物預けを終えた後、近くの売店でカレーとけんちん雑炊
 をかっこんでようやく一息、あわせて¥1000也。
 開場まで2時間程あったので、まだ設営の終わっていない「THE PALACE OF WONDER」内の敷地
 に忍びこんで、端っこに大量に詰まれてあったタイヤの上でしばしの仮眠をとる。
 そして起き掛けの一歩でツレの眼鏡をものの見事に踏み割り軽々と死なす。今は反省している。

  〜近くにあったジョーストラマ小屋〜


<11:00〜>
  〜入場ゲート〜

 いよいよ入場。まずは『グリーン』の中腹付近にて「
サンボマスター」見物。
 「こんにちわ! 日本の恥、サンボマスターです!」と相変わらずのハイテンションMCを
 開口一番ブチかましたかと思えば、いきなりステージ上を横転、そのままラッコが貝を割るが
 ごとくギターをバンバン両手で叩く奇行っぷりを披露し始めたのを見て思わず苦笑。
 アホすぎて最高とはこういうことを言うのだろう。しばしそのやりたい放題っぷりを観察して
 今日一日の「やる気」をたっぷり与えてもらう。その後「あの娘のリストカットを止める為なら
 俺ァ何だってする!」というMCにやりすぎ感を感じて若干さめたのをきっかけに、そのまま
 『レッド』へと移動。

<11:30〜>
 『レッド』最前近くにて「
HELLOGOODBYE」観戦。
 第一印象「細ッ」。とにかく全員メチャメチャもやしっ子、特にVoは体型どころかその面相
 までほぼ完全にのび太をトレース。そんなヒョロさ満点な彼らが繰り出す緩やかで優しげな
 メロディはとにかく癒し要素満載。マイクとの間にかましてるボコーダーが一世代前のクラブ
 っぽい雰囲気を演出していて、そのレトロ感が更なる癒しへと繋がっている風にも思える。
 30分程ユルーく踊ったところで今日最初のお目当てを見る為『グリーン』へと戻る。

<12:30〜13:10>
 『グリーン』のモッシュピット内で「
YELLOWCARD」に参戦。
 今回のフジロック参加勢の中でも今一番勢いのある若手パンクバンドなわりにやや大人しめ
 な前半の盛り上がりだったことに業を煮やした生粋のホンモノさんたちが我先にと最前線へ
 詰めかけ始めた中盤辺りから、一気にカオスの様相を呈し始めるピット内。そこへ彼等最大
 のキラーチューンである"Way Away"をやられたもんだから矢も盾もたまらず「A〜nything」
 の絶叫とともに最前へと特攻。4曲後、全ての体力を使い果たした末、撤退を余儀なくされる
 負け犬という名のミーをそこに垣間見る羽目に。それにしてもバイオリンの人の最早メタル?
 と思わせんばかりな掻き鳴らし系ソロとか、拳を胸に叩きつけてその場をグルグル回ったりする
 もろ力技パフォーマンスの数々は面白すぎた。

 01:The Takedown
 02:Breathing
 03:Lights And Sounds
 04:Way Away
 05:Rough Landing Holly
 06:Light Up The Sky
 07:Believe
 08:Only One
 09:Shadows And Regrets
 10:Fighting
 11:Ocean Avenue

  〜終了後、力尽きるパンクス〜

<13:20〜>
 最早クタクタになった体を引きずりつつ、そのまま登山。
 『アバロン』の左翼てっぺん付近にてロコモコ丼(¥600)を食してエネルギー補充した後、
 草むらに寝っ転がってボーっとしていたら何時の間にか寝オチ、ツレ曰く「単なる冷凍マグロ」
 と成り果てる。目覚めたら既に15時、慌てて次のお目当てステージ『ホワイト』へと向かう。

<15:20〜16:10>
 『ホワイト』の前列集団辺りで「
STEVIE SALAS COLORCODE」参戦。
 聞いてるだけで勝手に体が動き出しちゃう程のファンキーさを誇る出だしの"Be What It Is"
 が実に格別。更にはゴリッゴリのギターソロが脊髄辺りの快楽神経をもろ直撃。実際UK色濃い
 フジロックにあってこの手の音色を出してくれるバンドはかなり貴重であるが故、普段HR/HM
 界隈を主戦場としているミーにとっては非常にありがたい存在。久方ぶりに勝手知ったる愛し
 のホームに戻ってきたかのような帰郷感を覚える。また主役のサラスのみならずベースの人の
 プレイが本当に尋常じゃない、その太い指がフレット上を動く度に音色が「弾ける」を超えて
 「爆ぜて」いく。そして最大の見せ場"Do Your Own Thang"、マシンガンリフの後に続く
 「Do It Baby!」の咆哮を合図に場内のテンションも爆発、最前付近は砂煙舞う混沌の渦と化す。
 今のところ本日のベストアクト、演奏中やたらとローディに指示出しながらプンプン怒ってた
 そんなサラスおじさんのプッツンぷりも含めて、全てが見所満載のステージだったと思う。

 01:Be What It Is
 02:Tell Your Story Walkin'
 03:Harder They Come
 04:Body Slamm
 05:Born To Mack
 06:Indian Chief
 07:Two Souls War'n In A Bag Of Skin
 08:Stand Up
 09:Pumpin It Up
 10:Do Your Own Thang
 11:Break It Out
 12:Start Again

<16:20〜>
 サラス終了後、『レッド』へ向かいがてら『グリーン』で熱演中の「
JARVIS COCKER」を
 ちとつまみ食い、じゃなくてつまみ聴きか。ラストに"Paranoid"が始まったのを見て仰天。
 ブリットポップの雄がよりにもよってメタルの始祖サバスを…!思わず足を止めて聞き入って
 しまったその代償として、お目当てだった「MUMM-RA」を軽々と見逃す羽目となる。
 仕方ないので当初はスルーするつもりだった「
KINGS OF LEON」を『グリーン』後方から観戦。
 が、これが思いのほか大当たり。トムペティっぽい田舎臭くも骨太なトーンに情感迸るとしか
 言い様のない「響く」ギター音がものの見事に絡み合い、壮大極まりない空間をそこに作り出
 していた。事前予習したときはもっとポップでライトな音だと思っていた筈が、実はその中に
 とんでもなくブ厚い伝播力を秘めていた。侮っていてすまなかった。加えてマイクを叩きつけたり、
 アンプを蹴ったりなどトガりまくりだったそのパフォーマンスも含めてかなり気に入ってしまったので、
 すかさず脳内のお気に入りフォルダ内に保存。これ単独あったら必ず行くと思う。

 01:4 kicks
 02:Black Thumbnail
 03:Taper Jean Girl
 04:Kings Of The Rodeo
 05:My Party
 06:Fans
 07:Molly's Chambers
 08:The Bucket
 09:Milk
 10:On Call
 11:Razz
 12:Spiral Staircase
 13:Charmer
 14:Mcfearless
 15:Knocked Up
 16:Slow Night, So Long
 17:Trani

  〜移動中、原始人を発見〜

<18:40〜>
 次アクトの「MUSE」待ちの間、オアシスでハンバーグ丼と中華ちまきをつまみにビール。
 合わせて¥1700也。食事後、『グリーン』中腹辺りの草むらに寝っ転がって仮眠。
 30分後、あまりの寒さに飛び起きる。先程までいい陽気だったのになんだこの温度差は。
 これだから山の天気は侮れない。

<19:50〜21:00>
 押しに押した末、ようやく「
MUSE」開始。
 後で聞いたところによると、折のイギリスの大雨のせいで機材の到着がかなり遅れたらしく
 実は主催陣顔面蒼白レベルな勢いで中止もありえたらしい。無事始まってくれたことにまず感謝。

 で、その内容だが、曲そのものの良さは今更語るまでもないので割愛するとして、
 ウィルコ・ジョンソンばりのカニ歩きを披露するマシューの姿といい、華美極まりないVJ
 演出といい、アンコール開幕における巨大バルーン乱舞といい、ラストにおけるアンプと
 ピアノを蹴倒しついでにギターもブチ壊し、おまけとばかりドラムをもバラバラにしての
 ハチャメチャ退場シーンといい、相変わらずのけれん味に加えてどこまでも過剰かつ憎たら
 しいほど華麗なステージングの前にすっかりメロメロ。危うく感極まりすぎて泣くまであった。
 特に3曲目、お馴染みのカオスパッドからエフェクトかけまくりのギターをさんざ響かせて
 おいて、そこから本編に繋げた"Hysteria"には魂ごと持っていかれた。

 彼等のステージを見るのは今回を含めてこれで3回目だが、その全てにおいて一度たりとも
 期待を裏切られたことがないってのは改めて考えれば凄いことだと思う。ついでにあの広大
 なグリーン全域に「キャー!」という黄色い喚声が終始響き渡っていた時間帯というのもここ
 だけだったのではなかろうか。いや、「MUSEを超えるのはMUSEのみ」というキャッチコピーに
 相応しい堂々たるライブだったように思う。要するにマシュー格好よすぎ、そりゃモテるわー

 01:Knights Of Cydonia
 02:Map Of the Problematique
 03:Hysteria
 04:Supermassive Black Hole
 05:Butterflies&Hurricanes
 06:Feeling Good
 07:Invincinble
 08:Starlight
 09:Time Is Running Out
 10:New Born

 11:Plug In Baby
 12:Stockholm Syndrome

<21:40〜23:30>
 一日目のメインアクト「
THE CURE」を『グリーン』左前スペースの木の下辺りにて観戦。
 ゴス/ヴィジュアル系の始祖とも言われ、今イギリスにおいて最も尊敬されているバンドの
 一つと言われる「THE CURE」、その象徴たるロバートスミスをいよいよ目の当たりにしたミー
 の第一印象は率直に言って「こりゃーキモいわー」。いや、だってオカマバーのママみたいで
 キモいんだもん。伝説のカリスマ23年ぶりの来日なわりにゃ我ながら随分失礼な言い様だが、
 そんな感想も序盤が終わる頃にはすっかり様変わりさせられることに。

 甘美かつ耽美な上にほどよく優しげなこの音色、だけどその中に「枯れ」は一切感じない
 というこのリアル感。加えてシャボン玉を掴むがごとき捉えどころのないメロディーな筈
 なのに、その印象度は抜群というこの矛盾。「癖になる音」と表すれば分かりやすいだろうか。
 そして何よりもロバスミの全身から滲み出ているオーラ力及びその存在感が本当に半端ない。
 特に"Lovesong"から"Lullaby"へと繋いだ流れにおいては、その旋律自体が持つ美しさと
 逆光の中に浮かび上がるシルエット美、双方が相まって、ちょっと文字表現しようがない
 くらい艶やかで妖しくて、そして確かに感動をも伴う摩訶不思議な雰囲気を作り出していた。

 23時半を過ぎた辺りで、宿の場所をまだ確認していないのと、帰りのバスの混雑具合が心配
 になったこともあり、後ろ髪を引っ張られるような思いで泣く泣く退散。後で聞いたところ
 によるとそこから更に小1時間以上もプレイを続けた末、「23年後にまた会いましょう」と
 言い残してステージを後にしたらしい。その他情報としては、モッシュピット内じゃ感動の
 あまりガン泣きする娘達が続出、更には失禁するものまで現れる程の盛り上がりだったとか。
 ここ最近は「CURE」ばっかり聞いている。23年後なんてこと言わず、来年にでもまた再来日
 してほしいと切に願う。

 01:Open
 02:Fascination Street
 03:From The edge of the Deep Green Sea
 04:Kyoto Song
 05:Hot Hot Hot!!!
 06:alt.end
 07:The Walk
 08:The End of the World
 09:Lovesong
 10:Pictures of You
 11:Lullaby
 12:Inbetween Days
 13:Friday I'm in Love
 14:Just Like Heaven
 15:If Only Tonight We Could Sleep
 16:The Kiss
 17:Shake Dog Shake
 18:Never Enough
 19:Wrong Number
 20:One Hundred Years
 21:end
 
 22:Let's Go to Bed
 23:Close To Me
 24:Why Can't I Be You?
 
 25:A Forest
 26:Boys Don't Cry


<今日の無駄T>

 

 #今後の期待も込めて、本日は「YELLOWCARD」のTを購入。
  まるで「バンドT」感を感じさせない、地味めかつ面白みのないデザイン。
  なんにも見ないままの指名買いだったが、こりゃ失敗したか?




28日(2日目).

<11:00〜>
 8時に起床して朝一から参戦する筈が、ふと気づけばこれが何と11時過ぎ。
 どっぷりと寝こけてしまい、午前中の「MOTION CITY SOUNDTRACK」を泣く泣く諦める羽目に。
 慌てて準備していざ越後湯沢のシャトルバス乗り場へと向かってみれば、案の定そこには人、
 人、人の大行列が。2時間近く立たされた末、雨は降ってくるわ、お腹は痛くなるわ、その
 両ダメージがシナじって頭まで痛くなってくるわと泣きっ面に鉢状態の四面楚歌をフル満喫
 したその結果として「フジに寝坊は禁物」という教訓を骨身に染みるほど痛感することとなる。
 というわけで現地に着いてバスを下りるや否や、まずはトイレへ猛然ダッシュ。気もそぞろに
 下用を済ませた後、今度は『レッド』へと光速ダッシュ、14時からの「SWITCHES」にギリで
 滑り込む。

<14:00〜14:40>
 『レッド』最前列右手付近にて「
SWITCHES」参戦。
 いかにもUKロック若手!といった感アリアリの雰囲気で、とにかく若々しさと瑞々しさに
 溢れているなあというのが第一印象。実際、自分たち自身で「俺達ナンバーワンUKバンド!」
 とか言っちゃってたし。音の方は例えるならプライマルのパーティロック側面だけを全面に
 押し出してみました、な感じで、若干のパターン性や使いまわしの多さは感じられるものの
 そのメロの秀逸具合にゃなかなかのものがあると思わされたり。
 特に"Drama Queen"はUKロック史にその名を残すんじゃないかと思うくらいの名曲。
 バス待ちの鬱憤をはらすがごとく40分間踊り狂った末、脱水状態に陥って、終了後ただの
 駄目な人と化す。余談だが、ライブ中一番印象に残った"No Hero"という曲を帰宅後にチェキ
 ってみたら、よりにもよって日本盤ボーナス曲でギャフンとなる。外盤買うんじゃなかった…

 01:Testify
 02:Snakes And Ladders
 03:No Hero
 04:Every Second Counts
 05:Coming Down
 06:Killer Karma
 07:Drama Queen
 08:Lay Down The Law
 09:Message From Yuz
 10:Lovin'It

<15:00〜>

 
 〜林の中にて頭上を見上げれば〜

 「SWITCHES」終了後、『レッド』近くにあるワールドレストランにてパエリア&ビール購入。
 合わせて¥1000也。そのまま紙コップ片手に『ホワイト』へと移動がてら「
!!!」を流し見。
 とてつもないテンションの高さと独特のグルーヴ感でもって、あの広大な周辺一帯を一大ダンス
 フロアへと変えてのけていたのを見てちょっと驚く。実際、万人規模の人数がユルユルと踊り
 舞う光景なんてなかなかお目にかかれるもんじゃない。しまった、こっちを見るべきだったか…
 再来日あったら観にいくかもしれないことを考慮し、一応拾ったセットリストをあげておく。

 01;Myth Takes
 02:All My Heroes Are Weirdos
 03:Pardon My Freedom
 04:Must Be The Moon
 05:Yadnus
 06:Bend Over Beethoven
 07:Heart Of Hearts
 08:Intensify ← これが本当に凄かった

<15:40〜16:30>
 『ホワイト』右手中程付近にて「
LESS THAN JAKE」参戦。
 スカにパンク、はたまたメタルからハードコアまでをも内包したその幅広いセンスと、
 今回出場バンドの中でも1、2を争う程の「突貫力」でもって場を沸かせたのみならず、
 アフロかつらの男の子と両腕刺青だらけの女の子をステージに上げて互いにキスさせようと
 したかと思えば(少女に恥じらいっぷりに萌え)、今度はカンペ見つつの片言MCでもって
 「12ジカンニオヨブ、フライトノセイデ、ケツノ「ジ」ガヤベー」
 「ニホンノ、フェスハ、キレイデイイネ。ドイツノフェスハ、ジメンニ、ウンコシテタゼ!」
 「ニホンハオンナノコ、ホソクテイイネ! アメリカノハ、ブタ、バッカ。ブヒー」
 などと言いたい放題やりだす始末、そして極めつけが「フジで一番大きいサークルを見たいんだ!」
 の一言から「オン・ユア・マーク?」の合図とともに始まった、未だかつて類を見ない程の
 巨大サークルモッシュの出現。響く爆音、轟く足音、怒号のごとき喚声に舞う砂埃、1000人以上
 がPAブースの周りを激走しまくるというその浮世離れした光景は、ただただ壮観と言うしか。
 楽しかった、いや「楽しすぎた」の一言に尽きる内容だったと思う。
 (巨大サークルモッシュの動画

 01:All My Best Friends Are Metalheads
 02:Overrated
 03:Johnny Quest Thinks We're Sellouts
 04:History Of A Boring Town
 05:Help Save The Youth Of America From Exploding
 06:The Ghosts Of Me And You
 07:Short Fuse Burning
 08:The Science Of Selling Yourself Short
 09:Plastic Cup Politics
 10:Last One Out Of Liberty City
 11:Automatic
 12:Look What Happened
 13:Gainesville Rock City

<17:10〜18:00>
 「LESS THAN JAKE」終了後、そのまま『ホワイト』に居残って次アクトの「
ATARIS」見物。
 既に立つ体力すら残っていなかったので、後方の草むらにて座りながらのゆとり観戦。
 疾走感重視の今風メロディック・パンクな音作りの中に、弱すぎずクドすぎずなバランス
 感覚抜群の押し引き。なるほど、若干オリジナリティが弱いような気もするが聞いていて
 気持ちいいのは確か。
 あと、ステージ上にて横転しながら歯ギターかましたり、次から次へと飛来するダイブ厨
 をものともせず最前の柵に貼りつきながら歌うVoのひたむきさが際立って印象的だった。
 そういや最前の猛者どもは皆こぞってそんな彼に帽子を被せようとしていたが、あれは
 若干ハゲかけていることに気を遣ってのリアクションだったのだろうか?
 ちなみに一番の笑いどころは、演奏中どこからともなく現れて、石の上に乗ったまま踊って
 いた原始人御一行様。よく落ちなかったもんだ。

   〜石の上で踊り狂う謎の原始人〜

 01:Summer Wind Was Always Our Song
 02:An Open Letter To The World
 03:1*15*96
 04:Fast Times at Dropout High
 05:In This Diary
 06:The Cheyenne Line
 07:So Long Astoria
 08:You're Boyfriend Sucks
 09:Not Cappable Of Love
 10:San Dimas High School Football Rules

<18:00〜>
 イギーの前に、体調を少しでも万全にしておこうと『グリーン』近くのトイレへ向かうも、
 尋常ならざるその混雑っぷりを前にして、場外方面への遠征を敢行せざるをえなくなる。
 用を足し終わった後、ついでに腹も満たしておこうと豚汁&けんちん汁を食す。ビールと
 合わせて全部で1400円也。

<19:30〜20:45>
 さて、いよいよ本日… いやさこのフジロック07最大のお目当てアクト、通称パンクの神様
 こと「
IGGY & THE STOOGES」の出番。
 のっけから上半身裸で出てきていきなり「ファッキンこんにちわ」、以降ムンクの叫びっぽい
 ポーズをとりつつ腰をくねらせるわ、アンプの上によじ登って今度はカクカクさせはじめるわ、
 スタンド台は蹴倒すわ、それをローディが何度直しても2秒以内にまたもや蹴倒すわ、突如
 うなり始めたかと思えば素で足をすべらせてそのままステージ下へ木の上から川へ落ちていく
 ナマケモノよろしく落下していくわと、本当にありとあらゆる意味でやりたい放題(天然含む)
 のステージを披露。これで今年還暦というんだからもう恐れ入る他ない。

 その最たるものが"No Fun"におけるオーディエンスのステージ上げ(動画)。
 単独ツアーじゃお馴染みのパフォーマンスとは言え、よもや収容人数3万人規模のフジロック、
 グリーンステージでこれを本当にやってくれるとは思ってもいなかった。安全面からいっても
 無茶すぎると思ってたし。実際、イギーの「Come Here!」連呼直後、狂乱しつつステージへ
 殺到していくパンクスとそれを阻止せんとする屈強セキュリティ陣との乱戦によりピット前は
 ほんの数刻で阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。目を血走らせるモヒカン、襲いくるマッチョ、
 飛び散る鮮血に弾け飛ぶ肉体、力尽きてその場に崩れ落ちる敗者に、それら屍をも踏み台にして
 壇上へ駆け上がっていく猛者、更にはイギーに触ろうとしてローディにフルボッコくらう阿呆、
 そしてそれら一連の事態を引き起こした張本人であるにもかかわらず、1人呑気に「No Fun〜」
 と歌い続けるイギー。いやいや「No Fun」どころかアンタ面白すぎますって。

 案の定、曲が終わってもステージ上の100人をゆうに超えるパンクス達のテンションは衰える事
 を知らず、イギーが「ありがとうトーキョーパンクス。じゃステージを降りてくれ」といっても
 誰も降りないどころか、飛ぶわ跳ねるわ写メるわ奇声あげつつイギーの髪の毛をペタペタやろう
 とするわともはや収拾のつかない事態に。そんなカオスな状況下、やたらと「Take it Easy〜!」
 を連呼するイギー様。いやいや、アンタ全然イージーな状況じゃないですって。
 更にはこの事態の沈静化を図るべく喋り始めたステージ責任者らしき人までもが「皆さん静かに
 してください!」「速やかにステージを降りて下さい!」「イギーポップ見たくないんですか!」
 「しずやかにステージを降りてください!」と半ばキレた上で完全に自我を見失いはじめる始末。
 「しずやか」て。そこへイギーが一言、「Take it Easy〜!」 いやいやいやいや。

 その後、NASA職員に捕獲された宇宙人状態で無理やりイギーがステージからはけさせられた事
 により、ようやく沈静化がはかられたかと思いきや、イギーすぐに戻ってきちゃってまたまた
 「Take it Easy〜」とかやり始めちゃうもんだからあっという間に場は元のもくあみ、大混乱。
 そんなこんなのドタバタ劇が終始スクリーンに大写し状態になって、常に3万もの衆人環視の
 前に晒されちゃってるってんだから、その騒然度合いはおして知るべし。あとはひどく面白い
 としか形容しようのない光景が一面に広がっていくのをただ黙って見ているしかなかった。
 ライブ後のイギーいわく「観客のテンションがすごくて興奮したよ。たくさんの人をステージ
 にあげたのは観客全体をまきこみたいからさ」だったそうだが、そういう意味では彼の目論見
 はものの見事に成功したといえるだろう。とにかく今の自分に言えることは只一つ、イギーは
 どこまでも最高としか言いようがなかったということのみである。"I Wanna Be Your Dog"
 にて「カモン!」と吐き捨てるように歌うその姿は神がかってさえいた。イギーポップ最高〜

 そいやこの舞台上げのパフォーマンス、「最後にやったらここまで混乱しなかったんじゃないの?」
 という意見がその最中にあちこちで聞かれたが、そういう考えて当然しかるべきことを微塵も
 考えないところがイギーがイギーたる所以なのではないかと、なんとなく思ったり。

 01:Loose
 02:Down On The Street
 03:1969
 04:I Wanna Be Your Dog
 05:TV Eye
 06:My Idea Of Fun
 07:Dirt
 08:Real Cool Time
 09:No Fun
 10:1970
 11:The Mine Room
 12:Fun House / LA Blues
 13:Skull Ring

 14:I Wanna Be Your Dog

<21:40〜>
 前述のイギーですっかり燃え尽きたこともあり、本日の『グリーン』トリ「
Beastie Boys」は
 かなり下がり目な位置にてのんびり観戦。結論から先に書くと「こんなにいいとは思わなかった」
 というのが大筋の感想。特に中盤、"Pass The Mic"から"Ch-Check It Out"までの畳掛けと、
 アンコール以降の"Intergalactic"・"Sabotage"におけるアゲアゲ天国は、"3 MC's & 1 DJ"
 で魅せてくれた「Mix Master Mike」の超絶スクラッチと合わせて楽しすぎるの一言。その威力は
 とある外人を木に登らせ、かつアドロックのリリックに合わせて韻まで踏ませるほど。
 また"Tough Guy"のようなハードコア臭漂う突貫曲から、新譜関連のレイドバック・テイストを
 感じさせるようなインスト曲、はたまた捻り気味のミクスチャーからどこまでもド直球なヒップ
 ホップと、それら各要素を掛け合わせた幅広い曲調、その引き出しの多さ・懐の深さには改めて
 驚かされたりも。
 あえてケチを付けるなら新譜からのインスト曲がそれまでの押せ押せな流れをフラット状態に
 リセットしてしまっていたことぐらいだろうか。とにかく盛り上がりを期待されるトリ位置での
 この「抜き」ムードはアゲ専オーディエンスには若干つらいものがあったかも。ただこのユルめ
 な感じの落ち着きノリもそれはそれで悪かないとも思うし、いっそトリとは別に『ヘヴン』辺り
 で新譜曲オンリーの特別枠をやってくれても良かったのではないかとか無茶なことをわりと真剣
 に考えさせられたり。

 01:Super Disco Breakin'
 02:Sure Shot
 03:Triple Trouble
 04:Shake Your Rump
 05:Time For Living
 06:Life At P.J.'s
 07:B For My Name
 08:Gratitude
 09:Remote Control
 10:Body Movin'
 11:Pass The Mic
 12:Time To Get Ill
 13:Ch-Check It Out
 14:Son Of Neckbone
 15:Suco De Tangerina
 16:Sabrosa
 17:Off The Grid
 18:Tough Guy
 19:Egg Raid
 20:Root Down
 21:No Sleep Till Brooklyn
 22:3 MC's & 1 DJ
 23:So What'cha Want

 24:Intergalactic
 25:Heart Attack Man
 26:Sabotage


<今日の無駄T>

 

 #本日は何の迷いもなく「IGGY & THE STOOGES」のTをゲット。
  昨日の「YELLOWCARD」Tがあまりに地味だったんで、今日はそこそこ派手なの買おうと思ってたけど、
  やっぱしイギー様の魅力には抗えなかったスわ。




29日(3日目).

<10:00〜>
 
昨日の教訓を活かして、本日は昨日より1時間ほど早く宿を出る。
 その甲斐あってかバス待ちを入れて約1時間半ほどで会場に到着するも(昨日は3時間)、
 その途端、持病の腸弱性腹痛が発症。さっそく場外の簡易トイレに30分ほど篭る羽目となる。
 用足し後、苗場食堂にて遅めの朝食をとることに。グリーンカレーに豚串で¥1100也。

<12:45〜13:30>
 『レッド』最前列付近にて「
THE PIGEON DETECTIVES」参戦。
 曲のところどころに挿入されるトレードマークの小気味よいカッティング、そしてそれを
 合図に繰り出されるロジャーダルトリーばりのマイク振り回しや、ドラムライザー上からの
 欽ちゃんジャンプ、はたまたペットボトルをサッカーボールに見立ててのフリーキックなど、
 渾身パフォーマンスの数々が見る者の目を飽きさせない。
 曲調のワンパターン傾向及びそこから結びつく聴き疲れが若干気になるところではあるが、
 それら弱点を全て帳消しにする程のエナジーに満ち溢れたパフォーマンスっぷりは間違いなく
 ホンモノの証拠であると思われ。勢い以外の何かが求められる2枚目以降に更に期待。

 01:Romantic Type
 02:Don’t Know How To Say Goodbye
 03:Stop Or Go
 04:I Found Out
 05:Can’t Control Myself
 06:Caught In Your Trap
 07:You Better Not Look My Way
 08:I’m Always Right
 09:Wait For Me
 10:Take Her Back
 11:I’m Not Sorry

<14:00〜14:45>
 そのまま『レッド』の最前に居残って本日の本命「
THE ANSWER」参戦。
 うねりながら弾けとぶビート、ねっとりと絡みつくシャウト、轟音とともに疾走するグルーヴ、
 コジャレ要素芳しいブリットポップの系譜が色濃いフジロックにあって、ここまでド直球かつ
 ベタで濃厚な正統派ハードロックが聴けることに新鮮を通り越して感動すら覚える。
 そして昨日の「SWITCHES」や前述した「PIGEON DETECTIVES」において、確実にイケては
 いるもののあと一つ何かが足りないと感じていた最後のピースがここにて遂に埋まる。
 と同時に、いかに自分が「ギターソロ」好きであるかを再認識させられることとなる。
 ライブ終盤の盛り上げに一役買ったオレンジボールの飛び出しや、ボーカルだけ先にはけて
 残ったメンバーがジャムセッションを繰り広げつつステージを終えるという新鮮な手法にも
 好感が持てた。おしむらくは若干時間が短かったのと、あと単独では演ったらしいエアロの
 カヴァー曲、"Sweet Emotion"がなかったことが残念だったかな。

 01:Come Follow Me
 02:Keep Believin'
 03:Never Too Late
 04:Under The Sky
 05:Preachin'
 06:Into The Gutter
 07:Be What You Want〜Jam

<15:00〜>
 『レッド』を出てすぐのところにある「ワールドレストラン」にて昼食。
 フレンチ食堂のソテー&ポテトとアフリカ屋台のガーリックポテトにビール、合わせて¥1500。
 その側の林内にて使っていないフリーの椅子を発見。倒れこむように座ったら、これがまた連日の
 ライブ攻勢で疲れきった臀部にジャストフィットして。あまりの心地よさにその場からピクリとも
 動けなくなる。そんなタイミングで耳に入ってきたのは「Eurythmics」の"Sweet Dreams"。
 『グリーン』三番手「
MIKA」のパフォーマンスによるものだったらしいが、これ実際に見ていた
 友人に後で聴いたら、手放しで褒めちぎれる程の神ライブだったらしい。しまった、呑気に憩って
 いる場合じゃなかったか。

  〜林の中からレッドマーキーを望む〜

 が、ここ三日間の酷使に晒された肉体は一向にいうことを聞かず、本来ならこの後見る予定だった
 『ホワイト』の「THE SHINS」を完璧にスルーする羽目に。我ながら無様である。
 しかし、よもやこの怠惰が転じて福になろうとは。直後、天空より飛来してきたフジ名物「予期
 せぬ突然の豪雨」に対して、この広大なる敷地の中でも唯一かつ最大の避難場所である『レッド』
 に駆けこむ為の絶好位置にいることを知ったミーは、いの一番で避難することに成功し、外にて無情
 の豪雨に晒されつつ逃げ惑う人々を悠然と眺め楽しむことにしばし興じながら、至福の時を過ごす。
 
 

<17:30〜18:30>
 雨が小降りになってきたのを見計らって、マッドチェスターの生き証人こと「
HAPPY MONDAYS
 を見るべく『グリーン』へと移動。
 そして当時は悪童の名をほしいままにした名物フロントマン、ショーン・ライダーのでっぷりと
 した体躯にスキンヘッドという悪い意味で存在感抜群ヴィジュアルに圧倒されつつ、更にはビール
 片手に煙草スパスパ、代表曲の"24 Hour Party People"をやりかけて入りが気にくわなかったか
 途中で投げ出し、挙句ドラムセットの前に座りこんでやる気なさげに歌うなど、果てしなくルーズ
 かつどこまでもふてぶてしいそのスタイルを見て、本来なら幻滅する筈が、何故かその中に妙な
 カッコ良さを感じてしまい自分でも首を捻る羽目となる。あえてその要因を挙げるなら「声」だろうか。
 この人の出す声には本当に「雰囲気」というものがあると思う。

 そしてベズ。歌うでもなく楽器を弾くでもなく、ひたすらマラカス振りながらただ踊るだけという
 この音楽的貢献度ゼロ男の存在がここまで際だつのもこのバンドならでは。というよりもその弾け
 具合を見ているだけで、むしろ彼自身がこの独特グルーヴを先頭だって生み出し、ある特定状況下
 のみにおいて「駄目」と「幸福」はイコール足りえるという矛盾なる真理を証明してくれているよう
 にさえ… 幸せ一杯といった顔つきで体を揺らしている周囲の人々を見やりつつ、"Step On"で
 辺り一帯に巻き起こったユル度マックスのダンス天国に自らも身を投じつつ、そんなことを考えた
 1時間はどこまでも多幸感に満ち溢れていた。

 01:Jellybean
 02:24 Hour Party People(Intro Only)〜 Kinky Aflo
 03:In The Blood
 04:Deviants
 05:Loose Fit
 06:Hallelujah
 07:Reverend Black Grape
 08:Step On
 09:Angels And Whores

<18:30〜>
 「HAPPY MONDAYS」終了後、いよいよフィナーレが近づいてきたこのフジロック終焉の雰囲気
 を全身で感じとるべく、各ステージ巡りの旅へと赴く。
 「
BATTLES」目当てのオーディエンスによりフルに埋まった『ホワイト』を横目に見やりつつ、
 その多国籍ビートを背中で感じつつそのままボードウォーク内へと入って、まずはフジ最深部の
 『ストーンサークル』へと向かうことに。

 
 〜ストーンサークル入口に置いてあった石碑〜

 ジーマミ豆腐と手作りソーセージをつまみにビールを飲みながら、背後で脈絡なく響く打楽器音
 になんとなく耳を傾け、ここだけ時間が停まっているかのようなファニー感に全身をひたす。

<20:00〜>
 『ストーンサークル』満喫後、『オレンジコート』にてシシカバブもどきの串焼きをかじりつつ、
 「
JAKE SHIMABUKURO」奏でるウクレレにしばし耳を傾ける。…も、隣の『ヘブン』からの音漏れ
 が酷すぎて彼一番の売りである繊細な情緒感がものの見事に皆殺されてしまっていた。

  〜オレンジコートを遠目から〜

 こりゃあかんと15分程でその場を後にし、今度はその騒音の源である「
SOUL FLOWER UNION
 を見に隣の『ヘブン』へ。その沖縄民謡調な合いの手リズムにのりつつ、そのまま一大盆踊り大会と
 化していたその一帯をねり歩いて、存分に正しき日本語ロックの最終進化系を体感する。

  〜フジ名物、ヘヴンのキャンドル群〜

<21:00〜>
 『ヘブン』から『アバロン』へと抜けた後、比較的傾斜の緩やかな丘にゴロリと寝転んで、
 近くの『ホワイト』から漏れてくる「
V∞REDOMS」の太鼓連打音を耳にしつつ、デザート代わりの
 タピオカをチビチビと味わう。いよいよ終わりの刻は近い。

<21:40〜>
 『グリーン』に戻ってフジ最終日トリの「
The Chemical Brothers」見物。
 音と完全同期した映像美、周囲に飛び交うレーザー光、ビートとヴィジュアルの洪水をダブルでくらって
 素直に感動。周囲はもう見飽きたとか言ってたけど初見のミーにはこれメチャ衝撃だった。そんな前半
 最大の盛り上がりどころは、やはり"Hey Boy Hey Girl"における「Here We Go〜」のコールだろうか。
 そして中盤過ぎ、"Star Guitar"や"Saturate"などの寂寥感漂う叙情ビートに、YMO「テクノデリック」
 辺りのイメージを重ねつつ、3日間本当に楽しかったなという充足感と祭りが終わってしまう的一抹の
 寂しさが入り混じったような想いを存分に噛み締める。
 そんな本編の素晴らしさに反してアンコール以降の展開は蛇足もいいところだった。もう少し終わり方と
 いうものを考えて… まあ、ここまで楽しませてくれたのだからあまり文句は言えないか。

 01:No Path To Follow
 02:Galvanise
 03:Burst Generator
 04:Do It Again
 05:Get Yourself High
 06:Hey Boy Hey Girl
 07:All Rights Reversed
 08:Krafty Numbers
 09:Out of Control
 10:Don't Fight Control
 11:Temptation
 12:Star Guitar
 13:Surface To Air
 14:Under The Influence
 15:Saturate
 16:Believe
 17:We Are The Night
 18:Golden Path
 19:Chemical Beats

 20:The Sunshine Underground
 21:Das Splegel

<25:00〜>
 湯沢のホテルへと無事帰還。そして自分の中のフジロック07はこれにて終了。
 え、来年はどうするかって? そんなの決まってる。 もはや「行かない」という選択肢があろう筈もない。


<今日の無駄T>

 

 #「CURE」のを買おうと思っていた筈が、予想以上に楽しませてくれたことに対して敬意を表し、
  「HAPPY MONDAYS」のTを購入。フロントほぼ全面を飾るショーンのおフェイスがキモ・キュート。


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