SUMMER SONIC 2007.
<2007年8月11〜12日: 千葉マリン球場&幕張メッセ>
今や「フジロック」「ロキノン」と並んで日本最大規模を誇る夏フェスの代表格「サマーソニック」。
他フェスに比べておおよそ3割増しでメンツが豪華な上に、都心に近くて行きやすいという好条件もあり、
当然、今年も無条件で行くしか!と思いこんでいたわけですけど、正直、最初に発表されたヘッドライナーの
組み合わせを見て、多少「あれあれー?」と思っちゃったのは否定できない事実でしたね。
だって過去の大トリ・メンツ、これですよ?
00(土):「Jon
Spencer Blues Explosion」
00(日):「Green
Day」
01(土):「Beck」
01(日):「Marilyn
Manson」
02(土):「Guns
n' Roses」
02(日):「THE
OFFSPRING」
03(土):「BLUR」
03(日):「Radiohead」
04(土):「Green
Day」
04(日):「The
Beastie Boys」
05(土):「Nine
Inch Nails」
05(日):「OASIS」
06(土):「Metallica」
06(日):「Linkin
Park」
この豪華メンツな中へいきなり、
07(土):「BLACK
EYED PEAS」
07(日):「ARCTIC
MONKEYS」
って、そりゃ首も捻りたくなりますよ。
が、流石はサマソニ。この後に続くラインナップでしっかりフォローしてくれました。
まずパンク勢から「SUM41」「OFFSPRING」「STRANGLERS」に「MXPX」「FALL OUT BOY」と
新旧ビッグネーム揃い踏み。加えてメタル系からも「MOTORHEAD」「SUICIDAL TENDENCIES」と
これまたオールド・スラッシャーのツボを突きまくる、実に小憎らしいチョイスっぷり。
そして何よりも圧巻なのがUK勢、「MANIC STREET PREACHERS」「TRAVIS」「KASABIAN」という
90年中期から現在に至るそれぞれの節目の寵児達をまとめて見られるってな何気に凄い事なんじゃないかと。
この他にもインディ系から「DINOSAUR Jr」に「MODEST MOUSE」、
ダンス系からは「KLAXONS」に「LCD SOUNDSYSTEM」と各ジャンルの注目バンドが目白押し。
結局、蓋を開けてみれば過去に比べてショボめどころか、今年ほどサブのメンツが豪華な年もなかったんじゃ
ないかと思わせるほどの素晴らしいブッキングっぷり。案の定、見たいもの多すぎ&時間帯カブりすぎ地獄に
ずっぽしハマって、今年も嬉しい悲鳴を上げることとなりました。
*11日(一日目).
<THE ACADEMY IS...>
まずは『MOUNTAIN』にて、シカゴ出身のロックバンド「THE
ACADEMY IS...」を観戦。
若手パンクの代表格「FALL OUT BOY」のベーシストが主催するレーベルに見出されてる事や、
パンクスプリング06に出ていたこともあって自分の中じゃパンクバンドという認識だったんですが、
よくよく聞いてみればミドルテンポ中心の曲調といい、英米折衷なポップ色に若干のサイケ臭を
加えたようなメロといい、更には中期ボウイやジム・モリスンを彷彿とさせるようなVoの佇まいといい、
パンクというよりむしろサイケポップ?
そんなカテゴリー論をさておくとするならば、グラマラスムードたっぷりなVoのキャラに僅かながら
曲の方が負けてるっぽい気がして、悪くはないんだけど、あともう一つパンチ感が…的な印象は否め
ませんでした。ただこのまま忘れるには惜しい、というか特に後半、妙に後ろ髪を惹かれるような
何かも感じたので1回ちゃんとアルバム聴いてみて今後チェキるか捨てるか決めたいと思います。
01:The Phrase That Pays
02:LAX To O'hare
03:Black Mamba
04:Slow Down
05:Bulls In Brooklyn
06:We've Got A Bigg Mess On Our Hands
07:Everything We Had
08:Neighbors
09:Checkmarks
<THE STRANGLERS>
「THE ACADEMY IS...」終了後、同メッセ内の『SONIC』に移動して、前枠の「HORRORS」を
流し見しつつ、今サマソニ一番のお目当てである「STRANGLERS」待機に入ることに。
本来ならニューウェーブ的な音楽性をもったバンドであるにもかかわらず、その攻撃的かつ政治よりな
歌詞の内容が彼等を強引にパンクたらしめたというその逸話、
そしてベースのJJBによる歯に衣着せぬ発言の数々… 全盛期を誇った70年代後半、当時の(今でもだけれど)
メジャーの象徴たるストーンズやザ・フーに「ありゃひどいバンドだ。俺に言わせりゃドアホだな」とか
「パンクの連中さようなら。勝手にノリ続けてなよ」と言われて、「アルバムの売り上げは奴等より上だぜ」
「そうだ、悪魔を哀れむ歌を年寄りを哀れむ歌にして贈ってやろう」とか「まったくフーにはヘドが出るぜ」
とか返せちゃうその胆力と、ロンドンパンク伝説の1頁を華々しく彩ったバンドだけに、見逃せないのは必至…!
と、開始前から猛っていたミーの勢いとは裏腹に、肝心の客入りが案外と寂しげ。
中心人物のヒューを既に欠いてしまっているとはいえ、もう1人のバンドの象徴たるJJB、そして初期パンク世代
としてはおそらく最長老となるブラックを含めての来日だというのに、この集客はちょっと…な感じでしたね。
唯一の救いはステージ端に今回のサマソニ出演者と思わしきバンドマン達の顔がたくさん見えたことかな。
さてライブの方ですが、出だしに放った初期曲"5 Minutes"以降の新譜中心の展開がメチャ熱くてちょっと
驚きました。例えるなら外側よりもむしろ内へと向かう怒り、それも直情的でなく極めて知的な感じのそれ、
だけど決して軽くないという初期の頃の「STRANGLERS」臭をちゃんと踏襲しつつ、しかも若々しさに溢れている
というそのグルーヴは初期パンク好きならマジ必聴だと思いましたね。(特に"Summat Outanowt")
新譜の感想を聞かれて、JJBが言わんとしたところの「ひとつ確かなのは、今の俺たちは過去20年間で最高の
ストラングラーズだってことさ!」なパッションを存分に叩きつけられた後の中盤においては、それまでの勢い
溢るる流れから一転、ニューウェーブにプログレをかけ合わせたような、まったりとした曲調の中期曲を切々とプレイ。
その中の1曲、例えば"Golden Brown"とか、エレガントな中にあるその「抜き」加減が絶妙な味ある名曲だとは
思うんですが、いわば「パンク系」とはかけ離れた曲調ゆえ、その手を期待していた人々にはかなりつらい時間帯
だったかもしれません。
そんな彼等の鬱憤を一気に吹き飛ばしてくれたのが"London Lady"からのたたみかけ展開。
最後の定番曲"No More Heroes"の頃にはそれまで皆無だったモッシュやダイブまでもが発生するほどの過熱っぷり。
無闇やたらと暴れまわる前にとかく攻撃的と思われがちだったパンクというもののの音楽的イメージを見直させる
一因ともなったその「深さ」をもっと体感しやがれと説教かましたくもなる光景だったけれど、まあこれが本来の
サマソニ・クオリティ(頭の悪さ度ピカイチ)だし、楽しんでるなら何でもアリだろとこちらも居直って横合いから
そのモッシュ乱戦に参加。じっくりと、まったりと、そして思いっきり楽しんだ40分でした。
パンクファンであると同時に重度のアニヲタでもあるこの身としては、あの「岩窟王」のエンディングテーマとも
なっている新譜からの"You See Me Coming"がなかったことだけが残念だったかなと。
01:5 Minutes
02:Spectre Of Love
03:She's Slippong Away
04:Summat Outanowt
05:Nice 'n' sleazy
06:Unbroken
07:Golden Brown
08:Always The Sun
09:Relentless
10:Duchess
11:Peaches
12:London Lady
13:Straighten out
14:No More Heroes
<DINOSAUR Jr.>
「STRANGLERS」終了後もその場に留まって「INTERPOL」を流し見しつつ「DINOSAUR Jr.」待ち。
90年代を席巻したグランジ/オルタナ・ブーム到来前にポストロック的な先進的サウンドの足場を
作った伝説的バンドとされているだけあり、待機中の観客の数はかなりのものでした。
そして出だしから全開で唸りまくるJ・マスキスのギター、その生々しさと荒々しさの同居した歪な音圧と、
その中に時折挿入される意識を混濁せしめるようなウォッシュノイズにより、ふと気付けば場内はすっかり
サイケデリックなトリップムード一色に。
ところがこれだけ激しさや重々しさを持った音なわりにゃ、Jの間延びした声と飄々とした歌唱力がその中に
妙なユルさをも内包させていて、その辺りの独特グルーヴが醸しだす不思議な矛盾感が、身長ぐらいあるんじゃ
ないかと思われるマーシャルアンプの壁を背にしつつ銀髪を振り乱しながら歌うJの存在力をより助長させて
いましたね。
また序盤のベーストラブルにやきもきしまくったらしきルーが、アンプヘッドをベースで小突き回して
遂には叩き落としてしまった辺りの野卑きわまるアクションにもかなりアガらされたり(本人は不本意
だろうけど)。またそんな騒ぎを我意に介さぬとばかり、まったくのノーリアクションで淡々と弾き続けた
Jのマイペースっぷりにも「らしさ」を感じて妙に興奮したりしちゃいました。
盛り上がり度合いから見たミー的ハイライトは、淡々としたペースの中に封じ込まれた激情を感じさせてくれた
"Out There"と、テンポの変化による「溜め」と「開放」の妙でもってフロアによもやのモッシュまでをも喚起
せしめた"Feel the Pain"だったかなと。いや、真正面なベクトルから斜め上へズレまくった捻くれサウンドの
醍醐味とギターソロの楽しさを存分に味わせてくれたステージだったと思います。
01:Almost Ready
02:Just Like Heaven
03:No Bones
04:Back To Your Heart
05:Been There All The Time
06:Little Fury Things
07:Out There
08:This Is All I came To Do
09:Feel the Pain
10:The Wagon
11:Freak Scene
12:Sludgefeast
13:Mountain Man
<SUM41>
「DINOSAUR」終了後、「Modest Mouse」を流し見してから『MOUNTAIN』へと移動して「SUM41」参戦。
しっかしまあ改めてよくよく見てみたら半端なデカさじゃなかったですね、今回の『MOUNTAIN』ステージは。
かなりひいき目にみても去年のそれと比べてほぼ3倍、しかも形状がステージを根元とした扇型になっているので
後方で見れば見るほどそれに比例して開放感も増していくというド迫力仕様。だけど一番肝心な音質の方が、
抜けの悪さはともかくこの異様なコモり具合はちょっと勘弁…といった感強しで、普段のメッセ音響の悪さを
勘定に入れても正直うーん?な感じでした。
そのせいもあってかサムにゃいまいち入りこんでいけませんでしたね。
いや、演奏自体は全然悪くなかったし、客ノリもふんだんに良かったんですけど、その空気に今の自分がうまく
馴染んでいけない感じがしちゃってどうも… こう、全然悪かないんだけど、今はこれを聴く気分ではない的な。
四方八方でモッシュに興じまくってるお子さま達を見すぎて流石にそれに辟易してきたというのも少しあるかも。
というわけで結局5曲目くらいでその場を早々後にしちゃいました。サム自体が嫌いなわけでは決してないので、
このツケは08年4月の再来日時にてきっちり返したいと思ってます。もちろんその時はこっちも暴れ厨モードで。
01:Underclass Hero
02:The Hell Song
03:Motivation
04:We're All to Blame
05:King Of The Contradiction
06:Confusion And Frustration In Modern Times
07:Machine Gun
08:In Too Deep
09:Makes No Difference
10:Over My Head (Better Off Dead)
11:March Of The Dogs
12:Welcome To Hell
13:Pieces
14:The Jester
15:Still Waiting
16:Walking Disaster
17:Fat Lip
18:Pain For Pleasure
19:88
<TRAVIS>
少なくとも厨房丸出しパンクを聴く気分ではなかった…
そんな今のミーの気分にぴったしマッチしたのが、同メッセ内の『SONIC』にて演奏中だった「TRAVIS」。
チラ聴きして通り過ぎるつもりだった筈が、"My Eyes"のあまりの良メロっぷりを耳にしてすかさずその場に
体を縫い付けられる羽目になるミー。その後もまあ演る曲出す曲、全てが標準以上の好メロディときたもんで、
多少キレイすぎるキライはあるものの心にしみるこの美メロの数々は一体なにごとかと至極普通に感動させられ
ちゃうことに。
特に"Sing"から"Battleships"を経て"All
I Want To Do Is Rock"に至る流れの中で垣間聴いたレノン臭が
凄まじく神でした。今「良いメロディ」を主題に曲作らせたらマジでオアシスを凌駕しうるんじゃないかって、
そこまで思わせてくれた程の充実っぷりでしたね。これ今年の夏フェスにおける最大の収穫だったと思います。
01:Selfish Jean
02:Eyes Wide Open
03:Writing To Reach You
04:Love Will Come Through
05:As You Are
06:The Beautiful Occupation
07:My Eyes
08:Side
09:Driftwood
10:Good Feeling
11:Closer
12:Sing
13:Battleships
14:All I Want To Do Is Rock
15:Turn
16:Flowers In The Window
17:Why Does It Always Rain On Me?
<今日の駄目T>
#今後そうそう来日することはないだろうと思い、レアものゲットだぜ感覚でストラングラーズTを購入。
この後、あまり間をおかずにJ・J・バーネル個人名義で再来日してました。
*12日(二日目).
先週のフジロック、フル参戦による疲れがたたったか、サマソニ2日目となるこの日は見事に寝坊こいて、
マリンでの「THE ENEMY」、マウンテンでの「ENTER SHIKARI」と、お目当てバンドを余裕で見逃す羽目に。
あまりに寝すぎて、かなり楽しみにしていた「SUICIDAL TENDENCIES」のステージにも危うく間に合わなく
なるところでした。
<SUICIDAL TENDENCIES>
当時のハードコアとスラッシュメタルが持つ音楽性をクロスオーヴァーさせ、後に「ミクスチャー系」
と呼ばれることになるシーンに少なからぬ影響を与えたアメリカは西海岸出身のメタル・フロンティア、
「SUICIDAL TENDENCIES」。
出だしからその鋭いリフと躍動感溢れるビートでもって最前付近のマニア色濃いメタラー達をすかさず
煽動、その近辺にいきなりサークルモッシュを出現させたかと思えば中盤付近で放った"We are Family"
の「S!T!」コールにてそのヴァイブに無敵感溢れるファンク臭までをも上乗せし、前述のサークルを
最前近辺からフロア中央まで更に強くなお速く、そしてより大きく拡大。
圧巻はラストの"Pledge Your Allegiance"、それまでの押せ押せチューンから若干抜いた感じの中速メロが
こちらのテンションをじわじわ掻きたてていく中、場内に響くマイクのMCがどうやらステージに上がって
きてもいいよと言ってるらしきことが分かった途端、最前へと殺到していく百戦錬磨の屈強メタラーと歴戦の
ハードコアソルジャー達が巻き起こし始めた狂騒の宴、そしてそれによりますますヒートアップしていく場内
全体の熱気に被さる再「S!T!」コールとその絶頂クライマックスは、一週間前にフジで見たあのイギーの
ステージ上げを想起させるに十分な程。
いや、元からもっと評価されてもいいバンドとは思ってましたが、よもやここまでやってくれるとまでは
流石に考えてませんでした。確か今参戦は「グッド・シャーロット」キャンセルによる突発代打の筈だけど、
正直グッシャーがそのまま出るより全然こっちの方が良かったんじゃない?とそこまで思わせてくれるほど
良い仕事してくれたんじゃないかなと。次は「スラッシュドミネーション」辺りでまた呼んでくれないかなー
01:You Can't Bring Me Down
02:Trip at the Brain
03:War Inside My Head
04:Subliminal
05:Send Me Your Money
06:We are Family
07:Possessed To Skate
08:Cyco Vision
09:Lovely
10:How Will I Laugh Tomorrow When I Can't Even Smile Today
11:I Saw Your Mommy
12:Pledge Your Allegiance
<MOTOR HEAD>
さて、いよいよモーターヘッドの出番です。
先週参戦したフジの3日間とこのサマソニの2日間中に見ようと思っていた全アクトの中でも1、2を
争うほど楽しみにしていたバンドだけに登場前の興奮度も通常ライブの3割増し。
そして、出てきた直後の「コンニチワ! We're Motorhead! We play Rock'n'Roll!」ってな問答無用の
挨拶から始まって、突撃を越えた突貫レベルのドライヴ感、それもホンダが作るような軽薄なスポーツカー
でなくしてゴテゴテに装備を固めたタイガー戦車ばりの一度走り始めたらもう誰にも止められないぜ的な
無敵感に至るまで、全てがこれ「モーターヘッド」の波動を全身にあますことなく浴びたその結果、ミーの
脳内のアドレナリンはとてつもない速さでフル活性化することに。
ところがそんなミーのノリとは裏腹に、周囲の反応が全然よろしくないわけですよ。
まあ確かに音響悪かったし、ミドルテンポ中心の重めな曲ばっかしだったけど、お前等もうちょっとこう…
仮にも今あるヘヴィロックの源流は全てここにあるといっても過言じゃないんだから、もうちょっと彼等に
敬意を払ってヘドバンの真似事したり、せめて体を揺らすぐらいはしろよと。そう叫びざま周囲のデクノボー
共を全員なぎ倒してやりたい気分に駆られるくらい、フロア中位置辺りのノリは悪かったですね。
なのにレミ−御大が一旦引っ込んで、ミッキーがスティックをポンポン投げるドラムソロやりだした途端、
そこそこ沸き始めるってな一体どんな基準でモタヘを聞いているんだと小1時間問いつめてやりた…(以下略)
体は温まっているのにどこか不完全燃焼気味… そんなミーが業を煮やしたあまり無理を承知で最前まで特攻
しかけた最中、最高のタイミングというべきかそれとも間が悪いというべきか、あの"Ace Of Spades"のリフが
遂に流れ出してしまったおかげで瞬時にしてケダモノと化したモッシャーの皆様達の大歓迎を受けすぎたミーは、
この夏一番のステキな思いでを打撲という形に変えて全身にこれあますことなく受ける羽目となってしまいました。
が、そんな満身創痍の状態にあってさえなお理由なき破壊衝動にこの身を晒したくなるほど、ラストの曲
"Overkill"から溢れでるオーラとエネルギーは凄まじすぎました。特に一旦演奏を切った後、少し間をおいてから
超重量級トラックのアイドリングを思わせるようなそのリフとともに再び爆走しだした瞬間のカッコよさときたら…!
ここと合わせてレミーがベースを高々と掲げつつ背中を見せた退場前の一瞬が今サマソニのミー的ベストショット
だったと思います。
01:Stay Clean
02:Be My Baby
03:Killers
04:Metropolis
05:Over The Top
06:In The Name Of Tragedy
07:One Night Stand
08:Sacrifice 〜 Mikkey Dee Drum Solo 〜 Sacrifice
09:Going To Brazil
10:Killed By Death
11:〜 Phil Campbell Guitar Solo 〜
12:Ace Of Spades
13:Overkill
<PET SHOP BOYS>
限りなく体力ゲージの残量がゼロに近かったのに加えてあまりパンクという気分ではなかったのと、
また後日サマソニアフターでの観戦が決まっていたことから、この日『MOUNTAIN』トリの「OFFSPRING」はスルー。
その代わりに『SONIC』のトリ、今やエレクトロポップの老舗組たる「PET SHOP BOYS」をフロア後方からユル観戦
することに。
バックバンドなしの楽器はシンセ一つだけという超シンプル構成の代わりに複数のダンサーを配して
ミュージカル風に仕立てたそのステージは、ダンサー達の大きなアクション及び見栄えの利くフォメーション、
そして周囲を電飾で囲った特殊スクリーン演出に極上の曲メロという三位一体効果がものの見事に相まって、
エンタテイメント・ベクトルに凝縮かつ特化されきった、非常に完成度の高いステージとなっていましたね。
特に"Minimal"におけるメロに完全同期させての映像美、"Integral"の美メロと幻想的ダンスが作り出す幻惑美、
"The Sodom & Gomorrah Show"でのスペクタクル効果満点な軍人行進パフォーマンスや、そしてなによりも
全員で右斜めを指差しながらのシンガロングが圧巻すぎた"Go West"におけるとめどない多幸感と一体感は、
今年の夏フェスのラストを締めくくるに相応しいシーンだったんではないかなと。
01:God Willing
02:Left to My Own Devices
03:Suburbia
04:Can You Forgive Her ?
05:Minimal
06:Shopping
07:Heart
08:Opportunities (Let's Make Lots of Money)
09:Integral
10:Paninaro
11:Se A Video E / Domino Dancing
12:Always On My Mind
13:Where the Streets Have No Name / I Can't Take My Eyes Off
You
14:West End Girls
15:The Sodom & Gomorrah Show
16:So Hard
17:It's a Sin
18:Go West
#あ、そういえば今年のサマソニ、マリン・スタジアムには遂に1回も行きませんでした。
<今日の駄目T>
#この日はハナっから指定買い。
メタル色の希薄なサマソニにあってその気骨溢れる漢気を存分に魅せてくれたモタヘに敬意を示して。