実は単なるコンプレッサ交換のつもりだったのですが、後述の諸事情によりやむをえずクーラーのレトロフィットについてあれこれ調べなければならなくなりました。その結果としてわかった事、興味を持った事、知っておいた方が良さそうな事をまとめたものです。内容はカークーラー原理の理解が少し必要かもしれません。これについては、Eにっぱち講座の「クーラー修理編」(byにしやんさん)の最初の所に大変分かりやすく書いてありますので是非参考にしてください。 なお、簡潔に述べる為に一部断定調で表現していますが、自己流で調べた事ばかりであり事実とは異なる場合があるかもしれませんので、あくまで参考として読んでください。各位のご意見や情報を歓迎致します。
フロンとはフランスDupont社の商標Freonの和製英語であり、一般にクーラー・冷凍庫等の冷媒や洗浄剤等に使用されているフッ素(F)化合物全般を意味します。1930年ごろに発明され、1955年以降のカークーラーの発達により、1990年代前半までは数あるフロンのうち、CFC-12という塩素系のフロンが自動車用クーラーの冷媒として広く使用されてきました。
さて、レトロフィットですが、いったいこれは、いつ、何を、どうするものなのでしょうか?
ということで、無理矢理ですがこれを要約すると
経済性については、個人の状況や周囲の情勢によるでしょう。でも修理の必要な時に行なうという点で、単純な修理よりは多小余分な費用が発生する事がレトロフィットしにくいところでしょうか。また、エアコンが特に問題なく動作している時には、一般的にはあえてレトロフィットする必要はないと思われます。(あわてなくとも、いつかは壊れる時が来るでしょうから。)
BMW純正のレトロフィットでは、新品のコンプレッサとドライヤ、それらに関連した最低限のOリング交換が基本交換部品であり、他のエアコン部品をどこまで交換するかは部品の状態やユーザーの予算に応じて行なうようです。以下はEPAのレトロフィット方法及びM535i SIGの会報を元にまとめたものです。
ありがちな疑問 レトロフィットについてのありがちな疑問点についてまとめました。私の回りではBMWのレトロフィット例がほとんどありません。よってこれらは M535i SIGのMLや会報を主に独断でまとめたものであり、無保証である点にご注意下さい。
どうやら私のように大物のコンプレッサ交換修理の時が、予算的に絶好のレトロフィットのタイミングのようです。ということで、次はいよいよ作業です。 (2002.06.27 :リンク等の一部更新) |