縄文のヘビ

縄文の土器は、粘土を転がして細く伸ばし、ちょうどヘビのような形にした粘土ひもを、円形に積み上げて成型します。これは、「輪積法」と呼ばれる方法です。

土器は、食物を煮たり、貯蔵したりするものです。食料が詰まった土器は、ネズミにとって格好のエサ場であり、縄文人はこのネズミによる被害に、大いに悩まされたことでしょう。食料を守るため、考えられるかぎりのことをしてみたのです。

輪積法で作られた土器はヘビの集合体と同じものと考えられたので、それにふさわしく、表面にヘビのような粘土ひもの飾りを付けました。さらに、ヘビの形をリアルにしてつけたものもあります。それが、「蛇体取っ手付き土器」です。






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