菅江真澄

 かすむこまかた

凡例
  1. 底本は菅江真澄全集第一巻(未来社1971年3月25日刊)所収を使用させていただいた。
  2. デジタル化で利点を生かし、日付と備考によって、容易に目的の箇所に飛びやすくした。 
  3. 尚、本文を利用される皆様には、もし誤りと思われる箇所や、誤写と思われる部分は、ご指摘いただきたい。 
2002年11月吉日 
佐藤弘弥



 
かすむこまかた
 
本文は、菅江真澄(本名:白井秀雄1754−1829)の天明六年(1786)一月から二月にかけての旅日記である。菅江真澄は、当時三十二才であったが、仙台藩の領地であった胆沢郡を廻り平泉まで足を伸ばしている。特に一月二十日の平泉についての記述は、「清悦物語」などの伝説伝承も含め、詳細を究めており、平泉の歴史と伝承を探る上では必読の文献と言えるであろう。

菅江真澄という人物は、宝暦四年(1754)、三河の渥美郡(現在の愛知県豊橋市)に生を受けた。後に江戸に出て国学や本草学を学び、思う所があったのか、天明三年二月には、北国へ漂泊の旅に出立することとなった。

天明四年には、信濃から越後、出羽を通り、佐竹藩の領地に秋田に赴く。その後は、秋田を本拠として、東北各地を旅して、今日となっては貴重な民俗や風習を伝える日記や地誌を純朴な文体で遺した。またそこにはなかなかの腕前で描かれた絵図も添えられていて、江戸時代の東北の民俗研究には欠かせない貴重な歴史資料となっている。但しこの「かすむこまがた」には、絵図はつけられなかったのが少し残念である。(佐藤弘弥)
 
 

日 付
         備   考         
朔日・二日
 胆沢郡徳岡(現胆沢町)の村山良知の家
三日
 同。
四日
 同。
五日
 同。
六日
 同。
七日
 同。
八日
 同。
九日
 同。
十日
 同。
十一日
 同。
十二日
 同。
十三日
 同。
十四日
 同。
十五日
 同。
十六日
 同。
十七日
 同。
十八日
 同。
十九日
 同。
廿日
 平泉毛越寺の摩多羅神の祭をみようと出立。平泉の歴史を詳述。
 平泉千葉氏邸に宿をとる。
廿一日
 同。
廿二日
 同。
廿三日
 同。
廿四日
 同。
廿五日
  同。
廿六日
 達谷窟に赴く。
廿八(七)日
 毛越寺に赴く。
廿八日
 毛越寺に赴く。
廿九日
 同(千葉氏邸)。

 
日 付
         備   考         
二月朔日
 
二日
 
三日
 
六日
 
七日
 
八日
 
十四日
 
十五日
 
廿一日
 
廿二日
 
廿三日
 
廿四日
 
廿五日
 
三十日
 



 
かすむこまかた 続
 
凡例
  1. 底本は菅江真澄全集第十二巻(未来社1981年9月20日刊)所収を使用させていただいた。
  2. デジタル化で利点を生かし、日付と備考によって、容易に目的の箇所に飛びやすくした。 
  3. 尚、本文を利用される皆様には、もし誤りと思われる箇所や、誤写と思われる部分は、ご指摘いただきたい。 
2002年11月吉日 
佐藤弘弥
日 付
         備   考         
(天明六年)
三月朔日
 
二日
 
三日
 
四日
 
五日
 
六日
 
七日
 
八日
 
十日
 
十一日
 
十二日
 
十三日
 
十四日
 
十五日
 
十六日
 
十七日
 
十八日
 
十九日
 
廿日
 
廿一日
 
廿二日
 
廿三日
 
廿四日
 
廿五日
 
廿六日
 
廿七日
 
廿八日
 
廿九日
 



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2002.11.19  Hsato
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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