8月30日(火)

 先週木曜、台風直撃にも関わらず、UPLINK Xにお越し頂いた皆さん、本当にどうもありがとうございました!一秒たりとも外に出たくない感じの暴風雨だったのに、非常にありがたかったです。
 ところが・・・よく事情はわからないんですが、変なというか、危険なというか、迷惑なお客さんがいたらしく、せっかく来て頂いたお客さんが、その人のせいで帰ってしまったらしいんです・・・迷惑を被ってしまったお客さん、コレ、読んでますか?本当にごめんなさい!劇場スタッフとも話し合い、今後、あのようなことのないよう十分に気をつける旨、誓い合いましたので、是非、明後日、9月1日は安心してお越し下さい!奇しくも明後日のゲストは足立正生監督に来て頂くことになっていて、更に危険ですが(いや、ジョークです)・・・

 10月9日、新潟上映の準備が着々と進んでいるようです。『PEEP "TV" SHOW』上映は勿論、私や雨宮処凛さんの出演するシンポジウムに「こわれ者の祭典」のパフォーマンスなど、いろいろ盛り沢山の超お得イベントです。東京から新潟観光を兼ねて行ってみるのもイイかも、くらいな感じかと思われます。

 今、いろんな本を並行して読んでますが、「ファスト風土化する日本」(洋泉社)、コワイです。24時間営業のジャスコが田んぼの真ん中にある風景を想像すると、自分が今立っている場所でさえ曖昧になってしまうような、奇妙な感覚を覚えます。自分の身体にICチップを埋め込まれたような、妙な異和感です。アイデンティティ崩壊ですね、まさに。

 阪神vs中日、中止でしたね。軽く鬱です。完全に阪神依存症になってしまいました。


8月23日(火)

 明後日(25日)からUPLINK Xでアンコール上映が始まります。25日は上映後にトークがあります。告知がどうなっているのかイマイチ把握してないんですが、共同脚本の雨宮処凛さんも来ます。それから、主演の長谷川クンもです。今回は、週一、毎週木曜のレイトショーなんですが、来週9月1日の上映後は、足立正生監督と話します。何やら足立監督は新作準備中とのことなので、興味のある方は、是非、聞きに来て下さい。

 それから、前回の日記で名古屋シネマテークで舞台挨拶すると書きましたが、事情により中止になりました。ゴメンナサイ。勿論、映画の上映はあるので、名古屋方面の方、よろしくです。

 ブリスベン映画祭後、映画祭スタッフのフセインという人とやりとりしてまして、もしかしたら、オーストラリアのパースというところの彼の知り合いのアートスペースで、過去作品も含めた上映があるかもしれません。フセイン自身がビデオ・アーティストらしく、いたく私の作品とか(ビデオ・アクティビスト、アーティストとしての)制作スタンスを気に入ってくれたみたいでした。「監督!」、「土屋組!」みたいなノリは好きじゃないし、どうも世界が違う感じがするので、こういう話は嬉しいです。ただ、現代美術業界のノリも性に合わないんですが。
 まぁ、私なんて大した者じゃないからどこにも属せないし、属したくもないのでちょうどイイです。

 そう言えば、新潟でも上映します、『PEEP "TV" SHOW』。10月9日です。「こわれ者の祭典」の人々がいろいろと動いてくれて実現しました。詳細は後日。

 今、映画を作る以外の、私のもうひとつの仕事、ビデオアクトというグループのビデオカタログ作りで結構、大変です。テレビや劇場ではほとんど観られないインデイペンデントビデオ作品(主にドキュメンタリー)を集めてカタログを作り、それらを流通させるというプロジェクトです。もう、今年で7年目になります。世の中、キビシイこと、ヒドイこと、頭に来ること、(勿論、楽しいことも)がたくさんあります。それらをマスメディアに頼らないで、自分たちなりの方法で知らせて行くことは、やはり、大切なことだと思われます。

 ミシェル・ウェルベックの新作がフランスで発売されるらしいです。今度はクローン人間がテーマらしいです。全精力を注いで、最速超特急で翻訳してもらいたいものです。


8月16日(火)

 なんだか、御無沙汰です。ブリスベン→札幌→群馬と長いツアーが終わりました。さすがに若干疲れ気味で、ボーッとしてます。

 ブリスベン映画祭、街も映画祭の規模も私にとってはジャストサイズで、のんびりと楽しむことが出来ました。海外の映画祭はもういくつも参加してますが、毎晩ディナー付きは初めてでした(毎日、お小遣いを3,000円くれる映画祭はありましたが)。お陰であまり好きではなかったステーキに目覚めました。オージービーフ、旨かったです。
 上映も盛況でよかったです。「リアルとは?」みたいな漠然とした難しい質問もありましたが、何とか必死で答えたら、シドニーの国際交流基金の人に「欧米の監督みたいで、日本人には珍しい」と言われました。そう言えば、「それは観客の皆さんが各々、自由に受け止めて下さい」みたいな言い方が多いですね。日本人監督に。ああいうの、私は嫌いです。言いたいことがあるから映画を作ったワケだから、きちんと自分の言葉でその考えを主張して欲しいと思うので。
 もっと英語がしゃべれたら、何万倍も面白いだろうなぁと毎回思いますが、ダメですね。毎回、思ってるだけです。

 札幌は、学園祭の講演とシアターキノでの舞台挨拶でした。講演の方は、こんな話で大丈夫か!?と少し不安でしたが、聞いてた人は面白かったみたいで、安心しました。舞台挨拶の方は、その前にちょっとビールを飲み過ぎ、途中で何を言ってるのか自分でもよくわからなくなりましたが、かえって盛り上がったか?などと思っております。まぁ、よくあることなので、聞いてた方、お許し下さい。

 群馬の方は、単なる帰省です。

 DVD全米発売を前に、アメリカでの劇場公開作戦が展開されてるんですが、なんと、ニューヨークのアンソロジー・フィルム・アーカイブで公開されるかもとのことでした。あの、ジョナス・メカスが作った劇場です。もし、そうなったら、たまらんです。自腹で舞台挨拶に行きたい勢いです。

 「film international」という海外の映画雑誌が届きました。結構、有名な雑誌らしいです。『PEEP "TV" SHOW』のレビューが見開きの長文で載ってるんですが、最初だけ読んでめげました。長過ぎなので、超ヒマな時に読みます。

 今月25日から、UPLINK Xでアンコール上映が始まります。来月10日からは、名古屋シネマテークで公開です。9月10日は舞台挨拶に行くので、名古屋の方、よろしくです。それから、翌11日はアップリンクファクトリーでイベント上映です。『新しい神様』の上映もあります。モロモロ詳細は、後日告知します。

 では、そういうことで。

 P.S.
 中日、不気味ですね。毎日、ヒヤヒヤです。今日、井川、大丈夫だったか?