まずは本体及びソフトウェアの取扱説明書および、README ファイル(マック 版は、"はじめにお読みください")をじっくり読みましょう。
注意: 下記は、QV-10 と旧リンクソフトしかなかったころの記述です。
初期のパソコンリンクソフトでは、画像を表示したり他形式に変換する場合に、 画像補正がきつすぎて、階調が失われ全体が白っぽくなる現象がみられました。 当時、「 QV-10 の画像は液晶画面で見るときれいなんだけど...」と、よく言 われたものです。その後、ユーザ達による CAM 形式の解析から、 CAM ファイ ル自体はリンクソフトで表示されるより美しい(階調の深い)画像データを持っ ていることが分かりました。そして、この画像を取り出すフリーソフトも続々 登場しています。 → 4-3
一方、CASIO も、徐々にリンクソフトを改善しています。リンクソフトだけを 店頭で購入することができますし、アップグレード・サービスもホームページ で発表しました( → 6-1 )。そして、ついに最新版のリンクソフト ( Windows 版のみ?)では、画像補正を「しない」という選択が可能になった そうです。ただし画像補正をまったくしないと暗めのパッとしない画像なので、 Photoshop に代表されるフォトレタッチソフトで自分で画像補正をするとよい でしょう。高価な Photoshop でなくても、安価な、あるいはフリーのグラフィッ クソフトも存在します。
写真データを CAM 形式ファイルのまま保存していれば、最新版のリンクソフト や、フリーソフトを使って、QV-10 本来の画像を取り出すことができます。し かし、旧リンクソフトで他形式に変換してしまった画像ファイルしか残ってい ない場合は、明暗のハッキリした白っぽいものになっているはずです。これを 少しでも補正(元に戻す)するのに、「ガンマ補正」のテクニックを使ってみ ましょう。具体的には、グラフィックソフトのガンマ補正のパラメータを変更 します。例えば、 Photoshop 3.03 では、 Image メニュー -> Adjust -> Levels... で、
Input Levels [ 0] [0.82] [255] ^^^^この値を調整します。 ※棒グラフの真ん中の▲ツマミでも調整できます。UNIX マシン + X-Window システムをお持ちの方は、pbmplus (さらには netpbm )ライブラリに含まれるガンマ補正コマンド pnmgamma を使うことに よって、複数の画像ファイルを一括してガンマ補正するスクリプトを書くこと が可能でしょう。
ちなみにテレビやマック以外(のすべて?)のパソコンのガンマ値は 1.8 で、 マックだけが 2.2 だそうです。よってマックだと、余計、イメージの白っぽ さが目立ってしまうようです。
基本的には取扱説明書を読んでね (^^;
- オートプレイ機能 再生モードで (-) ボタンと (+) ボタンを両方、2 秒間押し続ける。 さらに [MODE] ボタンで表示間隔や表示範囲の指定も可能。- 撮影時の段階的露出調整 撮影時に (-) ボタンあるいは (+) ボタンを押す。
- 再生時のズーム機能におけるズーム範囲の移動( 9 カ所) (-) ボタンあるいは (+) ボタンを押す。 全体に対する現在位置が右上に表示される。
注意: 下記は、QV-10 に関する記述です。その他の機種でも事情は変らないと 思いますが。
仕方ありません。特に撮影時の消費量がすごいようです。 AC 電源が取れると きは、極力 AC アダプタを使いましょう。残り少ない電池や、充電式のニカド 電池(容量が小さい)は、恐怖の FATAL ERROR を避けるためにも使わない ほうがいいでしょう(→ 5-1 )。念のために書いておくと、マンガン電池( 普通の乾電池)は発熱するので使ってはいけません(取扱説明書より)。
海外でも使える AC アダプター情報は → 3-8
CASIO 純正 AC アダプタはトランス式の重いやつです。そこで... 横河電機より、デジカメ用小型、軽量 AC アダプタ出ました。ただし、国内 100V 専用です。詳しくは Web ページでどうぞ → 6-1
CASIO としては、アルカリ電池しか動作保証をしていませんが、使用可能な電 池として、単 3 型のリチウム電池があります。高価( 4 本 1,600 円程度)で すが、アルカリ電池より数倍長持ちします(その上、重さが軽い)。ただしリチ ウム電池は、その放電特性として、なくなるときは、ストンと電圧が落ちるので、 電池切れの警告が出たらすぐに交換したほうがいいかも。
充電式のニッケル水素( Ni-MH )電池は、充電電池としては大容量なので使っ ている方がいるようですが(私もときどき使うことがあります)、電力が残り 少ないときはやはり要注意です。早めに交換しましょう。
東芝製のニッケル水素電池の古いタイプ( TH-3M )は、 QV-10 の電池入れと 相性が悪く、そのままでは使えません。電池入れのフタのマイナス用の端子と 電池が、プラスティック突起がじゃまして接触しないからです。そこに銀紙等 の小片を挟んだり、電池のマイナス面のビニール皮膜をカッターで剥いてしま う( 2 本だけでよい)ことで解決できます。最近、登場した同社の大容量 1300 mAh のタイプ( TH-3A )では、この問題は解決しています。これから買 うなら、こちらをどうぞ。安い店なら 2 本セットで 800 円程度です。
ニカド電池でも、松下電器やサンヨーの超大容量 1000 mAh のヤツは、実用に 耐える継続使用時間を得られるようです。
早めに交換した使用済みのアルカリ電池(やリチウム電池)は、もっと消費電 力の少ない他の機器で余命をマットウさせてあげると、あなたのエコロジー度 が上昇するでしょう (^^;
注意: 下記の記述は、QV-10 の頃のマック用旧リンクソフトを前提にしています。
簡単に書くと次の手順となります。
- CAM 形式を「他形式書出...」で TIFF 形式等で保存する。 フリーソフトによる変換については → 4-3 - グラフィック・ソフトで、明るさ補正や色補正をする。 - グラフィック・ソフトで 256 色以下に減色する(重要)。 - 必要な大きさにリサイズする(縮小すると絵が引き締まる)。 - GIF 形式で保存する。このときインターレース指定すると Netscape 等でジワジワと表示される絵となる。GIF 形式は 256 色までのカラー・テーブルを持てます。しかし同一のページ に複数の GIF イメージを表示する場合は、トータルの色数を節約するために、 個々の画像をグラフィック・ソフトで「減色」しておくとよいでしょう。
参考文献: 『インターネット ホームページデザイン』 吉村信、家永百合子、鐙聡 編著、翔泳社この場合、個々に 16 色( 4 bit )に減色する方法と、複数イメージのカラー・ テーブルを統一してしまう(マックの場合、256 色システム・カラー)方法が 考えられます。後者の方が、ファイルサイズは若干増えますが、美しさの点で は有利でしょう。
ちなみに(人工的な図や絵ではなく)写真イメージの画像圧縮率は、 JPEG 形 式の方が優れているので GIF 形式よりファイル・サイズが小さくなります。 また JPEG 形式はフル・カラーを扱えることができます。 WWW クライアント でも、JPEG 画像をインライン・イメージとして扱えるものが増えてきました。
フリーウェアを使った筆者の変換方法の詳細は → 3-6
注意: ネットワークで画像を「公開」する場合は、他人の著作権や肖像権を侵 さないようにしましょう。写真はそれだけで著作物ですし、漫画のキャラクタ ーにも著作権があります。他人の顔を写したら、本人の許可なしにそれを公開 してはいけません。まあ、これは法律以前の問題ですね。
特に接写の時に気になるのは QV-10 のピントの甘さですな (^^; でもこんな とき、絞りを絞ると、すなわち絞り切替スイッチを[●](画像は暗くなる) にすると、画像はシャープになります。この場合、画面が暗くなるのを避ける ため、(+) ボタンで露出を調整したり、照明を工夫したりしましょう。
QV-10 用のフロッピ・ディスク・ドライブ FD-10 (結構、安易なネーミング ですね)が発表されました。これでパソコンがなくても写真データの保存がで きます。
メディア: MS-DOS 互換の 720KB/1.44MB 3.5 インチ・フロッピ 転送速度: QV-10 から CAM 形式を 11 秒/枚で転送(逆は 9秒/枚) 記録枚数: 1.44MB で最低 53 枚( 96 枚は無理なのだ) 大きさ : 120x37x174mm (とても大きいのだ)、550g 付属品 : AC アダプタ(電池じゃ動かないのだ)、接続ケーブル 価格 : 29,800 円ちなみに FD-10 にもテスト・モードを発見した人がいます。
QV-10 にはズーム機能はありませんし、レンズ交換のための仕組みもありませ ん。しかし、無理やり(?)取り付けるオプション・レンズが存在します。レ ンズを QV-10 に固定するための金具と、テレ(望遠)レンズ、撮影範囲を広 げるワイド・レンズ等があります。
QV-10 ではマクロ撮影において樽型の歪みが目立ちますが、テレ・レンズを使 うことによって被写体との距離を稼ぎ、歪みを減らすこともできます。
CASIO 純正レンズについてはこの節の最後に。
“レイノックス”ブランドの吉田産業(TEL 03-3987-4725 )より QV-10 シリー ズ用のオプション・レンズが発売されています。
QV-1000: 12,000円 テレ・ワイドレンズセット(望遠 1.5 倍、広角 0.65 倍) QV-2000: 8,800円 スーパーマクロレンズセット( 2 倍、4 倍) QM-1010: 11,000円 接写用スタンド(照明ユニット付き)筆者は発売直後に QV-1000 を入手しました。レンズ 2 つと QV-10 のレンズ部 への取り付け金具と、レンズと金具をつなぐアダプタ・リング、そして全てが 収まる収納ケースで構成されています。
使った感想としては、ちょっとレンズが重いし大きいし取り付けも面倒なので、 手軽に使える感じは持てませんでした。取り付けた状態だと、アダプタ・リン グがじゃまをして、QV-10 のレンズ部を自由に回転することができなくなりま す。また、絞り切り替えスイッチもアダプタ・リンクがかぶって、切り替えづ らくなってしまいます。まあ、じっくり撮影するときには、あれこれ試すこと ができるのでいいでしょう。
さらに筆者はケンコーの 2 倍テレ( KOT-20 )を買ってみました。 QV-1000 付属のアダプタにワンタッチで付けられるのは楽です。
これらのレンズは、元はビデオ・カメラ用として作られたもののようです。付 属の取り付け金具とアダプタ・リングで、 37mm 口径のレンズを装着する仕組 みになっています。それならば 37mm 径の様々なビデオ・カメラ用のレンズや フィルタが QV-10 で使えるゾ... という話が NIFTY-Serve FPHOTO (当時)で 盛り上がりました。
レイノックス(吉田産業)より...
ビデオカメラ用レンズ AF-2000: 8,000円 ... 望遠 2.0 倍 × AF-3000 Pro: 28,000 ... 超望遠 3.0 倍 QV-10 では使えない! (カメラ側にテレモードがないとダメだそうです) AF-5000 Pro: 9,000 ... ウルトラ・ワイド 0.5 倍 ビデオカメラ用レンズの簡易版( 34-46mm フリーサイズ、取り付け簡単) クイック・テレ: 5,500 ... 望遠 1.8 倍 クイック・ワイド:3,800 ... 倍率不明。 QV-1000 ワイドと同程度? ビデオおもしろフィルターセット: 3,800 ... フォトレタッチソフトがあれば不用?(株)ケンコー( TEL 03-3999-6066 )のビデオ用コンバージョン・レンズも、 0.5 倍スーパーワイドから 6.5 倍テレまで揃っています。 QV-1000 に買い足 すとすると...
KPW-05: 8,500円 ... 0.5 倍スーパーワイド KOM-05: 3,800 ... 0.6 倍マクロワイド(ワンタッチ着脱式) KOT-20: 7,500 ... 2.0 倍テレ(ワンタッチ着脱式) KUT-65: 34,720 ... 6.5 倍テレ、なんちゃって (^^;レイノックスとケンコーのレンズは、少なくとも新宿西口ヨドバシカメラ本店 のビデオカメラ・コーナーに置いてあります。最近はその他にも、 QV-10 用レ ンズを発売しているメーカーがあるようです。
わざわざ専用レンズを買わなくても、お手持ちの双眼鏡や望遠鏡を QV-10 の レンズにあてがうと、あら不思議。それなりにピントがあった、超望遠写真が 撮影できるそうです。その実例は → 6-2 ( PHS でインターネット)
純正だけあって、本体レンズ部にピッタリはまります。テレとワイドのセット。 販売価格は 7 千数百円(秋葉原調べ)。
QV-10 シリーズ専用の昇華型熱転写方式カラー・プリンタ QG-100 が 23,800 円で近日発売とのこと。専用のカートリッジ式テープに印刷するそうです。 FD-1といい、このプリンタといい、他に流用のきかない周辺機器なんて、パソ コンユーザにとっては魅力がないような。仕様の詳細は CASIO のホームペー ジへ → 6-1
おお!パソコンから直接 QG-100 に印刷できるソフトウェア登場だそうです。 「 QG-100 用写真シール印刷ソフト LS-5P 」という商品で、現在、キャンペー ンで、GQ-100 に添付されているとか。
QV-100 の欠点を一掃した QV-200 情報は → 2-14
QV-10 とほとんど同じ大きさ、重さで、高解像度 640x480 モードを備えた QV-100 の出荷が始まりました。しかし残念なことに、少なくとも初期ロット には画質に品質上の問題があるようです。赤緑の「まだら星人 (C) itojun 」 (→ 6-1 )が画像に出てしまうのです。特に暗い映像の場合に顕著です。ま た、 REC モードの液晶画面の画質がよくないようです。ライバルが続々登場 する中、これじゃヤバイですぜ、 CASIO さん!
なんて書いているうちに、CASIO はリコールすることを決定したようです。シ リアル番号 1000001A 〜 1004350A が対象です。詳しくは販売店か CASIO の ホームページへ(その後、このお知らせは削除されたようです)。
最近、シリアル番号 10,000 番台が出まわり始めました。ここまでくると品質 は安定してきているようです。ただし QV-10(A) より、暗い場面に弱い欠点は そのままだそうです。
なまえ: QV-100、価格: 63,000 円、発売日: 8 月 24 日
- 新開発の正方画素 CCD ( 36 万画素)を採用 - 内蔵フラッシュメモリを 4MB に倍増残念なのが、ファイル転送手段が相変わらずシリアル・ケーブル経由しかない ことです。 4MB メモリでフルに撮影した場合、ファイル転送にものすごく時間 がかかると思うのですが...画質モード パソコン出力時 撮影枚数 ---------- -------------- -------- 精細 640×480ドット 64 標準 320×240ドット 192
- ビデオ出力時水平解像度: 400 - ページ早送り・早戻し機能( +/- ボタンを 2 秒以上押す)
CASIO の Web ページの情報では、電池のモチが QV-10A よりよくなっているよ うに書いてありますが、 CASIO に問い合せた結果、 QV-100 から、従来と異な る測定法を用いているからだそうです(従来:最低値、今回:平均値)。 リチウム電池の測定結果は、全て平均値でして、この比較をみると、やはり QV-100 は QV-10A より、若干早く電池を消耗するようです。ただし、他メーカー のデジカメに比較すると、驚異的なモチであることには変わりありません。
名前の通り QV-30 的な QV-100 です。つまりレンズ切り替え可能で、640x480 のイメージが撮影できます。
注意: 下記は、QV-10 の旧リンクソフトに関する記述です。
CASIO ホームページで発表がありました。 → 6-1
これまでのリンクソフト( LK-1、LK-10、LK-2、LK-2A )を、最新版 LS-1W、 LS-2Mに 3,000 円でアップグレードできます。サービスセンターに電話して、 シリアルナンバーを告げてください。
しかし、アップデータを Web に置けばいいのに!数千円のソフトを 3,000 円 でアップグレードとは... ちなみに筆者は、マック用のリンクソフトは、バー ジョンアップするたびに全部「購入」してきました。費用対効果を考えると痛 い出費です。
QV-10A と同じ性能で、値段が 38,000 円の QV-11 が発売されました。あおり を食って QV-10A も劇安モードに突入!ちなみに初代 QV-10 は、さすがに店頭 で見ることは少なくなりました。
CASIO がパソコンからも QV シリーズからも使える昇華型熱転写プリンタを発 表しました。( QG-100 は QV-10 の解像度しかありませんが) DP-8000 は QV-100、QV-300 の解像度( 640x480 )を生かすことができます。詳細は PC Watch 等でどうぞ。
評判のイマイチだった QV-100 を改良し、さらにプリクラ機能を加えたのが、 QV-200 です。基本性能はスペック上は QV-100 と同じですが、「暗さに弱い」 といった欠点を克服しているそうです。価格も下がっています。
レンズ部は回りませんが、そのぶん、小さいです。解像度は 320x240 。 液晶モニタはもちろん、光学ファインダも装備。バッテリ節約もできます。
ついに出た!って感じです。コンパクト・フラッシュ・カードに画像を保存す るのでノート・パソコン等の PC カードを読める環境があれば、もうシリアル・ ケーブルとはおさらばです。そしてもう暗くても大丈夫、ストロボが光ります。
詳細は www.casio.co.jp でどうぞ → 6-1
いちはやく QV-700 を購入したユーザの徹底レポートは → 6-1
QV-10 FAQ Version: 2.26 (1999-04-29)