QV-10 の仕様は下記の通り。
記録方式: デジタル記録( JPEG ベース)/フィールド記録 信号方式: NTSC 方式 記録媒体: 内蔵メモリー( 16 Mbit フラッシュ・メモリ) 記録コマ数: 96 枚(フラッシュメモリによりデータ保持には電源不要) 消去: 1 画面単位消去(任意の位置)または全画面一括消去 ( 1 画面単位のプロテクト機能付き) 撮像素子: 1/5 インチ CCD (総画素数: 25 万画素) レンズ: 固定焦点式マクロポジション付き F2 f = 5.2 mm 絞り: F2 F8 マニュアル切り替え式
絞り 標準 接写(マクロ・ポジション) ------- --------------- -------------------------- F2 60 cm 〜 310 cm 13 cm 〜 16 cm F8 28 cm 〜 ∞ 10 cm 〜 24 cm 測光方式: 撮像素子による TLL 中央重点測光 露出制御方式: 絞り優先 AE 測光連動範囲: EV +5 〜 18 露出補正: -2 EV 〜 +2 EV ( 0.25 EV 単位) シャッター形式: 電子シャッター シャッター・スピード: 1/8 〜 1/4000 秒 ホワイト・バランス: 自動 セルフ・タイマ: 作動時間 10 秒 モニタ: モニタ画素数: 61,380 画素( 220×279 画素) ファインダ兼用 1.8 型 TFT 低反射カラー液晶 入出力端子: デジタル端子、ビデオ出力端子、外部電源端子 (ビデオ出力は S 端子には対応していない) 電源: 電池(単 3 アルカリ電池 4 本)/ ACアダプタ(別売) 電池寿命: 約 120 分 サイズ: 幅 130 mm×高さ 66 mm×奥行き 40 mm 質量: 約 190 g (電池含まず) 付属品: ハンド・ストラップ、ソフト・ケース、専用ビデオ・コード、 単 3 アルカリ乾電池 4 本、クロスQV-10A の仕様で、上記 QV-10 と異なる部分は下記の通り。
レンズ: 固定焦点式マクロ・ポジション付き F2.8 f = 5.2 mm( 35 mm フル・サイズ・カメラの 60 mm 相当) 絞り: F2.8、F8 マニュアル切り替え式
絞り 標準 接写(マクロ・ポジション) ------- --------------- -------------------------- F2.8 60 cm 〜 310 cm 13 cm 〜 16 cm F8 30 cm 〜 ∞ 11 cm 〜 21 cmQV-30 の仕様で、 QV-10 と異なる部分は下記の通り。
レンズ: 2 焦点式マクロ・ポジション付き F2.8 f = 4.0 mm( 35 mm フル・サイズ・カメラの 46 mm 相当) f = 9.0 mm( 35 mm フル・サイズ・カメラの 103 mm 相当) 絞り: F2.8、F8 マニュアル切り替え式
広角( WIDE ) f = 4.0 mm 絞り 標準 接写(マクロ・ポジション) ------- --------------- -------------------------- F2.8 50 cm 〜 ∞ 10 cm 〜 13 cm F8 25 cm 〜 ∞ 8 cm 〜 19 cm 望遠( TELE ) f = 9.0 mm 絞り 標準 接写(マクロ・ポジション) ------- --------------- -------------------------- F2.8 250 cm 〜 ∞ 50 cm 〜 65 cm F8 120 cm 〜 ∞ 40 cm 〜 95 cm モニタ: ファインダ兼用 2.5 型 TFT 低反射カラー液晶 サイズ: 幅 162 mm×高さ 72 mm×奥行き 49 mm 質量: 約 240 g (電池含まず)QV-10A、QV-30 には、以下の機能が追加されました。
- カメラ同士でデータを交換する機能(別売ケーブルが必要)。 - プロテクト・イメージの非表示機能。 - 水平解像度が 200 本から 300 本に向上。 - 近距離撮影時の樽型の歪みが軽減操作説明書に書いていない補足情報(保証なし)をどうぞ。
CPU: 日立の RISC チップ搭載。画像圧縮専用チップも併用。 ちなみにフラッシュ・メモリは東芝製。 OS: iTRON CAM 形式: 非公式解析結果については → 4-3 , 6-1 シリアル通信手順: 非公式解析結果につては → 4-4 , 6-1QV-100 と QV-300 の仕様は...
簡単に言うと、解像度が 640x480 になり、フラッシュ・メモリが 4M bit と、 従来の倍になっています。詳しくは CASIO ホームページでどうぞ → 6-1
QV-200 そして QV-700 の仕様は... ご自分でお調べください。 → 6-1
専用フロッピー・ディスク・ドライブが登場しました → 2-6
パソコンに AV 入力(ビデオ入力)端子があれば、そこから写真( QV-10 の ビデオ出力)を取り込めます。しかしその逆に、パソコンのグラフィックデー タを QV-10 へ転送するには接続キットが必要です。
QV-10A の頃から接続ケーブルとリンクソフトが別売りになりました。ケーブル だけ購入し、リンクソフトはフリーウェア → 4-4 を活用するというテもあり ます。 ちなみにケーブルには回路が埋め込まれているので、こればっかりは、購入す るしかありません。ただし、腕に自信がある方は自作に挑戦してみてください。 先例がありますので。 → 4-5
先に → 2-1 をお読みください。
ユーザ登録ハガキに「 CAM 形式を公開してくれ!」と書きましょう。
残念なことに、フリーウェア開発者達の声に反して CAM 形式の仕様は公開され ません。しかし、岩間さんら個人ユーザが CAM 形式を自力で解析した結果、 フリーな変換ソフトが続々と登場していできました! 解析結果及びフリーウェ アのインターネットでの入手方法は → 6-1
QV-10 CAM 形式は、JPEG 形式をベースに、独自のデータ配置をしたものだそ うです。ちなみに QV-100 の CAM 形式は、JPEG 形式にヘッダをつけただけだ そうです。
最新版のリンクソフトでは CAM 形式が JPEG 形式の最後にヘッダ情報(という かフッタ情報というか)を付けたものになったという話です。つまり、JPEG 対応のグラフィック・ソフトなら、それを読めるということですね。
フリーソフトを使うと、 CAM 形式はパソコンリンクソフトでの表示より、美 しい(階調の深い)画像データを持っている事がわかります。これは、リンク ソフト(特に旧バージョン)の色補正が強すぎるためのようです。一方、生の CAM 形式は、透明感のある暗めの画像なので、必要に応じてフォトレタッチ・ ソフト( Photoshop 等)で補正をしてやりましょう。
また、変換ソフトを使うと、輝度の高い(明るい)部分が、メタリックな灰色 で表示されてしまう場合があります。これは QV-10 本体からのビデオ出力で も同様なので、ハードウェアの特性なのかもしれません。パソコンリンクソフ トでは、この部分は白く表示されて目立ちませんが、そのかわり階調が犠牲に なっています。
QV-10 の CAM 形式は解析により特殊な解像度を持っていることが分かりました。
輝度情報(グレースケール) : 480x240 カラー情報( RGB それぞれ): 160x120輝度情報に対し、カラー情報が少ないので「色のにじみ」を生じるのかもしれ ません。一方で、白黒写真を作るなら、480x240 の解像度を得ることができる こともわかります。いずれにせよ、アスペクト比の補正( x:y = 4:3 にする。 例: 320:240、640:480 )は必要です。
ついに CAM 形式を直接読める Photoshop 用プラグインが登場しました。なん と、作者の“あるてあ”さんは QV-10 をお持ちでないとか...
NIFTY-Serve FPHOTOD LIB 4 "CAMFile Opener"同作者の第 2 段は、一括フォーマット変換アプリ(ドラッグ&ドロップ)です。 JPEG、PICT 対応。リサイズ済み、プレビュー・アイコン張り付け可能!
NIFTY-Serve FPHOTOD LIB 4 "CAMomile"そして第 3 段は、ドラッグ&ドロップするだけで、純正 CAM ファイルにプレ ビュー・アイコンを張り付けることができるアプリです。 CAM 形式のままで、 大量にファイルを保存するときにとっても便利!
NIFTY-Serve FPHOTOD LIB 4 "iCAM"これら、あるてあさんのツールが、WWW からもダウンロードできるようになり ました。あるてあさんと青木さんに感謝! → 6-1 さらに QV-100 にも対応した模様。
多くのグラフィック形式をサポートするシェアウェアの GraphicConverter が CAM 形式をサポートしました。非公式解析結果を利用しているので、階調の 深い画像が得られます。 GraphicConverter には CAM 形式を読み込めるプラ グインもあります。フランス製のフリーウェア "CAMImport" です。作者の Web ページからどうぞ。 → 6-1 GraphicConverter は、ユーザ登録することにより、バッチ処理機能が加わり、 複数ファイルの一括変換(形式、リサイズ等)が可能になります。
最初に登場したマック用の変換ソフトは CAMConverter ( Takashi Ueki さん 作)です。β版につき転載禁止。FTP での入手方法は → 6-1
NIFTY-Serve FMACPRO LIB 4 "CAMConverter"CAMConverter は CAM 形式内部の JPEG データをそのまま取り出しています。 変換後の画像は、輝度情報を失わないために 480x240 と、横長になっています。 よって別のグラフィック・ソフトで 320x240 等にリサイズする必要があります。 また変換後の JPEG ファイルを読み込むには、そのグラフィック・ソフトが、 JPEG ライブラリのバージョン 6 をサポートしている必要があります。
フリーソフト PixelStation β版(旧名 PixelCat++ )で変換後の JPEG 形式 を直接読めます。QV-10 アスペクト比対応。金森さんに感謝!入手先は → 6-1
Windows にも CAM 形式を直接扱えるソフトがあります。
Susie ... ホームページもあります → 6-1 NIFTY-Serve FGALAV LIB 10,12 "Susie" シリーズ ぽぷら NIFTY-Serve FGALAV LIB 12 "ぽぷら" GV ... ホームページがあります → 6-1 CAMomile ... あるてあさんがマックから Windows に移植! → 6-1 変換ソフト。 SONY Cyber-shot PPM 形式にも対応。『 QV-10 FUN BOOK 』( → 6-3 )にも、 CAM 形式を一括変換するフリーソ フトが付属しています。しかし得られる画像は、旧バージョンのパソコンリン クソフトと同様に「白落ち」してしまうようです。このソフトは anonymous FTP からも入手できます → 6-1
X-Window 上の万能ビューワ xv-310a に対してパッチを当てると、 CAM 形式 ファイルを直接表示できるようになります。 パッチの入手先は → 6-1 xv を make 後( config.h で #define MGCFSX )、関連フィルタを用意し、 ‾/.xv_mgcsfx に下行を追加します。
CAM:magic:0:¥x07¥x20¥x4d¥x4d:.cam:PNM: (便宜上、改行)
仙田@京大さんの camtoppm は perl スクリプト → 6-1
itojun さんの cam2jpeg は、QV-5000SX にまで対応! → 6-1
Java 言語による CAM -> JPEG 変換ソフトが登場 → 6-1
この分野の最新情報は、林さんのページでどうぞ → 6-1 コマンドの解析と、ソフトウェア開発がちゃくちゃくと進んでいるようです。 もう、私にはついていけません (^^;
CASIO は通信プロトコルを公開しようとしませんが、ユーザが手探りでプロ トコルを解析し、開発した通信ソフトがあります!もちろん、まだまだ分か らないことがあるようです。引き続き、ユーザ登録ハガキには「通信手順を 公開してくれ!」と書きましょう。
林さん& itojun さんのフリーソフト qvplay は、バージョン 0.10 で、晴れ て公開版となりました。 UNIX 版はソースコード、 X680x0、WindowsNT/95 版 は、バイナリも用意されています(→ 6-1 )。 UNIX 生まれなので、コマン ド・ラインでの操作となります。注意: 専用シリアル・ケーブルは必要なので 接続キットは入手する必要があります → 4-5 。 さらに ERROR で死んだ QV-10 へのリセットコマンドも! → 5-1
さらにパームトップ・パソコン HP200LX 専用の通信ソフトがあります。 NIFTY-Serve の HP PC フォーラム( FHPPC )で大活躍の津守正樹( Brahma ) さんの作です。しかし、CASIO に技術資料公開を断わられたので、やる気を失っ ているそうです。これでいいのか、 CASIO さん!
NIFTY-Serve FHPPC LIB 8 QVCom β公開版(転載禁止)英語版もあります。
CompuServe HPHAND Library: 100/200LX Datacomm (9) QVCOM.ZIPおっと、Brahma さんの Web ページでも公開されたぞ → 6-1
さらに qvplay を HP100/200LX 用に移植したソフト QV Remote 登場 → 6-1
『 QV-10 FUN BOOK 』(→ 6-3 )によると、RISC マイコン搭載の QV-10 には、 パソコンリンクソフトでは使っていない制御コマンドが沢山眠っているそうで す。有料、無料を問わず、本体の性能をフル活用できるソフトウェアの登場を 願わずにはいられません。
特に旧タイプのマック用のケーブルは 2 段重ねで、かさばってしょうがあり ません。代替ケーブルを自作したくなるのも筆者だけではないでしょう。しか し、実は、それはただのシリアル・ケーブルではありません。ステレオ・ミニ ミニ・ジャックの反対側の RS-232C(25ピン)コネクタの中には電子回路が入っ ています。いわゆるレベル・コンバータという回路だそうです。
QV-10A、QV-30 と同時に、接続キットも新しくなりましたが、そのマック用に に付属するシリアル・ケーブルは、スマートな一体型となりました。 RS-232C の幅広コネクタ( 2 個)はなくなりました。そのかわり、回路を内蔵した箱が、 ケーブルの途中に入っています。ケーブルの線も、少し太くなっています。
一方、 山本泰弘 <mohyama@kiwi.co.jp> らさんが、回路を含めたケーブルの自 作に挑戦しています。詳細はホームページで → 6-1
非公開のテスト・モードを発見した人がいます。 !警告!これを試して問題が生じても筆者は責任を負いませんぞ (^^;
(1) 電源 OFF の状態で [REC] (撮影モード)にしておきます。 (2) [MODE] ボタンとシャッターを押しながら電源 ON します。 (3) 液晶画面に "TEST MODE" と表示されるハズです。 (4) [@/PROTECT] ボタンと [DEL] ボタンを同時に押すと、 液晶画面にメニューが表示されます。 (5) メニュー選択は (-) (+) 、実行は、シャッターです。 COLOR BAR ... カラー・テスト・パターン表示 BLACK ... 液晶が真っ黒に(なんのテストか?) APO OFF ... オートパワーオフ解除、撮影モードへ (手動による電源 OFF まで有効)このテストモードは、QV-10A、QV-100、QV-300 でも有効だそうです。 初期の QV-10 では、(4) において[DEL] ボタンを押す必要はありません。
なんと、上記 APO OFF モードでは、 REC モードの動画がビデオ出力されてい ることを、那須 淳也さん <RXN06501@niftyserve.or.jp> が発見しました!! 実際に CU-SeeMe に使っていらっしゃるそうです( CU-SeeMe なら、あの程度 のコマ数で十分ですね)。 QV-10A でできるのはもちろんですが、 QV-100 で もできたとの報告が Sako さん <sakou@yk.netlaputa.or.jp> からありました。
オートパワーオフ機能を切るのですから、実験をするときは、 AC アダプタを 忘れずに。蛇足ながら、画質を期待してはいけません。
QV-10 FAQ Version: 2.26 (1999-04-29)