田村ゆかり.


<2006年12月23日: パシフィコ横浜

田村ゆかり公式ファンクラブ「Mellow Pretty」会員番号35XX番という、自他ともに「あえて言おう、
カスであると!」と公言し、かつ明言され、また軽々と断ぜられるような破廉恥極まりない称号を保有
しておられるとある友人に「クリスマス前の週末をゆかりんとともに過ごさないカ?」という、ここ最近
うたわれるものらじお(
注1)における沢城みゆきのアルルゥ声とか小山力也をおちょくり倒す大原さやか
のドSっぷりとかハクオロ仮面をつけた力也を見て三秒フラットでアクメに達してる柚木涼香の悶え声
(誇張抜きで「はぁっはあああぁーっ…!」)とかにドはまって骨抜きにされた末、ふと気づけば単なる
重度の声優ヲタと化していた我が身の凋落っぷりを鑑みるにつけ、それはもう夢のようなお誘いを受けて
しまったので、イブ前日のうららかな午後、僕はウキウキしながらクリスマス浮かれのカップルで賑わう
横浜はみなとみらいへと足を向けたのでした。

<注1>:一部wiki情報要約参照
 うたわれるものらじおは、『うたわれるもの』に関連したインターネットラジオ番組。
 『うたわれるもの』をより一層楽しく観るための情報番組」として2006年7月7日より音泉にて
 配信開始。その人気振りの一端として、配信開始とともにアクセスが殺到して配信サーバーの障害が
 多発し、音泉側が急遽サーバーの増強を行ったり、第10回には投稿メールが週1,000通を超えたと
 発表した話などがある。それは番組自体に留まらず、出演したゲストのブログのアクセス数が数万単位
 で急増するなどの波及効果まで見られる。
  ヒロイン役の柚木が、主人公役の小山に熱烈ラブコールを送り、それを小山がオロオロしながらも
 スルーする様が話題を呼び、今や音泉の運営会社・タブリエの取締役を務めるやまけんが『音泉史上
 最大のアクセス数(カレイドスター・ラジオを超えた)』『奇跡が積み重なって出来上がった番組』
 とイベントで発言したほどの人気番組となった。
  「清く正しく美しく」を旨とする従来の声優像を根底から覆す程の、柚木の歯に衣着せぬ爆弾発言
 の数々と、そのド天然っぷりにいいように転がされてる小山のヘタれっぷり、またそれら突っ込みどころ
 をいいようにいじくるゲスト声優陣のこれまた濃厚な絡み具合が最大の聴きどころ。有志リスナー達が
 行った番組内の
名セリフ投票結果を見ることでそのハチャメチャ具合の一旦を伺い知ることができる。

…とは言えど、ねえ? なんだかんだ言ってもゆかりんライブはこれで三回目ですからね。
ゆかりんサポーター、通称「ゆかり組」引き起こす傍若無人の数々に多少慣れ始めてきたこともあってか、
今回は流石に、前々回前回ほど驚嘆するような出来事もそうそうなかろと思いながら、みなとみらい駅
へ降り立つやいなや、アンタ、いきなりコレモンですよ。



(注2:ここは駅のホーム近くです)
(注3:更に言うなら、会場はここから徒歩でゆうに10分以上かかる距離にあります)


よ…よもやその格好で自宅からここまで…!?
しかも、その格好のままで、あのカップル天国と名高い横浜クイーンズスクエア構内を堂々闊歩?
い、いかん、なんだか動悸が早まってきた。
とりあえず何か飲もうと思って駅構内のコンビニへと立ち寄ったら、前に並んでた人が…



(注4:ここはコンビニのレジ前です)
(注5:クリスマス直前ということもあってか、店内は激混みでした)
(注6:完膚なきまでに店内中の客の視線を独り占め状態でした押忍)

ギャワー、クリ直前ということもあってか普段より三割増しのカップル達が構内のいたるところで
写真を撮り合ってるその最中にて、よくよく見ればピンク色の紙袋さげてピンク色の法被着てる真性
ヲタ達がそこら中を跳梁跋扈ですよ。まあ〜 景観を損なうこと損なうこと

会場に辿り着く前の街中でこの状態でしたからね。そら会場前はいつもに増して大変なことになって
いるんだろうなあと、かなりの覚悟をきめながら、いざ向かってみたら、…おや?




おや、それほど阿鼻叫喚たる事態にはなってない模様。
そっか、出かける時から既にピンク法被着装とか、カップルの海のド真ん中をモーゼのごとく突貫
とかいうのは、あくまでごく一部のカウパー君達だけの所業だったんですね。
「オタはオタを差別しない、ライト、特濃、隠れ、居直り、全て同様に価値がない!」を絶対原則
とする僕としても、少しホッといたしましたですよ、アッハハハ!



<10分後>






…や、奴らは


 


あまりの事に、
危うく全員の襟元をひっ掴んで、こう高らかに宣言するとこでした。




それにしてもまあいるわいるわ。歴戦のつわものども、「とぼくのふたなりキャラの声
あててるほっちゃんにンコついてたらゆかりんにわえせさせたいー」こと略称「OTK」
達がピンク色の煌きとともに、次から次へと登場ですよ。

奴等にばかり先駆けさせるかと、僕も保身なきゼロ距離撮影を次から次へと敢行。

 

じゃ、まずはエントリーナンバー1番さんから。
ピンク法被+ピンク浴衣。足下の下駄の鼻緒までピンクってとこに、こだわりが感じられました。
あと非常に寒そうでした




旬のキャラってことで、サンタさんもいらっしゃいました。
が、ピンク軍団一色で染まったこの中においては、ぶっちゃけ浮き気味でした。




続いてエントリーナンバー3番さん。
ピンク法被にピンク・マント装備、そして頭には何故か猫さん帽子という不思議コーディネイト。
直立不動姿勢のまま10分以上その場を微動だにしなかった辺りに更なるワンダラーがビシバシ感じられます。
その際だった存在感のせいもあってか、周囲の方々に待ち合わせ用の目印として有効利用されてました。




お次はエントリーナンバー4番さん。
ピンク法被+猫耳+尻尾。
どうやらこれがゆかりん帝国を守る衛兵の標準兵装らしいです。




まだまだいきます、エントリーナンバー5番さん。
特別親衛隊と思わしき方々の特殊兵装。それにしても何故ヘッドにニワトリ?




いよいよ真打ち登場、エントリーナンバー6番さん。
ちょっと気合いが入りすぎて、正直わけの分からないことになってます。
頭の左右に人形をくくりつけるという、控えめに言っても百万年程早すぎたアバンギャルド感
周囲のカオティック感をより一層煽っていました。


嗚呼、彼等こそは真の…




そして、いよいよ隊長クラスの登場です。



流石、隊長クラス。周囲の一般兵が次から次へと御挨拶に…って、え?
その右手に携えているものは、も、もしや…!



遂に出ました、王国の象徴、ゆかりん旗。
挨拶に訪れる兵隊達のお願いを快く受諾して、ともに記念写真に収まる隊長。

部下達との交流にすっかり気分を良くした隊長。
この後、なにを思ったか、いきなり旗を振りだしました

 → 


その旗を振ってる周囲で、何人かの別オタどもが脈絡なしにロマンス(
注7)打ちまくるという、
今まで見てきたどんな光景よりも世紀末臭を感じさせるこの惨状を前にして、僕は顔をみるみる
アミバ化させていくのでありました。ん〜間違ったかな〜?(アナルにサイリウムねじこみつつ)

<注7>:ロマンス
 田村ゆかり公式ファンクラブ「Mellow Pretty」会員番号35XX番さんの見解によりますと、
 ロマンスとは一昔前のアイドルヲタク達がライブの際に行っていた狂行の数々を、芸の域にまで昇華
 させた行為で、俗に「ヲタ芸」と呼称されているものだそうです。(→ 
参照動画


あと僕は目撃してないのですが、他にも、タクシーから降車する際に先走りしすぎたあまり、
ドアが開く前に飛び出してサイドガラスをヘッドバットで叩き割るという天文学級のバカもいた
そうです。

前日は前日で、会場前に売り出される限定グッズ狙いと思わしきベテラン兵たちが徹夜行列を敢行。
寒風吹きすさぶパシフィコ横浜前の広大なスペースにて、その体内に蓄えた膨大なる脂肪分をあます
ことなくフル活用し、氷点下40度近くの極寒にて余裕ツラかましてるコウテイペンギン、もしくは
全身に矢が刺さってもなお立ったままイビキかいて寝てるばりに鈍感なステゴザウルス級の頑強さを
発揮しながら、夜通しゆかりんの曲をかけ続けて酒盛りしてたそうです。

いやいや、まだ始まってもいないのに、「今日は本当に来て良かった!」とこんなにも思わせてくれた
ライブは、正直、これが3回目ですね。もちろん1回目も2回目も「ゆかりんライブ」です!


そんなこんなで日も落ちかけて寒くなってきたことだしそろそろ入場するかと入り口前に行ってみたら、
そこにはズラっと長い列が。開場時間50分後で、しかも席が指定なのに、この並びっぷりは一体全体
なにごとでしょうか? 


(イメージ画像。今回のライブのものではありません)

他のライブでは絶対ありえないこの仕切りの悪さにプンプンしていた僕の心を癒してくれたのは、
すぐ前に並んでいた、あのネギまに出てくる神楽坂明日菜ばりの超ロング・ツインテールを誇る金髪
の女の子でした。後ろ向きで顔はちょっと見えないけれど、でも風にたなびくそのツインテールから
ほのかにかおるシャンプーの匂いがたまらなくトレビアンですねー 
今、絶賛放映中のアニメ「ネギま!?」OPの明日菜ダッシュにカメラが背後からパンするシーンが
最高に好物な僕としてはもういっそ駆けぬけちゃってほしいと、さあ、その力強いストライド毎に左右
のテールがこう大きく跳ね上がる様を僕に思いっきり見せつけちゃってー!

「ねえ、サカイさん」
「なんだよ、うるさいな」
「あれ、男ですよ」

(゚д゚).


3秒後。




その後、田村ゆかり公式ファンクラブ「Mellow Pretty」会員番号35XX番さんの消息を知るものはないと
聞き及びます。てか、なに気づかせてんだよ。夢は夢のままでいさせてくれよ、デリカシーないなあもう。
(注8:その後もチラホラ女装してるオタを目撃。後ろ姿が妙に可愛いだけにとてもタチが悪いと思いました)

まあ、そんなアクシデントもあってか、ますますプンスコしながら列に並んでいましたら
ようやく入口ゲートが見えてきた地点辺りで、4,5人の男女が列に並ぶほぼ全員に何かの冊子を配って
いたので、僕もとりあえず受け取ってみて、これなんだろう?と思って中を覗いてみました。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(注9:下記は一部抜粋です。詳細を見たい方は「http://www.amberpoem.com/」を参照)

 惑星のランデブー [コール表]
 作詞:田村ゆかり 作曲:hulk 編曲:大久保 薫 歌:田村ゆかり

 <1 前奏>
 Go Happy! Go Happy! Go Happy! So Let's Jump!
 
ごーはっぴー! ごーはっぴー! ごーはっぴー! (しゃがみ)(大ジャンプ
 So Let'sの間(そ〜れっ)でタメて、Jump!のJくらいで思いっきりジャンプ!
 (このパターンは再三出てくるので以降省略します。)

 <2 Aメロ>
 光る星の海 はぁと見つけにくじら雲で 走りだそう Yeah!
                         
 Yeah!(大ジャンプ)
 Go Happy! Go Happy! Go Happy! So Let's Jump!
 退屈な昨日 変わらない朝 抜け出しましょ
 出発OK? 3・2・1・GO!
      
おっけー!! ....GO!! ← 被せるのではなく、掛け合いのように
 Go Lucky! Go Lucky! Go Lucky! So Let's Jump!

 <3 Bメロ ・ Hey! ・ Hey!>
 あかね色に染まる 広い空の下で 立ち止まっていても
 今日も地球はまわる 同じように
          
 回るよーー!!1,2,3,4,5で回転
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

も、もしや、これが噂の、コール表…!(
注10

<注10>
 田村ゆかり公式ファンクラブ「Mellow Pretty」会員番号35XX番さんの公式見解によりますと、
 そこら中で皆が見ている冊子はコード表と言うそうで、ああ、それなら知ってるよ、あれでしょ、
 CとかEとかのメジャーコードをどうおさえればいいのかって表のこと… 
 って、え?違う?コード表じゃなくてコール表? 中に書いてあるのは曲ごとの応援パターン?
 PPPが「ぱんぱんぱん」で、PPPHが「ぱん(拍手)・ぱん・ぱん・ひゅ〜(掛け声)」?
 このパートではジャンプしつつ声だして、ここでは語尾を延ばして「ゆかり〜ん」コール? へー
 (サイリウム2本を鼻孔にグリグリねじこみつつ)


よくよく見ると曲詞の下側に記載されてる「コール譜」以外にも、あちこちに白枠で囲まれた注意書き
みたいなものが書いてありますね。どれどれ、そのうちの一つを見てみましょう。

 
「警報」について。
  PPPHの前に入る「ハーイハーイハイハイハイ」というやつです。
  いつからか「警報」と呼ばれるようになりました。
  本表は「これから名前被せのPPPH(ゆーかりFu!ってやつね)いくよー」
  という合図(リードコール)として、コールリーダーが入れていたものです。
  最近、PPPHだろうがなんだろうが関係なくBメロに入る際に無差別に入れて
  いる声が聞こえるのですが、これは本表の用法からするとイレギュラーなので
  あまり推奨はできません


そ、そっかー、ゆーかり
Fu!ってやる前の「いくよー」って合図として使われるものなので、
無闇やたらと使っちゃいけないんだね!(分かったかい!?)

いや、それにしてもこの「コール表」はすごい。マジ半端じゃないです。
ホチキス止めじゃなくてオフセット本として作られてるところもそうだけど、表紙のイラストといい、
見やすさを重視したデザインといい、かゆいところに手の届くような注意書きの数々といい、パッと見
だけでも、ものすごく熱意がこめられているのが良く分かりました。居直りオタは全て滅すべしだけど、
こういうのは信念が感じられて好感持てるなあー

まあ実際にやれ言われたら、その瞬間、罰ゲームになっちゃうんだけど。
(エンタの神様にて「〜〜ですYO!」「SO!」「あぁ〜っい とぅいま・てぇ〜っん」等叫んでる
 狂人芸人の真似するよかはマシかな)


あまりのデカルチャーに衝撃を受けつつ、食い入るようにその「コール表」を読み込んでたら、ようやっと
入場番がきたわけですが、そこでまたまた本日、何十回目だかの仰天サプライズですよ。なにせ世界レベルで
そこそこメジャーな外タレや、若者ならほぼ誰でも知ってるクラスの邦楽系バンドがよく使用することで有名な、
キャパ5000人超を誇るこのパシフィコ横浜が、ピンク色の皆様方で、1、2、3階全てフルに埋め尽くされ
ているんですから。(チケット秒殺だったそうです) ちょうど一年前、この場所にて再結成モトリー・クルー
の圧巻ステージを前にヘドバンしまくってた我が身を思い出して、思わずまだ幼稚園児な筈の妹の娘に彼氏
自慢をされたときのような、とんでもなく遠い目をしてしまいました。

で、いざ公演が始まったら始まったで、前回・前々回で既に体験済みとは言え、これをお馴染みの
光景と呼ぶにはあまりに度を越えすぎた痴態・醜態・狂態の数々がそこかしこで「いつも通り」乱発。
絶え間ない「ゆかりーん」コールにそれの重度バージョン「ゆ、ゆーっ、ユアアーッ!ユアーッ!」
警報と言われる連携コール前の合図「はーいはーいはいはいはいはい!」と、その直後、曲にあわせて
ぴったし被さる「ゆーかりっ、フー!ゆーかりっ、フー!」。そのコール音のあまりの凄まじさに、
肝心のゆかりんヴォーカルそのものが掻き消されるという連鎖マジックも同時発動。

更には限られた座席スペースを悠々と凌駕して繰り出される渾身ジャンプに、その動作とシンクロして
無闇やたらと振り回される青・黄・ピンクのサイリウム。そんでもって事前に「サイリウムの扱いには
十分気を付けてください、間違っても隣の人とかに当たらないように」と館内アナウンスで注意があった
にもかかわらず、これがまあ僕の後頭部にポカポカ当たること当たること。えーと思って後ろ振リ向いて
みたらピンク法被完全装備はともかく手元のサイリウムが思いっきりバルログ状態だったので、目を合わせ
たら絶対殺られると思った僕は何も言わずに全てをあきらめることにいたしました。
まあ前回みたいにステージに背を向けられての背面インド舞踏やら、熱狂的ゆかりんファン「**組」が
過去やらかしたと言われる狂行の数々(
注11)紛いのことやられるよかはなんぼかマシだと思ったしね。

<注11>
 ・ライブ前の徹夜酒盛りはお約束。アニソンを大音量で夜通しかけつつ騒ぐのでとても迷惑。
  またとあるイベの際、徹夜中にスイカ割りをやり、しかもそれを片付けなかったらしい。

 ・とあるゆかりんライブにて、異常なジャンプと異様な踊りを繰り返し、完全固定されていた
  筈の椅子をも倒壊させた
と言われる。

 ・またまた別のゆかりんライブ(スタンディング)にて、広大な範囲に渡る最前列スペースを確保。
  そこで文字通り「腸慮跋扈」し、その範囲に入ってきた身内以外の侵入者に対して「エビぞり
  しつつ後退
」「ステージに背を向けて般若顔でダンシング」などの筆舌に尽くしがたい
  嫌がらせの数々を繰り返したそう。


まあそういった点に目をつぶりさえすれば、何千人ものファン達が熱烈に繰り広げる一糸乱れぬコールに、
これまた淀みない動作で規則正しく振りあげられるサイリウムの舞いがシンクロしあった相乗美という、
普通に目を奪われちゃうようなシーンがそこら中にありーの、前回と違って演奏が生バンド(ライブなん
だから本来なら当たり前のことなんだけどね)、しかもアイドル声優のライブで演るにしちゃやけにメタル的
なアレンジでそのうえ妙にハイテクニックなんで臨場感満点という意外なサプライズもあったりして、なんだ、
普通に楽しめるじゃんとか思ってたら、そこで今日の主役であるやりたい放題お姫様ことゆかりんが早速
やらかしてくれました。

魔法のステッキを振り回しだして、「メローン、メローン」

あ、いやいや。そんな「え、なに?お前実はバカなの?」みたいな顔してこっち見ないでくださいよ。
僕だって説明すんの恥ずかしいんですから。つまりですね、ゆかりんが「メローン」と言いながら
ステッキを振ると、ゆかりんの魅力によりメロメロになってしまったという設定で、振られた方向
にいる客たちは、その場から仰向けに崩れ落ちるような世にも奇妙な踊りを舞わねばいけないという
お約束があるらしいのですよ、というかみんな自発的にやってんだけどな、くたびれツラした何千人
もの眼鏡デブどもがこれまた実生活じゃ絶対見せないようなとびっきりの笑顔かましつつ「メローン」
の一言でウェーブよろしく次から次へと崩れ落ちていく様とかね。本当もうヤバいのヤバくないのって
レベルじゃねえですよ実際。とか思ってたら左の人に「やれよなー」って小声で普通に怒られました。
あ、う…うん 「メローン!」 め、めろ〜ん…

人として大切な何かを確実になくしつつ、着実に完全体への階段を昇っていく自分自身を省みたその時、
脳内で延々とリピートされていた曲は「人間なんて、ららーらーららら、らーらー」 やっぱ拓郎だよなー

あ、個人的には、ゆかりんが客席へ向かって投げたウサギのぬいぐるみをキャッチしようと、その半径
5メートル圏内にいたオタどもが我が身を顧みぬカミカゼダイブを一斉に敢行したその結果、それらの
下敷きになったらしき巨デブが完璧にレンズのなくなった眼鏡を携えて憮然ツラで場外へ出て行くシーン
が最高に印象的でした。

ちなみに僕のツレは「終了間際にダンサーを小銭ジャンプさせた後、ゆかりん自身もジャンプして乳
の揺れ具合を比べてたところが最高に良かったわー、DVDでは絶対カットしないでほしいわー」とか
ぬかしてました。本ッ当にキモいわー


まあ、そんなこんなで、実に見どころ満載だったゆかりんショーもいよいよフィナーレ間近。
本編終了後、歓声とも喚声とも取れる何千人もの「アンコール!」の絶叫が、会場全体を揺るがす中、
僕の背後におわしなさった彼も… そう、ライブ中、常に周囲を鼓舞し、その勢いを牽引し続けてくれた
生粋のホンモノさんこと彼も、ここが最後の踏ん張りどころとばかり、命という名の炎を燃やし尽くさん
がごとき渾身の力でがなりたてています。

 「アンコール!」「アンコール!」
 
サイリウムでポカポカされたり、昇竜拳もどきを後頭部にかすめられたり、あまりの大声に歌声そのもの
を無効化されたりとか、したけどさ… まあ、お前さんも良く頑張ったよね!

 「アンコール!」「アンコール!」「アンコー…げひょ…!」

その刹那、頭皮の上に何かが落下した感触をすかさず感じて、みるみる顔面を硬直させるミー。

無呼吸状態のまま連続コールしすぎたあまり、呼吸困難を引き起こして後ろでケヒョケヒョむせてる
彼を尻目に、ま…まさかなー、と思いながら、おそるおそる頭頂部に手をやってみたら、そこに感じたは
まごうことなき粘り気。 

こ…

 

その後もまあ飛ぶわ飛ぶわ、唾の飛沫が(永源かお前は)
それに加えて、そのシャウトのこれまたラウドなことときたら…!(控えめに見積もっても周囲の3デシ増し)
その常軌の逸し具合から、あまりにも非凡なる何かを感じてしまったので、すかさず声紋サンプルを採取する
ことに。

というわけで以下参照。
(音量が大変高くなっていますので、職場などで閲覧の際は十分気をつけてください)
(これでも随分と音量ダウンさせてます。そんぐらい元の音量にゃものすごいものがありました)

 ・ケヒョケヒョ君のアンコール・バージョンその1 → 
 ・ケヒョケヒョ君のアンコール・バージョンその2 → 
 ・ケヒョケヒョ君のアンコール・バージョンその3 → 
 ・ケヒョケヒョ君のアンコール・ミックス → (イメージ:天地を喰らう2:アーケード版)

頭が溶けちゃう〜(ありとあらゆる意味で)
あと、彼のクリスマスの過ごし方が気になって仕方ありません。


とりあえず、このライブの後、風邪気味にもかかわらずそのまま友達ん家の徹夜パーティに参加して
騒いだら(だって寂しかったんだもの)案の定こじらせて、クリスマス当日に布団の中でウンウンうなり
ながらこれ書くしかやることがなくなった僕自身が一番の負け組だってことは、とてもよく分かりました。
なんかね、昼飯にスタミナつけようと思ってインスタントのキムチラーメン食ったら、突然嘔吐感と
ビチ便が止まんなくなってきて、前者行うため便器の上に伏せたり、後者行うべく便器の上に座ったり
繰り返してたら、そのうち訳わかんなくなってきちゃった末、そのまま自分のひねりだしたウンコの
あまりのサイケ臭に人糞トリップする羽目になるというね。あ、自ウンコの臭いでトぶって新しくない?ない?

それが今年のクリスマス。まあ例年に比べりゃマシな方だったと本気で思ってます。



<セット・リスト>

01:Picnic
02:Little Wish 〜first step〜
03:大好きと涙
(MC)
04:Happy Loop!
05:童話迷宮
06:フルーツ
(MC)
07:miss you
08:fantasia
09:AMBER 〜人魚の涙〜
10:Prince On A Star 〜Princess Whispers〜
11:Cursed Lily
12:あなただけに 〜It's only my Love〜
(MC)
13:Princess Rose
14:恋せよ女の子
15:fancy baby doll
16:惑星のランデブー
17:Cutie Cutie
(MC)
18:プレゼント

19:Baby's Breath
20:candy smile

21:Little Wish 〜first step〜


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