[MySelf]
6月27日
<続・メイド喫茶白書2012春>
えー、オタ属性には付き物のスキルなのでしょうが、
どうも自分には収集癖というか探訪癖というか、そういったものがあるみたいで、
これまでも自己満足度100%の領域で、アニメのセリフをちまちま抜き出したり、
水族館やライブへ行ってその感想をだらだら書き流したりしてきたわけですが、
昨年からその分野に「メイド喫茶巡り」という、一般女子が聞いたらまずクソ野郎だと
思う趣味ランキングのほぼトップ3入り確実な、相当「oh……」度の高いものに
手をだし始めていたりします。
というわけで、去年の夏にひき続いて、またまたメイド喫茶巡りに行ってきたので、
その所感をチョイ書いてみたいと思います。
■@ほぉ〜む Cafe

で、今巡礼の一軒目となったのが「@ほぉ〜む Cafe」。
ここ秋葉原だけで5店舗を展開している、メイド喫茶ビジネス界の最大手ですね。
というか7階建てビルの4階から上が全てメイド喫茶店舗で埋まっているという絵ヅラは
既にこれだけでも壮観、いやそれを確実に上回ってほぼ奇観レベルに達していたような。
でもっていざ入店したらしたで、メイド喫茶のテンプレともいえるピンクを基調とした
メスメスしいテイストを前に、相変わらず腰が引けまくる我々。
まあこちとら、この非日常的にすぎる空間を前にしての気恥ずかしさを「あえて」
味わいに来てるようなものなので、この反応はこれで正しいような気もするわけですが。
さて、その「気恥ずかしさ」演出の主役たるメイドさんの方はというと、
「ぴなふぉあ」「めいどりーみん」に並ぶ業界の大手だけあって、
雰囲気的には予想以上にしっかり「萌えメイドさん」してくれてる様子。
「おいしくなーれ〜☆」の呪文とともに飲み物を掻き混ぜてくれる、この手のお店の
お約束サービスにおいても、その都度語尾につける萌えセリフを変えてくれるなど、
臨機応変な萌え対応もしてくれていて、なかなかに頑張ってる感じが伺えたり。
ただ「これ!」という売りがあったかと問われると、正直メイド喫茶としての「普通」の
範疇を越える何かを、特に見出すことはできなかったかも。
まあここはメイド喫茶としての「王道」をあっさり目に味わうお店だと思うので、
接客やシステムなどにおける各パラメータが全て平均的であってもこれはこれで正解かと。
メイド喫茶とは何たるかの基準値を踏まえる意味でも、一度は行ってみて損のないお店
なんじゃないかと思いました。
内装 |
★★★☆☆ |
雛形 |
制服 |
★★★☆☆ |
普通に可愛いのか、可愛いけど普通なのか |
接客 |
★★★☆☆ |
基本に忠実 |
個性 |
★★☆☆☆ |
システムしっかりな分、少々薄め |
お得度 |
★★☆☆☆ |
メイド喫茶としては標準 |
総合 |
★★★☆☆ |
メイド喫茶ビルの外観は必見 |
■妹カフェ〜なごみ〜

とりあえず肩慣らしが終わったところで次に赴いたのは、メイド喫茶の変化球版、
萌えコンセプトに「妹」を据えた「妹カフェ〜なごみ〜」。
まあリアル妹を持つこの身としては「妹萌え」なんてものは、兄弟に女子がいない、
いわば現実を知らない一人っ子オタが妄想を膨らませた挙句の果てに生成された虚夢の
ごときものとたかをくくっていたわけですが、入店した直後いきなり「おかえりなさい!」
ではなく、「おかえり!」と元気よくタメ口、
しかもその語尾にテンプレの「お兄ちゃん!」ではなく、より親密度を感じさせる
「兄ちゃん!」と続けられたことで、すかさず顔面を虎眼先生に変形させつつ、
唸るように「出来ておる喃…!」と呟かざるをえなくなってしまいました。
今なら脳内に「偽物語」の火燐ちゃんがイメージ再生されること間違いなしなこの妹ちゃん、
喋り方は妙にユルいわ、飲み物を頼めばミルクとガムシロップを間違えるわ、
会計時にはすかさず小銭をバラまくわと、いかんなくそのドジっ娘属性までをも見せつけて、
ミーの心をものの見事に鷲掴んでくれやがりました。
まったくもってして一見客にここまでダラダラ… あ、いやいや「ゆるふわ」な
アットホーム感を味わせてくれるというのも凄い。しかもその振る舞いから見るに
どうも天然ものっぽいし。
メイド喫茶はコンセプトも大事だけど、やっぱり一番重要なのは「キャラ」だなと
改めて思わされた30分だったかも。
内装 |
★★★☆☆ |
壁の落書きに味あり |
制服 |
★★☆☆☆ |
特徴に欠ける |
接客 |
★★★☆☆ |
ユルユル |
個性 |
★★★★★ |
キャラ立ちまくり |
お得度 |
★★★★☆ |
追加チャージなしは良心的 |
総合 |
★★★★☆ |
少々玄人向けのお店、プロ常連多し |
■JAMアキハバラ

で、次に赴いたのが「妖精」という、これまたかなり厨2属性高めな暗黒領域を
コンセプトに据えてしまっている「JAMアキハバラ」というお店、
…の筈が出てきたメイドさんを見てみたら、あれ?なんか普通…てか何故にパジャマ?
話を聞いてみたら今日は「寝巻きデイ」ということらしく、へーそうなんだと
相槌うちつつ、店内を見渡してみたら、あれ?なんかこちらの方もフツー、みたいな。
接客の方も一応「オムレツの上にお絵かき」的なサービスはあるものの、いまいち
メイド喫茶らしいけれん味に欠けるというか。
要するにここはメイド喫茶としてのコンセプトが先にあるのでなく、
あくまで喫茶店としての延長上でメイドをうたっているお店なんだと理解。
そうして見てみたら、内装といい音楽といい店内の広さといい「普通の喫茶店」としては
かなり落ち着く部類に入るんじゃないかと。
ということで、メイド喫茶うんぬんのイメージをハナから捨てて、時間つぶしの喫茶店
感覚で利用したい店だと思います、ここは。(追記:2012/6/17に閉店とのこと)
内装 |
★★☆☆☆ |
大人ちっく |
制服 |
★★☆☆☆ |
個人的にはパジャマはあまり… |
接客 |
★★☆☆☆ |
普通の喫茶店レベル |
個性 |
★★☆☆☆ |
当然薄い |
お得度 |
★★☆☆☆ |
これまた普通 |
総合 |
★★☆☆☆ |
メイド喫茶としては、う〜ん? |
■萌えコン

ここらで下調べ情報になかったところに穴場的感覚で飛び込んでみようということになり、
行き当たりばったりで選んだのがこの「萌えコン」。
で、入店するやいなやすかさず思ったことが「客、いねー」でした。
え、なに?震災の影響で減った?いきなりパンチの効いたアンサーが返ってきました、
これはかなり期待がもてます。
更に接客している側から「狩りに行きたくないよー、帰ってこれないよー」を連呼。
ちなみに「狩り」というのは「客引き」のことだそうで、メイドさんをやる以上、
絶対にやらなければいけないことの一つだけど、とにかく肉体的にも精神的にもきついので、
絶対にやりたくないことの一つでもあるとの説明を受け、条件反射でその場凌ぎの
得心顔をする我々。知ってましたか、カピパラの顔真似をすると従順に見えるそうですよー
とりあえず「おにぎりを握ってくれる」という個性的サービスがあったので早速
頼んでみることに。お、出てきた出てきた。てアンタ、それ運んでる側から形崩れてね?
あ、気のせい?うん食べる食べる。で、一口食ってまず出てきた言葉、「しょっぱ」。
まあおにぎりだから塩っ気あるの当然ですけどね、その心構えが何の役にも立たない程の
既成概念を超越したしょっぱさ。唯一の幸運は食ってる側からどんどん崩れていったので
二口目を食さずにすんだことかな。アンタ、マジなかなかやりおるねー
この天然素材、個人的には完全に気に入ってしまったので、その後、追加でジェンガまで
楽しんじゃったよ。
ということで天然度高めなメイドさんとプログレッシブなトークを楽しみたいという
ピンポイント用途に完全限定されきった、あたかも極地型決戦兵器のようなお店だと思いました。
その手のマニアには是非とも行ってもらいたいですね。
内装 |
★★★☆☆ |
片隅にあるアーケード機体は個性的 |
制服 |
★★☆☆☆ |
工夫のなさすぎる標準 |
接客 |
☆☆☆☆☆ |
測定不能 |
個性 |
★★★★☆ |
むしろ個性しかない |
お得度 |
★★☆☆☆ |
若干コスパ悪いかも |
総合 |
★★★☆☆ |
少し変わったメイド喫茶へ行きたければ |
■ガールオフィス東京

最後に行ったのが「ガールオフィス東京」という、これも下調べナシで入ったお店。
いや、本当なら老舗の一つである「メイリッシュ」へ向かう筈だったんですが、
その道すがら、たまたま見つけちゃったもので、つい勢いで…
だってだって、お店のコンセプトが「新人OL」&「リクルートスーツ」ですよ、
これリーマン上がりのオスなら絶対鉄板の組み合わせでしょ、そら入りますって。
で、店内に入っていきなり驚きました。え?何故にバランスボールが椅子代わり?
しかもそこに座るのは女性キャストだけで、我々お客は普通の椅子?
これはつまりバランスを崩してボールからドーン、その刹那に垣間見えるかも知れない
おぱんつドーン!的なワンダホー・アクシデントを自然に楽しめという、
いわば俺達の願望器、聖杯的ドリーミンをさりげなく示唆しているとでもいうのかー!
(そして脳内で沸き起こる「雑種!雑種!」コール)
ちなみにこれ、理由を聞いてみたら、「接待飲食店」の枠に入らない為の施策だそうで。
要するにバランスボールは椅子ではないので風営法の範疇外だと? …………天才か!!
これ考えつきそうで考えつかないでしょ? しかも「バランスボール」ってとこが最高。
ベクトルがおバカな面白さ側へ傾いているので、お役人もつい許しちゃうでしょコレ(そうかー?)
というわけで、清楚で凛々しいリクスー萌え的にも、バランスボールが醸し出す「IF!」
的なラッキースケベの期待値的にも、完全に気に入ってしまいましたよこのお店。
おしむらくは客層がミーと同様の思考を持つ変態紳士で既に固められているので、
今から通いまくって常連に入り込む余地があるかどうか?という点が不安視されますが、
それでもオスならここはゴーだろ、ってことで今回の一押しとさせていただきます。
内装 |
★★☆☆☆ |
キャバ系テイスト |
制服 |
★★★★★ |
工夫ないけど、リクスー最強 |
接客 |
★★★★☆ |
礼儀正しさピカイチ |
個性 |
★★★★☆ |
バランスボール強し |
お得度 |
★★☆☆☆ |
少々お高い |
総合 |
★★★★★ |
親父キラー |
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