[MySelf]


12月2日

<光臨、ブラックエンジェルズ>

いよいよ年の瀬が迫り、自分も周囲も街中も何かにつけ慌しくなってきた今日この頃、
皆さんは元気でお過ごしでしょうか。僕は案外ギリギリです。

しかしまあ、慌しくなるだけならいいんですけどね。
それと同時になんか厳しくなってないすか、警備とか。特に新宿や渋谷とかの繁華街辺り。

実際、僕自身もね。三週間前ぐらいだったかなあ、見事にくらいましたよ。
夜の10時頃、新宿駅から歌舞伎町方面へと歩いてたらいきなり横合いから「おい、君!」
って呼びつけられて、振り向けばそこに二人のお巡りさんですもん。
いや、もうね、なんでこんな人畜無害そうな好中年に職質するかなあって、内心、憤懣
やるかたないものがありましたよ。しかもお友達のイベントの手伝いに行く途中でこっちは
急いでいるっていうのに、もうー 
勿論やましいことなんか一つもないし、何だって答えますから、早く済ませてくださいよ!

「うん。じゃ大事そうに抱えてるそれ、なに?」
「あ、これスか?」



「あー、これ、駄目すかねー」
「いや、駄目とかじゃなくてね、それなに?」
「あ、模造剣です。作り物の」
「それ、どーすんの?」
「えと、あの、今日やるイベントで、モノボケっていうコーナーがあって、
 その、面白い人が色々なモノを使って、面白いことを言うコーナーで…」
「その、剣で、面白いこと、できるの?」
「やー、できるんじゃ、ないっすかー」
「じゃ、やってみて」
「へ?」
「やってみてよ」
「え…あ… き、キャンドルサービス…!」
「はい、リュックの中も見せてー」

何故か背負ってたリュックサックの中身も調べられることとなりまして。

「で、これなに?」
「あ、これスか?」



「これも、その、なんとかボケ、に使うの?」
「そうっす!そうっす!」
「で、これ、なんなの?」
「え?えー、え…エコ用品?」
「エロ用品?」
「えエコっす!エコ! 「地球に優しく」が合言葉のエコロジーっす」
「へえ」
「コレ、海とかに沈めとくと、小魚の棲み家になるんすよー」
「ほうー」

あ、納得しちゃうんだ。
やたら老けて見えっけどお前実際ゆとりだろぐらい思って内心せせら笑ってたら、
去り際、若い方の警官に「あまり警官なめるなよー」って半笑いで言われちゃいました、わー



で、まあ、何でそんな三週間も前の話を今頃書いたかというと、今日、またまた職質を
受けたからです、アキバで。

しかも「今、触手熱い」ということで、それ関連の同人本ばかり漁った後だったもんだから、
リュックの中を確認された時の沈黙がもう耐え難い耐え難い。


 00:個室ビデオ
 01:個室ビデオ
 02:チンコとガチ語り
 03:虫グループ設立
 04:コンビニ袋かぶって窒息
 05:宇宙に目覚める
 06:爆誕、サプライザー
 
 …そして07:職質プレイ


思い出に残る誕生日がまたまた増えちゃいましたゾ☆.o


で、やれやれ酷い目にあったと打ちひしがれながら、家へと帰宅。
ポスト見たら不在通知と管理人さんに荷物預けましたの旨があったので、早速その荷物を回収して
差出人を確認してみたところ、むむむ、りょ両親? 
嫌な予感で頭の中を一杯にしつつ、おっかなびっくり中を開けてみたら…



あ、赤紙キター! 

じゃなくて、御両親からのお誕生日プレゼントきちゃったー 
同封のワンちゃんカードが、かっわいいー!(抜けるような笑顔で)

しかも直筆メッセージ入りですよ。…って、それも父から!? 

今年一年で交わした会話が、
 「お、元気か」
 「まあ…」
 「とりあえず、飲むか」
 「あ、じゃあ」
以外、まるで思いだせない、あの極度に寡黙な父から、メッセージ!?

おそるおそるカードを裏返してみたら…

 

 

 
部屋中をのたうち転げまわりました。こりゃーキツい、存外にキツいわ!

つか父! アンタ、孫とジャレすぎて、実の息子との接し方がもはや同テンションになってるし。

しかも肝心のプレゼントがよりにもよって、「冷凍おこわ」?

  NICE SENCE!


だけど、我が家の冷蔵庫はここ三年、

  NICE FREEZE!


その日の深夜。

合計10個もの冷凍おこわをやけ一気食いしたそのツケを、真冬のアスファルト路面よりも
冷えきったトイレの便座上にて払わされつつ、「我が心、既に空なり… 空なるが故に無…!」
とひたすら呟く男の姿がそこにあったといいます。


#次年「マグマダイバー」 目指せ、雲仙普賢岳!
 さーて、来年もサービスサービスー


12月11日

<本、感想、いろいろ>

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  → 感想文、長すぎたので、たたみました


12月13日

<トイレ・8>

トイレのことを書いちゃうぞっと。

ロッテリアの「絶品チーズバーガー」なる新商品がマジで激ウマ、
そんな評判を聞いて、会社近くのそこまで食べに行ってきたのだけれど。

いや、確かにバーガーはうまかったよ。
シンプルな味付けにどっしりとした肉感、噂に違わぬ逸品だったと思う。

ただ、そのバーガーとはまるで関係ない部分が…
いやさ、それ食った後、トイレ行ったんだけど、そこの便器の使用感が、
なんていうか、あんましうまくなかったんだよね。


まず、そこにあってしかるべき筈のブツを流すレバーがどこにもなかった。
これには本当困った。
そんなバカなと思いつつ周囲を見回していたら、いきなり背後から。

「このトイレは 離れると 自動的に水が流れます」

あっ自動音声。へー、そうなんだ。世の中便利になったもんだねー
え、でも、なに? 離れないと、駄目、なんだ?

圧倒的存在感を放つそれをそのままに、1人、便座を後にする…
これ、皆さんが思う以上に抵抗感あるから、今度やってみるといいよ。


で、とりあえず立ってみた。

………………

流れないわー

「このトイレは 離れると 自動的に水が流れます」

流れないじゃん。あっ、ひょっとして便器との距離が近すぎるの?

壊滅的絶望感を発するそれをそのままに、遠方から、便座を見やる…
これ、皆さんが思う以上に抵抗感あるから、今度やってみるといいよ。

で、とりあえず壁際ギリギリに立ってみた。

………………

流れないわー

「ジャボジャボー」

お、きた?きた?

………………

音だけだわー

いいよ、もう、手動で流すよ。 って、流すレバーがないんだよ!

「このトイレは 離れると 自動的に水が流れます」

分かってるよ!でも流れないんだよ!


仕方ない、もう、こうなったら、すごく不安だけど個室から一旦出て、

1、2、3!

そしてエスパー伊藤ばりのテンションでドアをあける。はい〜 

……………… 

流れてないわー

「このトイレは 離れると 自動的に水が流れます」

なめられてるわー


そうこうしているうちに、別のお客さんがトイレ前に来ちゃってさ。
でも、ほら、その、流れてないじゃん。だから、あの、こう謝るしかないわけじゃない?

「あ、すみません。あの、まだ流れてなくて…」

「流れて…ってあなた外出てるじゃない、一体なに言って、アッー!」

もうね、場が気まずい気まずい。

「このトイレは 離れると 自動的に水が流れます」

この空気こそ、まず先に流してほしいわー



#今日の「イケてる」トイレ:

 

 ロッテリア・大崎店(東京都品川区大崎1-6-5)
 大崎駅、北改札口を降りて、ペデストリアンデッキを渡るとすぐ。


12月29日

<人間犬>

2年前の受診時にさんざっぱら嫌な思いをして以来、もう二度と行くもんかと思っていた
人間ドック健診なるものを、今年も半ば強制的に受けさせられてきたのだけれど、これ相変わらず
キツかったスね。もうめーちゃめちゃストレスたまりましたよ。

まず最初の鬼門が、前回でもさんざキョドらされた「眼圧検査」なるもの。
視力検査かなーとか思いながら、顕微鏡みたいな筒を覗きこんだ途端、いきなり中から突風が
噴出してきて目がブシュ!ってなる例のアレですよ。なのに「はいはい怖かったですかー、
次は左目ですよー」とかナメてるにもほどがありますわ。しかもその左目の方の測定がいちいち
うまくいかないらしく「はい、少しずらしてー」ブシュ!「瞬きしちゃ駄目ですよー」ブシュ!
「動かないでくださいー」ブシュ!って、もう何度も何度も!人の眼球をエロゲー好きなキモヲタの
欲望のはけ口みたいに扱いやがって!挙句の果てに「どうも私じゃ駄目みたいですから別の人を
呼んできます、扱い巧いですよー」って、ちょ、面白すぎんぞこのやろう。

で「サワダさーん、代わってー」の一言ともにやってきたのが、荒地に野晒されたドラム缶みたいな
フォルムした、この安定感世界一!みたいな看護婦さん。まあ扱いが巧いって言うからにはその
無機物然とした外見とは裏腹に電子機器の知識とか凄いんだろうな、と思って安心してたら、
一切の予備動作なしでその機器越しに腕をニュウって伸ばしてきたかと思えば、その太っとい親指で
僕のまぶたをいきなりグニっー!?ちょ、アンタ力技すぎるがな!思わず口からこぼれるうめき声。

あ、ちょっと痛いですー

「………………」

あ、あの、ちょっと痛いですよー?

「………………」

なんか言えよ、サイボーグかお前は。
早朝に馬で引かれたての見栄晴みたいな憮然顔、延々と続けやがってからに。
いや、あの、もう自分で抑えますから…ね?

「………………」

ちょ、ガン無視! 駄目だコイツ、早くなんとかしないと…
あ、ひょっとして「扱い巧い」って、機器じゃなくて人間の扱いのことかー?

「………………」

ビンゴ! 
彼女はその後も古畳とか軽々ひっくり返すレベルの剛力で僕のまぶたを延々とめくりあげ続け、
黙々とその作業を行ってくれたのでありました。ってか、胃カメラより辛かったってどんだけ!
あと一言ぐらい喋れよ、怖いよ。


でもって次なる鬼門がお馴染みの「採血」。
そこ担当の小娘がこれまたゆとり世代の外見もろギャルときたもんで、小声で「血管、薄ッ」
って呟くやいなや、唐突に僕の一の腕付近をしっぺの要領でパーン!パーン!って。
そんでもって2回もブスブスやっといて「あれー?」とかセンスないにも程があんだろお前。
駄目だ、コイツも早くなんとかしないと… とか脳内で悪態ついてたら、

「サワダさーん、代わってー」

ちょー!またサワダさん! なに、その全盛期の鹿取ばりなリリーフっぷりは?
その1分後、バシーン!バシーン!という苛烈きわまる打震音がそのフロア一帯に響きわたったと
いいます。マウンド馴らし時点でこの音とは…!やっぱし一軍のほうる球はモノが違いますわなー 
思わずピッチャーに成り立ての新入生に自信をつけさせる為、わざといい音が出るような
キャッチャーミットで球を受けたという山田太郎のエピーソードを思い出しちゃいましたよ。
それに例えるなら僕の左腕は今まさに中身の綿を抜いた山田太郎のミットのごとし!
バシーン!(ナイスピー!)バシーン!(ナイボーッ!)ほうら、あっという間に血管浮き出たー
なに、この江戸時代的に言うなれば士農工商サカイみたいな奴隷非人ばりの扱いは。
ついでにその腕のみならず全然関係ないミーのこめかみの血管まで浮き出てきちゃいましたよアッハハー


しかしまあそんな度重なるサワダさんインパクトにも増してショックだったのが「視力検査」。
メガネなしでの「0.4」はいいとして、ありで「0.6」は絶対おかしいだろ。壊れてるってばその機械。
何故こんなに憤慨してっかというと「0.7」以上ないと免許の更新に差し障るからです。
だからね、もう1回やってみてくれま… 「サワダさー」 あ、いいですいいですそれメッチャ正しいです。
てかサワダさん召還、ちょっと無敵すぎなくね? 
あまりにカーっときたもんで、検査結果が出るまでの間に、その近所の名も知らないメガネ屋にて、
即つくり直してやりましたよ。で、なに5万? バッ…カヤロー!


そうこうしてるうちに結果説明の時間と相成ったわけですが、担当のお医者さんの姿を見た途端、
僕の頭の中身が全て「おっとっと、ブタだぜ」一色に染まってしまうというよもやの緊急事態発生。
なあ、人に健康診断が云々いう前にアンタ自身がすぐさま受けときなさいって。いや実際のところ
アンタぐらい甘味をほうばってんのが異常に似合いすぎるデブもそうそういないですって。
そんな明らかにカロリーを摂取しすぎた体型をしておられる方に、「君、ちょっと太りすぎだよねー
ほうら、この赤いとこ、ぜぇーんぶ内臓脂肪」とか言われちゃった日にゃね。
おっとっとブタだぜ!言われちゃったぜ(おととっと!)、って、あやうくソプラノ全開で歌いだす
ところでしたよ。ついでにカキ氷には練乳たっぷりかいー?って問いかけちゃおうかとも。
いやまあ、医者という職務につきその責任を担っている以上、太りすぎへの注意喚起は当然やって
しかるべきことの一つだとこちらも認識してはいますけれども、でも先生、自らが120キロ超は
ありそうな完ピザなんすから、もうちょっとこう… 例えば「まあ僕が言えることじゃないけども…」
みたいに可愛くはにかんでおくとか(もっと許せんな)、そういった姿勢が大切なんじゃな…

「んー、メガネなしとありとであまり差がないんだねー」

あ、そうなんすよ。仕方ないからメガネ作り直しま…

「あの測定器、最近調子悪いんだよねー」

今度ばっかは小声でハミングせざるをえなかったわ。
おっとっとブタだぜ〜 ついでに口臭は昔飼ってたミドリガメばりだぜ〜

「でね。やっぱりね。太りすぎなんだよねー」

もういいって。もうそこら辺りでブタの顔の物真似は止めとけって。あんましクドいと飽きるって。

「じゃ、詳細結果は後日、自宅の方へ送りますので。受付で住所記載していってください」

で、受付に行ったら、そこにはサワダさん。
はい、山井→岩瀬の完全試合リレー、ここに見事成立ー
当然、無言でスルーしてそのまま帰りました。人間ドッグ・オア・ダーイ? 死ぬときゃ死ぬってばよ。


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