[MySelf]


3月3日

-- プログラマーズ・ハイ --

徹夜でプログラムとか書いていると、時々ハイになってくることがある。
そのハイ具合はたいてい夜中の3時頃に絶頂を迎える。
こうなると何をやらかすか、もう自分でも予想がつかなくなる。
今日もそンな状態だった。ああもうダメダメだ。突然奇声、たぶんボク。
うぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ 
マウスをブン回し始める。「ボクは宍戸梅軒クンさ!」

あ、となりの同僚もつられて壊れた。
「じゃあボクは少林寺のリー・リン・チェイ君だ!」

(頭上でマウスをブンブン振り回しながら)
「ぬふふ武蔵よ、我が鎖鎌の威力とくと味わうがよいわッ」

(狂ったようにマウスを振り回しながら)
「はいはいはいはいはいはいはいはいはいイイイイイッ」

バキャン! 「痛ッ!!」

吹き飛ぶマウス。

我にかえり10メートル先でバラバラになっているマウスを回収に。
あれえ〜? マウスの球がどうしても見つからないやあ〜〜


<その日の朝9:30>
 先輩:「あれ?なんかマウスすべり悪いぞ?」 
 ボク:………………………
 先輩:「??? なンか全然うごかねえぞ? 壊れちまったか?」
 ボク:(間髪いれず)ああ先輩アレですね、光学系マウスに変えたンですね!
    うっわカッケー!特にこのマウスの球を排除してるトコなンかが!
 
先輩:「??? え?」
 ボク:あれ?先輩 知らないンですか? 昨日メンテの人が来てマウス交換してましたよ。
 先輩:「えっマジ? でも全然動かないぜこのマウス」
 ボク:ッかしいな〜? ああ、マウスパッドが反射型じゃないからですよ!
    駄目じゃないですかあ、光学系マウスに普通のマウスパッド使っちゃあ〜
 先輩:「あ、そうなんだ?」


「知らないということは、それ自体が既に罪である」 誰の言葉だっけ?


3月5日

4回連続ラス かつ オールぶっとび+焼き鳥のおまけ付きをガンちゃんにくらいました。

最後の半荘なぞは起家の親でガンちゃんに国士をツモられ、
次局でまたまたガンちゃんに親倍をツモられたあげく最後はノーテン罰符で仕上げられました。

あれえ〜ボクぅ、もう点棒なくなっちゃたかなあ☆

ガンちゃんのこのセリフが頭に焼きついて離れません。
ボクも牌を喰えば栄養が少し頭にまわるようになると思いますので、
今日は家で一日中まあじゃんぱいをかじっていることにしました。

カリカリカリっ!カリカリカリっ!

まあじゃんぱいっておいしいネっ!!


3月9日

カラオケ・パブで、すげえかわいいホステスのおねえさんと
天空の城ラピュタを死ぬ程ハイテンションでデュエットしてきました。

「ちきゅう〜はま〜わ〜る〜♪ 君をの〜せ〜て〜♪」

もう怖いものはありません。
ボクは無敵です。

むてき〜んぐ!










#ダメだこンなんじゃ。


3月11日

春闘のシーズンである!
労働組合が会社に対して賃上げ及びボーナスの額増大を要求する季節なのである!

つまり我が社の経営状態はこのように下降線をたどっている上、
 アメリカ・ヨーロッパ中心のマーケット体質が直に円高の影響を受け…


「しかし組合員の繁忙感は高まっているに加え、株価・今期経常利益はともに去年を上回っている。
 もちろん会社の苦しい状況も考慮して、節度ある数字を我々は要求している!」

それも分かるがやはり会社の方針としては、やはり前年を上回る数字を出せる状況にはなく、
 その結果、あるいは今期の…


「マネージメント側のビジョン不足・経営努力不足を棚にあげて、そのような曖昧な
 答えが許されるか!ならば我々としても用意はある!」

「ストを打たないとでも思っているのか! 闘争だ闘争!」

断固闘争!

別にストライキとか打ちたいわけじゃないし、会社と揉めたいワケでもない。
ただなにか気に入ってしまったのである。
この”断固闘争!”っていうフレーズの語感が。



少し前の会社からの帰り道:PM11:00頃、品川駅にて。
観察対象:30半ばリーマン風男性とかなり思いつめた顔の20後半くらいの女性。

なンで?なンでそういう (****騒音****)

いやだから (****騒音****) でそれは (****騒音****)

でも (****騒音****) でそういう風に (****騒音****)

だからそれは (****騒音****) ここでは (****騒音****)

(突然音声クリアに) そンなの卑怯よ!なンなのよ一体!!(声量アップ)

そう興奮しちまったら話すものも話せないだろう!(たしなめるように)
もっと落ち着いてさ… 場所かえよう、ちゃんと話すから。

う…ん……………… (トーンダウン?やばい!丸めこまれてる!)



二人の前にサクサクっと近付いて仁王立ち。
拳をふりあげる。

断固闘争!

ダッシュで逃げた。


3月12日

うわーい今日はプレステ2がボクんちに届いたのサ!

さて、その圧倒的描画性能を誇るグラフィック・シンセサイザーと、PS2の為だけに
開発されたという超メインコア:エモーション・エンジンをいかンなく発揮させる為の
ファースト・ブート・ソフトをど・れ・に・しようかなあ〜〜

リッジ5かなあ〜、ストEX3かなあ〜、あえてマニアックにA6かなあ〜


ゆーめドリーム〜まあっすぐにィ〜♪

PS2ロスト・バージン・タイトルはカレカノっ!
(DVD版)

ああ、私はこの人が好き…







うン… ボクもこンな自分が大好き…


3月19日

久々に湯につかろうと思い、風呂を湧かす事にした。

突然電話。


はいサカイですが。

ボクは虫じゃないッ!

ああ清水か。

ボクは虫じゃないッ断じて!断じて虫じゃない!!
虫じゃない!虫じゃないンだ訂正するンだッ!

元気だったか?

ボクは虫じゃないッ!

うるさい。

はい。

今日は何やってたンだ?

上野動物園にいったンだ。

どうだった?

動物ふれあい広場ってのがあってさ。
ヤギがいたンだ。ヤギがボクによってきたんだメヘヘエ〜って。
ボクは紙を食べさせようとしたんだ。
でもヤギはボクの紙はたべなかったンだ。

そうか。

そのあと帰り道に中学生くらいの小太りした少年と眼があったンだ。

そうか。

眼があった瞬間わかっちゃったンだ、ああボクのところに来るって。

そうか。

少年はすごく小さい蚊の鳴くような声でボクにいったんだ、電車賃かしてくださいって。
ボクがいくら?って聞いたら宇都宮までだから¥3900ですって、その少年は答えたンだ。

そうか。

ボクにはわかっていたンだ、ホントにお金がないわけじゃないって。
でもいいと思った、お金渡してひとこと言ってやろうと思った。

そうか。

でも¥4000渡した瞬間、凄い勢いでダッシュしてボクの前からいなくなってしまったンだ。
決めゼリフ考えていたのに。

清水。

なに?

お前は虫か?

ボクは虫です。

じゃあな(ガチャリ)






…しにたい。


3月24日

世の中を動かしてきたのは常にひと握りの天才達だ!

どンな言葉よりも明確なこの事実を証明すべく、私は声たからかに断固たる意志を言葉にした。



「そう! 我々は確かに天才であり、選ばれし人種なのである!
 それを確認すべく、本日はコンパイル・チキン・レースをとり行う!
 これは決定事項である。何人たりともこの決定を覆す事はできないのである!」

「それではルールを再度確認するッ!
 天才たる我々でも、ミスを最小限に防ぎ正しい文法で書かれているかを確認する為に
 200行もコードを書けばコンパイラに通すのが普通である。
 しかしっ!しかしである!!
 天才たる我々がアルゴリズムの設計ミスはおろか、コードの文法ミスなどという下民どもがやらかすような
 愚をおかすであろうか? 否!断じて否!
 天才は間違う筈がないのである!!
 それを証明すべく本日は2000行以下でのコンパイル作業を禁ずる!
 そしてノーコンパイルで最長コードを書き上げたものこそが真の天才であると認めよう!
 当然そのコードにはミスはおろかコード美を損ねるようなタブ空間の不統一などあるわけがないのである!!」

指令!質問であります!

「発言を許可する!コードNO-0032!」

なぜ本当に製品に組み込まれるコードでこのような競技を行わなくてはならないのでしょうか?
 しかも本日は〆、ロムアウト日でありますッ!


「貴様はあまりにも本質を分かっていない!
 製品化されるコードだからこそ、このゲームは意味をなすのだ!
 今日が〆だからこそ、面白いのである!
 本当に出荷されるからこそ、真面目な態度でおおいに遊ぶ必要があるのである!
 遊びの延長上にたまたまリンクする仕事があった、という認識をまず持つべきなのであるッ!
 分かるかこの論理が! 考えるな感じるンだ!
 その認識に従えばコードを書いている時に脳細胞を100%活用し、コードを通して宇宙の心理までをも
 理解しうる我々は天才でなくては駄目なのであるッ!
 その事実を証明するためにも我々は今この瞬間にィ! この作業をやり遂げる必要があるのである!
 わかったか貴様ァ即答せよ!我々はなンだ!」

我々はァ、選ばれし者であります!

復唱せよコードNO-0032! 我々はなんだ!なんなのだ!!」

選ばれし者であります! 我々は選ばれし者であるのです!!

ようし、それでは他に確認事項がないようであれば競技を開始する! 諸君らの健闘を祈る!」



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不安感と重圧に耐えきれず、次々に脱落していくプログラマー達。
その度 ダメ人間め! 俗人が! 虫ケラ! 等の罵倒が飛びかう。

その中で私は当然のごとく最長9999行のコードを書き上げた。
周囲からの賞賛と羨望の視線の中、私はコンパイルを完了すべく、リターン・キーに手を延ばす。
コンパイル作業によりエラーが一つも無い事が確認された瞬間、伝説は完結するのである。

さあ、見るがいい!
これからディスプレイに映し出される完膚なきまでに美しい「Compile Successful」の文字を!!


カチッ!

ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR
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ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR ERROR
SYNTAX ERROR!!!!!!!!!








ハイ!これで証明できましたね!
ヒトはミスをする生き物なのです! ミスはあってしかるべきなのです!
その証拠にバグがないソフトなど、この世に一つとして存在しないじゃありませンか!

だから5年前に北海道いったとき 街中で大が我慢できなくなって、深夜だからって
つい人様ン家の駐車場のかげで人糞思う存分ひねりだしてしまった事はしょうがないンだ!
高校生の時にどうしても我慢できなくなって、英語の時間に抜け出してトイレでオナニー
コいた事もしょうがないンだ!
大学時代に酔っぱらった勢いで好きだった女の子にマーキング放尿
プレイしてしまった 事も
しょうがないンだ!

全部ぜんぶゼンブしょうがないンだ!



人はミスをするンだよう〜〜〜〜〜


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