初期消火箱の新設

穴掘り 2003年10月26日(日)、桂公田町会の第四地区に横浜市防火協会より新たに支給された初期消火箱の設置と地域住民の皆さんへの操作方法の訓練を実施しました。
設置は、8時30分より開始しました。
土地の所有者の方に立ち会って頂き、設置位置を確認した後、支柱を固定する為の穴掘りです。
この作業は本業が鳶職の本間団員が中心となって進めました。
さすがに仕事柄、手馴れたものです。

支柱の加工 支柱を作成するのは、本職が大工さんの中里副班長です。
腐食に強い注入材を加工し、しっかりした構造の支柱をたちまち組み立てていきます。

もちはもち屋、という言葉がありますが、ただただ感心するばかりの手際の良さです。
消防団員には、様々な職業の人たちがいますが、夫々の特技をうまく組み合わせて、本当に何でも出来てしまうことを再認識しました。

据付 出来上がった支柱に消火箱を固定した後、いよいよ設置です。
水準器を使って取り付け角度を確認しながら、据付ました。

道の狭い場所でしたので、自動車の通行に邪魔にならないように気を使いました。
作業開始から1時間半で据付完了です。

訓練開始 この後、栄消防署から警備課の職員の方々が到着し、地域の住民の皆さんに対する操作方法の訓練です。

まず職員の方から地震に対する心構えや、初期消火箱の中身の説明、初期消火の重要性などが説明されました。
実際の訓練は、消防団員がまず見本を見せるところから始めました。

放水 耐火服を着て筒先を持つのは矢部団員であり、後方で補佐しているのが臼井班長です。
消防団員は、初期消火箱に格納されている50ミリホースより口径の大きい(従って、それだけ圧力が強い)65ミリホースを一人で操作する訓練を受けていますが、より安全に消火活動を行うためには、後方の補佐が重要です。

参加者 参加された住民の皆さんも興味深げに放水方向を見つめています。
右端に立っているのは、途中の安全確認を行っている福島副班長です。
この日の訓練は、ホースを2本つないでの訓練でしたので消火栓から筒先までの距離は約40メートルです。

消火栓を操作する担当者から、筒先の状況が見通せない場合はこうして中間地点に人員を配置し安全確認を行うことが必要になります。

指導 いよいよ、住民の皆さんの実地訓練の開始です。
正しい扱い方をすれば、小柄な女性の方でもそれほど危険は無いのですが、やはり水圧に慣れていないと危険を伴います。
筒先を持つ位置や、放水姿勢を事細かに指導しました。

サラリーマン家庭が多くなっている現状を考えると、どうしても女性が操作しなければならない状況が想定されますので、女性の方には重点的に訓練参加をお願いしました。

消火栓操作 今回、訓練を行った消火箱には、ホースが3本格納されています。
1本のホースが20メートルですから、消火栓から60メートルまでの距離まで延長できることになります。
こうした訓練の要請は、消防署でも、消防団でも大歓迎です。お近くに初期消火箱のある地域の皆さんは是非体験してみて下さい。

尚、初期消火箱の操作方法については『ホース格納箱』、『消火箱』についてで紹介しています。こちらも一度ご覧下さい。


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