当消防団の担当区域内には、幹線道路に面しておらず、大型の消防車が進入出来ないような、狭い道路しか無い地域が有ります。
このような地域の火災発生に備えて『ホース格納箱』とか『消火箱』と書かれた赤い箱が設置されていることをご存じでしょうか。
この箱は、町内会や横浜市防火協会等により、担当区域内各所に2010年01月現在で19箇所(地図の四角のマークの所)に設置されています。
(2010年に小長谷橋東側の桂公田町会第四地区に新規に初期消火箱が設置されました。)
通常、消火活動は消防署員、消防団員が行いますので、一般の方々がこれを操作することは無いと思いますが、阪神淡路大震災のような大規模災害が発生した場合を想定して、操作方法をここに述べておきます。
実地訓練を希望される場合は、消防署か最寄りの消防団員にご連絡下さい。
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詳細1
詳細2
詳細3
詳細4
詳細5
詳細6
詳細7
詳細9 |
・消火栓の蓋を開ける器具 | × | 1個 |
・消火栓を開閉するハンドル | × | 1個 |
・65ミリ−50ミリ変換器具 | × | 1個 |
・口径50ミリのホース(20m) | × | 3本以上 |
・口径50ミリの筒先 | × | 1本 |
担当区域内の消火栓は道路上のマンホールの中に設置されています。
通常、マンホールの蓋は黄色に塗られており、『消火栓』と記載されています。
また、四角い枠で囲われている場合がほとんどです。
『ホース格納箱』、『消火箱』の近辺には必ず消火栓があります。
逆に言えば、『ホース格納箱』、『消火箱』は消火栓の近くに設置されています。
消火栓にはカギ穴があいており、このカギ穴に器具の先端を差し込み、90度回転させてから引き上げます。
蓋はかなりの重量があり、またマンホールはかなりの深さがあります。
蓋を開ける際は十分ご注意願います。また、蓋を開けた後は転落しないようにご注意願います。
新型消火栓蓋の開け方については、後述いたします。
消火栓は給水口と開閉バルブで出来ています。
水道の蛇口とツマミと考えて下さい。
給水口は口径が65ミリあります。これは消防隊が通常使用するホースの口径に合わせてあります。
口径65ミリのホースは送水能力が高く、それだけ圧力も強くなりますので、箱の中には一回り小さい、口径が50ミリのホースが入れてあります。
従って、口径50ミリのホースを直接給水口につなげることは出来ません。
このため、給水口にまず65ミリ−50ミリ変換器具を取り付けます。
取り付け後は引っ張っても外れないことを確認します。
(注. 外す場合は、給水口に付いているツメを持ち上げながら外します。)
次に、変換器具に50ミリホースをつなげます。
取り付け後は引っ張っても外れないことを確認します。
(注. 外す場合は、変換器具に付いているツメを持ち上げながら外します。)
ホースを延長します。
ホースの先端は変換器具と同じ構造になっています。
変換器具につなげるのと同様にして、ホースを継ぎ足していきます。
取り付け後は引っ張っても外れないことを確認します。
最後のホースの先端には、50ミリの筒先を取り付けます。
取り付け方はホースを継ぎ足す場合と同じです。
取り付け後は引っ張っても外れないことを確認します。
筒先を持つ人は火元に近づきすぎないよう注意が必要です。
消火栓の開閉バルブに開閉用のハンドルを取り付けます。
筒先をしっかり保持していることを確認してから、ハンドルを徐々に時計方向(注1.)に回します。
急に回すと、水が勢いよく出てしまいますので、筒先を確認しながらゆっくり回します。
筒先にはかなりの圧力がかかります。2名以上で保持するようにして下さい。
有効放水距離は様々な条件により異なりますが、およそ20m前後です。
筒先を持つ人は火元に近づきすぎないよう注意が必要です。
担当区域内の『ホース格納箱』、『消火箱』にはカギはついていません。
カギが掛かっていては緊急の場合に対応できないとの考えからです。
新型消火栓蓋の開け方について
横浜市内に設置されている消火栓の蓋には、幾つか種類があります。
特に、右端新型消火栓は蓋の開け方が従来と異なります。ご注意ください。
尚、消火栓の周囲5メートル以内は道路交通法で駐停車禁止になっております。また、火災などの発生の際に、緊急車両の妨げになるような駐車の仕方は決してしないようにお願い致します。
また、消火栓の蓋は下の画像の通り、黄色で塗色して目立つように工夫し、さらに『消火栓』と明記してあります。
道路を歩かれる際等に注意して見てください。
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表かん塗色蓋 | 横浜市型化粧蓋 | 新型消火栓蓋 |
新型消火栓蓋は、通行する車両の重量化に耐える為に、蓋の強度を増強しており、従来より一回り径が小さくなっています。
新設は勿論のこと、従来品も順次新型に交換されております。
この新型消火栓蓋の開閉には、左の新しい開閉ハンドル兼用の器具が必要です。
勿論のこと、新型消火栓蓋の近くの初期消火箱には追加設置されています。
蓋の『A』に開閉器の『A’』を差込み、梃子の原理で持ち上げて開けます。
『A’』部を拡大した画像です。
『A』部に開け器具を差し込んだ画像です。
消火栓は道路上に設置されている場合がほとんどです。
この為、通行車両により踏み固められ、なかなか開かない場合があります。
そんな場合、蓋の『B』に開閉器の『B’』を差込み、梃子の原理で持ち上げて開け易くします。
『B’』部を拡大した画像です。
『B』部に開け器具を差し込んだ画像です。
『C’』部は従来型消火栓蓋も開閉できるように、従来の開閉器具を兼用できる構造になっています。