#007

スペイン・レポート <2>


 滞在中、仕事の分と個人的趣味の分を併せて写真を計1000枚近く撮りました(フィルム/デジカメ合計で)。そもそも、本業では街の風景に関するコラムなんか書いてる身なので、それこそ道端のごみ箱から、うろうろしてる駄犬に至るまで、歩きながらガシガシ撮るわけですが、それが、ツアーメンバーの各国の人々にも奇異に映ったらしく、どうやら「写真の人」というキャラで認識されたようです(笑)

 で、特にメシの写真はほとんど欠かさず撮ってたんですが、南部のリゾート地「コスタ・デル・ソル(太陽海岸)」の海岸のレストランで昼飯を食ってたとき、向いに座ったチェコ人とメキシコ人の女性2人が、なんだかクスクス笑ってる。どうやら私がメシの写真を撮ってるのがおかしいらしい。………。くっそー、こっちは仕事で撮ってんだぜ、まったく!(少なくともメシの写真は仕事とは関係ない)。小声でこそこそ話しやがって。「ジャパニズ オルウェズ テイカ ピクチャ」ぐらい分かんだよ、このやろう!……と北野武的に怒鳴ってやりました(心の中で)。
 そうかと思ったら、山盛りのパエリアがドンと目の前に置かれたとたん、さっきの女性2人が、「いや〜ん、エビ嫌〜い! 気持ちわる〜い!」「私もベジタリアンだからこんなの食べられな〜い!」などと言っている。喝〜! 招待されてタダ飯食わしてもらってる身でワガママ言うようなやつが、オレが写真撮ってるとこ笑うな! ボケ〜! ……と、また怒鳴ってやりました(心の中で)。

 さて、レポートの2回目は、そういう(どういう?)珍道中の中、街のあちこちで見かけたオモロネタの数々です。


●へんな服(1)

 セビーリャの旧市街のブティックで見かけたスゲー服です。「石猿」……って。
 石猿っていうと……やっぱり孫悟空のことでしょか? それとも、『サスケ』に出てくる真田猿飛忍群の一人の、あのサスケにそっくりな4つ子のオヤジで、妻はサスケの母ちゃんと姉妹の、あの「石猿」? (…ってマニアックすぎ)

 
●へんな服(2)

 「石猿」と同じブティックで見かけました。この店はオカシイ。
 どーしますか?、これ。こんなのが異国でシャツのデザインに使われているとは、日本人として申し訳ないような、恥ずかしいような……なにかこう、すまない気持ちでいっぱいです(笑)
 これ、元ネタなんなんでしょう? しかも背景に、日本語がビッシリ書いてある。拡大図(1) (2)
 お手上げです。どなたか解読してください(ほんとに解読されたらすごいな)。

 少し前、アメリカで漢字キャップが流行ったりして、漢字や日本語を意味的にではなく、「図案」として面白がる傾向は珍しくはないですけど…… 少しは意味とか考えてよね、まったく。


●ガチャガチャ

 ガチャガチャです。ガチャポンです。ガシャポンです。街中に結構いっぱいありました。特徴としては、日本では当たり前の、「●●●シリーズ 第3段!」とか、そういう「テーマ」がないこと。無造作に、なんとなく、テキトー極まりないおもちゃが入ってます。スペイン的です。なのでガチャガチャの正面には商品を説明するようなラベルもありません。
 私がスペイン滞在中の3/1は、ユーロへの完全切り替え日で、それまでのスペインの通貨「ペセタ」が使えなくなる……というある意味歴史的な日でした。で、街は大混乱。どの店でも店員さんは電卓をニラんでしばらく動かなくなる、ヘタするとおつりゴマかされる……という状況。自動販売機やガチャガチャなんか、当然、使用不能に…… と思ったら、そうでもなく、人間の頭よりも先に、とっととユーロ制に移行してました。

 ○小型・大型のガチャガチャ

 ○小型のは1回0.7ユーロ=87円くらいですね。安さよりも0.7ユーロ=70ユーロセントなんて
  ハンパな値段のコインを、どうやってガチャガチャに投入するんだ?(笑)

 ○大型のは1回1ユーロ=125円くらい。中身をよく見ると…… あっ、ルービック・キューブが!?

 ○別のタイプ。これも1回0.7ユーロ。

 ○ゲーセンの前にあった、1回0.5ユーロのタイプ。どうやらスーパーボール専用機らしい。


 さて問題の中身です。1回1ユーロのタイプのを2個やってみました。

 ○カプセルはこんな感じです。複数のおもちゃがメチャクチャに詰め込まれてます。

 ○ええっと、まず刺すと刃が引っ込むナイフ……(;´Д`) 一応、キーホルダーになってますが、
  すでに留め具がイカれてます。

 ○それから、こんな感じの袋入りのおもちゃ えー、遊び方が全くわかりません。普通に発想すると
  ケースの中にこのミニ円盤入れて、レバーを引いて飛ばす……と考えますが、レバーは別にバネ式にはなっていません。
  それどころか、射出口が円盤の直径より狭いです。飛び出るわけがありません(笑)

 ○これはおなじみのミリタリー人形 緑色の兵士が1人だけというのが納得いきません。

 ○原色バリバリの『おやじ』のプラモ(ノンスケールモデル) 製作時間26秒。
  こちらが完成写真です。自立できません(笑)

 ○さて最後に衝撃の一品。こ、これは!? ピンバッジなんですが、これ……やっぱりギンガピンクですよね?
  結局、これがスペインで出会った、唯一の日本特撮グッズでした。




●ゲーセン

 ゲームセンターにはセビーリャで1回しか行かれませんでした。ビデオゲームはほとんどが日本製で、珍品はほとんどなし。残念。

 ○セガのヴァーチャ・テニス

 ○『スラムダンク』のプライズゲーム。絵的にはかなりアヤしい(笑)

 ○ムーバーもちゃんとありました。

 ○イギリスの子ども番組「テレタビーズ」らしき絵が書いてあるナゾのゲーム どうやって遊ぶのか想像もできない。




●その他

 ○スーパーで売っていた、『ドラゴンボールZ』のシャンプーセット

 ○スーパーで売っていた、『ポケモン』の歯磨きセット

 ○スーパーで買ってきた、『ポケモン』のガム。カード入りらしいがまだ開けてないので味・内容ともに不明。

 ○スーパーで買ってきた、『ポケモン』のPEZ。


 ○TVで深夜にやっていた公開お笑い番組。どう見ても夫婦漫才だった。しかも一ネタ20分強で、場内は爆笑に次ぐ爆笑。
  ずっとそのテンションを維持していた。 ……スペインの笑いのレベルは意外にすごいかも。

 ○同じくTVで深夜にやっていた、別の公開お笑い番組。ハマコー似のオヤジによる、どうみても漫談だった。しかし一ネタ20分強で、
  笑いが起こるのは3分に一回程度。場内はシーン。……スペインの笑いのレベルは意外にすごいかも。




 えー、最後は街ネタでもなんでもない話でしたが、まぁこんな感じでした。それにしても、まさかスペインに、ガチャガチャがこんなにいっぱいあるとは…… どなたかガチャガチャの歴史や世界分布について詳しい方、ぜひ詳しいこと教えて下さい。



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(2002/03/21) 

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