#006

スペイン・レポート <1>


 行って来ました、スペイン:アンダルシア。今回は、アンダルシア州内のインテリア産業(家具、カーペット、雑貨等)の輸出振興のための見本市&工場見学ツアーに、日本からのプレスの一員として参加しました。ツアーには他にも、アメリカ、ドイツ、ハンガリー、チリ、アルゼンチン、メキシコ、チェコ、スロバキア等々、世界各国のインテリア関係の雑誌記者が参加してまして、こっちの顔ぶれのほうが見本市みたいじゃねぇかって感じで、ツアーバスでは各国の言葉が乱れ飛んで、もう何がなんだか…… そういう目的のツアーなので、普通の市内観光等はほとんどなし。行程としては、マラガ 〜 マルベーリャ 〜 グラナダ 〜 コルドバ 〜 セビーリャ というルートで7日間でした。

 で、道中の街やホテル等で、様々な日本のTVネタに出会ったわけですが、そのいくつかをご報告します。
 (一部の画像は、ムービーから裁断したものなので、画像ヒドいです。ご了承下さい。)


  ●『フランダースの犬』

 地上波民放TV(たぶん)で、月〜金の毎朝8時から帯で放送してました。なんだか毎日見ちゃいました。最後に見たのが、ネロが絵のコンクールに落選して、最後の望みを断たれる・・・という最もハードな展開(笑)の話し。おそらく最終話から2、3話手前というところだったはず。
 もちろん、全編スペイン語吹き替え。ネロ、アロアはそれぞれ、「ニコラス」「マルタ」と違う名前になってましたが、「パトラッシュ」だけはなぜかそのままの名前。ベルギーの風景と森やすじの柔らかい絵柄には、スペイン語の強い語調が見事なミスマッチでした(笑)
 OP、EDは完全に別の音楽。映像も本編からのパッチワーク。で、問題は劇伴です。たぶん違う音楽に差し替えられてる……とは思うんですが、微妙にナベタケ風でもあったり。ひょっとしてオリジナルと追加ダビング曲がごちゃまぜに? ちょっと確認不能です。どなたか判定して〜。

 ○劇伴(1)[mp3/860k]
 ○劇伴(2)[mp3/1MB]
 ○劇伴(3)[mp3/1.2MB]
 ○劇伴(4)[mp3/882k]
 ○劇伴(5)[mp3/667k]

 ○「ネロ=ニコラス」と「アロア=マルタ」の会話シーン[mp3/903k]。

 ○ネロが、友達の兄弟ジョルジュとポールの、弟(ポール)の方としゃべってます。[mp3/774k]
  カラスの「クロ」(=ブラッキー)をポールにあげちゃうシーンですね(たぶん第50話)
  ポールはなぜか「パブロ」になってます。
  パブロは、「母を訪ねて三千里」のキャラなんだけどなぁ......(笑)

 ○あのムカつくアゴのしゃくれた大家(ハンス......だっけ?)。おじいさんが死んで一人で家に住んでいる
  ネロに対して、おそらくは「家賃が払えないなら出ていけ!」と毒づいているシーン[mp3/1MB]
  あまりにも素晴らしいマシンガントークをご堪能あれ(笑)

 ○変わり果てたEDテーマ[mp3/667k]。・・・安い。

  ●『ダッシュ勝平』

 まさかこんな作品を海外で見るとはねぇ。『フランダースの犬』と同様、月〜金の帯で、毎朝8時半から放送してました。スブリやジョー・コッカーが出ていたので(誰も知らないって、そんなマイナーキャラ(笑))、かなり後半の話でしょう。フェンシング編でした。
 これも全編スペイン語吹き替え。勝平=田中真弓キャラが、スペイン語に見事にフィットしてたのが、『フランダースの犬』とは対照的。さらに面白かったのは、勝平の声をアテてるスペイン人が、明らかに田中真弓のの声マネをしてること。あの特有の「ばか笑い」とかを(笑) やっぱり、オリジナルの日本語の音声聞いて、似せようとしたりするんでしょうかね〜? OP、EDは完全に別の音楽。が、映像は日本のオリジナルと同じ(ノンテロップ)でした。

 ○スペインの田中真弓(笑)[mp3/559k]
 ○番組エンディング(劇伴がオリジナルなのがよくわかります。)
   〜 ED曲(日本の昔の再放送みたいに、突如ブチ切られます。)[mp3/1.1MB]


  ●『うる星やつら』
 金曜日の夕方5時にやってました。第109話「逆上!みじめっ子終太郎!!」(笑) キャラの名前で唯一聞き取れたのが面堂。ちゃんと「メンドー」と言ってました。やっぱスペイン語圏によくある名前「メンドーサ」に語感が近いから!? OPは見逃し。EDが驚いたことに「心細いな」をそのまま日本語で流してました。映像もノンテロップにスペイン語のクレジットかぶせてそのまま。スペインの子どもって、こういう歌詞から日本語覚えたりするんでしょうかねぇ? 


  ●『ポケットモンスター』
 やっぱりやってました。上記は地上波の民放でしたが、これは「FOX Kids」というカートゥーン専門チャンネルで放送してました。ホテルのTVで見てるのでよくはわかりませんが、おそらく衛星かCATVの局でしょう。同じ番組を2話連続で放送してました。ポケモンは夜9〜10時。10時には「FOX Kids」自体が放送を終了してしまうので、やはりメインイベンターなんでしょうねぇ。
 ポケモンそれぞれの名前は、日本と全く同じでした。見たのは、「チコリーナ」を使う阪神ファンの女の子が出てくる話。阪神……どころか「野球」の話が果たしてスペインで通じてるのか? 街でもポケモングッズはかなり多く見かけました。
 


  ●『キャプテン翼』
 もっとも障壁の少ないタイプの作品なのでは。サッカーだし。全キャラ中、アナウンサー役のセリフが最も多いのは、もちろん日本のとおんなじです(笑) 

 ○試合シーン(1)[mp3/559k] 劇伴、日本オリジナルですよね?
 ○試合シーン(2)[mp3/1.1MB] SEが日本オリジナルなのがよくわかります。

  ●その他日本の番組
 ○『デジモン02』  タイトルは「DIGIMON-02」って、そのまんま。(1) (2) (3)
 ○『ドラゴンボールGT』 OPの歌詞字幕が、なぜかカラオケ式に色が変わる。(1) (2)

  ●たぶん日本の番組だと思うけどよく知らないので情報求む のコーナー(笑)
 ○『DINOZAURS』(日本タイトル不明)(1) (2)
  思いきり「2000 SUNRISE Inc.」と出てます。3DCGの、言葉をしゃべる恐竜が出てました。

 ○『FLINT THE TIME DETECTIVE』(日本タイトル不明)(1) (2)
  「原始人なのにタイムマシーンで旅する探偵」みたいな話しらしかった。

 ○『SHINZO』(日本タイトル不明)(1) (2) (3)
  なにもかも、さっぱりわかりません。

  ●日本産以外のカートゥーン
 ○絵が微妙に日本的なイタリア産の作品。もしかして合作?
 ○ポパイ。後ろに移ってる「原住民」らしき人達の絵柄が、かなりヤバめです。
  日本では放送できないのでは?(^-^;
 ○ナゾのカートゥーン (1) (2)
 ○その他、おなじみの「パワー・パフ・ガールズ」や「デクスターズ・ラボ」もやってました。



 TVでやっていたものとしてはこんな感じでした。時間の許す限りTVを監視してましたが、アニメーション番組の約半分くらいは、日本製のものでしたね。立派な「海外輸出品目」であることを実感しました。

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(2002/03/15) 

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