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チャーリー・コーセイ@六本木STB139


 2/19に、六本木のスイートベイジル139というジャズクラブにて、「Ni:na Crageena」(ニーナ・クラギーナ)というバンドのLIVEを聴いてきました。誠に申し訳ないんですが、お目当ては、そのLIVEのゲストであった、チャーリー・コーセイ氏だったんですが(^-^;  チャーリーさんは神戸在住で、しかも自身でお店を開いているので、東京でのライブはなかなか貴重だったりします。

 ニーナ・クラギーナのLIVEの中盤、ゲストとしてステージに呼ばれたチャーリーさんは、大きな体にグラサン、黒づくめの衣装に、ほぼスキンヘッド……と、どーみてもカタギではないコワすぎる風体(失礼!(^-^; しかし一言言葉を発すれば、ネタ好きの関西のおっちゃん…… お客さんも、神戸でのチャーリーさんのお知り合いが多かったようで、客席相手にネタ連発という、見た目とキャラがスゴいギャップでした(笑)

 チャーリーさん登場後の第1曲目は、ニーナ・クラギーナのソウルフルな女性ヴォーカル、ギラさんとのデュエット。曲名も告げずになんとなくチャーリーさんがギター弾き始めて始まった曲は、ホール&オーツの『everytime you go away』という爆涙ナンバー!(ポール・ヤング版もあるが、私にとっては、なんつってもH&Oである。) チャーリーさんのセミアコの音と、ギラさんとの相互オブリの掛け合いで進行する、なんともブルージーなアレンジ。いやまいった。1曲目からキてしまった。
 その後、チャーリーさんのソロになって、客イジリありの爆笑トークショー開始。「東京のお客さん、わたし吉本ちゃいますからね…」なんて言ってましたけど(笑) 2曲目は、ブルースのスタンダード『Georgia On My Mind』。アトランタオリンピックの裏テーマソングみたいなに歌われてたし、缶コーヒーのジョージアのCMでも使われたから知ってる人も多いでしょう。ジョージア州の州歌でもあります。
 3曲目は、プエルト・リコ出身の盲目のギタリスト&シンガー、ホセ・フェリシアーノの『雨のささやき(Rain)』という曲。いやこれも参った。染みました。歌はもちろんですが、ギターがいい! 『ルパン三世』を通じてチャーリーさんに出会った我々は、ヴォーカリストとしてのチャーリーさんしか知りませんが、そのギタープレイのあまりの素晴らしさに、しばし唖然・・・でした。カッコよすぎです。前の2曲でもすごかったですが、この曲のギターの泣かせっぷりにはホントに参りました。RYO-3は落涙寸前でした。
 4曲目は……ナチュラルな感じのブルースでしたが、すいません、曲名わかりませんでした(^-^;
 5曲目には、再びニーナ・クラギーナのg、b、percの方がステージに登場し、なにを演るのかた思ったら、待望の『ルパン三世主題歌その2』でした! 当然、TV版やCD版のようなカタチではなく、少しキーを落としたブルージーなチャーリー'sオリジナルアレンジ。2-3番間奏では、ニーナ・クラギーナのギタリストのJAKE氏と共に、壮絶なセミアコソロ対決。いや、ほんとギターウマいっす、チャーリーさん・・また泣けた(T_T) 3番の中程で、歌詞を「ワルサー したら あか〜ん…」と歌うというオチ(笑)がしっかりついて、チャーリーさんの出番は終わりました。

 その後、ステージ上で語られたのが、チャーリーさんのヴォーカルをメインにした『ルパン三世』CDのニュース。3月レコーディングで、VAPから5月発売だそうです(VAPのwebには、まだ情報がない……) これは期待大!

 ともかく、チャーリー・コーセイという音楽家の幅と奥行きと実力に、あらためて感服しました。『ルパン三世』という一面からしか、彼の音楽に触れていないのは、涙が出るほどもったいない! ……と痛感しましたね。関西在住の方! ぜひ、チャーリーさんのお店や、ときどき行われるLiveに足を運んでみることをお薦めしますよ。っていうか、頻繁にチャーリーさんの歌が聴ける環境が、うらやましいってば(笑)

(2002/02/23) 



 ○"Chalie Kosei" official web
     --- チャーリー・コーセイ氏ご本人の公式web。ライブスケジュールをチェキ!



<超余談>

 「サイボーグ009('79)」の挿入歌の中でも、ヒトキワ渋い光を放っている、成田賢氏の自作曲『母は大地』(作詞:石森章太郎、作曲:成田賢、編曲:武市昌久、歌:成田賢)は、上記の、ホセ・フェリシアーノの『雨のささやき(Rain)』の影響を強〜く受けているものと思われます。成田賢ファンは要チェック(笑)


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