ペルーの話をしましょう

1996年の9月6日から17日まで、ペルーに行ってきた。数年前からインカをはじめとするペルーの遺跡に興味があったのだが、当時は特にテロ事件が相次いで起き、危険だからとあきらめていたのだ。南米行きたさにスペイン語まで習ったのに……。
しかし、今年になって、ひょんなことから東大の大貫研究室に所属し、クントゥル・ワシの遺跡(ペルー北部のカハマルカという街からさらに車で四時間)の調査をしているTさんと知り合った。94年に引き続き、今年も6月から9月の3カ月間、発掘のために現地を訪れるという話を聞き、これはチャンスとばかり飛び付いたわけだ。実は、この遺跡からは1989年に黄金の冠、首飾りなどが発見され、日本でも展覧会が開かれたのでご存じの方も多いかもしれない。その日本からの募金をもとに博物館が建てられ、現在は村の人たちが管理をしている。博物館が建てられるまでのさまざまなドラマは、昨年、『NHKスペシャル』で紹介されたが、村の人たちの中に溶け込み、村人たちの自主性を重んじようとする大貫教授の考え方はすばらしいと思う(竹村明子)。



クントゥル・ワシの遺跡へ

博物館へ


付録・ペルーお役立ち情報へ



[古代世界CLUBホームへ]