もう一つの都市ウティカ
エリッサより前、すぐ近くの「ウティカ」に植民していたフェニキア人がいた。
近くに越してきたんだから、一緒に国を作ればいいのに、
フェニキア人はつるむのがキライだから、
カルタゴはカルタゴ、ウティカはウティカで別々にやっていた。
そのうちカルタゴばかりが繁栄しちゃって、いばってるローマに目をつけられる。
同胞なんだから助けてあげればいいのに、
なんとウティカは自分かわいさのあまり、大国ローマの味方をしてしまった。
自分勝手で小心者のウティカは、華々しく散ったカルタゴとは対照的に、
ローマの植民地としてひっそりと生き延びたとか。
