庭での飼育環境例


1998年の12月に、我が家もリクガメ達の成長と活動を考慮して、屋外飼育環境の充実がはかれる場所に引越しました。12月という年末に移動したのは、新環境でポカポカした春を迎えさせてあげたかったからです。
東京都内にしては、そこそこの飼育環境が造れそうです。


1999年3月の状態


平面図です。図中の番号と矢印は、写真撮影方向です。
プルダウンメニューより見たい方向の数字を選択して下さい。

傾斜地に建設されたマンションです。マンションの玄関は、階数ですと4階にあり、我が家は1階です。つまり、階段を下ってアプローチします。階段の1番下が1階です。1階部分には庭があります。そこが、我が家のリクガメ達の活動の場所です。1階部分には、2世帯しかなく、その立地条件のため、屋外飼育スペースには他の住民は入ってきません。
また、傾斜地の下側の隣地との間には80センチ程の高さのコンクリート製の擁壁が立上っており、その他の方向も120センチ程のコンクリート製の塀と、階段になっているので、リクガメは庭から脱走できません。


 1.「植え込みゾーンを見る」
植え込みのしてあるゾーンです。適度な間隔の植栽のため、リクガメ達にとってはその間を縫って歩くのが楽しいようです。また、ちょっとしたシェルターが、各所にあり、安心できるようです。陽当たりもよい場所ですので、日溜まりと日陰が適度に同居している、リクガメ達のお気に入りのスペースです。なんとなく、もともとの棲息地の風景に似ているようです。25平方メートル程度です。
真中あたりをホルスフィールドのギーちゃんが歩いているのが見えます。

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 2.「南側から北側を見る」
南北に細長くなったゾーンです。芝が植えてあるのですが、野草も適度に生えていて、運動ゾーンといったスペースです。隅から隅まで直線で歩いても、カメさんにとっては、けっこう歩けます。写真右側の建物に沿って、花壇を設置し、野菜を植えました。
奥の左隅にホルスフィールドのシーちゃん(甲長20センチ)がいます。
3月18日にギリシャリクガメの「吉祥天すみれ」が産卵したコーナーです。
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 3.「東側ゾーンを見る」
周りが囲まれたようになったスペースで、建物の影が、適度に落ちるゾーンです。写真の右側が、影になるので、夏場はホルスが好むスペースになると思います。リクガメ達の人工シェルターもシーズンが来たら、ここの一角に設置を計画しています。陽当たりのよい場所には、野草や野菜を植えます。

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 4.「北側から南側を見る」
細長い部分の北側からのショットです。写真右側が、斜面下側の隣地になりますが、このように高さ80センチ程度のコンクリート擁壁があり、さらにその上にネットフェンスが立っています。よってリクガメ達は、階段を登らない限り、この飼育エリアから、脱走できませんので、安心です。写真奥を左に曲ると植栽ゾーンです。
中央にいるのは、ギリシャリクガメの「吉祥天すみれ」です。

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 5.「屋外階段より見る」
屋外階段の下部が、1坪強の広さのコンクリートの床になっているので、冬場でも日が当たるとかなり暖かくなります。3月の晴れた日でも、このスペースでは十分日光浴が可能で、リクガメ達もよく知っていて、自分で日光浴にやってきます。ホルスが2匹ダラダラしてます。
この庭からの脱出をする1つの方法は、この階段を登ることですが、リクガメ達は、挑戦する気もないようです。

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 6.「植栽ゾーンより階段を見る」
このマンションのエントランスからこの庭へは、この階段を下ってくることになります。逆にリクガメ達は、この階段を登らないと道路レベルに脱出することはできません。
その意味では、かなり安心して飼育できる庭であると思います。
このような立地条件は、かなり特殊ですが、探せばけっこう見つかるものです。これから徐々にさらに環境を整えて行きたいと思います。


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