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取材当日は、人間は朝からかなり緊張していましたが、人間のことは知らないよ〜という雰囲気で、リクガメ達は朝から絶好調。 我々は、ちょっと早起きして本日のカメさんのごはんの、タンポポ、ノゲシなどを近所に出かけて採集してきました。テレビの取材なのだから、少しは部屋も奇麗にしておきたいと思うのは人間の感覚の話し。リクガメ達はいつもと変らず、大や小を次々に転々と落し、床にみごとな作品を描き続けてくれます。その後を人はティッシュ片手について回るといった状況が展開されました。 「ア!またした〜!」「ギャー!ティッシュなくなった!」が続くうちに ピンポーンとインターホンが鳴ったのでした。 |
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ディレクターF氏の「おはようございます〜」の声に続く取材チームは、カメラマンのK氏、照明担当さん、音声担当さん、ドライバーの方と5人。取材チームのメンバーの人数にも圧倒されたのですが、それにもまして圧倒されたのは、その機材の量でした。これがプロの機材といった風格で、あっという間に我が家の廊下は機材でうまり、治まりきらない機材が玄関扉の外に溢れて置かれる状況でした。業務用のカメラやモニターよりもびっくりしたのは、なんとラジコンの戦車があるではありませんか。カメラマンのK氏の作品とのことですが、幅25センチ、長さ40センチはあるその金属製の模型戦車の活躍は、後程御紹介いたします。幾つかの打ち合わせを行い、ベテランのカメラマンのK氏のするどい視線でカメラのアングルや被写体の位置など検討が行われ、モニターでF氏もチェックするといった状況に我々は圧倒されました。でもカメ達はマイペース。ホットスポットの下で、デレーっとしている状況で撮影は開始されました。 |
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K氏は、以前ご自分でもギリシャリクガメを飼育されていたカメ好きのカメラマン。マダガスカルにて、野生動物の撮影なども経験されておいでのプロフェッショナル。狙った画像を得るためには、妥協がありません。なにせ今回は相手がカメです。重いカメラを担いでじっと待つ姿は、さすがと感じさせて下さいました。当研究所は、観葉植物がかなり多いのですが、F氏が必要とする画像イメージに合わせて、植物を移動するのも、人数と機材の中では大仕事でした。大型カメラに加えて、超小型のCCDカメラが大活躍です。カメの目線で撮影される画像をモニターで見ると、普段人の視線で追っているカメ達の姿が、彼らの視線になったことで、がらりと世界が違うのを知りました。 |