禁煙なんて、絶対出来ないと思っていましたが、いざやってみると、今までが何だったんでしょう？と思えるくらいあっさり止められてしまいました。約１年経ちましたので、そのレポートです。タバコ好きな愛煙家の方々に止めたら？とお勧めするつもりはまったくありませんが、もし止めたい・・・とおもっていても踏み切れない方がいらっしゃいましたら、ご参考にと、また、いざ止めてみると、結構メリットもあるので、そのメリットを中心にレポートをしようと思い、キーボードに向かいました。
もちろん個人差がありますので、この方法で誰しもが禁煙できるとは限りません。ですので、上手な禁煙の方法の紹介ではなく、少なくとも地球上に１名この方法で成功した、という事例の報告です。
きっかけは何と言いましても、家族のヤメロー！攻撃です。何年間も家族のヤメロー！コールは無視しており、私がもし死んだら、線香の代わりにタバコを、墓石には水の代わりにビールをかけてネ、と言っていたくらいです。
でも、やはり小さな娘が「タバコ吸うとガンで死んじゃうから止めてネ」というのが最も堪え、一番の動機です。
また、昨今はパブリックスペースでの喫煙場所も少なくなるなど、タバコに対する風当たりも強く、おまけに今年は値上げもあったのをきっかけに、いっちょ止めてみるか、ということで自ら仕掛けてみました。
何につけても理屈っぽいこのサイトの管理人は、タバコを止める明確な目的・目標と動機付けを、自分自身に納得できるように考えました。
① 禁煙としないで、停煙とする・・・理由は自分の都合の良いようにこじつけよ！
小さな娘は今１０歳。ならば彼女が成人するのにあと１０年。とすると、一生とか、出来るだけの期間とかするのも良いのですが、私は意思が弱いので、先が見えない目標では達成できないかもしれないと考え、そこであえて一定期間である１０年間という「見える目標」としました。１０年間我慢すれば、１０年後は吸ってもいいんだよ、とも考えられ、あえて抜け道を残すことによって、精神的に追い詰めないようにしました。
また、子供が成人した、と言うことで、親のある一定の責任を果たした期間とも考え、１０年間喫煙を停止して、その後はその時また考える、という極めてイージー、かつ、極めて自己中心的な考え方なのでーす。(^^;
蛇足ですが、だいたい「禁煙」という言葉自体、私は好きではありません。別に成人なら法律で禁じられているわけではなく、悪い事をしているわけでもないのに、禁煙です。禁じられるから禁断症状が出るのでは？他人から禁じられるようで、禁煙はあくまで受身っぽいです。ならば、自分の意志をもって停止する、こうでなければいけません。だから停煙としました。
② ３００円（１日）×３５６日×１０年≒１００万円の節約・・・コストメリットは自分に還元！
計算してみると結構すごい金額です。ただ、この金額を生活の中でうやむやに節約するのは①と同じに見えなくなってしまいますので、何か形のあるモノに換えようと思います。即ち、停煙に対する自分自身へのご褒美です。どんな形でもいいから停煙したことを自分で褒めて、自己満足することが重要と考えました。何を買うかは現在計画中！（楽しい～）
③気持ち良く、年の初めから・・・メモリアルデーなどで新たなる出発を！
スタートはイベント化したいと考えました。そいうことで、その年のスタートと言える元旦をスタート日に設定しました。誕生日や結婚記念日でもいいと思います。なにかメリハリのある日をスタート日とすると良いですね！
大晦日の２３：５７。最後の一服を済ませ、停煙に突入。最初はやはり何かやり終わったタイミングで吸いたくなり、飴やガムで紛らわしていました。ニコ○ットも沢山買い込んでおきました。でも、これは沢山噛むと、私の場合多少気持ち悪くなったので、シュガーレスの飴を中心にしのぎました。
やがて、１週間が過ぎ、１ヶ月が過ぎ・・・ あれれ？禁断症状がないよー。もちろん、吸いたいよー、吸いたいよー、はありました。でも、何で今吸わないのか、と言う①をいつも自分に言い聞かせます。なので、ニコチン中毒で気が変になるとか、滅茶苦茶イライラするような酷い禁断症状はありません。ちなみに私は２０数年以上喫煙しており、１日２０本程度の常習喫煙者です。止める直前はラッキーストライクの6mmgを毎日１箱チョイでしたが、何年か前まではショートホープを多い時で1日30～40本位吸っていた、ややヘビーなスモーカーでした。
そして、２ヶ月、３ヶ月・・・ 吸いたい時は飴やガムでしのぎます。①を思い出し、自分に言い聞かせます。そうしていると、約半年位経ったある日、とうとう体の異変に気が付きました。場所は記憶に無いのですが、隣の人が吸っているタバコの煙が嫌で、避けている自分を発見！もしかして、タバコを嫌いになってしまったのか？ 服に着いたタバコの匂いもいやですね～。あれれ、半年前の自分は何だったんでしょう？
いざ停煙してみると、いろいろメリットもあります。
・目的・目標の①により、停煙している自分にささやかな誇りが持てます。
・②により、ご褒美計画を考えると楽しいし、ボチボチ家族に隠れて実行しつつあります。
・レストランなどでは、なぜか禁煙席より喫煙席のほうがやかましい傾向にあり、今では禁煙席大好き！
・タバコの残量、買い付けを気にする必要がなくなった。
・喫煙場所を心配する必要が無くなった。
・なにしろ部屋が臭くならない。
・多分、健康に良さそう。（空腹感が出ます）
デメリットはあまり思いつかないのですが、一服している時間がなくなるわけですので、喫煙友達との会話の持てる時間が少し少なくなったことぐらいでしょうか？これは別に会話すればよい話ですので、問題はありませんねー。
タバコ止めると太る？と言いますよね。確かに体重は一時的に増加しましたが、飴やガムでのカロリー摂取量がふえたり、食事が美味しくなるので、ついつい食べ過ぎるようです。ですので、タバコをやめた事が太る原因ではなく、カロリー摂取量が知らずと多くなるわけですので、それを踏まえて自己管理すれば太りませんよ。禁煙・停煙出来る人は、必ずダイエットも出来ると確信しています。
ということで、もうそろそろ１年になりますが、たぶん目標の１０年はクリアできると思います。いまから思うとささいな事だったのかなー、と考えます。やはり、何事も気の持ちようなんですね。
最大の成功要因は、禁煙ではなく停煙である事、かな？と思います。あとは自分に対するささやかな誇り。
１０年後？ また吸っているかも？ だから、愛用している数多あるライター・灰皿も、大晦日の吸いかけのタバコも、まだちゃんととってあります。
これが大晦日に吸い残した１箱。もうシケて吸えないと思いますが、時間が停止している証です。
１０年後、喫煙再開か、停煙１０年延長か・・・（多分、１０年間止めたらもう吸わないだろ－なー・・・）
その時はその時の風が吹くっつーことで、このお話、この辺でお開きとさせていただきます。
