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我が家の Linux 導入記(1)



特徴としては、

 ・LANで接続されている
 ・UUCPメールサーバーとして動作
 ・POP3によるメール環境

でしょう。では簡単に・・・。
 


【1】LANで接続されている

(1)まずは本体
 
Linuxをインストールしたマシンは極普通のDOS/V機です。

 ・本体:Dec 466Lp
 ・メモリー:16M
 ・HDD:IDE540M
 ・CD-ROM:ミツミ倍速+SoundBlaster

 これにSlackWare3.0.1をインストールしています。まずはサーバーとして使いたかったので、X関連などのアプリケーションはインストールせず、Base・開発環境・ネットワーク環境のみをインストールしました。さて、無事立ち上がったところで、ネットワーク環境の構築です。

(2)ハードウェアの準備

 さて、情報が少なく何をしてよいやらわかりませんでしたが、ともかくLAN関連の機器をそろえる事にしました。

 ・イーサネットカード:LDNE20/T(NE2000互換,\3,290)<BR>
 ・4ポートHUB:LDHB4(\5,680)<BR>
 ・10BaseTケーブル:LDCTG1A(\440)<BR>

です。東京/吉祥寺のLAOXにて購入。LANカードとケーブルははWindows95マシンをクライアントにするために2セット購入しました。しめて消費税込みで\13,797という超廉価版LANです。(サーバーに直結するならば、クロスケーブルを使うとHUBはいらないかもしれません。実績はありませんが。)
 
(3)ハードのセットアップ

 このLANカードの設定はソフトでやりますので、一旦DOSをフロッピーで立ち上げセットアッププログラムを起動し設定します。
 次にLANカードを使えるようにするために、/etc/rc.d/rc.modulesの中の

# Ethernet cards based on the 8390 chip.
#/sbin/modprobe 3c503
#/sbin/modprobe ac3200
#/sbin/modprobe e2100
#/sbin/modprobe hp-plus
#/sbin/modprobe hp<BR>
/sbin/modprobe ne io=0xNNN   (←ココです!)
#/sbin/modprobe smc-ultra
#/sbin/modprobe wd<

←の部分のコメントをはずします。io=0xNNNのところには自分のマシンに合ったLAN用のI/Oアドレスを記述します。(アドレスはマシン毎に違うので自分で確かめましょう)これでリブートすればうまくいきます。(たぶん)
 これが全然わからなくてベラボーな時間をついやしました。まあ、自分の情報の集めかたが悪かったのだろうと思いますが、カーネルを再構築したり、あれやったり、これやったり、システムをクラッシュさせたり・・・。とにかく参考になる本などを見てやったわけではないので、正しい方法かどうかもわかりませんが、一応動いています。

(4)動作確認

 ネットワークの設定をやったあとに、動作確認をします。とりあえず私が普段使っている使っているDOS/V機(DeskPowerSP+Windows95)にLinux機に挿したLANカードと同じ物をさしてセットアップしました。この辺は説明書と各書籍、ドキュメント類を根性で読めば大体わかりますので、頑張って見てください。(私でもわかりましたので)<BR>
 早速HUBに接続してPingテストをすると、ちゃんと応答があります。(結構感動物ですね)TelnetもOK。これでネットワークは一応出来上がりました。


【2】UUCPメールサーバーとして動作

 これが長年やりたかったことです。約2年半前からプロバイダー(RIMネットさん)と契約しており、当時98のDOS環境でUUCPのソフトを動作させてメールのやりとりをしていました。しかしメーラーがほぼUNIXのMAILコマンドなので、ヒジョーに使いにくいのです。特にメーリングリストでは自動的に受信できるのはいいのですが、とてもレスを付ける気にはなりません。何とかならないかなー、PPPで使っているALMAILが使いたいなー、などと思いつつ1年が過ぎました。そんなころたまたまLinuxと出会いました。当初はこれをサーバーに、なんて思っていませんでしたが、最近「よしいっちょやってみっか」という気になり、2、3日間格闘してできました。といっても2、3日の大半はLAN環境の構築でしたけど。
 UUCPの接続は結構コツがいりますが、市販の書籍を参考にすればだれでも何とか接続できると思います。私はアスキー出版さんの「るんるんLinux」を参考にしました。やたらいろいろなファイルを設定しなければならず面倒ですが、100回電話をかけてみるつもりでカット&トライして見てください。きっとなんとかなります。詳細の設定ファイルをこのページに載せようかとも思いましたが、装置や環境個々に違いますので逆に混乱を引き起こす可能性もありますので、今回は控えさせて頂きました。(ごめんなさい)


【3】POP3によるメール環境

 LinuxでネットワークをインストールするとすでにPOP3デーモンも動作するようになっているかと思います。早速メーラの環境をセットアップしてみましょう。ユーザーアカウントを作ってアクセスするとちゃんとやりとりが出来ると思います。UUCP接続すると自分のマシンがサブドメインとなりますので、ユーザアカウントは任意に作成できます。私の場合、自分宛てのメールの他に、メーリングリスト用のアドレスを作って区別しています。他、家内や子供の分も登録して各々勝手に使っているようです。
 UUCPのポーリング間隔はサラリーマンなので、早朝と夕方1回づつです。会社から帰るとその日の分のメールが全部到着しています。また返事は夜な夜な書いてスプールしておくと早朝発信されるといった具合です。結構悪くありません。


【4】今後の予定

 デスクトップマシンは電気代も高いし、うるさいし・・・。近々ノートPCのサーバーに移行する予定です。(現在準備中です)


【5】最後に

 一応個人的な環境のご紹介をさせて頂きましたが、単にこのセットでこういう環境は出来ました、という事実をご紹介するものです。従ってこのページは掲載した内容に基づいて設定すれば必ず出来る、というものではありませんし、保証もいたしかねますので、御自身のリスクの範囲でチャレンジして下さい。メールでの問い合わせやご意見は歓迎いたしますが、「動かないからなんとかしてくれ!」というのはご勘弁ください。
 ただトラブルの数だけスキルは間違いなく上がるものです。また会社の機器ではないので壊しても誰からも文句言われませんし、逆に助けてもくれません。この辺がパーソナルUNIXの難しくも面白いところかもしれません。