ZAKK WILDE..


<2005年5月17日: 渋谷クワトロ>
 
〜今夜の東京地方の天気は、晴れのち曇り、ところどころビールです〜

轟音かつ豪腕ギタリスト:ザック・ワイルド率いるBLSが一昨年4月以来の来日を果たす
との情報を得た瞬間いくいく!とばかり嬉々としてチケげっとしたまではよかったものの、
その後に出たジューダス来日日程とその日が重なってることを知り悶絶・昏倒のち発狂した末、
それでも行きたいもんは行きたいんだとばかり、その日のチケをやむなく放棄して前日を追加
で抑えたことによりザック/ジューダスと連夜の強行日程を組まざるをえなくなってしまった
サカイです。ついでに現在絶賛風邪ひき中。ここまでして行くのだからせめて最高のステージ
頼むぜとばかり、最近のザックの調子なぞをネットで伺ってみましたらコレモンとかアレモンで、
通り名の「暴挙王」をリアルに持ち込んじゃってるというとんだ体たらく、思わず頭を抱えて
しまいたくなりました。

そんなわけで行く前から非常に不安だったザック一年ぶりの日本公演ですが、結果から書くと、
よかったです、というよりすごく楽しかった!
飲みかけのビールばんばん客席に放り込んだり、口に含んだビールや唾をムタばりに吐いたり、
観客置きっぱにして自己陶酔アコス・ソロを10分以上延々やったりと、前回にも増してより
我侭さが際立ってたのに加え、ここ最近の情緒不安定具合をもろに露呈させたようなライブ内容
でしたが、そのぶん演奏に込めた情感度が3割増しとかそんな感じで、そこがものすごくよかった! 

特にわざわざステルスのダイムモデルにギター変えて、ダイムバッグ追悼曲としてやった
"In The River"で見せたエモーショナルな何かがダダもれまくりの慟哭ソロの凄まじさにゃ
マジで圧倒。正直これ聴けただけでも行った価値がありました。
更には"Dialy Of A Madman"のイントロで観客を暖めておいてから、そのままのノリで
繋げた"MaMa I,m Coming Home"での観客との一体感溢れる大合唱、そこから更に連鎖
させた"Spoke In The Wheel"ラストの「OHOHOHー」コールで興奮が頂点に達した
ドンピシャのタイミングで、いきなり場内明転させてのランディばり情感ソロを炸裂させられた
日にゃ、そりゃ痺れすぎて涙チョチョ切れちゃうわって話です。

上記のような涙腺直撃系のみならずもちろんタテノリ方面もばっちしで、ギターをおなじみ
ぐるぐるギブソンに持ちかえて演った"
Demise Of Sanity"ではヘドバンしまくりのみならず、
あの狭いクワトロでクラウドサーフまで発生する始末。
他にもランディのポルカドットV使ったり、サバス"Iron Man"のイントロフレーズを曲間
でやったりと遊び心も満載。ホント頭ン中空っぽにして楽しめた2時間だったと思います。
終電間際の山の手線内でビール臭くなった服プンプン匂わせて他の人にエンガチョされつつ、
笑顔満面、至極満足で帰途につけた夜でありました。


<今日の一枚>

 SONIC BREW /
BLACK LEBEL SOCIETY

ガンズ移籍問題におけるオジーとの確執を経て心身ともに疲れ果てた状態から心機一転、
自ら立ち上げたBLSとしてのデビュー作。全体を通していい意味で洗練されていないと
いうか押せ押せゴリゴリのグルーヴ感がとにかく強烈。だけど強弱の使い分けはちゃんと
されていて"Spoke In The Wheel"みたいなしっとりアコス系から"The Beginning…"
のようないけいけパーティソングまで各種取り揃えたバラエティ豊かな作りになっているので、
聴いていてダレてこないところもグーです。日本盤ボーナストラックの"No More Tears"に
おけるソロプレイはまさに圧巻の一言、迫力もダントツ。これ聴くだけでも損しないかと。


<今日の無駄T>



#いきなりだ円形のボ−ル持って全力疾走したくなるような頭の悪さ全開テイストに、
 思わずよろめいた。



<セット・リスト>

01:Stoned And Drunk
02:Destruction Overdrive

03:Been A Long Time
04:
Funeral Bell
05:Suffering Overdue

06:In The River
07:Suicide Messiah
08:
Demise Of Sanity
09:Spread Your Wings

10:Achostic Guitar Solo:Machine Gun Man 〜 Dialy Of A Madman 〜 MaMa I,m Coming Home
11:Spoke In The Wheel
12:Fire It Up
13:Stillborn
14:〜 Drum Solo 〜
15:Genocide Junkies


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