ZAKK WILDE.


<2003年4月18日: 渋谷クワトロ>

ザック・ワイルド(ダークシュナイダーの劇中ではザック・ワルダーな)率いるBLSのライヴに
行ってきたよ。

で、なんというか出だしから頭が悪すぎた。
音楽好きなら何処かしらでその名前を聞いていそうな渋谷クワトロとかいうホールがまったく見つから
ねえのだ。クソウザすぎる新歓待ちのバカ学生(とりあえずの依存場所を欲している生ゴミ)や、金曜
だからってアホみてえに浮かれてるバカ・リーマン(ロボトミーされた家畜豚)が騒ぐなかをすり抜け
かきわけ夜の渋谷を全力疾走する中、刻々と迫るライブ開始リミット。

焦躁と錯綜の狭間の中、とりあえずツレの
海草野郎に八つ当たりして問題の解決糸口を探そうとするミー。
「そもそもお前が遅れたのが全部悪い」「えっ?」「え?じゃねーンだバカ」「は、ハイ‥すみません」
「すみませんじゃねーンだ生ゴミ」「はわ、す‥すみ‥あっごめなさい!あっそのっか‥会社が…」
「会社?海草ごときが会社?」「あっハイ!ハイ!」「会社とか植物にはカンケーねーだろ光合成だろ?あ?」
「えっ?あっハイ」「行なえ」「えっ?えっ?」「光合成しろ今すぐ」「あっ、よ‥夜だから出来ません!」
「夜だからとかそういう問題じゃねーよ阿呆」「あっハイ!ハイ!」「‥ゆれろ」「えっ!?あっ…えっ?」
「ゆれろ!」「あっ!すみませんっ!あっ!ゆ…ゆら〜ゆら〜」
何一つ問題は解決してくれなかった。そのうえ死ぬ程つまらなかった。こんなにも無為な時間を過ごした
のは初めてだ。いらつきが諦めへと段々変わっていくのを感じつつ、もはや今日はライブを諦めてコイツの
主体性のなさ加減につき一晩中詰め将棋を行ってゲシュタルト崩壊促進ゲームを楽しむしかあるまいなどと
思いはじめたところでやっと目的地に到着。で、最後の最後で入場したにもかかわらず、俺様の絶妙な
ポジション取り
(いかにも、ボク 前の方に友達がいるんだよ?ボクはちょっとその場を離れただけなンだよ?
的ツラをしながらまんまと最前列近くの位置をキープする技。ハトのような間抜けツラ及びアルツハイマー
入った爺いのような動きがポイント。比類なきみぞおちエルボーと隣り合わせの危険な技)
が功を奏し、
最前列近くの位置を陣取ることに成功。とりあえず気分は良くなった。

で、肝心のライブだが、その頭の悪さ度にかけては今までに見た他のライブの追随をまったく許さない程
の恐るべき内容だった。轟音が響きライブが始まったその瞬間に半径30メ−トル以内の人間という人間
(というかもう獣だなあれは)が全員ソッコーで発狂し上に下に右に左にありとあらゆる方向に人が舞い、
飛び、躍り、脱ぎ、叫び、狂い、まさに暴虐の限りを尽くすなか、その頭上に理性という範疇ではおおよそ
考えられない程の激しい自己主張アクションを繰りかえすキチガイ共が次から次へとダイブ&フォール。
そんな中、ステージ上から雨あられと降り注がれる缶ビールの山。その飛沫は人体から汗とともに放出される
熱気と交じりあい会場内の空気はそれはもう大変素敵なことになる。まさに毒ガス地獄。それに附随した
酸欠地獄に上下左右からの容赦なき少林寺木人地獄も加わり意識はもはや朦朧、今までの人生が走馬灯の
ように急速フラッシュバックしていく最中、相変わらず宙を舞う缶ビールの一つがよりにもよってミー様の
脳天にヒッツ!そのあまりにもあまりな出来事に茫然自失としてたら隣のヒゲ面ダルマ野郎が何故かその缶を
ゲッツし、残りのビールをぷくぷくぷくっと口に含ンで何をするかと思いきやこともあろうにミーの顔面に
向かって、プー!

理性が完全に吹き飛び、残虐超人と化した瞬間。前の子娘が「私を投げてー!」とか頭の可哀想なカラス
のごとく叫んでいたのでその願いを叶えてやった記憶が最後。こんなにもアッタマ悪いライブ初めて。
ありがとうザック! STRONGER THAN DEATH!

この日一日だけで一生分の”マザーファッカー”を聞いたような気がする。


てなわけで今日の一枚。

 「
The Blessed Hellride」 / BLACK LEBEL SOCIETY

頭のいい奴がつくった死ぬほど頭の悪い音楽、という言葉がぴったし当てはまるアルバム。
ブラックサバスLIKEなシンプルかつ腹に直結して響く重厚リフは相変わらずの極上品。
轟音轟音また轟音という今までの流れから若干脱却して、聴きやすさというベクトルを多少重視
している作品でもあるので比較的初心者にも受け入れやすい筈。故に興味ある方はここからどうぞ。


<今日の無駄T
シャツ



#あーこりゃモテないわーって感じにピッタシくるこのマッチ感がたまりません。
 野球するときのユニホームとして使うことにしました。



<セット・リスト>

01:Destruction Overdrive
02:Stoned And Drunk
03:Stillborn
04:Demise Of Sanity
05:Graveyard Disciples
06:Bleed For Me
07:Genocide Junkies
08:Funeral Bell
09:Spoke In The Wheel
10:〜 Guitar Solo 〜
11:All For You
12:Battering Ram
13:War Pigs
14:Berserkers


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