[MySelf]


2月28日

<離島プレイ、その9>

えー、去年6月下旬くらいに広島と愛媛間の「しまなみ海道」を旅行した折、
ついでにウサギの島、モフモフ天国こと「大久野島」にも足を延ばしていたので、
今頃になってそのレポをちょい上げとこうかなと。



というわけで、しまなみレポ時の地図を使いまわしてと、はい、島の位置はここ。
戦いの神を祀る大山祇神社で有名な大三島のちょい上にある、かなり小さめの島。
ついでに島の地図はこんな感じ。周囲4キロちょいなんで徒歩散策余裕だろと、
この時は思っていたんですけどね…



ほい着岸、そしてフェリーから島へ降り立つや否や、堤防上に早速1号を発見。
モッフモフ!モッフモフ! やべー、生ウサギ、テンション上がるわー



続いて2号!…から5号までを一気に発見!てか視界のどこかしらに必ずいる?
石を投げれば当たるレベルって聞いた時は流石に話盛りすぎだろと思ったけど、
わりとそれに近い密度でそこら中に鎮座ましまくっていることは確かなようで。
あと暖かくて気持ちいいのは分かるけど、車の下で憩うのだけはマジやめとけ?
(万が一があったら運転手がトラウマっちゃうから…)(後生だから…)



ちなみにこの島、戦時中は毒ガス研究施設があったとのことで、公式地図上から
その存在を消されていた過去があったとか。というわけで早速その名残を見物。
その場じゃ流し見る感じでさっと見物しちゃいましたけど、毒ガス専門の資料館って
世界中を見渡してもここだけにしかない本当に貴重な施設なんだとか。
あとモフモフ達に囲まれてお脳が限りなくお花畑化していたところへ、毒ガスにやられた
兵士達のグロ・パネル(しかも特大)とかいきなり見せられるとかなり精神的にキますね、
ギャップありすぎだわ。そもそも毒ガスって敵を即殺しちゃ駄目でギリ生かしてる状態から
更に一週間程苦しめた上で死に至らしめるものが合格とか、タチが猛烈に悪すぎる…



歴史的観点から鑑みれば「はい、グロ乙!」であっさり切り捨てる訳にもいかず、
最早ヤサぐれるしかなかったミーの心を癒してくれたのは、やっぱりモフモフの皆さん。
南国の象徴たるヤシの木が点在する広場というリゾート感満載なこのスペースと
その木の根本でフリーダムに憩う無数のウサギ達というこの構図は絵に描いたような
パラダイスそのもの。そ〜れモッフモフ!モッフモフ!でも足に噛みつくのは止めて?



そのまま島散策モードへ。砂浜に点々と寝っ転がってるモフモフ達を眺めつつ、
西側の海岸沿いを北へと進むことに。うーむ、海が青いわー 
眼前に見えるは小久野島という無人島。ハネナシギボシムシとかいう貴重な海洋生物が
生息している数少ない場所とのことでチャンスがあったら上陸してみたいとかこの時は
思っていたのですが、後でその貴重な生物とやらの姿形を調べたらミミズそのものでした。
こんなのが群れをなして泳いでいる島?地獄か。絶対行かんわ。



おっと、道沿いから少しはずれたところに砲台貯蔵跡らしき遺構が。
そして狭くて暗いところに潜りたがるという小動物の習性通り、ここにも大量の兎達が。



更に先へと進んだところで、今度は毒ガス貯蔵庫跡なるものを発見。
大昔は物騒極まりなかったであろうこの場所も、今じゃモフモフ達の単なる遊び場所?
あとミーは餌じゃないブー 靴先にかじりつかないデブー



でもってこちらは24ミり・カノン砲の設置トンネル跡だとか。
この島、兎達のみならず、旧日本軍の遺構も大量に放置とかあまりにフリーダムすぎる。
あとレール跡と思わしき溝の中にすっぽりハマりこんでるモフモフ、マジ可愛すぎっしょ。



ここらで島の海岸線沿いを走っているメイン道をはずれ、内陸部は山頂にあるという
展望台を目指すことに。ただこれが結構な山道で、ここで相当体力持っていかれました。
写真はその途中にあった中部砲台跡。後述する発電所と並ぶレベルで大規模な遺構かと。
で、こんな山中には流石にいないだろと思いきや、余裕でいましたモフモフさん。
なんか面構えが下界のそれと比べて野生的、というか若干凶悪なような…



そして山道という名の艱難辛苦に紆余曲折を乗り越えて、ようやく山頂の展望台に到着〜
先程海沿いから見た小久野島を中心に、近くは大三島、遠くは大崎上島をも併せて望める
その眺望具合はなかなかのものかと。
ただ標高100m程度の場所にしちゃ、辿り着くまでになんかえらく苦労した感が…
周囲を見渡したら普通に舗装道がここまで通っていて、電動自転車・大勝利な感ありあり
だったので、単に徒歩&山道を選択したミーが負け組だっただけ?
でも山道を選択しないと途中の中部砲台跡は見れないもんね…!と必死に負け惜しむしか。



そしてこの島の最高度地点たるここにもやはりいましたモフモフ勢。
更にここの兎達はその立ち振る舞いが下界のそれと比べてメチャメチャ積極的。
人を恐れず至近距離までやってきて、なんか勝手にカバンの中とか漁りだすし。
山頂付近という過酷な環境下における食料事情が彼らをこうさせてしまったのか…
というわけで大久野島の展望台へ赴く際は、兎用の餌を大量に持っていくことを推奨。



山頂から下山中、またもや旧日本軍の施設らしきものを発見。
近くにあった説明文によると、芸予要塞の弾薬や砲弾を備蓄する火薬庫だったとか。
万が一、暴発しても爆風が上に抜けるよう、屋根は至極簡易的に造られていたそう。



そして、ただでさえ遺構三昧なこの島においても最大級の代物がこれ。
毒ガス製造時の電力供給を担っていた発電所跡だそうで、これは完全にカッケーわ。
100年以上も前の建物がこれだけ姿形を保ったまま現存してるところから鑑みるに、
鉄筋造はやっぱり持ちがいいですな。



そこから発電所跡のすぐ近くにあるトンネルをくぐったその先は、海だー!
ほぼスタート地点に戻ってきたでー、というわけでこの大久野島散策もほぼエンド。
ここんとこのルート、気分爽快という意味において今散策のハイライトかも。



そのまま海岸線沿いにフェリー桟橋の方へと移動。
遠方のビーチ越しに見えるは大久野島灯台、その初点灯は明治27年だとか。
この島、モフモフ系も確かに売りだけど、それ以上に歴史的遺構の価値が凄いんじゃ…



最後に、昭和4年の毒ガス工場開所の折、その従業員達により改修されたという
大久野島神社にお参り。ついでに残った餌を全部周囲にバラまいてモフモフ玉を作成、
これがモフり納めとばかり、思う存分モフることに。そーいモッフモフ!モッフモフ!
はい、というわけで大久野島散策、無事終了〜

無数の兎と戯れつつ旧軍事施設を回れる離島ということで、これまで巡ってきた
島の中でもそのインパクトは最大級。お子様連れのファミリーから小動物ラブの女子勢、
はたまたコアな軍事オタクまで、ほぼ全方位をフォローしうる懐深ーい島だと思いました。


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