え？もう今年終わり？早。
歳くってくると月日の流れを早く感じるという、３０超えの童貞で魔法使い確定ばりな
通説があったと思うんですが、あれホントでした。今年も早。ふと気づけばあと数日な
とこまでやってきちゃいました。
えー、でも今年なにやってたかなー、っていうくらい、今年を象徴するような
印象的経験まるでナ……くないわ。富士山ですわ。８月中旬辺り登りに行ってきたんですけど
これはえかったー。好天候だったのも幸いしたけど、これまでのゲーム・ネット・アニメ漬け
だった自分のインドア半生じゃ考えられないような賞賛セリフ「山、いいわー」が思わず口を
ついて出ちゃったくらいだもの。
あ、そいや今年はここ２０年趣味にしてきた全国の水族館巡りがそろそろ終わりを迎えだした
こともあって失いつつあったその矛先を、離島や半島先端、山の奥地とかのいわゆる「秘境」
に切り替えだした年でもありました。そいや月に一回は旅行してた近年稀に見るアウトドアな
年でもあったな。なんだ、ちゃんと考えたら２０１５年、結構印象深い年だったんじゃなーい。
ということで、それぞれの旅先でゲットしたハイライト写真とともに改めて今年を振り返って
みたいと思います。
＜１月＞
時化の為、目的地の波照間島に辿り着けず、やむを得ず急遽行くことになった「竹富島」。
「え？島全体が映画のセット？」っていうくらい、古来からの琉球文化に統一されきった
その雰囲気が、ゆっくりゆったりと過ごしたいバカンス旅にハマりまくりでした。
＜２月＞
長期の休みが取れたので、以前から行きたかった「熊野古道」の雰囲気を味わいに
和歌山へ赴いたんですが、完全にこの時期に行くところではなかったかも。
深夜とかトイレに行くのすら躊躇するレベルで宿の廊下が完璧に冷え切りすぎてもう
足の裏が痛い痛い。山間部の厳しさを延々と享受し続けたほぼ修行みたいな旅に。
＜３月＞
温泉スレの「一度は行ってみたい野湯」投稿に釣られて、温泉とか全然詳しくないのに
ほぼノリだけで行ってきちゃった鹿児島の「硫黄島」。島中央の火山帯から流れ出る
硫黄と温泉成分が海の色を赤茶色やクリームソーダー色に染め上げる様、そこから受ける
「ここぞ日本の果て」感はパなかったす。旧名「鬼界ヶ島」だけのことはあるなと。
＜４月＞
古来からの景勝地として名高い吉野山の桜を見に奈良へ行った筈が、ちょい時期
遅れで奥千本以外はほぼ見頃終了という無駄骨事態に直面。思わずカーッときて
更に奥の「川上村」まで足を延ばしたら、そこの山と川とダムが渾然一体となった
いかにもな奥地感が気に入りすぎて、すっかり奈良奥地厨に。
＜５月＞
ふと気づけば何故か絶景フリークになっていた自分が、前々から伊豆諸島の青ヶ島と
並んでここは無理やりチャンスを造ってでも行っておきたいと思っていた鹿児島県は
「沖永良部島」の銀水洞にチャレンジすることに。一億年かけて誕生したと言われる
その神秘的景観は確かに凄かったけど、そこに到る道程のハードさも同様に凄かった…
＜６月＞
先だって見た奈良奥地の景観に柄にもなく感じ入った末、遂にトレッキング領域を
超えた登山系へと手を出し始めることを決心したミー。ならばまず行くのは何処か？
そりゃ誰もが「いいよね…」状態になれて初心者でも全然到達可能な「尾瀬」っしょ、
とばかり用具一式揃えて向かったはいいものの、残雪で木道を見失った末に迷って
滑って転んでその度にやりたくもないギニュー特選隊のポーズとらされてその際水筒
落として更に腹こわして足痛めて途方にくれてと山でやっちゃいけないことほぼフル
コンプして疲労困憊で帰ってきてすかさず鬱になりかけました。
「山、いいよね…」とかもう簡単には言わない。
＜７月＞
新潟と長野の境、秘境かつ秘湯の宝庫として温泉厨及び登山家にその名を知られている
超山奥の「秋山郷」へフジロック前にちょい寄り道。あれ、山、悪くないかも…
＜８月＞
冒頭の富士山。 山、いいよね…
＜９月＞
そいやここ数ヶ月は山間部の奥地に傾倒しすぎてて、あまり島に行ってなかったよな…
と思い立ち、そこにポツンとあるから、という理由だけで前々から行きたかった島根の
「隠岐諸島」へ。今年のベスト旅を挙げるならここか富士山です。飯も景色も全部最高。
＜１０月＞
たまには季節感に合わせた旅をと思い「日光」へ。
せっかくだし男体山登山、中禅寺湖遊覧、華厳の滝観賞とこの時期のおいしいとこ全部
貪ってこようと入念に計画を立てた結果、週末前の金曜深夜に日光入りしましたが本当
これが大正解。もし土曜早朝に出ていたらこのスケジュールのせいぜい一つくらいしか
こなせないところでした。とにかくこの時期のいろは坂の混み具合、尋常じゃないすわ。
でも山は、よかった…
＜１１月＞
実は離島ってな台風襲来が怖いくらいで、それ以外はオールシーズン旅に向いていたり
するんですよね、ってことで芸術の秋にちなみ、瀬戸内海は「アートの島」として名高い
直島・豊島・犬島の三島を週末二日で巡ってきたり。眺望系には最悪な雨続きの天候でしたが、
見るのみならず体感系の現代アート作品が多かったせいで全然楽しめたり。
＜１２月＞
でもってつい先日ね、今年のクリスマスは鹿児島の「開聞岳」に一人で登ってきました。
まーな、一人でモンハンやってモンスターをひたすらブッコロすイブも悪くないけどな、
今年は太平洋戦争の特攻隊が本土を離れるその最後に見たという開聞岳に単独登山して
たかだかクリスマスごときに寂しさを感じているその矮小な性根を叩き直してこようと思って。
うん登山中、三組ものカップルに遭遇しちゃったもんでいっそ遭難しようかなと思いました。
てか何でわざわざ今日なの？まさか記念登山気取り？むしろお前が登りたいのはこんな昼間
じゃなくて夜間、それも隣の彼女の双丘っしょ？あ、登るほどないかアッハハー
…山、いいか…？