[MySelf]


8月27日

<離島というか、その他もろもろ>

はい、またまた離島レポです。てか旅行系といえばこれまで水族館巡りしかやらなかった
ミーにしては、ここんとこアクティブ極まっているような気もしますが、まあこういうのは
ハマってるうちが華だと思うので、やれるうちにとことんやっとこうと思います。
てことで、今回は湖の中にある有人島という、国内においては唯一のレア設定を持つ
滋賀県は琵琶湖に浮かぶ「沖島」に行ってきました。まあどうせ行くならついでってことで、
今旅はテーマを「琵琶湖」に絞ってその周囲の景勝地やアニメ巡礼地などを全部ひっくるめて
回ってみました。

<初日>



まずは長浜港から出る遊覧船ツアーに参加して、琵琶湖の最北部付近にある「竹生島」という
小さな島を散策することに。ちなみにこの島、いちおう無人島ということになっているのですが、
縄文から戦国に至る古来より信仰の対象となっていた島らしくて、それを示す遺跡や仏閣などが
あることからそれ目当てに来る参拝客を見込んで、今はかの厳島のプチ版といった体の観光地に
なっているとか。うん、確かに30分程度で巡れる小島にしては人の往来が多いわ。



島全体の歩道がほぼそれのみで構成されているといっても過言ではない程の階段尽くしを
この身でもって黙々と味わうこと約10分。まず辿り着いたのは、弁才天堂の本堂。
本尊の弁天様は、江ノ島・宮島と並ぶ日本三弁財天の一つで、その中で最も古いものだとか。



ちなみにこちらはそのレプリカで、ここ本堂のお土産コーナーの前にあったもの。
「有頂天家族」に出てくるスレンダーな弁天様をイメージしていたら、まさか本物がこんなに
デブいとは… 三次元は二次元と違って見た目よりも包容力重視の方向性なんすかね。



更に階段を登ること5分、ここ竹生島の最高度地点に到達。
ここには江戸時代初期に落雷で焼失したとされるものを再建した三重塔や、弘法大師や豊臣秀吉
由来の重要文化財などを集めた宝物殿がありました。



んでこちらがここ竹生島のメイン鑑賞物、1602年に京都の東山より秀吉の霊廟である
極楽門から移築されたもので、現在唯一の大阪城遺構とされている「宝厳寺・唐門」。
ここと観音堂とを結ぶ右の通路は、秀吉の御座船の船櫓を用いて建てられたという伝承があることから
「船廊下」と呼ばれているとか。



上記の船廊下を通った先にある終点には「竜神拝所」と呼ばれる廟が。
ここでは願い事を書いたお猪口のような土器(かわらけ)を湖面に突き出た鳥居へ向かって
投げる「かわらけ投げ」という遊びが出来るそうで、投げたかわらけが見事鳥居をくぐれば
その願い事が成就するとも言われているとか。
てことで二つセットで500円のそれを買って早速チャレンジしてみましたが、これが普通に
投げるとほとんど飛ばない、それじゃってことでフリスビーみたいに投げたら飛距離は出るけど
今度はやたら曲がるときたもんで難しいのなんのって。結局4投ほど試してみたけどマジかすりも
しませんでした。見た目によらずハードな遊びだわこれ、ちなみに坊主は丸儲けだわこれ。



次はせっかく長浜近くに来たということで「海洋堂フィギュアミュージアム」を冷やかしに。
少し立ち寄る程度の筈が、テーマ毎のジオラマ展示があまりに凄いせいで、つい見いっちゃったり。
それにしてもこのキリト… ギギギ…!



次に向かったのは琵琶湖の北東部、上述の竹生島と同じく琵琶湖八景の一つにして、
かつてこの山中にて豊臣秀吉と柴田勝家らの戦いがあったと伝えられている「賤ヶ岳古戦場」。
その戦いにて豊臣方で勇名を馳せたとされる通称「賤ヶ岳の七本槍」の名前が勇壮に並ぶその
真横にドオタよりのポスターを発見。んむ、このアンビバレンツ感に趣を… 感じようもない。



とりま目的地である展望台は標高422mにあって、まともに登るとえらく大変とのことなので、
リフト使ってすいっとワープと思いきや、降りてからも結構山道を登らなければならなかったり。



そんなこんなで少々苦労させられつつ、着いた先の景色はこんな感じ。
琵琶湖北部の最も奥まったところにある入り江、俗に「奥琵琶湖」と呼ばれる地域が一望
できるその景観はなかなか壮観。その展望台からちょいとだけ登ったところにある開けた場所
からはお隣にある「余呉湖」が一望できたりも。この湖にはくだんの合戦後、武具を洗い流した
血により湖の水が真っ赤に染まったとの逸話も残っているとか。



まーね、少々寂れがちとはいえ一応観光地なんで、そのお約束通り、意図は分かるんだけど
実際の存在意義的にはどうなんだろ? 的なオブジェ群も結構ありました。



そしてここのリフトは帰り道の方が断然楽しかったりします。
琵琶湖とは逆側の南東平野部が丸見えやー こうしてみると琵琶湖付近ってかなり盆地なんすね。



次は琵琶湖の最北端をぐるっと回りこむルートをとって「奥琵琶湖パークウェイ」へ。
ここから琵琶湖の4分の1以上の景観を望むことが出来るということでしたが、先の賤ヶ岳が
良すぎたせいもあってその感想は、まあ普通…的な。動物系のオブジェが乱立している近くの
広場にて、とりまペンギンを眺めて欲求不満を解消してみる試み。



この時点で夕方の4時。急げばまだ間にあうなってことで、琵琶湖は北西部の湖岸にある
高島市新旭水鳥観察センター」に行って、望遠鏡越しに水鳥観察をすることに。
ただ観察対象は野生動物、正直そんなに簡単に見れるもんでもないだろとそこまで期待はして
いなかったんですが、これがめっちゃホイホイ見れちゃいました。
まあ見れたのは「オオバン」一種のみだったんですが、湖面をのんびりと泳いだり、潜りだして
魚を探すところなどがかなり鮮明に観察できて少々感激。この施設、外見も内容も地味なわりに
サポート度も充実していて満足度は相当高いんで強く推しておきます、近くまで行った方は是非。



んで初日の琵琶湖観光の締めがここ、近江最古にして近江の厳島とも称される「白髭神社」。
この本殿は1603年に豊臣秀頼の命により播州大工の手で建てられたもので国の重要文化財だそう。



そしてこちらがこの神社の象徴物、湖中の大鳥居。
その由来は1280年頃の絵図に起因するものらしく、これはその記述に基づいて昭和56年に
再建されたものだとか。背後に見える沖島のシルエットが趣きに華を添えていますな。
ちなみにここ、道路を挟んで本殿の向かい側にあるのですが、車の往来が案外激しくて割と危険。
車ビュンビュン状態を前に足止めくらうこと必至なので、見物の際にはそこんとこ要注意かも。


<二日目>



さて二日目。まずは近江八景の一つたる比良山系の一角にある「びわ湖バレイ」という
高原レジャー施設にロープウェイで登って、その山頂部にある展望台から琵琶湖一帯を眺めることに。
まあ本来ならこのような絶景が楽しめる筈だったんですが…



現実はこんなんでした。てか霧、またお前か。思わずカーッときて滞在10分でとって返す。
そしてリフト代往復2000円也。二日目の出だしはとんでもなく悪いとしかいいようがなく…



初っ端でくらったダメージを回復すべく、琵琶湖南部はほぼ根本付近の湖岸に在る「浮御堂」へ。
こちらは室町後期の公家にその由来を持つ近江八景の一つ「堅田の落雁」で知られる臨済宗禅寺の
お堂だそうで、現在のそれは昭和9年の室戸台風で倒壊したものをその数年後に再建したものだとか。
縁側からは琵琶湖の尻尾と呼ばれる南最狭部を東西に区切っている「琵琶湖大橋」が良く見えますな。
…うん、多少は癒されてきたかも。



さて次は湖岸から一旦離れて京都よりの山腹側、本日のメイン観光地「延暦寺」へ。
んでまずは西塔と呼ばれる地区から拝観する事に。ここで最初にお目見えしたのは左右対称形に
なっているこのお堂。弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの言い伝えから「にない堂」と
呼ばれているんだとか。



で、こちらはこの地区の本堂にして、延暦寺内の建築物群においても最古と言われる「釈迦堂」。
元は滋賀の大津、天台寺門宗の総本山たる園城寺にあったものを豊臣秀吉が1596年に移築した
ものだとか。秀吉さん、亡くなる直前だというのになんか色々やってますなー
それにしてもこの場所… いやもちろんこのお堂そのものにも長い年月の重みというか、不思議と
敬虔な気持ちにさせられてしまうような力は感じたんですが、それ以上に圧倒的なオーラを放って
いたのがその横にあるこの巨木。てかこの周囲、まさに「深閑」の意そのものというか、この木を
筆頭として全体的に森が深すぎね? こんな鬱蒼とした場所にこの規模の神社をわざわざ?
なんかもう色々深すぎる。



次に見たのは、ここ延暦寺の象徴たる最澄さんの御廟があるとされている「浄土院」。
ここで12年もの間、籠山修行しているという僧達の整備によるお庭の枯山水っぷりが見事。



ここらで延暦寺観光もフルコンかと思いきや、え?まだ半分以下とか? どんだけ広いんだここ。
というわけで車移動で東塔地区へ。んでこのエリアで最初に出てきた国宝級建築物がこの「大講堂」。
僧侶が学問研鑽のために論議する道場らしいけど、他のお堂と違ってここだけ妙に華やかなのね。



その近くには、開運の鐘と書かれているこの「鐘楼」が。
一打50円(但し連打禁止)というリーズナブルなお値段設定だけあって、まあ皆さん引きも
切らずに突くわ突くわ。3分程で5人くらい突いてたから、つまり1時間で100人×50円?
平日客の少なさの分を考慮しても、一人分くらいならこの鐘楼の収入だけで食っていけるかも…
なんか鐘の音がゴーンじゃなくてチャリーンに聞こえ始めちゃったところで、次の場所へと。



こちらは平成以降に新設された「萬拝堂」と呼ばれるお堂の中にあった天台大師像。
この周囲にある108個の数珠玉を回しながら一周すると煩悩が消えるとのことでしたが、
実際やり終えても先程の鐘楼マネーのことがまだ頭の中でグルグル。ミーの煩悩、結構重いわー



そしてこちらがここ延暦寺の総本堂にして、最大の見どころたる「根本中堂」。
中には開創以来1200年間消えることなく灯り続けているという「不滅の法灯」が。
ただでさえ静謐かつ幽玄な空気感漂う境内にあって、ここのそれは更に一段上というか、
信仰的な何かをあまり持ち合わせていない筈のこのミーですら、その雰囲気に少々アテられて、
普段なら絶対買わない筈のお札とかお守りとか思わず買っちゃいました。
ちなみにくだんの法灯、織田信長さんによるかの有名な焼き討ちで一度消えてしまったらしいのですが、
山形県の立石寺に分灯されていたものを移すことで、その伝統を現在まで引き継いでいるそうです。



で、上述した根本中堂のすぐ近く、ここ延暦寺にミニスカで来てはいけない理由を一目瞭然にする
レベルの急傾斜階段を登りきった先にあるのがこの「文殊楼」。文殊菩薩が祭られていて受験生の
合格祈願に人気があるとか。そしてその像が置かれている祈願の間に続く階段までもが、ほぼ梯子
同然の急勾配だったのには流石に笑いました。全てがあまりに急勾配尽くしすぎる。
受験祈願の堂だけに、落ちないように気をつけて、との意が含まれていたりするのかな?



この後、阿弥陀堂と東塔を回る予定だったのですが、唐突に天気が崩れて雨がとんでもなく
降ってきたので、それはまたの機会にということにして、入口近くの喫茶店でしばし雨宿り。
その後、延暦寺下山ルートの途中にある「夢見が丘」というサービスエリアにて、朝方に行った
びわ湖バレイでは見れなかった高高度からの琵琶湖眺望をしばし鑑賞。



下山後、競技かるたの聖地にして名人位戦の舞台でもある「近江神宮」に向かって「ちはやふる」
巡礼開始。まずは1期2期のOP出だしや全国大会編でも度々出てくるこの作品のシンボル的存在
「楼門」を見物。



これはその楼門を内側から眺めたところ。劇中ではちょい見切れた感じで使われているんスね。



で、こちらがここ近江神宮の本殿たる「外拝殿」。劇中にあった左右のテントはなし。
あまり時間的余裕もなかったんで比較的あっさりめに鑑賞を終えましたが、かるた部のバックプリント
Tシャツを着た学生さん団体がそこらにたむろしていたりで雰囲気濃かったせいもあって、思いのほか
満足度は高かったかも。



ほいでもって次は琵琶湖の最南端、近江八景の一つ・瀬田の夕照で知られる名橋、瀬田の唐橋… 
には目もくれず、そのちょい北側にある瀬田川大橋を中心に「中二病でも恋がしたい!」巡礼を開始。



これは劇中冒頭でちょいちょい出てくるシーンすな。
六花と勇太の通学路である瀬田川大橋の中央から、JRが通る瀬田川橋梁と瀬田川共同橋を見た構図。



次はその瀬田川大橋より、11話の凸守登場シーン。



これ欄干に座ってるけど、位置が思ったより陸よりなので、もし落ちたらそこ川っぺりなのね。
マジ危ないわー(欄干をさすりつつ…)(凸守のぬくもりは脳内補完…)(幸せ…)



こちらは瀬田川大橋の東側川沿いからその高架下へと至る場所。5話の下校シーンすな。



同じく5話より。テストで平均点を取れた六花がそのご褒美に勇太からカッケいいメアドを
授けてもらうシーン。ほぼ隣接しているJR瀬田川橋梁と共同橋の使い方が効果絶妙ですね。
そいやこのシーン、OPラストでも象徴的な使い方されてますな。



こちらは瀬田川大橋の東側すぐのところにある唐橋公園内の川沿い広場。
ライト1話で勇太が六花にバレーボールを教えたり、4話で森夏がマビノギオンを燃やしたり
していた場所ですね。



で、これはその前述広場から瀬田川大橋へと至る道。ライト1話に出てきた下校シーンより。



ほいでもってそのすぐ近くにある複合遊具型のすべり台より、OPの六花クローズアップ・シーン。



今回の巡礼ラスト構図は2話より、憤怒のプリーステスから身を隠す六花&勇太&くみん先輩。
こちらも前述広場のすぐ近くにありました。
この瀬田川大橋を中心にした巡礼コース、ライトな謎解き感覚にも似た劇中と現実の構図合わせが
存分に味わえる上に各々シーンの距離もかなり近いので、中二病ファンには相当オススメかも。



そろそろ陽も落ちかけてきたので、ここらで今旅行のメイン目的地、国内唯一の湖中有人島
である「沖島」へと向かうことに。一家に一艘の船があると言われている島だけに港に係留
している船の数は流石に多いなー



とりま島に着いたので、港周辺でお約束の島猫探し。
そんなこんなしてるうちに暗くなってきたので、この島に2軒ある宿のうちの一つ「湖上荘」へ。
てことで二日目、終了〜 


<三日目>



最終日は朝一から島巡り。まず最初に向かったのがここ「奥津島神社」。
その起源は712年、藤原鎌足の子である不比等により創立されたそうで、同じく琵琶湖内に
浮かぶ竹生島・多景島とトリニティを成す3神の一つを祭ってあるという厨ワクテカな設定も
有しているとか。



ここの境内は高台になっているので、そこそこ景色も良好。対岸に見えるは近江八幡の山々。
湖を行きかう漁師の船も良く見えますな。昨日の宿で聞いたところによると、ここで獲れる主な魚は
アユ、ワカサギ、スジエビ、ニゴロブナで、特にニゴロブナはここの名産「ふなずし」の素材として
重要視されているとか。ちなみにこれ、ミーはバッテラみたいなものだと勝手に思っていたんですが、
昨日の晩飯で出されたものを食って、その食感イメージとのずれにマジ驚嘆しました。
まさかチーズみたいな味だとはね、それも思いきり濃厚系の。自分に苦手な食いものはあまりないと
思っていたんですが、正直これは… うん、相当の食通じゃないと無理だわ。



次は村中にある浄土真宗本願寺派のお寺「西福寺」へと向かうことに。
…だったんですが、距離的にはあっという間の筈なのに、どこにあるのか全然分からない…?
てかなに、この入り組んだ小道? というかもはや家と家の隙間を抜ける羽目に?



すったもんだの末、ようやく目的地である西福寺に到着。
島民の祖先と言われる源氏の落武者の一人、茶谷重右衛門が帰依して蓮如上人(右の銅像)となり、
庵を建てたことがその開基となっていて、現在のものは1843年に建立されたものだとか。



さて、次は島の中央を走る山脈ルートを攻略して、高所からの展望台プレイへと。
最初のうちは、お、ここから村と港が一望できる〜、みたいな感じで楽しみながら登っていた筈が…



そのうち道がこんなんなってきて… ちょ、これ全部、山うるし?



その後、途中の分かれ道の看板に書いてあった「緩いけど長い」「急だけど短い」という文字に
さんざ踊らされた末、孔明の罠を疑ったり、舌切り雀の爺さん気分をフル満喫したり、挙句どっちを
選ぶかで仲間割れがおこったりと色々ありながら、まずは最初の目的地、ケンケン山の「お花見広場」
に到着〜 …て、え?なにこれ?木々が生い茂りすぎて、眺望がほとんどとれない?
沖島漁協のホームページに書いてあった「比良山系・比叡山が望めます」という謳い文句はどこへ?



俺たちが目指した展望台という名の理想郷がこんな場所なわけがない…! というわけで一同先へ。
そして着いた先がここ「ホオジロ広場」。うん、先より少しマシとはいえ、やはり木々の成長度合が
著しすぎて視界がいまいち開けない… あ、でも遠方に目を凝らせば、初日に見た白髭神社の鳥居が
かすかに見える? 更には木々の間に吊るされたブランコを発見し、しばし童心に返ってハイジな
プレイを満喫したりと、まあ最初のお花見広場に比べればここは結構楽しめたかも。



ここまで来たらもう最後まで行くしかない、とここ以上の高地を求めて、更に先へ。
というか道がこんなんなってきた時にはもう引き返そうにも手遅れ気味な感が強すぎて、やけくそ
モード全開で先へ進むしかなかっただけの話なんですけどね。兎にも角にも20メートル進む毎に
顔面に引っかかってくる蜘蛛の巣にはマジ閉口しました。



そしてようやく辿り着いたのがここ、この島の最高度点たる蓬莱山の頂上「見晴らし広場」。
…正直そこまで見晴らしがいいわけでもなく、若干…いやかなり名前負けしてる感も否めません
でしたが、今までのそれに比べればここの眺望は、まあ悪くない域に達していた唯一の場所かも。
惜しむらくはもう少し伐採や剪定など展望スペースとしての整備がされていれば… と思わなくも
なかったのですが、それは観光サイドからしか物を見ていない他所もんの勝手な言い分でしかなく。
何はともあれ久々にいい運動したことだけは確か、明日の筋肉痛地獄を覚悟しつつ帰路へと。



登りと同じく、山うるしの群生と蜘蛛の巣にさんざ道をはばまれつつも、どうにか下山。
最後に島の歩道で行ける最東端、雨乞い弁天として祀られている「弁財天」を目指すことに。
で、まずはそのシンボルたる湖中の鳥居に到着。別名に厳島神社と付いているだけあって、
全体的に宮島本家の縮小版といった風体すな。特に湖に突き出た桟橋から島側を振り返って
見た構図の湖中鳥居と本殿鳥居が重なって見える様は、この島一番の売りにしてもいいくらい。



で、次は本殿鳥居から軽く山道を登って…… 軽く…… 全ッ然軽くなかったっすわ。
いや普段なら大したことない登りなんだろうけど、先程の意図せぬトレッキング三昧で疲れきってる
この身にはあまりに荷が勝ちすぎる……!と、ひいこら言いながら辿り着いた先には、地味なお堂が。



賽銭箱まで地味すぎる、というかそれを超えて、むしろ新しいまである。
ところでこれどうやって賽銭取り出すんだろ?(割るしか?)



ここはそれなりに高さがある分、その眺望度合もなかなか。先の見晴らし広場に次ぐレベルだと思うので、
そこそこお手軽に行ける沖島の展望ポイントとして、ここと本日初っ端で見た奥津島神社を挙げておきます。



さて、後は港へ帰るだけ、の筈だったのですが、思ってたより3倍増しでハードだった山散策での
疲労蓄積が折からの強い日差しもたたってそろそろ限界に達しかけていたところで、実にタイミングよく
道沿いに喫茶店を発見。ここの名物の夏みかん酵素ジュースをガブ飲みしてようやく人心地つけました。
弁財天もしくは山散策の帰路にちょいと休憩を入れたいという方においては、このお店、かなり有効な
スポットかと思われるので、湖岸のすぐ脇という絶好ロケーションと合わせてオススメしておきます。
お店の名前は「ドリームアイランド・汀(みず)の精」、港と弁財天を結んだちょうど中間地点辺り、
沖島小学校のすぐ近くにあります。



もう一つの休憩施設として、島遊びで大量にかいた汗を流してスッキリできる温泉付き宿泊施設、
沖島の東対岸上すぐのところにある「休暇村近江八幡」も紹介しておきます。
右写真はこの施設内から手前にある海水浴…じゃなかった、湖水浴場を通して対岸の沖島を見た絵。



尋常じゃないくらい汗臭かった体を温泉で清めた後は、「豊郷小学校」の「けいおん」巡礼へと。
けいおんが好きすぎてバンドまで組んでしまったこの身としては、校門の前に立っただけでテンション
上がりますわー。その門手前にあったのはここ豊郷市周辺でのみ運用されているアニメキャラの
飛び出し注意喚起標識。写真の唯やその他けいおんキャラ以外にも氷菓のえるたんやハルヒの長門、
らきすたのこたなや初音ミクなどがあるそうです。詳しくはココ参照のこと。



さて話を戻して巡礼巡礼。まずは基本中の基本たる「私立桜が丘女子高等学校」の校舎全景から。



そしてこちらは校内の廊下、ドア手前のマークがちゃんと再現されてます。
そして舞台設定上の話ではあるけど、女子高内を歩いていると思うだけでドキドキします。
うん分かってる、今ものっそいキモい、分かってる。



それではいよいよ上階へ。
2階の目印たるモフモフ(兎)銅像の横を通り抜けて、階段を上がり…



最上階に到着、物語上のシンボル的存在にもなっている亀の銅像の前を通過すればそこは…



そこは軽音部の部室…!! なんか閑散としてるけどそこは脳内補完だー



部室内ではお茶用スペースも再現。もはやこの空間全ての空気がかぐわしい、クンカクンカー



更に部室の奥の給湯室にてお宝グッズを発見。
左は劇場版で旅行先を決める亀アミダに使ったカップ群。右はえーと…まあ完全に同感ですな。



次は別の入り口から更に階段を上がって屋上スペースへと。
2期の番外編や劇場版での重要シーンを担った舞台だけに入ってみたかったのですが、
残念ながらここは締切ということで、ドアのガラス越しにプチ鑑賞。



今度は1期の6話、文化祭におけるライブ会場の舞台となった講堂へと。



演台を眺めつつ、ふわふわタイムの演奏シーン及び澪の縞パンに想い馳せたり。



最後に酬徳記念館と呼ばれる場所へ。ここは土日はけいおんファンの集いの場所となっているそうで、
その展示スペースには楽器類やフィギュアなどがところ狭しと並べられ。ちなみにこれ全部ファンの寄贈品だそう。



その2階にはこんなのもありました。このあずにゃん可愛すぎやろ。
その数が豊富な上、それぞれがバラエティに富みまくっているここの展示スペースはファン必見。



その中から個人的にツボったお宝品を2点ほど。
左はアニメ違いだけど「たまこラブストーリー」より、劇中最重要アイテムの糸電話・大型版。
その右は唯の中の人のサイン。なんでスライム?と思ったらこれ猫だそう、感性が独特すぎて素敵やん。



そんなこんなで「けいおん」巡礼終了。
まだちょい時間があったので、新幹線の発着駅である米原駅に近いところにある「彦根城」へ行って、
城周囲のお堀を回る屋形船遊びをすることに。お、木々の間から天守閣が見えますな。
本当はここに登ってそこからの琵琶湖景観とか見てみたかったんだけれども、そこまでの余裕はない
ってことで、今回は諦め。



そして屋形船遊びの醍醐味と言えばこれ、普通に見物してたら絶対見れないお堀橋の真下アングル。
艦これの次におそらく来るであろうお城擬人化ブームを先読みして、まだ見ぬ彦根ちゃんの恥辱っぷりに
想いを馳せウヒヒ〜 ……というわけで最後の最後までキモ尽くしのオタ琵琶湖紀行でした乙〜


<今回の話に出てきた観光地ポイント>




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