[MySelf]


9月30日

<先端系2:島根編>

尖ったものを突きつけられるのは大嫌い、でも地図上の尖った場所へ行くのは大好きという、
2次元上のお約束メソッド「キライ!キライ!バカ!ダイスキ!」を完全に間違った方向へ
こじらせてしまったミーが離島行とともに最近マイブームにしている先端系旅行、先日その
第2弾行に行ってきました。



ってことで今回の先端フィールドはこちら。島根県の北西部、宍道湖を中心に据えた半島地帯。
まあ先端というより、規模の大きい出っ張りといった感じなんですが、これを更に拡大すると…



ね、なんかめっちゃ尖ってるでしょ?
というわけで、この島根半島4大先端たる日御崎・十六島・多古鼻・美保関を軸に、
島根の主要都市である出雲と松江周辺を含めた主な観光地を一通り巡ってきたので、簡単にレポ。


<初日>



えー、まずは出雲空港のわりと近く、宍道湖の西端湖畔に在る「宍道湖自然館ゴビウス」へ。
外観の素朴な佇まいに加え、ネーミングに「自然館」と付いているところから、生物展示は
そんなに多くない小規模タイプの郷土紹介施設かと思っていたら…



なんか普通に見応えある、中規模級の立派な水族館でした、大変失礼いたしました。
右は展示の中でも一番インパクトあった、金太郎アメ状態になっているダイナンギンポの群れ。
キ…キモ可愛い…!



ついでにすぐ近くにある「宍道湖」も見物。対岸にある筈の松江城は…流石に見えないか。
因みにこの湖、ミーは全然知らなかったんですが、国内の湖沼においては7番目の大きさを誇る上、
中国地方を代表するような名勝地がそこかしこに見られる著名湖だそうで。これまた失礼しました。
ついでにこれ「しんじ」って読むのも初めて知ったわ。でもこれ初見だと絶対「ししどう」って
読んじゃうよな。



で、次に向かったのが松江城、石見銀山と並ぶ島根三大名所の一角たる「出雲大社」。
国内の歴史が云々以前の日本国創建に関わる古事記の神々を祀っている神社なだけあって、
流石に平日でも観光客イパーイな感じでした。



とりま本殿を目指して、神社系では珍しいと言われる下り坂の参道をズンズン進みます。
うむ、視界が開けていてなかなか気持ちいい。そうこうしてるうちに「松の馬場」と呼ばれる
樹齢数百年級の松並木が見えてきました。ここの中央道は皇族や勅使が使用する由緒正しき道
とのことで少々畏れ多いので、我々ド平民は脇を歩くことに。



更に歩くこと5分、この地に縁深い因幡の白ウサギ達や、この日本国の礎を造ったとされる
オオクニヌシ像の横をテクテク通り過ぎて…



辿り着いた先はこの「拝殿」、神様の仮住まいとされている場所らしいです。
参拝はここで行うとのことなので、出雲大社独特の「二拝四拍手一拝」ルールに則ってお参り。
それにしてもこの注連縄すごく…太いです… なんか真下の参拝客がダモクレスに見えちゃうわ。



でもってここ出雲大社の中心部、神様の正式な鎮座場所とされる「御本殿」にお参り…
は基本的に立ち入り不可らしく無理とのことなので、グルっと回りこんだ背後から鑑賞。
そのブ厚い大屋根が一番の特徴だそうで、使われている檜の皮の重量は40トンにも及ぶそう。



んでラストに「神楽殿」の日本最大級とされる注連縄を鑑賞。
真下にいる人々と比べるとそのデカさが一目瞭然、その重さは4トン超だそう。
ついでにここは縁結びのパワースポットとしても全国区で有名であり、和式で行われる結婚式場としては
最もステータスが高い場所なんだとか。



次はこの近くにある観光スポットを見てみようということで、まずは徒歩で行ける範囲にある
「命主社(いのちぬしのやしろ)」を見物することに。天地開闢・三柱の一人とされる最上位神
カミムスビノカミを祀っているそうですがそんな神様、普通に知らんわー。女神転生に出てた?
そんな罰当り的なことを考えつつ、ここの一番の見所とされる樹齢1000年のムク巨木を鑑賞、
なんかもののけ姫のコダマとかが根本辺りに棲みついていそうな雰囲気を醸し出してました。
(ちなみにコダマって後のトトロになるらしいけどマジ?)



でもって次は出雲大社から車で5分程のところにある「奉納山公園」の高台から、国譲り神話の
有名な舞台であり、毎年旧暦10月に全国の神様がここ出雲に集結する際、まず最初に集まる場所
とされている「稲佐の浜」を鑑賞。アニオタ的に「かみちゅ」や「いなりこんこん、恋いろは」の
神々集結シーンを思い浮かべて、一人悦に入ったり。



ここまで近くに来たんだからということで「稲佐の浜」自体にも降り立ってみました。



眼前の巨岩は、山の猟の神様・山幸彦の奥さんであるトヨタマヒメを祀っている「弁天島」。



さて、次は今旅行本来の目的である先端系としてのメイン観光地、島根半島の最西端「日御碕」
周辺を散策することに。まずはこの岬の入口にあたる位置に在る「日御碕神社」にお参り。



こちらは下の宮と呼ばれる「日沈宮」、パズドラ初期の人気キャラだったさいかわ神こと
アマテラスちゃんを祀っている場所。でも今においては単なる倉庫番なんだよな… 
せっかく+297ふったのに… でも一番可愛いし…(震え声)



んでポツンと高台の上に建つこちらは上の宮こと「神の宮」、同じくパズドラは初期の頃から
今に至るまで微妙神とされ、その使えなっぷりから皮肉を込めてスーパースターさんと呼ばれる
かのスサノオを祀っている場所だそう。
両宮ともに朱色全開・雅感満載という風体で、いかにも"神様の社"といった感が際立ってますな。



次は岬の断崖周辺に敷設された遊歩道を歩きつつ、ウミネコの里として名を馳せる「経島」を鑑賞。



最後にここ日御碕一番の名所であり、石積みの灯台としては東洋一の高さ43mを誇るとされる
白亜の「日御碕灯台」へ。明治36年の設置なだけあって勿論エレベータなんて文明の利器がある
筈もなく、163段あるとされる螺旋階段をひたすら登る羽目に。



まー、でもその苦労に見合うだけの景色が眺められるのは確かなようで、日本海の荒波に
浸食され続けて出来上がった「海食台」と呼ばれる海岸線美がパノラマ的に見渡せる光景は
なかなかに壮観。



本来ならこの後、ここの沖で捕れたブリやヒラマサをふんだんに使った「みさき丼」と呼ばれる
名物海鮮丼を食す筈だったのですが、昼に出雲大社の近くで同様の名物「出雲そば」を食いすぎた
ツケが回ってきてどうにもならず… 出発際、この看板にどれだけ後ろ髪をひかれたことか。



さて、お次は神話の地たるここ出雲ならではのパワースポットを巡ろうということになり、
海岸線沿いを少々離れて、島根半島西側の山中に入ったところにある「鰐淵寺」という場所へ。
てかこの近辺、山が深すぎね?



本殿へ行く前に、まずはこの寺建立の由来となった修行の場「浮浪の滝」を見ようということで、
ただでさえ山奥にある寺入口から更に渓流を500メートルほどさかのぼる羽目になったわけですが、
なんかのっけからアスレチック臭プンプンとかwww、加えてこの手の神社お約束の石段地獄が…
あ、でも石段周囲の赤松や苔が醸し出してる詫び寂びの風情はなかなかに悪くないんじゃ。



とか思って楽しげに歩いてたのも束の間、これホントに道あってんの?的な不安感を煽りまくる
崖沿いもしくは渓流沿いの酷道が次から次へと眼前に現れ…



ヒイコラいいながら歩くこと20分、ようやく辿り着いた場所がこちら。
あ、これドラクエになぞらえるなら絶対重要アイテムがある場所だ!的な神秘的ムードを醸し出す
ここが、かの弁慶も修行したと伝えられる浮浪の滝ならびに蔵王堂だそうで。



今旅行中、景観及び雰囲気的に最もインパクトがあった場所だけに、もっと滝全体が入るように
写真を撮りたかったのですが、なにせ足元は道じゃなくてコレモン、その上後ずされば背後は滝と
きたもんで、いちおう観光スポットとして紹介されてるわりには整備されてなさすぎだろと。
だが、それがいい…!(慶次化)



山奥の更に奥から寺門前に復帰後、あらためて本殿の「根本堂」を鑑賞。
辺りが静寂に包まれているのは仏閣的に当たり前だと思うのですが、ここのはもっとその密度が
濃いような… 先々月訪問した延暦寺から受けたそれと似たような印象を感じましたね。



続いてのパワースポット地は(車を使えば)鰐淵寺のわりとすぐ側にある「韓竈神社」。
「マツコ&有吉の怒り新党」の「新・3大、素人にはオススメできない神社」コーナーで紹介
されたことがある場所ということでそれなりに覚悟はしていたんですが、このアホみたいに
急勾配な階段の連携コンボは、流石に…?



参道の両脇に張られたロープを懸命に掴みつつ、トレッキングというよりもクライミング感が
強い登山プレイに興じさせられること300段、ようやくその終着点にして最大の難所たる岩場が
見えてきました。ほう、これが噂のデブは通ることを許されないという岩の割れ目ですか…
てことは逆に言えばここを通れたらデブじゃない!てかこの場所にわざわざやってきた理由は
正直それしかないですしおすし… 実際にはスペースの狭さより微妙に傾斜のついた足元岩場の
不安定さの方が危険なような気がしました。



はい、ということで妙な満足感に満たされつつ、目的地に到着ー(デブじゃなかった…!)
秘境系のパワースポットに興味があって、かつ自らをデブじゃないとする基準が欲しい方に
おいてはこの場所、かなり面白いと思われるので、上述の浮浪の滝と合わせてここ島根半島の
お勧め観光地に挙げておきます。



そしてここは体力的にきつい登りよりも、足すべらして転げ落ちたらほぼアウトな下りの方が
注意が必要だったり。てことで参道脇のロープをさんざ頼りつつの超へっぴり腰で再び急勾配と
格闘すること約10分、ようやっと下まで降りてきて、さて、じゃまた20分歩いて駐車場まで
戻りますかときびすを返しかけた時、ついこんな看板を発見してしまい…



うん、この時はかなり疲れていたんで「島根ナンバーワンの滝?行くしかないじゃん?」とか
ノリで思っちゃったんだけど、後でよくよく見たらナンバーワンなのはアクセス数の方なのね。
しかもそれすら結構盛ってるっぽい。とりあえず滝の脇に「ここがそうだよ」的な看板くらいは
立てておいてほしいと後で心底思いました。双子滝とはなかなかに面白いけどナンバーワンと
謳うにしちゃ少々落差がしょぼくね?とか考えちゃった末、実はこの先に本物があるのかもと、
そこから更に先へ進んじゃうような大アホがいるかもしれないから……(もう駄目だ…)



この時点で既にクソ疲れていたんですが、それがヤケクソ的なやる気をむしろ助長させてしまい、
まだ陽が明るさをギリ保っている17時前ということもあって、この日の宿泊地に近い2番目の
先端地「十六島風車公園」へと勢いまんま突貫することに。そのネーミング通り、風力発電用の
風車が乱立しまくってる場所でした。
ちなみに十六島と書いて「うっぷるい」と読むそうです、うん初見なら絶対読めない自信あるわ。



そして駐車場の丁度真上に屹立している大風車の回転音が想定外に大迫力。
この風車、高さ75m、羽根の長さは一枚につき44mあるそうで。先端にくくりつけられたら確実に死ねるな。
ちな、この風車の柱越しに見える日本海の向こう側にあるのは隠岐。天気のいい日はその姿が拝めることもあるとか。



続けて初級レベルの階段プレイと戯れた後、中間地点の展望広場から山陰でも屈指の海岸美を
有すると言われている「十六島鼻」の日本海夕景をフル堪能。うむ、今日は実りある一日だった…
ということで初日観光終了。明日以降の筋肉痛が怖すぎるハード日程ですたな。


<二日目>



えー、二日目の初っ端は島根半島ほぼ中央の山間部に在るパワースポット「一畑薬師」へ。



薬師と付く通り、この世門における衆生の疾病を治癒して寿命を延べるとされる薬師如来を
本尊としているお寺だそうで、その中でも特に「目」と「子どもの無事の成長」辺りに霊験
あらたかなんだとか。



そしてこのお寺最大の見どころがこの「八万四千仏堂」。
左の写真からはブツブツにしか見えない点ね、これ全部小っちゃい仏様。
因みにこのプチ仏様、誰でも奉納出来るそうで、そのお値段は一体5万円とのこと。
やべー、宗教法人、マジやべっすわ…!(チャリン!チャリン!)



物欲と煩悩に溢れまくる自らの業を少々反省したところで、標高200mの一畑山上という
その立地を活かしたこのお寺もう一つの見どころ、宍道湖を眼下に出雲富士・大山、三瓶山など
中国山地の山なみが一望できるという自慢の眺望をしばし堪能。
目に効能があると言われるその由来がなんとなく分かったような気がしたところで次へ。



車を走らせることおおよそ40分、ここ島根半島は3番目の先端地「多古鼻岬」周辺に到着。



海が綺麗な観光地といえばこれまでは沖縄方面ばかりにそのイメージが強かったんですが、
いやここの海もめちゃくちゃ色彩豊かで素晴らしいすわ、日本海侮りがたしすな。



まずは遊覧船プレイにて「加賀の潜戸」と呼ばれる海岸洞窟の探勝をすることに。
で、こちらが船上から見た一つ目の洞窟「旧潜戸」。火山灰が地上や水中に堆積して出来た
凝灰岩の地層が地震変動などで断層や割れ目を生じたところに、波浪が長年浸食して造られた
ものなんだとか。



この巨大な穴ボコ、なんと侵入可能とのことで、近くの港(じゃなくてこれ単なる堤防だな)
に着けてくれた遊覧船から、その内部へ潜入するべく海岸沿いの遊歩道伝いに歩いていきま…
てか遊歩道というよりまんまトンネルなのね。穴に入るのに穴を通るって、なんか深い系…?



そしてとりあえず開けてみました的な岩肌むきだしの簡易トンネルをくぐり抜けると
そこはもう旧潜戸の中。この時点で気分はすっかり川口浩もしくは藤岡弘の探検隊テンション。



水子供養の聖地として「賽の河原」の別名を持つ場所なだけあり、お地蔵さんと子供達への
供養物が乱立・散乱するその様は完全に異様。まあ普通に怖いです。肝試しの場所にはぴったり
だろうけど、そういった小さな悪戯さえ憚られるような独特の雰囲気がここにはありました。



こちらは先ほどの船上視点とは逆の、洞窟内部から島根半島側を眺めた景色。
外から洞窟を見た時はなんか秘密基地みたいでカッケーとか安易なこと考えちゃいましたけど、
中から外を眺めた時は無人島に取り残されたような孤独感がしちゃって、ここの視点ギャップ
相当激しいわーって。あ、皆がもう帰りかけてる… 待って、置いていかないでー
(というくらい不安になります、ここに一人いると)



さて、再び船に乗って今度は「新潜戸」と呼ばれる、ここよりもっと大きい洞窟の方へと。
その道中にて目に入る岩礁の中でも特に個性的なものをピックアップしてみる試み。
なんてーか、先程の旧潜戸を筆頭にこの辺り一帯、穴ボコだらけといった感じすな。



そして、いよいよ新潜戸が見えてきま…
あ、なんか洞窟の穴の中に、さっき見た岩礁の穴が繋がって見える…
これは完全に名景…!おおブラボー!レリゴー!レリゴー!(穴つながりで)



この二重洞門、出雲四大神の一人とされる佐太大神誕生の折、日本神話の女神に位置付けられている
キサガイヒメが金の矢を射通して作られたと語り継がれているそうで。
いや、それにしてもこの景色はテンション上がるわー



そしてこの新潜戸は高さ40m・長さ200mもあるので、この遊覧船ごと入れちゃうんだとか。
あ、でも入口のところは船体側面に結構ギリギリなんじゃ… からの無事通過で沸き起こる拍手が
洞窟内に反響しまくり、それが更に乗客の高揚感を煽りまくるときたもんで、このツアーかなり楽しいスー、
てことでこの「加賀の潜戸」遊覧船、若干マイナースポットらしいのでメチャ推しておきます。



次は天空の岬と呼ばれるここ多古鼻の一番先端にある「マリンパーク多古鼻」まで車を走らせて、
そこの展望台から日本海の荒波により造られた海食崖が織り成す好景を眺めて、しばし目の保養。
遠目に見える穴ボコは「多古の七つ穴」と呼ばれるこの付近の名勝海食洞。



続けて先程の日本海側とは逆の島根半島側を眺められる展望所にて、お茶を飲みつつ更に目の保養。
ここにきて天気がピーカンになってくれたこともあり、かなり満足できる景色が見られたんじゃないかと。



その後、ちょいと大根島一帯を冷やかしていたら、そろそろ陽もくれかけてきたので、
ここ島根半島の東の果てにして、本日及び今先端行の最終目的地でもある美保関へと移動。
でもってまずはここ美保関の西丘陵150m地点、かつて漁船が目印にしたという松の木が
トレードマークの展望公園「五本松公園」まで問答無用のプチハイキングを楽しむことに。
だけどここの一番の売りである筈の松の木、もう根っこしか残ってないのね…



ま、まあここは展望メインだし、ってことで頂上の展望所からイカ釣りの名所として知られる
美保関漁港を眺めつつ、本日もお疲れ様ってことで、おーいお茶を飲みながらしばし憩うことに。



本当はここで本日の観光を切り上げて宿へと向かう筈だったんですが、その宿付近に飯屋が
一軒もないという事実が判明してしまったので急遽予定を変更、明日のアサイチで行く筈だった
東端の地蔵崎へと向かい、昔は灯台守の宿舎・今はここら一帯で唯一のレストランとなっている
「灯台ビュッフェ」にて晩飯にありつくことに。
てことでまずはここ一番の見どころ「美保関灯台」を鑑賞。海抜73mの切り立った岩上に在る
特徴的立地と明治テイスト色濃い外観との組み合わせが詫びた風情を醸し出してますな。



次は灯台近くの断崖から突き出た展望所にて、ここ島根半島最大の特色であるリアス海岸と
日本海に沈みゆく夕陽が造りだす相乗美景をしばし堪能。



そして沖合に目をこらせば、地元イカ釣り漁船のものと思われる漁り火が、既にポツポツと。
徐々に増えていくそれをレストランの窓から眺めつつ飯をモグモグしてたら、店を出る頃には
辺りはすっかり真っ暗。その暗闇を照らし出してる灯台の白色光がもうカッケーのなんのって。
夜の灯台を直近で見たのはこれが初めてですが、なんか癖になりそうです。
(注:灯台ビュッフェが夜営業しているのは、8月の金・土だけだそうです)


<三日目>



最終日はアサイチで、昨日見残していた「美保神社」を見物。
かの有名なえびす様ことコトシロヌシを祀っている神社なだけあり、商売繁盛の神徳が売りとのことで、
現在自営業のこの身としては念入りにお参りしておいたり。



行きは特に変わったところないなと思っていた入口近くのこの鳥居、帰りに見たらその中にすっぽり
入ったように港の湾が見えて、その爽快さになんとなく気分が高揚してきちゃったり。



アガりついでに神社のすぐ横の脇道にある昔のメインストリート「青石畳み通り」の古い町並を見物。
雨の日には濡れた石畳が一面青色に見えて、それはたいそう綺麗なんだとか(参考画像)。



この時点で今旅行の全行程終了。残った時間は宍道湖周辺の有名観光スポットを手あたり次第に巡って
費やすことに。ってことでやってきたのは松江城。まずは時間的にタイミングがあった松江城周囲の
屋形船遊び「堀川めぐり」をやってみることに。



そしてお堀めぐりといえば一番の見どころは、この橋の下くぐり。
彦根城に行った時と同じく、すかさず松江城(ちゃん)を擬人化させて、どーれ普段見せてくれない
この真下はどうなっているのかなウヒヒ〜?的に妄想プレイを開始。



中にはこれこのままくぐるの絶対無理だろ的な短足橋もあって(ミニスカっていう位置づけでいいのかな?)
(たぶん違う)それをくぐる時だけ屋根が沈む仕掛けになっていたんですが、当然それに合わせて自分も
身を屈めないといけなくて、これが何気に腰に負担なのな。
てなわけでこの時は無理にのぞこうとして松江ちゃんに上から押さえつけられてる自分を妄想してどうにか。



真っ当な感性を持つ方は、お堀周辺に棲んでる生き物観察などを楽しむと吉なんじゃないかと。
基本的にはカルガモや亀、それから右写真のサギ、他はハクチョウらしき水鳥も見れたりしました。



勿論この観光スポットの主役たる松江城(ちゃん)の美観も船上からフル堪能。
おーい、俺だー、結婚してくれー、後で君の中に入るよー(キモさ満点の引き)
ちなみにこの松江城、当然デカいし、わりとお堀のどの位置からでも見えるんじゃないかと思いきや、
撮影ポイントは回遊コースも終わり近くの観月庵付近、このたった一か所だけとのこと。
あ、結構奥ゆかしいんスね、ますます好感が…



というわけで下船後、先程の宣言通り、いざ「松江城」の中へ。
そして何はともあれ上へ、ひたすら上へ、天守閣へ。(馬鹿と煙はなんとやらの法則)。



そんなこんなで地上30m地点の最上階、望楼へ到着〜。
松江市街越しに広がる宍道湖を眺めつつ、高いところへ登った時のお約束的にムスカ気取ったり。
因みにこの松江城のように築城当時の姿を留めているお城は全国でも12しか残っていないそうで、
それらは総称で「現存12天守」と呼ばれているんだとか。
ここにざっと挙げると、青森の弘前城、長野の松本城、福井の丸岡城、愛知の犬山城、滋賀の彦根城、
兵庫の姫路城、岡山の備中松山城、香川の丸亀城、愛媛の松山城と宇和島城、高知の高知城、そして
ここ島根の松江城、がそれに該当するそうです。



えー、次は柄にもなく女子受けというものを勉強する為、良縁祈願の聖地「八重垣神社」へと。



そのネーミングは、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する折、その生贄になりそうだった
クシナダヒメを匿うために八重の垣で隠したことに由来しているそうで。
そしてこのうんちくに出てきた神様の名前、全部知ってるわ。パズドラにハマっていて良かったわと
思ったこと、これが初めてだ。



で、こちらがくだんのクシナダヒメが鏡として使ったという神秘の池。
ここに硬貨を乗せた占い用紙を浮かべることで、今後の縁を占うんだとか。



ちなみに沈む時間の早さは良縁の時期、沈んだ場所は運命の人との距離を示すそうです。
で、その結果は… うん… で、あるか…(沈まない…?…だと?)



良縁成就のみならず、夫婦円満や子授・安産などにも神徳がある神社だけあって、先程の池の他にも
ラブラブ系の霊験あらたかオブジェがあちこちに。
左はクシナダヒメが枝を立てた2本の椿が起源と言われる愛の象徴「夫婦椿」。二本の木が一本の木に
なっていてとても珍しいんだとか。で、その右は… うん、もろまんまなので説明する必要ないですね。



そして飛行機に乗る前にさっぱりしたいということで、今旅行の最終目的地は「玉造温泉」に決定。



でもって温泉街の立ち寄り湯で今旅の疲れを癒した後、周辺をほんのちょいと散策してみることに。



川面に反射する朱色が鮮やか極まってるこちらの橋は「宮橋」、別名「恋叶橋」。
またラブ系?前々から聞いてはいたけどここ島根の縁結びスポットの多さ、マジぱないすな。
で、この上で写真を撮ると恋が叶うとか?うん撮る撮るー え?後ろの神社の鳥居がともに
写ってないと駄目? うむ… で、あるか…(恋…)(遠すぎる響き…)



で、最後にその宮橋の背後、温泉と勾玉の神を祀っている「玉作湯神社」およびこの神社の象徴
である願い石にお参りして、今先端行、無事終了〜
マイナーな都道府県ランキングでは福井・岐阜とともに常に上位を占めるとされるここ島根ですが、
仏閣系やパワースポット巡りが好きな人にはメチャメチャ見どころある魅力的な場所なんじゃないかと、
特に「出雲大社」「鰐淵寺・浮浪の滝」「加賀の潜戸」、この3つはまず鉄板だと思いましたね。
後もう一つ「大根島」という面白い場所があったんですが、そちらも島カテゴリーとして、おいおい
レポってみたいと思います。乙〜


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