[MySelf]


2月27日

<ストラトス・フォー>

昨年の春先辺りからのマイブーム「離島旅行」が冷めないどころか、ますますその勢いを
増してきた次第であり、というわけで今回はかなりのメジャーどころ、「一度は行ってみたい
日本の島ランキング」堂々第6位の「宮古島」に行ってまいりました。
その主目的は同行者のネッ友が昨年辺りからドはまってるリアル脱出ゲーム離島版「封印された
島からの脱出」に便乗参加する為だったんですが、宮古島のすぐ近くにある伊良部島と下地島が
03年に放映された航空もの美少女アニメ「ストラトス・フォー」の主舞台ということもあって、
ミー的にはむしろそっちがメインでしたね。

<初日>



てなわけで羽田から那覇経由で5時間程かけてようやく宮古島空港に到着。
んで着くやいなやまず向かったのがここ「宮古島海中公園」、いわゆる海中展望施設ですね。
ミーの調べによると日本にはこの手の海中展望タワーが7つある筈なんですが、そのどれとも
異なるオープンデッキっぽい広々した造りが、あの潜水艦じみた閉鎖空間をイメージしていた
この眼にはかなり新鮮に映りました。



展望窓から見えた魚類ズの目立ちどころを何点か。左がトゲチョウチョウウオで右がブダイ。
熱帯魚の楽園で名を馳せる八重山諸島の海域に属しているだけあって、どいつもこいつもその
姿形がやたらデーハー。ちなみにこの海中展望施設、地元の人には妙に評判が悪いみたいで、
とある軽喫茶の店長にこの施設のことを聞いたら「え?あそこ行ったの?1000円払った?
1000円?ハッ!1000円?」的なリアクションをとられて唖然とする羽目になりました。
魚鑑賞したいなら潜って直見がこの島の基本スタイルみたいです。



鑑賞を終えて地上へ上がったところで対面に展望台らしきシルエットが見えたもんでちょっと
行ってみることに。



んでその道すがら遭遇したのがコレ、そして艦これブーム真っ盛りなことも
あって勝手にみなぎるミー。後で船体番号を調べてみたら海上自衛隊の補給艦「おうみ」とか。
そいや昨年奄美に行ったときもこの手の艦影見かけたんだよな、尖閣諸島が近いだけあってやっぱり
デリケートな海域なんでしょうかね。



そんなこんなで展望台に到着、対面に見えるのがさっきまでいた海中公園ですね。
いやあ海が青いわー、予報では雨か曇りだったんですが晴れてくれて本当に助かりました。



次は宮古島の北西すぐ近くにある池間島に向かい、両島を繋ぐ1.5キロの一本橋として観光名所に
なっている「池間大橋」を池間島側から鑑賞することに。ちなみにここ宮古島のすぐ近辺にはこの
池間島を含め、伊良部島・来間島と3つの島があって、その全てが一本橋で接続され・もしくはされる
予定なことから、それらの景観目当てで訪れる観光客も決して少なくないとか。



次に向かったのが先程までいた池間大橋の近く、宮古島二大岬の片方たる眺望名所「西平安名岬」。
ここは例のアニメの巡礼地でもあって、2話にて主人公が対岸の伊良部島、フナウサギバナタから
眺めていた三連風車がその対象。



でもって左側に視点を移せば、そこには池間大橋。
シュワちゃん全盛期の名作「トゥルーライズ」のクライマックスに出てきたセブンマイルブリッジを
この景観から連想しちゃったり。



冬場的にはもう結構な時間だというのにまだ全然明るいわー、てなわけで次は島尻マングローブ林へ。
河川のない環境下における植物群生地帯という学術的見地から、また宮古島随一の野鳥観察スポットという
意味あいにおいても、もっと注目されていい観光地の筈なんですが、なんかマジ人いないわー



まーね、マングローブ林の規模としては本場の奄美大島とかと比べたらそのミニチュア版ばりで
いまいち地味感は否めませんでしたが、ただその小規模であるがゆえの箱庭感は結構面白かったですね。
妙に味わいのある石橋とかが途中にあって散策的にも飽きさせないし。



次の予定までまだ時間があったので、島のほぼ中央部にある「宮古島市熱帯植物園」で暇つぶし。
で、ここは…うん、まあ、普通の植物園だよね。去年の台風被害により散策コースがショートに限られていたり、
既に夕方過ぎだったことで施設内店舗が全部閉まっていたりで、いまいち楽しめませんでしたね。



そんなこんなで陽も落ちて、いざ本日のメイン・イベント「ナイト・カヤック」へ。
波間をのんびりと漂うカヤック上にてゆらゆらと揺れる対岸の街灯を眺めつつ、ふと上を見上げれば
そこには満天の星…! 的な幻想的かつ牧歌的なイメージをもって臨んだわけですが、冒頭の「え?全員
男?おっさん5人での参加すか?マジ!はは!ははは!ははははは!」な無礼を超越したフランク極まる
チャラ男ガイドとの邂逅から始まり、道なき道を進んでの未踏テイストを挟んで、波間をのんびりどころか
普通に船酔いレベルの揺れとそれに対抗する為の渾身漕ぎが醸し出すガレー船の奴隷ばりなシチュエーション、
どん尻に控えしは海岸線沿いの名もなき洞窟を散策という川口浩ばりの探検プレイとその道中にて我々を危機へと
陥れる足場の悪さ、もうね全ての磯穴にハマる勢いで落ちまくって平安京エイリアンの気分をフル満喫ですよヒーハー。
結論から言うと困難マニアのミー的には最高だったと言わざるをえません、俺は今確かに生きているという
根源的な充実感を久々に味わいました。冒険好きの人にはこのコース、マジおすすめです。


<二日目>

ほい二日目。
この日はこの旅の主目的たるリアル脱出ゲーム宮古島版に参加しつつ、その行程にて各地を巡るついでに
そこを観光という並列行動。



上写真はここ宮古島とその北西5キロに位置する伊良部島を繋ぐ予定の「伊良部大橋」。
完成すれば通行料金を徴収しない橋としては新北九州空港連絡橋を抜いて日本最長になるとか。
で、この伊良部大橋の右端にて見切れているのが伊良部島。



んでこれは宮古島の南西2キロに浮かぶ「来間島」の竜宮城展望台から、
この島と宮古島とを繋ぐ「来間大橋」を望み見た景観。対岸が宮古島本島ね。
海峡ががバスクリンをぶちまけた状態やー



展望台から伸びる散策道をしばらく進むと、もう少し来間大橋がよく見える休憩所兼展望台があると
いうことでちょっと行ってみました。それにしてもそこまで大きくない島なのに日本を代表するクラスの橋が
池間大橋・伊良部大橋にここ来間大橋と3つもあるって地味にすげーな宮古島。



リアル脱出ゲーム終了後、宮古島南端の中央部にある港「シースカイ博愛」から遊覧船に乗ることに。
右はこの船の船員に餌付けされているらしき海亀。出航前には必ず寄ってくるとか。



出航後は船底のガラス部分から大型サンゴやそこに潜む魚達などを見物。
運が良ければネムリブカを筆頭とする中型のサメにも遭遇できたりするらしいのですが、本日は空振り。



宮古島南端の海岸線を東へと進んで辿り着いたのがここ「宮古島地下ダム資料館」。
河川のないここ宮古島にてどうやって生活水を確保しているのか等の疑問が解けると連れの理系男子ズ
には好評だったらしいのですが、ミー的にははるばる宮古島くんだりまで来て地下ダムの模型とか見て
何が面白いんだオメーラとしか。故にここは見る者の知性や属性によって著しく印象が変わるかも。
あ、右写真の地下ダム採掘跡とかはなかなかにダイナミックな風情があって、そこだけは良かったすな。



で、本日最後に見たのがここ宮古島の最南東端、
日本国指定の名勝地かつ地元の人にもこの島一番の景勝地と太鼓判を押された「東平安名岬」。
前方に見えるは実際に運用されている平安名埼灯台。ここに昇れたらもっと最高だったんだろうけど、
時間が17時近くだったので既に閉鎖されちゃってました残念。
右の写真は、その道すがらにて祭られていた「マムヤの墓」なる大岩。
その説明文の中に「将来のことを思えばマムヤより糞尿の匂いがしても妻の方がいい」との一節を
見つけてしまったので完全スルー確定。よく分かんねーけど糞尿女よりマムヤの方が絶対いいだろ。



さて、岬先端付近をゆっくり散策。
崖下の浅瀬付近にばらばらと散らばる奇岩の配置美とか、沖合に見えるサンゴ礁に波が当たって
穏やかに隆起する様とかがなかなか面白いなと感じたり。巷によくある岬景観と比べてちょっと一捻り
あるところが名勝地たる所以なのかなと。


<三日目>

はい最終日。この日は宮古島北西5キロにある伊良部島にフェリーで渡航して、伊良部島及びその
西側に隣接している下地島を観光ならびにアニメ「ストラトス・フォー」の巡礼という二本立てコース。



まずは小手調べとばかり、港のすぐ傍にある「サバ沖井戸」を見物。
昭和41年に水道が設置されるまで、近辺の住民はこの断崖を降りたところにある井戸を使っていた
そうですが、アンタもうちょっと利便性の高いとこに作れよなと思うしかないレベルの階段地獄を前に、
ミー達はただただ息を切らすばかり。



で、次に行ったのが伊良部島は北部、2話と7話にも登場している「フナウサギバナタ展望台」。
秋に飛来する渡り鳥かつここ伊良部島のシンボル鳥でもあるサシバを形どったその姿はなかなかの迫力。
アニメ劇中だと片羽が欠けていますが本物は未欠損なんですね。
視界が通ってさえいれば対岸に2話登場の三連風車ものぞめる筈だったのですが、この日はあいにくと天気が
いまいちで、それはならず残念。



次は一気に下地島まで足を延ばして下地島飛行場内へ。
てか海岸線ギリに敷地を持つ空港の周囲をそのまま車で走行可能と知った時はかなりアガりましたね。
ただ柵とか本当に何もないので運転手がチョーシこいて気分赴くまま飛ばすと、空港端の直角カーブにて
海へとダイブする羽目になります。
写真は劇中に出てこない回がないんじゃないかってくらいに登場しまくる「風向灯」。



そしていよいよメイン巡礼地、空港の最北端にある「誘導灯」へと。




航空マニアだったらマジ悶絶もの、いやこれはもう完全にカッケーやね。因みに劇中では8話が初出時。
ただここの一番の見もの、ジェット機が離着陸を繰り返すタッチ・アンド・ゴー訓練は見れなかったので
とりま動画で補完。



で、こちらは13話のエンディングで登場した「レーダー塔」。
これアニメじゃ分からなかったけど、え?こんなに速いの?ってくらい結構な勢いで回っていました。




飛行場周辺を満喫した後は、もう一つの象徴的巡礼地とも言える「通り池」へと。
主人公たちが3話やアドバンス編4話で泳いだりバーベキューしたりしていた場所ですね。
この池は洞窟を通して外海と繋がっているというその構造がかなり独特な為、宮古島周辺でも指折りの
ダイビング・スポットになっているとか。そいや劇中でも「真水と海水の境目」とか言ってましたね。



続いていきましょう。劇中の宴会シーンによく出てくる中華料理屋「広陳」兼、主人公達の下宿先、
そのモデルとなっているのがここ「オーシャンハウス・イン・さしば」。あまり似てないような気もするけど
まあ雰囲気ってことで。



ここらでアニメ巡礼地以外の観光場所も。えーと先程みた「通り池」の近くにある「帯岩」。
1771年の大津波で打ち上げれたと伝えられている巨岩だそうですが、この場所自体かなり海抜高いんですよね。
高さ12m周囲599mもある巨岩をこの高さまで押し上げる津波の力ってどんだけー



んでここが本日の伊良部島・下地島観光のラスト巡礼地、「牧山展望台」。
第1話で航空オタ共が集まってメテオ・スイーパー機の出撃を観測していた場所ですね。
ちなみに「フナウサギバナタ」と同じく、その構造イメージはサシバ。



ちなみにこの場所、ここ伊良部島の最高標高(89m)なだけあって、晴れてさえいたら
これまで回ってきた中でもダントツの景色が見られたかも、っていうくらい見晴らしよかったです。
遠方に見えているのは絶賛建設中の「伊良部大橋」。



宮古島に戻った後、飯をくってもまだ飛行機の時間まで余裕があったので、
ちょいと「宮古島市総合博物館」などを冷やかしてみることに。
ここでは劇中2話にも登場する伊良部島のシンボル鳥「サシバ」の剥製が見られました。



てことで島レポ、しゅーりょー
ここ宮古島に加えて石垣・西表・与那国とその周辺の島を「八重山諸島」と総称するんだそうですが、
正直全部行きたくなりました、っていうくらい海の綺麗さが圧倒的。
この場所にはまた近いうちに戻ってきそうな気がします、今度は夏真っ盛りの時期に来たいな&期待。


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