[MySelf]


10月14日

<カラオケを嫌いな理由>

その昔カラオケで「However」を熱唱した直後、ポカーン顔の同僚達からわりとマジっぽい感じで
「え?なにやってんの?」と問われたことがある。グレイを歌うだけで罪とかありえないだろ常考。
今日はその「え?なにやってんの?」と普通に問われた直後、我が体内にて生成された
やっちゃった感とやりきれなさの入り交じったヘイト全開玉を、自分をも含む全世界の全てに対し
渾身全力でブチまけたい気分で一杯である。

事はいつも使っている駐輪場がたまたま混んでいて、その入り口にある精算機と本日自分が停めた
位置との距離がかなりあったというただそれだけのごく僅かな負要因と、一通りの用事を済ませて
戻った後にいざ精算をしようとしたその時、それに必要な駐車位置のナンバーを失念しているという
これまたほんの僅かな不幸の重なりから始まった。
やれやれとため息つきつつ停車位置まではるばる歩いてナンバーを確認し、とって返したのち再び
精算機の前に立ち、さて精算をと財布を開いたその時、三番目の不幸がそこから顔を覗かせた。
100円玉も1000円札もない…だと…?そして当然のごとく一万円及び五千札はその精算機では
使用不可であり、すかさず辺りを見渡してこの状況を即刻打開しうる両替機、もしくは札を崩せそうな
雑貨店やコンビニの類いを探すもこれまた当たり前だと言わんばかりにそれは存在しなかった。
そしてどれほど過去を遡ったとしても、清涼飲料水を購入したその代価としてなけなしの小銭を使い
きってしまった2分前の自分をここまで殺したいと思った記憶も確実になかった。
こうなったらもうやむをえまい。とめどなく溢れ出ようとする自己の中の破壊衝動を懸命に抑えつつ
世の中は本当にままならないということをその身に再自覚させつつ、その一歩一歩にクールダウンを
意識させながら、歩いて5分ほどある駅近くのコンビニまで自慢の似非悟りツラしてテクテク戻る。
だが、そこに至る道程における横断歩道の信号がことごとく赤であり、コンビニのレジ前は行列の
嵐で店員パニック、ようやっと精算機の前に戻れば番号をまたもや忘却しており「なに?なんなの?
白痴なの?」とブンむくれながら停車位置まで猛然ダッシュというネガティブスパイラルの雨あられ
イベントを全て乗り越え、やけくそを通り越してむしろ清清しい気分にさえなっていたこの身をもって
してもなお耐え難き事実というものは厳然として存在する。

たとえ絶え間なく注ぐ愛の名を永遠と呼ぶことができる日が来たとしても、たとえ幸福の科学製作の
アニメ映画にホロの中の人であるところの小清水亜美が出演していることを許容できる日が訪れたとしても、
あまりにクソ重すぎる・ほんのちょっとの間だからという理由により、駅まで戻る際にチャリのカゴの
中へ置きっぱにしてきた本日購入「花の慶次」中古単行本全18巻をパクりきった奴を俺は絶対に許さない、
絶対にだ。


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