[MySelf]


10月1日

<旅行:前編>

先週末はインターネットの愉快な仲間達とともに、千葉の九十九里浜まで一泊二日の小旅行に行って
きた。目的は二つ、まずは季節はずれのバーベキューを千葉の砂浜で楽しみ、今更ながらの夏気分を
思う存分フル満喫すること、そしてもう一つは、罰ゲームという名の屈辱を賭けた深夜UNO大会に
見事勝ち残り、敗者の無惨極まる醜態を眺めることで自らの生をフル実感することである。こんな私
をねじくれ曲がっているとか思う奴は一度見てみればいい、深夜のマンション中庭にて全裸でマッスル
スパーク完成版の試技を繰り返すという奇天烈極まる行動をとった末、その過程にて何故か足が吊って
生まれたまんまの姿で芝生上を転げ回る羽目になった阿呆の姿とかね、1回見てみればいいと思うので
ある。あんなに生きていて良かったと思うことを実感する瞬間もそうはないぜ?乱闘に突進していった
挙句、チンあたりに一発くってそのままマンドリルの顔でたたらを踏む亀田の親父を見るよか絶対に
「わたし、生きてるー」ってなるから。

というわけでまずはバーベキュー編である。何故に人は「野外で肉をあぶる」という行為にあんなにも
強烈なエクスタシーを覚えるのか、なにかそういった生体情報が遺伝子レベルで刻み込まれているん
じゃないかと自分でも不思議に思うくらいウキウキしながら、せっせとBBQ台組み立てたり、いそいそ
食材の準備したり、先走ってビールをグビグビ飲んだりね。いやー、楽しいな、海に砂浜に磯の香り、
そして肉が焼けるのを今か今かと待っている満面の笑顔の中で弾けるビールの泡。本当、なんの悪い
予感もない。これで台風とか接近中でさえなければなー、そこ、そこだけが残念!って、仏丁面で黙々
と作業する他の面々に力説する私。その前にいかんなく立ちふさがる現実という名の悪夢。
吹きすさぶ強風、舞い散る砂粒、そして容赦なく四散していく食材達。待てーこいつゥーと絶叫しながら
全力で豚バラ肉を追う以上に空しい行為を私は生まれてこのかた経験したことがない。大自然という
強大な力の前になすがまま翻弄されるわが身の不幸を嘆きつつ、懸命に食材が入ったビニール袋を抱え
こんだそのときである。「大・失・敗〜」と朗らかに叫んでその場からダッシュで逃げ出す衝動に抗え
なくなってきた私の口から、ふと漏れ出た啓示の言葉、「火よ、あれ…!」

そうだ、まずは火だ。人類が天から賜った最大の叡智であるメギドの炎。それさえ手にすれば、なんと
肉が焼けてしまえるのである。当たり前すぎるくらい当然の事実、しかしこの状況の前にただ翻弄される
がままだった我々にとってそれは、絶望の夜から希望の朝へと繋がるただ一筋の光明…!
さっそく仲間達が、組みあがったBBQ台上にて、どうにか火種を灯そうと尽力しはじめた。
が、悲しいかな、ただでさえ強風なところへ加えて、時折断続的に吹く突風がその作業をいやがおう
にも困難にしていく。もちろん不肖この私も必死に頑張っている彼等を後方支援するべくビニールシート
を腕一杯に広げたまま風上に仁王立ち、そのまま人間風防となってこの身もろとも… 

「なにやってんの!?」

ものすごい勢いではためいたシートは、私の意志に反してその制御下を離れ、そのまま風下に陣取って
いた1人の顔面をもろ直撃。当然のことながら本気ギレされた。いつものこととはいえ一生懸命やれば
やるほどその熱意に比例して他者をイライラさせてしまうという特殊スキルを持つ我が身の不幸を呪わず
にはいられない。「なにも出来ない俺!」ああ…!「なにも出来ない俺!」 そう頭の中で叫んで友人の
ファミコンカセットの物理的構造解析にいそしみ続けた中学時代を思い出す。完膚なきまでバラバラになった
それを見た途端、友人は高々と宙を舞った。その場垂直飛びからもろ顔面にドロップキックをお見舞いされる
という神技を体感したのは後にも先にもこの時だけである。以降、二人の仲はそれから3年のち、渋谷
宮益坂ラスベガスにおけるアルゴスの戦士ハイスコア争奪アタックまで復旧することはなかったと… 
え、火がついた?なので戻ってきていい? わーい、もう邪魔しないよー

が、ようやく火種確保に成功した我らをあざ笑うかのように、今度は四方八方から飛散する砂粒が、
新たなる障壁として我々の前に立ちはだかった。今、この場でバーベキューを始めてしまおうもんなら、
焼きあがった肉が全て砂粒でジャリジャリになってしまう。ああ、一体どうすればいいのだ?
しかしここまで来たらもはや意地である。風よ、存分に吹きあれろ。海よ、思うがまま荒ぶればいい。
だが我々は決して屈しない、なんとしてもやり遂げてやる! そんな皆の気持ちが一つになったとき、
ついに1人の男に天啓が下った。

「あ、あそこ。あの段差になってるところの下っ側」
「あそこなら、ここよりは風がこないかも」
「おお、それいいかもー」
「ありかなー?」
「あるわー、この場所よりは絶対にあり」
「よし、移動だー」
「ありありー」

というわけで新天地へ向かってエッホエッホと火のついたBBQ台ごと引越しである。数ある食材群
も滞りなく全て移動させ終わり、皆がBBQ台の周囲に集まって、さあいよいよ焼くぞと、いまからが
俺たちのバーベキューの始まりだと、高らかに肉投入を宣言しようとしたそのとき、私は信じられない
ものを見た。なんということだ、ザザザーという不吉極まる擬音とともに海側から押し寄せてきた波が
まずここまでは来ないだろうと信じきっていた我々の根拠なき願望を軽々とうち砕いて、地面に置いて
あった食材のみならず、我々の下半身をも浸水に至らしめるべく、ものすごい勢いで迫ってきたのである。
刹那、「満ち潮だー」「逃げろー」という悲鳴・怒号とともに全力で駆け出す我々。それを凄まじい速さ
で追う荒波、打ち寄せる奔流、押し流される缶ビール、引いていく濁流、さらわれる粗引ソーセージ、
そしてこの事態になすすべもなくただその場に呆然と立ち尽くすBBQ台。その時、私はこう天に祈った。
いや、実際お前はよくやった、この悪条件の中、よくぞそこまで頑張った。だからもういい、もう倒れていい… 
いや、むしろ頼むから倒れてくれ!いっそ、その身に宿した火種と炭ごと台無しになって、俺達をこの
地獄のBBQ呪縛から解き放ってくれー!

30秒後、肩で息つきつつ、ようやく後ろを顧みた我々の目に映ったもの。それは四方八方に散乱し、
ゆっくりと、かつ着実に沖合いへ向かって移動していく大量のビニール袋。そして若干斜めになりながら、
しかしどこまでも力強く、大地にしかと根をはって、その場に悠然と屹立するBBQ台の姿であった。
その壊滅的光景を見て、ふと誰かが呟いたという。

「ないわー」

それから30分後、ジャリッジャリっという擬音を波打ち際に力いっぱい響かせつつ、厭世感で一杯と
いった顔つきしながら、砂だらけの肉を食み続ける無言の集団がその場にあった。そのとき誰もが口の
中でこう小さく呟いていたと聞く。

「ないわー」


みんな、あんだけ「ありありー」って言ってたくせにさあ。


10月4日

<旅行:後編>

微妙とか、いまいちとか、そういった意味合いから遥かにかけ離れたレベルで大大失敗を遂げた
なしなしづくめのバーベキュー大会を半ばやけくそ気味に完遂し、失意のまま宿へと戻った我々は、
次のメインイベントである罰ゲームを賭けての深夜UNO大会へ向けて、まるでなくなったやる気
をどうにか取り戻すべく、風呂・TV視聴もそこそこに、早々と酒を飲み始めた。
ウンコ幾らで食える?お前のチンコの皮、常軌を逸した長さすぎなくね? 等の今どき小学生でも
やらないような知能指数コンマ以下のメタ話をダラダラと続けているうちに、いつのまにか日付が
変わり、そろそろやってもいいんじゃね?という空気が漂いだしたので、我々7人は速やかに床上
に車座を組み、さっそくゲームに興じはじめた。

ちなみに今回賭けられることになった罰ゲームの内容は、去年同様「マンション中庭にて全裸」
の基本コースに加え、「口にメントス含んで、ダイエットコーラ一気飲み」のオプション付きである。
コーラの中にメントスを投入するとどうなるかを知らない方々においては、下記リンクを参照して
いただきたい。

 ・時系列で見る詳細説明
 ・動画による、わかりやすい説明1
 ・動画による、わかりやすい説明2


常日頃なんの起伏も抑揚も感じることなくただなんとなく人生を送っているこの身にとって、全裸
状態にて大量のコーラを口腔から豪快に噴出させなければならないことへのリスクがいかに恐怖か、
また、おし殺したクツクツ笑いを周囲に木霊させつつ、その痴態を安全なベランダ上から思う存分
鑑賞できることへの誘惑がどんなに生を実感させるに値するか…確かに常人には理解し難い蛮行
であるかもしれない、が、そういった人種は確実に存在する。自らの幸せより他者の不幸によって
のみ、今ここに生きていることへの意義を噛みしめようとせん、まごうことなき人間の屑は、確か
に存在するのだ。

そのことはいい。誰がなんと言おうが分かる奴には分かる絶対的真実である上に、自らも率先して
そのような道を歩んできた、既に自分の中で十分咀嚼済みの事実である。だからそのことはいい。
が、今この状況に至って、どうしても納得できないことが一つだけある。何故だ?既にアカシャ記載
済みの回避不可な確定事項だからか?それともネクロノミコンに記されたクゥトルフ復活の予兆だと
でも言うのか?何故、どうしてゲームに参加した人間は7人もいるにかかわらず真っ先に敗北を喫し
たのがこの自分でなければならないのか? あまりに理解不能すぎて胃がシクシクしてきた。

が、負けは負けである。認めたくはないが自らに科された運命をあえて受け入れなければなら
ない事も人生にはある。いいだろう、そのことも良しとしよう。が、今この情況に至って、また
一つ、どうしても納得し難い摩訶不思議な事象を叩きつけられることとなった。たとえレイプする
イルカや、無駄に謙遜するゲーリーグッドリッジの存在が受け入れられたとしても、これだけは
どうしたって認め難い。何故なら私は無事に罰ゲームをやりおおせており、そのこと自体になんら
不備も手落ちもなかった筈だからだ。なのにどうして私は部屋に戻ってきた途端、鬼のような形相
でなじられなければならないのであろうか?なあ、普通こういう時って「頑張ったね」とか「まあ、
よくやったよね」とかほんのりと暖かい言葉をかけられるもんじゃないのか。十歩譲ったとしても
ノーリアクションまでだろう。なのに想定していた予想をはるか酷い方向へ悠々と上回って「よく
見えなかった」「正確に外灯の下じゃなかった」「動きが小さすぎる」等、面罵罵倒の雨あられ。
疲労困憊、精根尽き果てながらも罰ゲームをやり遂げた人間に向かってこの仕打ちって、なにこれ? 
25過ぎてるいい歳こいた大の大人が、罰ゲームが今一笑えなかったからってだけでどう贔屓めに
見ても本気ギレって、なにそれ? 顕微鏡レベルの微生物スケールを軽々と超越して、どう多めに
見積もってもサルモネラ球菌の直径以下と断定せざるをえない程の極小っぷりをおめおめ晒して
おいてどのツラさげてまだ生きてんだお前?しかもさんざ文句たれた末、そのサルモネラン、とどめ
にこう言い放ちやがった。「もう一度やり直してこいよ!」

信じられるだろうか?どこをどこからどの角度で考えてみたとしても、たった今芝生上で超速マッパ
になって口の中でメントス貪り食った上にコーラを一気飲みしてむせ苦しんできた人間にかける言葉
とは到底思えない。当然文句で返したら「本当にコーラ噴いた?」だって。これには本当に頭きた。
野外で全裸を強いられた上にメントス咀嚼のコーラ一気なんだぞ、そんなこと気にしてる余裕あると
思ってんのか馬鹿!さあ、今度は私が本気ギレである。お互い、どんだけマジなんだ、って話である。
そして、たかが罰ゲームで互いにガチ憤怒しあう両者を見て当然のごとくドン引きし始める場の空気。
10分後、この不毛極まる論争のくだらなさに気づいて、両者が黙りこくった頃には、こう…なんと
いうか、こりゃもうどうしようもねーなーとしかいいようのない冷気がその場を凝固させていった。

以降、不完全燃焼のまま終焉を迎えそうだったこの企画になんとか意義を見出すべく、残った生粋の
屑3〜4人で、夜が明けるまで打開策を模索し続けた我々であったが、まず
 ・「深夜のマンション中庭にて全裸」+「カップラーメンを食す」(→
においては、麺をすするという行為が意図せぬアットホーム感を生み出してしまい、全裸という状況に
まるで危機感を抱かせないレベルにまでその敗者をリラックスさせてしまったことが敗因となり、また、
 ・「深夜のテニスコートにて全裸」+「ネットをハードルに見立ててのフル疾走」(→
においては、夜明け前のハイテンションに加えて、いまさら誰も見てやしないだろうという空気の弛緩
がまた、全裸をまるで意に介さぬ高みにまで敗者の精神状態を導いてしまったことがマイナスに繋がった
といえる。

やはり罰ゲームは罰としての要素のみに純粋に帰結すべきであり、それはシンプルであればある程よい。
そしてそこには、その透明度を損なわせるような2次的要素、つまりオモシロさやエンタ性といった何か
が入りこむべきでは断じてないのだ。もう一つの案件である、どうして敗者はいつも私、もしくはもう1人
の完全固定なのだろうか、という異常現象については「脆弱」の一言で済ませる前に、ひとまず宿題として
おきたい。

これが、旅行の前日、夜中の3時までアキバ徘徊してBBQセット一式を嬉々としながら買い求め、
かつ、ほとんど寝ないままの早朝6時に起床してこれまた嬉々としながらハナマサで食材を買い求め、
また、水族館見物を経て、暴風吹き荒れる海岸にてBBQ大会を強引に敢行して失意にまみれながらも、
なお実現しようとした今企画の全てである。ころすぞ。

なにもかも投げ出して泥のように眠った翌日、目覚めて便所に入ったら便座カバーにウンコがこんもり
貼りついていた。あー、今度はそーゆう罰ゲームできたのかー

 くっそー☆

今ならまだ怒らない。犯人は速やかに名乗り出なさい。


10月14日

<近況>

最近、やけに寝不足の日々が続いてるんだよね。

だって、ここのところ毎晩とっかえひっかえで、しかもほぼインターバルなしなんだもの。
特に木曜ね、いくらこの僕が絶倫だからって、休まずの5連発でせまられた上、明け方近く
までさんざつきあわされた日にゃ、そら流石に体もキツくなってくるわって話だよ。
一体全体どうなってるんだと思ってこの前、古いの新しいの含めて数えてみたら何と40も
いやがった。週で40って…!どんなジゴロやホストだって、ここまではないと思うよ。
しかもそのバリエーションがこれまた実に豊富ときたもんで、16、7辺りのモラトリアム
真っ盛りな女子高生を中心に、下はロリ全開の小学生から、上は色気満開のエロ姉さん、
なおかつ、清純・小悪魔等の古典系から、ツンデレ・素直クール等の近代層までを万遍なく
網羅した上、はたまた女装趣味から男色傾倒、自虐・躁鬱などの精神汚染系に、軍人・冥界
等の特殊プレイ派、中には積極的に子供を作りたがるというとんだ人外魔狂地雷屋さんまで
いる始末で、もう本当になんでもアリって感じ。もちろん僕はみんな平等に愛でてあげてる
んだけど、あ、でも今は密かに昔のが一番可愛いかったりするのね、「が、がお…」って
恥ずかしそうにあえぐその表情がもうクーッ最高!って感じで… あ、これもちろん内緒ね、
ほら、他の子がやきもち焼いて、また寝かせてくれなくなっちゃうからさ、いや、まったく
モテモテなのにも困ったもんだよイヤッハハ!






アニメに殺されます。


10月20日

<今週のスクランの沢近は、あれはもうたまらんね。そして僕はもうだめかもしれんね>

今期(2006年10〜12月)の深夜スケジュールがほぼ確定しましたー


<日>
 ・金色のコルダ: 25:00〜25:30(テレ東)
 ・ギャラクシーエンジェる〜ん: 26:00〜26:30(テレ東)
 ・夜明け前より瑠璃色な: 25:30〜26:00(テレ東)

<月>
 ・銀色のオリンシス: 22:25〜22:55(TVK)
 ・BLACK BLOOD BROTHERS: 23:00〜23:30(TVK)
 ・N・H・Kにようこそ!: 25:15〜25:45(TVK)
 ・ときめきメモリアル: 25:30〜26:00(テレ東)
 ・Pumpkin Scissors: 26:15〜26:45(TVK)

<火>
 ・ゴーストハント: 25:00〜25:30(テレ東)
 ・DEATH NOTE: 24:56〜25:26(日テレ)
 ・ヤマトナデシコ七変化: 25:30〜26:00(テレ東)
 ・砂沙美: 25:35〜25:26(日テレ)
 ・BLACK LAGOON: 25:45〜26:15(TVK)
 ・RED GARDEN: 26:40〜27:10(テレ朝)

<水>
 ・武装錬金: 25:00〜25:30(テレ東)
 ・蒼天の拳: 26:40〜27:10(テレ朝)

<木>
 ・砂沙美シーズン2: 18:00〜18:30(WOWOW)
 ・護くんに女神の祝福を!: 24:00〜24:30(WOWOW)
 ・Kanon: 25:00〜25:30(BS-i)
 ・働きマン: 25:05〜25:35(フジ)
 ・009-1: 25:25〜25:55(TBS)
 ・あさっての方向: 25:55〜26:25(TBS)
 ・はぴねす!: 26:15〜26:45(TVK)
 ・すもももももも: 26:40〜27:10(テレ朝)
 ・Gift: 27:00〜27:30(MX)

<金>
 ・コードギアス: 25:55〜26:25(TBS)

<土>
 ・地獄少女 二籠: 22:00〜22:30(MX)
 ・乙女はお姉さまに恋してる: 24:30〜25:00(TVK)
 ・史上最強の弟子ケンイチ: 24:55〜25:25(テレ東)
 ・らぶドル〜Lovely Idol〜: 25:30〜26:00(TVK)
 ・くじびきアンバランス: 26:30〜27:00(TVK)



いっとくけど、深夜アニメは全部見る!的な前のめりの姿勢なんかじゃ断じてなくて、かなり厳選
してこれですからね。ダチョウ倶楽部の竜ちゃんじゃないけど、ホント殺す気か!って感じですよ。
特に木曜の深夜、それぞれが重複しつつの8本って。日付が金曜に変わった瞬間から明け方近くまで
ひたすらアニメ見っぱなしですからね。しかもそのほとんどがやたらクソつまんないときたもんで、
そのあまりの陳腐っぷりに耐えかねてマンガ読みと平行して眺めてたら、頭が混乱してストーリーを
追えなくなった挙句の果てにもう一度見る羽目になるというね。そら、体調もおかしいことになって
きますって。

あ、でも、そう悪いことばっかでもないかな。

だってほら、学生時代から今日に至るまで、何かに誘われる時、ほぼ必ず「どうせ暇だろ?」と冠に
つけられるほど暇をもてあまし続けてきたこの僕も、これでようやく日々のスケジュールを埋めること
が出来るようになったわけですから。

すなわち、お馴染みのあのセリフ… 
ほら、飲みとかに誘われたときのそつない断り文句ナンバーワンとして、皆さんが常日頃 愛用してる
であろうあのセリフ、「いや、ちょっと今日は…」を、ようやく自然に使用することが許されるように
なったわけですから。

っていうかね、これ使う奴って、妙に「女の影」を匂わして言うじゃないですか?
予定があるなら素直に「今日、用事あるから」とか「別の飲みが入っててさあ」とかもっと明確に
言えばいいのに、妙な具合にぼやかして「いや、ちょっと今日は」って、もう、は?って感じですよ。
そのニヤけ面と「ちょっと」がどう繋がるっていうんだか、って、ちょっとなに?その可哀想なもの
を見るような目つきは一体なに?あ、分かった、夢想転生を会得3秒前のケンシロウ気取りだ! 

といった具合に、前々からこれ使う奴を苦々しく思うとともに少し… ほ、ほんの少しだよ…!
ほんのちょっぴり「いいなあ…」とか、思うことがないでもなかったわけなんですが、今は…ねえ?
ほら、僕にも、その、なんていうか、家で待っててくれる、大切な何かが、あるわけだし? ねえ?
だから、もう大手をふるって使っちゃいますよ、「いや、ちょっと今日は」
そらもう、精一杯思わせぶりに使っちゃいますよ、「いや、ちょっと今日は」


なにがちょっとアレなの? 

 「いや、ちょっと今日は」

本当は暇なんでしょ? 

 「いや、ちょっと今日は」

どうせアニメぐら… 

 
いや、ちょっと今日は





いや、まあ、それ以前に誘われることすらないんですけどイヤッハハ!


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