６月９日

＜虫週末＞

＋１日目（野球）

で、終了後に飲み行ったら「職がある」ということだけで鬼畜扱いされたうえ、
金品を多少おおめに出さざるを得なくなるという憂れき目にあうことに。
（参加者１６人中、有職人種（イエロー）はなんと２人のみ。あとは全員ブラック（腹が））

有色人種は昔から差別されてきた。
今、時ここに至り、遂に有職人種までもが差別される時代が来たというのか。
嗚呼、日本の窮状、遂にここに極まれり！アオーン！

…などということはなく、実際には￥３００余分に負担しただけで神様扱いされた。
ちょっと気分が良かった。持てるものの力を実感した。
ホテル最上階の一室でチンコぶらぶらさせながら下界見下ろしつつ「ククク下民共が…」って
呟いてる人の気分が少し分かった気がした。


＋２日目（麻雀）

高田馬場のセイブという雀荘で学生時代のダチと久々に打つことに。
実はここの雀荘は知る人ぞ知る、死ぬ程カレーが美味いことでも有名な店であり、
正直麻雀よりもそのカレーを食う事を楽しみに来店する人がいるといっても言い過ぎではないくらい。
実際ＣｏＣｏ壱のカレーなんざ目じゃない、そんくらい美味い。ああ５００円で味わうこの世の至福。
でも年中無休２４時間営業なこの店のカレー鍋の火が消えるのを見たことがある者は１人もいないらしい、
という噂がちょっと気になる。少なくともここ５年は煮込み続けてるとみた。だからあんなに美味いのだ
と思う。

で、帰りに東中野北口の「大盛軒」という中華風定職屋で飯を食うことに。
実はこの店も知る人ぞ知る隠れた名店であり、その中でも「ビッグ鉄板麺」というメニューは特に有名らしい。
御飯・ラーメン・豚肉鉄板焼きのセットなのだが、結構な勢いで美味いうえにやたらと量が多いときてる。
飯を盛られたその茶わんを見た瞬間「え？かき氷？」ってな感じで、食う前から噴飯すること受け合いだ。
オーダーすると店のおばさんが「てめえらちゃんと食えるのかい？あん？」みたいな面でニヤッと笑いかけて
くれるところもポイント高し。興味ある人は行ってみるとよろしい。

６月２６日

ここンとこ連続して続いていた連夜連夜の設計作業のせいだろうか？
後輩が壊れてたわけたことを口走るようになってきた。

「お風呂！お風呂！お風呂はいりたーい！」
「女の子なのにトイレで洗顔なんてイヤー！」
「こんなの私が望んだ仕事じゃない！　こんなの！」

面白いので始めのうちはほっといたのだけれど、こう毎日続くと流石にうんざりしてくるね。

「わ私はもっと、こうクリエイトな仕事がしたいんですッ！
　もう仕様書校正とか訂正とか‥うんざりなんですよ！」

「ふーん、クリエイトねえ？」
「そうですよ、クリエイトですよ！　エンジニアは常に、もっとこうクリエイティブであるべき筈なのに！」
「ふーん」
「例えば、こうプログラミング一つをとってみても、今までのしがらみや外から押しつけられた何かじゃなくて…」
「ふーん」
「自分で一からつくりあげる何か！その何かこそが何時だってエンジニア最大のカタルシスだった筈じゃないですかあ！」
「ふーん」
「あ、あれ？せ先輩？　き気分とか、害され‥ちゃいました？」
「よし分かった！」
「えっ？」
「分かったよ。そこまで言うなら、そういう方面の思いっきりクリエイトな奴、ちょっと当たってみるわ」
「えっ？」
「クリエイトねえ、すげえ分かったよ。クリエイトな。クリエイトならいいのな」
「えっ？えっ？」

思いっきり不安そうなツラしてる後輩を残して、その日は帰る。
で、週末、近所のダイエーで探したが、やっぱりこの季節はまだなかった。くっそー。


＜週明け＞
「御免、駄目だったわ…」
「え、や、別に気にしてませんよ、先輩がそこまで考えてくれただけでも、私もう…」

妙にほっとした顔してる後輩のその横っ面眺めながら、心の中で死ぬほど残念がる。
「クリエイト！これでもか！クリエイト！これでもか！」と叫びながら、クリ８個ぶつけたらすげえ面白かったろうに。
くっそう。