[MySelf]


12月2日

アタマ爆裂させながら11時頃起きてカーテン開けたらワアいい天気、さて飯食いにでもいこうかな。
途中でCD屋寄ってこ。お、カウボーイ・ビバップじゃン買うしか!ん?小っちゃな雪使いシュガーだ、
買うしか!あ〜そいやまだ今週のファミ通読んでないや、あそこの本屋で立ち読みしてこ、おヤングキング
も出てるじゃン、やっぱイケてる二人はいいなあ、ボクももっとイケたいなあ、でも毎日イッテるからいいや!
あ、ここラーメン屋できたンだ喜多方風か悪くないねココで飯くうか、お姉さん、ねぎチャーシュー一つね。
ズルズルズルズル…ん〜アルゼンチン・イングランド・ナイジェリア・スウェーデンか、キッツいなあ、
ナイジェリアとかイギリスとかわりと期待はずれだしやっぱアルゼンチンかなあ、んとお姉さん、おあいそ。
さてと、ブックオフ何かイイCD入ってないかな、メガデス、M・M・Mの欄はと…お?ヤバいなンか腹いたい
あ、すみませンここトイレ… え?従業員しか駄目?仕方ないなあの角のゲーセンで…って満員じゃねえかよ!
あ〜マジでマジで!ダムっダムがっ!ダムダムダムダムだ無駄無駄無駄ァ!とか連呼してる場合じゃねえよ!
うーむ、駅前のパチンコ屋までは距離ありすぎるし…あ、あそこの漫画喫茶があるビルのトイレ!、あそこ
ならいつでもフリーな筈だ速く速く!ってオッサンおれの前をちンたら歩くんじゃねえ殺すぞマジで
あ、割とこわそうな人だごめんなさい急いでるンで通してくださいお願いアギぃ!…おお空いてるよ
ズズズずぼンズボン!おおっおおっおおおお〜〜〜(バフンっ!)…………ふうぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!
まにあったよギリギリだよすごく幸せだよ、あ〜でも紙がないよ又このパターンだよ、実はズボンおろした
時点で既に気付いてたけど止まらないよ絶対に!いいよもう慣れてるよ、新聞でふきゃあいいンだろ新聞で!

…と、まあ、ここまではよくある話しです。

でもね。
そういう日が誕生日だったなら僕はイヤです。誰だってイヤです。

イヤすぎる場合は自分に罰を与えねばいけませン → 個室ビデオ屋行き決定!
そンでもって月は地球の周りを回り、フライホイールはヤマト内部で回り、オナニーカップは
ボクの息子の周りを回るというわけです、ぐ〜るぐるっ!ぐ〜るぐるっ!それぐ〜るぐるっ!

そこまでしても、ほとンどヘコまなくなった僕は心が強すぎると時々思うのです。
たぶん東京最強です。東京ヘッドです。
東京ヘッドと言えば大塚ギチ。ボクのサイキョーぶりが軽々と活字になる。



トウキョウヘッド
「自虐」によって生まれた新しい興奮

トウキョウヘッド
スイッチがついてる電動式のも悪くない

トウキョウヘッド
「ソレ」に触れた時、少年達は、確かに汚れていくことの意味を知った。

トウキョウヘッド
歌舞伎町路地裏の覗き部屋、西川口の本サロ、渋谷プアゾン後ろ聖コス学園の噂

トウキョウヘッド
狂ったように眠らずに、死と再生と増殖を続ける街で、彼等はそこへ赴く。

トウキョウヘッド
それは啓発が絶頂に達した瞬間にだけ生きた「駄目人間」の叫び

トウキョウヘッド
それは路上で「革新」に出会った最強の虫達の鳴き声

トウキョウヘッド
それはこの街でもっとも強い心を持つオタクに与えられる名前

トウキョウヘッド
それはテキスト界における、すべての非モテ達の物語


誕生日がどうした

サブカルがどうした

アキバがどうした

セックスがどうした

ヴァーチャルがどうした

ひきこもりがどうした

クリスマスがどうした

非モテがどうした


個室ビデオ屋へ行けばいい。2000円で買える至福の世界。それがすべてだ。




そンでもってこンなサイキョーっぷりをあますことなく魅せつけるボクに、
いまだ幸せはふってこないというワケです。
マジ神様ってどうかしてるんじゃないかな、絶対どうかしてると思う。


12月14日

会社帰りに気心のしれた先輩と軽く一杯… いいもンですよね。
今日もそンな感じで、ちくと一杯飲ってまいりました。

路地裏のこ汚ない焼き鳥屋でホッピー飲りながら、不況の今後の行方や仕事の方向性、
そして家族のことや将来のことなどをたんたんとお話。
悪くないです こういうの。やっぱサラリーマンはこうでなくっちゃ。

話しの盛り上がりもピークを過ぎ、まったりタイムに入った頃、ふと先輩の横顔を見れば
そこにはかなり目立つ残り傷のあざが。

ボクはこの傷跡の由来を知ってます。確か2年程前、一緒にアメリカ出張に行った時のこと。
夜11時過ぎになってもホテルに帰ってこないという電話が同部屋の人からあった次の日の朝、
セミナー会場で僕が見たものは、これ以上ないというくらい絶望的なまでにボコにされた先輩
の顔面でした。

どう考えても人としてありえないくらいボコにされたその面を歪めながら、
崖から落ちた本当なんだ崖から落ちたんだとひたすら白痴のように繰り返す先輩。
そンな彼に対して一体何があったンだ?という疑問を突っこめた人間は、当事誰1人として
いませんでしたが、あれから2年たった今ならたわいない酒の席でのお話として、なンか
軽々と聞けそうな感じですよ?ちょっと聞いてみましょう。


おう、なンか気づいたらロープで手足を拘束されててよう。
やたらと屈強そうな黒人が後ろから迫ってきたンで、そりゃあもう必死になって暴れたのさ


へ、へー

いやあもうボッコボコにされちまったわな、イヤッハハハ!!

…ヤバい、すごく気になる事が一点あるよ。
ドキドキしながら遠回しに聞いてみました。

そんでもってそのままラストまでヤラれちゃったりしてたとか
イヤッハハハ
そんなわけないですよね。あんだけぶん殴られたら普通逃げてますよね!いやあマジ危なかったですねえ
イヤッハハハ
.


イヤッハハハ!.


その後、先輩は遠くの方を見たまま一言もしゃべらなくなったので、
僕はコイツが既に仕上がり済みなことに気づき、マジで反吐を吐きたい気分にかられました。

…なあサカイ、人生にはいろいろなことがあるんだなあ。

これ以上会話を続けていたら、たぶん僕はコイツをブン殴っちゃうンだろうなあ、という、
明確なる未来ヴィジョンが見えてきちゃったので、かかってもいない電話を耳にあてながら
「うわあそれはタイヘンダーすぐイカナキャー、じゃあ先輩そういうことで」と言い残し、
僕は速やかにその場を離れました。


厳しい夜風が全身にこたえる、そンな帰り道でした。


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