「素人じゃありませんから」
が、口癖のヒデってダチは自分の部屋で1人で日本酒(一升瓶)を空けて
酔いつぶれる事ができるそうです。
僕にはどうやっても無理なので「どうしてそういう事ができるンですか?」って
丁寧にたずねたら「素人じゃありませんから」って言われました。
何が素人じゃないのか全然わかンないところが凄いナと思いました。
やっぱ素人じゃない人は違うナと思いました。
ついでに僕は素人でホントによかったナと心の底から思いました。
…だからこそ人は、足掻き悲しみ苦しみ妬み嫉み憎むのだなァ〜、
などとちょっと分かったフリをしたところで、部屋の電気を消そうとベッドの上に立って
蛍光灯の紐を引っ張ろうとしたその瞬間。
バキャッ!
なンともイヤな感じの破壊音が響き、ベッドの中央から左サイドよりに半径50cm程の
クレーターが出現しました。
ベッド内部のスプリングが遂に限界疲労強度を超えた模様。
ベッドの左サイド側に体をよこたえると、クレーターをすべり落ちベッドから転がり落ちる
というなンともステキな状態ができあがったので、とりあえず左サイドを使わない事にしました。
解決。
寝り。
10分後、ただでさえ狭いベッドの右側の壁にぴったりと張りついて手足を抱え込み、
丸まりながら震えて寝ているこの生き物は一体なンなンだろうと心の底から思いました。
#なにかが間違ってます何かが。
たまに自分を途方もなくキライになる事がある。
自分だけが自分を容赦なく傷つけられるから。
と、同時にそういう時こそが、自分を途方もなく好きな瞬間。
自分だけは自分を見捨てないから。
そこがギリギリのライン。そして甘えに繋がる逃げ道。
#ところで隣に住ンでるおじさんへ。
夜中に突然ううう〜っていう呻き声をあげるのは勘弁してください。
とてもビックリします。
#あと、もしボクが夜中にううう〜っていう呻き声をあげている時があったら
壁をドンって叩いてくれませンか。お願いします。
ドンドンって返事かえしますから。
#したらドンドンドンって叩き返された。
それに応えてさらにドンドドン。
娘と母親のケンカの声が3日に1度は聞こえる上の部屋からもドンドンドンッ
となりの焼き魚毒ガスばばあもドンドンドンッ
いつも違ったねえちゃん連れこンでる斜め上のホスト風にいちゃんからも
ゴンゴンゴンッパンッパンッパパンッパフッパフッ!
#セッションはアパート全体に広がっていった。
外にでたついでに、コンビニへ弁当を買いに寄りました。
ついでに週刊漫画(通称 週漫)を買いに雑誌コーナーへ。
ところがそこは5人くらいの緑の腕章つけたおばさん達に完全包囲されていました。
ヤングサンデーと(よりによって!)週漫のページを汚いものでもさわるかのような触れ方を
しながらペラッペラッとめくっています。
「まあこンなのが!」
「ああこれはちょっとね〜」
「う〜ん、この雑誌も子供のおこづかい程度で買えてしまいますわね〜」
「立ち読みもできてしまいますしィ」
「こういうモノをこういう場所に置く事自体、社会的に(以下略)」
え〜とボクはおばさん達が見ている週漫を買いたいンですけど、
買うンでしょうか?買わないンでしょうか?
後どうやったらヤングサンデー内にそンなに眉をひそめるような漫画を発見できるのでしょうか?
今週の遊人はおとなしかった筈ですよ確か。
ついでに通路を完全に塞いでるので、ものっすごく邪魔なンですけど。
そこへひとりの高校性くらいの男の子が登場(ジュドーと命名)。
「どけよ邪魔だよおばさン」
おばさん達がひろげていた週漫を汚いものでもさわるかのように無造作にどけて、
その下に積んであった週漫を取ってレジへと去っていきました。
あっけにとられるおばさん達。
ジュドーが血路を開いてくれました。すかさずその隙をのがさず週漫をゲットしなければ…!
しかし悲しいかな、そこにはおばさん達がこねくりまわした週漫しか残されていませンでした。
仕方ないので、その週漫を汚いものでもさわるかのようにひとさし指でつまみあげて、
買い物かごの中に入れてレジに向かいました。
おばさん達が汚いものでもみるかのような眼でこちらを睨んでいたので
僕は軽く会釈をしてコンビニをでました。
問題:みどりのおばさん(朝と夕方に横断歩道とかで旗もって子供を導く人)
の収入はいくらくらいでしょうか?
(1)月収20万
(2)年収770万
(3)ボランティアだが国から月10万の補助費が出ている。
いやビートたけしの”私は世界で嫌われる”の中にでてきたネタの一つなんだけどね。
答えは(2)だそうです。
いや確かに朝早起きしなきゃいけないし、雨の日も風の日も外で立ちっぱなしだから
それなりに大変なお仕事だと思うけどさ。770万円って!月にして64万って!
ねたみ、羨み、そねみます、はっきり言って。
怒り心頭。ボクの血税はこういうところに流れてますか!ムキー!ムキー!
カチッ(怒りで思考が切り替わった音)
だが「みどりのおばさん」とは世をしのぶ仮の姿、実は日本征服をもくろんでる秘密組織の構成員が
その正体だったとしたらどうだろう?
その総本山は北海道の大雪山の山頂付近に隠されていて、そこでは生まれた時から「みどりのおばさん」
となるべく運命付けられた子供達が、毎日血の滲むような修業を続けているとしたらどうだろう?
訓練生は常に「みどりのおばさん」着ぐるみを強制的に着せられ、その状態でありとあらゆる諜報技術を
叩きこまれる。周囲に好感を持たせる笑顔、子供を安全に導くための旗技、おばさん臭い行動をわざと 行い
油断を誘わせる為の誘惑術、そして大変な戦闘力を持つ旗を使用しての格闘術。これらすべての技法 を
マスターした時、訓練生は「旗道戦士」としての称号を与えられ、世界各地へ派遣されていくのである。
ルーマニアから連れてこられた姉妹、リビドーとサマンサも、立派な旗道戦士となるべく
地獄のような毎日を送っていた。しかし3年たったある日、お互いに殺しあい生き残った者だけに
旗が授けられるという儀式「超旗殺陣式」において姉妹同士で戦う事になってしまった両者は、
遂に組織を抜ける事を決意した。これがいわゆる有名な”抜け緑”である。
しかし組織は裏切り者は絶対に許さない。 次々と派遣される刺客!刺客!刺客!
姉妹で力を合わせて追っ手を撃退しつつ、その日その日を生き延びる生活の二人!二人!二人!
いつ刺客に襲われるとも限らない重圧、明日には殺されるかもしれないという恐怖。
それら精神的な不安定要素はやがて二人を禁断の世界へといざなっていくのであった…
ブビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ…
「おお姉様ッ!リビドーお姉様ッ!!」
「ああサマンサっ!愛しい私のサマンサァ!!」
ブビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ…
「おっねえさまあああああ!リビド〜おねえさまああああ!ふかああくふかああくううう!!」
「サッマンサああああああ〜わわわたしのサッマンサあああああああ!もっとふかああくううう!!」
ブビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ…
リビドーおねえサっマンサああああああ!
おねえさっマンサああおっねえサっマンサああ!
ブビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ
はっぐううううういいいぐうううううううう!!!
うんうん、お姉さま…!って語感にはマジたまらないものがあるよね?
ところで何に対して腹たててたっけ、僕?
コンビニ行った。
会計時にふとレジ背後のCDコーナーを見れば、そこにはYMOの文字が。
何故に今頃YMOが新作コーナーに? 手にとって見た。ベスト盤のようだ。即刻購入。
帰宅後、即聴き。
なにかノスタルジックな気分になってきた…
確か中学1年くらいの頃、YMOにハマった時期があった。
そう、たぶんキン肉マン悪魔超人編:対バッファローマン戦において遂にバッファローマン が
その正体を暴露し、リング上をジョーズの如く切り刻み「キン肉マンピンチ!ああミート君!」
などとヤキモキしていた頃だ。
「なにげに細野が渋いンだよな」
「教授のメロディラインはやっぱしイイなあ」
理屈で説明できないような、なにか大人っぱいクールな匂いがそこにはあった。
過去を振り返ることに対して、大抵の人は否定的なフリをする。
「前向きに生きたいンだ」という姿勢を前面に示した自分が好きだから。
しかし遥か先の未来を考えていけば、いずれは誰もが死に突き当たる。
自分が集めてきたもの・経験してきたこと・つくってきた思いで…
なにもかもが無に還る時、本当に突き刺さるような痛みが確かにそこにある。
だからこそ痛くなりすぎない程度に過去を振り返る事は大切だと僕は思う。
価値とか実績とか自信とかそういったものは未来には一切存在しないのだから。
んでもってそのうち後輩とかに「俺も昔はよお〜」とか言いはじめるワケだこれが、イタタタタ。
みたいな事を”君に胸キュン”を聞きながら考えた。
やっぱいいわYMO。