2021年 訓練指導者等資機材取扱訓練

訓練会場 2021年10月03日(日)、横浜市消防訓練センターにおいて、訓練指導者及び消防団で指導的立場にあり、訓練に参加を希望した団員を対象にした資機材取扱訓練が実施されました。
現在栄消防団には訓練指導者として10名の団員が認定されており、希望者を含め41名の団員が参加しました。
訓練の指導は豊田消防出張所のレスキュー隊員の方々にお願いしました。

エンジンカッター エンジンカッターの訓練では、鉄パイプを切断する訓練を実施しました。
消防団が保有するエンジンカッターは鋼鉄でも切断する能力があります。
地域防災拠点に配備されているエンジンカッターは、歯の種類が異なる為、薄い鉄板程度は切断出来ますが、鋼鉄は無理ですので、注意が必要です。
ご覧のように、切断する際は激しく火花が散る為、ヘルメット、皮手袋、ゴーグルは確実に装着が必要です。

可搬式ウインチ1 可搬式ウインチ(チリホール)は救助用資機材として長期にわたり使用され続けていますが、最近になり、消防団にも配備されました。
支持物にワイヤ(かけなわ)等をかけ,アンカーフックに設定します。
支持物には十分な強度が必要であり,最大能力の2倍以上の耐力が必要とされます。
支持物には頑丈な地物,工作物を利用しますが,支持物としての使用に耐えられるかどうかの確認と判断は重要です。

可搬式ウインチ2 また、万一ワーヤーが外れたり、切断したりした場合を考慮して、毛布等を使って、被害を最小限に抑える工夫も教えて頂きました。

油圧切断機で切断 油圧切断機は小型の資機材ですが、鋼鉄も切断できるし、また隙間を開ける拡張機材としても使用出来ます。
切断で使用する場合には、対象物に直角に歯を当てる必要があります。
安全に操作する為には、複数人で使うのはベストです。

油圧切断機で拡張 拡張する為に使用する場合を同様ですが、現場全体を見渡している監視者を置くことが重要となります。

油圧ジャッキ1 油圧ジャッキは、各種の部品を組み合わせることにより、様々な現場に対応した拡張用機材です。
消防団の所有する油圧ジャッキでは、最大10トンの荷重に耐えられる仕様になっています。
障害物を拡張する際は、拡張した間隙に材木等でかい物を挿入し、万が一の落下に対応することが重要です。

油圧ジャッキ2 訓練終了後の増田団長からの講評では、各種機材の訓練を実施して頂いたが、どれか一つでもスペシャリストとなって、他の団員に十分な指導が出来るようになって欲しいとの要望がありました。
今回の訓練では、各団員が工夫をして、様々な場面に対応出来ていたので、さらに素晴らしい訓練指導者になってくれることを確信した一日でした。


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