荒井沢市民の森防災訓練

荒井沢市民の森 第四分団第一班の管内には荒井沢市民の森があります。
鎌倉市に隣接したこの森は豊かな自然に恵まれ、四季の花々や小鳥のさえずりが訪れる人たちの心を癒してくれます。
令和4年12月04日、第四分団全体で、この貴重な自然を火災から守る為の防災訓練を実施しました。
参加団員は30名以上で、団幹部や消防署の職員の方などを含めると約40名での訓練となりました。

元ポンプ 荒井沢市民の森は、昔は農業用の貯水池があったのですが、現在は無くなってしまい、潤沢な自然水利はありません。
山から浸みだしてくるか細い小川が唯一の水源となる為、土嚢を積んで応急の取水元を作りました。

低水位ストレーナー ここで役立ったのが低水位ストレーナーです。
通常のストレーナーでは不可能な水位でも、これを使えば取水することが出来ます。
この辺りは人家も少なく、消火栓を使用することが難しいので、ありがたい装備です。

中継ホンプ この日は、中継ポンプまでの距離が約240m先にあり、高低差も10mほどあります。
延長したホースは13本ほどあり、すべて人力で延長したため、かなりきつい訓練となりました。
通路には、時折通行人もいらしゃるので、要所要所に安全管理の団員を配置しました。

先ポンプ この日はポンプ3台を連結し、さらに中継ポンプから先ポンプまでは200m程をホース延長しました。
消火に必要な有効放水圧を確保する為には、ポンプの能力は勿論ですが、十分な水量が必要なこと、低水位ストレーナーの設置方法など、様々な課題の検証ができ、本当に有意義な訓練となりました。

筒先 訓練終了後、全員で訓練の成果と反省点を検証しました。
市民の森は、勿論火気厳禁です。昨年、栃木県で発生した大規模な山火事も、その原因はハイカーのタバコの火の不始末だったようです。
市民の森愛護会の方のお話しでは、森の皆城山にある展望台のウッドデッキでも、焦げ跡が見つかったとのことです。
一旦山火事が発生すると、鎮火させるのに長い時間と労力を要し、そして大きな被害が発生します。
厳重な注意をお願い致します。


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